縦型洗濯機の10kgと12kgを比較したとき、1回あたりの水道代の差は約15円が目安です。月に30回洗濯すれば、その差は約450円になります。1年では5,400円、7年の使用期間を考えると37,800円近くに積み上がる計算になるため、容量の選択はランニングコストに直結します。
10kgと12kgで水道代はどのくらい違うの?大きい方が得なの?
1回あたりの差は小さいですが、機種の種類と乾燥機能の使い方次第で、7年間のトータルコストに20万円以上の差が生まれることも。
この記事では、縦型とドラム式それぞれの水道代を実際の数値で比較し、10kgと12kgのどちらが自分の家庭に合っているかをランニングコストの視点から整理します。洗濯機選びで後悔しないために、購入前にこの記事の数値を確認しておきましょう。
- 縦型10kgと12kgの水道代の差は1回あたり約15円、月間で約450円の違いになる
- ドラム式は縦型より使用水量が少なく、同容量でも水道代を大幅に抑えられる
- 乾燥機能の方式(ヒーター式・ヒートポンプ式)によってコストが大きく変わる
- 10kgは3〜4人家族のまとめ洗い向け、12kgは5人以上の大家族に向いている
洗濯機10kgと12kgの水道代を数値で比較する
- 縦型10kgと12kgでは1回あたりの使用水量・水道代がどう変わるか
- ドラム式は縦型に比べてどれだけ節水できるか
- 乾燥機能を使うと水道代と電気代にどんな影響があるか
縦型洗濯機10kgと12kgで1回あたりの水道代はどう違う?


縦型洗濯機の10kgと12kgを比べると、1回あたりの水道代には明確な差があります。
AQUA AQW-GVX100J(縦型10kg)の標準使用水量は103Lで、水道代は約24.72円/回。電気代は約1.86円/回で、1ヶ月(毎日使用)の合計コストは約797円が目安です。
一方、パナソニック NA-FA12V2(縦型12kg)では、標準使用水量約150L・水道代約40円/回です。電気代は約3.1円/回です。
水道単価は東京都水道局基準で0.24円/L(上下水道合計)、電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhが各社共通の計算基準。
10kgが103L・約25円に対して12kgは150L・約40円。1回あたりの差は約15円です。月30回で約450円、年間では約5,400円の違いになります。
縦型洗濯機は底部の羽根を回転させて衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」方式。大量の水を槽に溜める必要があるため、容量が大きくなるほど水の使用量も増えます。
ドラム式洗濯機は縦型より水道代がどれだけ安いか


ドラム式洗濯機は、縦型に比べて水の使用量が大幅に少ないのが最大の特徴です。同じ12kgの容量で縦型とドラム式を比べると、その差は明確です。
パナソニック NA-FA12V2(縦型12kg)の使用水量が約150L・水道代約40円/回であるのに対し、パナソニック NA-LX129CL(ドラム式12kg)では使用水量約83L・水道代約22円/回です。同じ12kgでも水道代は約半分に抑えられています。
ドラム式は衣類を上から落として叩き洗う「たたき洗い」方式のため、大量の水を必要としない仕組み。縦型の約半分の水量で済むケースもあります。
気になるのがコスト差の大きさですよね。Rentio PRESSの比較では、洗濯のみで縦型12kgとドラム式12kgを使った場合、1回あたりの水道代は縦型の方が約20円高く、電気代は約1円高い結果になっています。1ヶ月間毎日洗濯すると、縦型の方が電気代で約33円・水道代で約540円多くかかるとの報告があります。
ドラム式の節水効果は特に乾燥機能と組み合わせたときに大きくなるのがポイント。乾燥時の水冷方式の違いが水道代コストに直結します。


乾燥機能を使うと水道代と電気代はどう変わるか


乾燥機能を使うと、水道代と電気代の両方が大きく変わります。特に電気代への影響は見逃せないポイント。
まず水道代について。縦型洗濯機にはヒーター乾燥が基本で、機種によっては「水冷・除湿タイプ」と「排気タイプ」の2種類があります。水冷・除湿タイプは乾燥時に冷却水を使うため、乾燥中も水道代が加算されます。
日立 BW-DX100K(縦型10kg)では、洗濯のみで標準使用水量103L・水道代24.72円/回ですが、洗濯〜乾燥(水冷・除湿タイプ)では126L・30.24円/回と水道代が増えます。ヒートポンプ式ドラム式は冷却水が不要なため、乾燥時の水道代増加が少ないのがポイント。
次に電気代の差が大きく出る乾燥方式の比較を見てみましょう。
- パナソニック縦型 NA-FW10K2(ヒーター乾燥10kg): 洗濯〜乾燥で水道代約35円/回・電気代約71円/回
- パナソニック ドラム式 NA-VG2800(ヒーター乾燥10kg): 水道代約28円/回・電気代約27円/回
- パナソニック ドラム式ヒートポンプ NA-LX129BL(洗濯〜乾燥): 水道代約18円/回・電気代約38円/回
東芝の機種でも同様の傾向が確認されており、縦型ヒーター乾燥(AW-12VP4)は電気代約88.35円/回・月約2,650円、ドラム式ヒートポンプ(TW-127XM4L)は電気代約41.23円/回・月約1,237円です。
ハイアールの調査では、乾燥のみ使用で月600〜2,400円程度の電気代差が生じます。ヒーター式で1回約55〜76円、ヒートポンプ式で1回約20〜40円が電気代の目安。
乾燥機能を毎日使う家庭は、本体価格だけでなく乾燥方式(ヒーター式かヒートポンプ式か)を必ず確認してください。方式によって年間のランニングコストが大きく変わります。
10kgか12kgかをランニングコストから考える選び方
- 10kgが向いている家族構成・洗濯スタイルとは
- 12kgを選ぶ家庭の条件と水道代の現実
- 今日からできる水道代削減の方法
- 7年間のランニングコスト比較から見えてくること
10kgの洗濯機が向いている家族構成と洗濯スタイル


10kgの洗濯機は、3〜5人家族を中心に幅広い家庭に対応できる容量です。
洗濯容量の目安として、1人1日約1.5kgが日本電機工業会・パナソニックの基準。4人家族の1日分は約6kgなので、毎日洗うなら8〜9kgで足りることもあります。10kgは余裕を持ってまとめ洗いができます。
特に10kgが向いているのは次のような家庭。
- 共働きや帰宅が遅く、まとめ洗いで洗濯回数を減らしたい家庭
- 週末にまとめて洗濯するスタイルの家庭
- 毛布やシーツも家で洗いたい人(10kgで余裕が出やすい)
一方で注意点もあります。毎日少量ずつ洗う人は10kgを持て余しやすいという声が多い。洗濯容量10kgでも乾燥容量は5〜6kgの製品が多く、全量を一度に乾燥まではできません。乾燥機能を頻繁に使う予定なら、乾燥容量も確認しておきましょう。
本体サイズは縦型10kgで幅58〜62cm・奥行60〜67cmが目安。設置スペースとの兼ね合いも事前に確認しておきましょう。


12kgを選ぶべき家庭と水道代の現実的な考え方


12kgの洗濯機は、5人以上の大家族や大物を頻繁に洗いたい家庭向き。
8kg=2〜3人、10kg=3〜5人、12kg=5人以上という目安があります。12kgであればシーツ・タオルケット・毛布も余裕を持って洗えます。
ただし、水道代の現実として12kgの縦型は10kgより1回あたり約15円多くかかります。月30回で約450円、年5,400円の差。5人家族で大量の洗濯物を1回にまとめられるなら、洗濯回数を減らすことでこの差を縮めることができます。
一方、11kg以上は本体サイズと価格が上がりやすいようです。水道代のコストだけでなく、初期費用と設置スペースも含めたトータル判断がポイント。
12kgの大容量を選ぶ場合、ドラム式12kgであれば縦型12kgより水道代を約18円/回(約150L→約83L)抑えられます。大容量でもランニングコストを下げたいなら、ドラム式の選択が有効。


洗濯機の水道代を減らすために今日からできること


現在使っている洗濯機でも、工夫次第で水道代を抑えられます。
まとめ洗いで回数を減らす
まとめ洗いで洗濯回数を減らすのが節約の基本。容量の8割を目安に洗濯物を入れるのが水量効率のコツ。
すすぎ方法の選択
すすぎには「注水すすぎ」と「ためすすぎ」の2種類があります。ためすすぎは設定水量まで溜めてからすすぐため、節水効果が高いのが特徴です。注水すすぎは排水しながら常に新しい水を供給する仕組み。同じ水量を使うなら、ためすすぎ2回の方が注水すすぎ1回より洗剤除去率が高いという検証例もあります。
風呂の残り湯を活用する
お風呂の残り湯を洗いに活用すると、水道代の節約になります。残り湯は温かいため洗剤の酵素が働きやすくなる効果もあります。
スピードコースの活用
スピードコース・お急ぎコースは消費電力と水量の削減に有効。
夜間電力プランの利用
夜間料金が安い電力プランを使い、タイマー機能で夜間に洗濯・乾燥を行うと電気代を抑えられます。
洗剤自動投入機能付きの機種では、洗剤使用量が減ったと感じる人の声が多い傾向があります。洗剤の使いすぎはすすぎ回数増加につながるため、適量管理も節約に貢献します。


7年間のランニングコスト比較で分かる洗濯機選びの基準


洗濯機の標準使用期間は6〜7年のメーカーが多いようです。この期間を踏まえてランニングコストを比較すると、購入時の判断基準が見えてきます。では実際の数値を確認してみましょう。
AllAboutの試算では、4人家族が7年間毎日乾燥ありで使用した場合のコスト比較が示されています。
- ドラム式12kg(ヒートポンプ乾燥): 7年間合計 約109,865円
- 縦型12kg(ヒーター乾燥): 7年間合計 約319,375円
- 差額: 約209,510円
一方、ドラム式の本体価格は縦型より10万円前後高いとの報告があります。7年使用後に比較すると、本体価格差を差し引いてもドラム式の方が総コストで有利になるという計算です。
この試算はパナソニックの縦型12kg(電気代79円+水道代46円=合計125円/回)とドラム式12kg(電気代28円+水道代15円=合計43円/回)の比較に基づいています。
乾燥機能を使わない場合や洗濯のみで使う場合は、縦型の方がコスト面でシンプル。自分の洗濯スタイル(乾燥を使う頻度)に合わせて選ぶのがおすすめです。購入前に乾燥使用頻度を見積もっておきましょう。
洗濯機10kgと12kgの水道代と賢い選び方まとめ
この記事のまとめです。
- 縦型10kgの水道代は約24〜25円/回(使用水量103L)、12kgは約40円/回(使用水量150L)
- 1回あたりの差は約15円、月30回で約450円、年間で約5,400円の違いになる
- ドラム式12kgの水道代は約22円/回(使用水量83L)で、縦型12kgの約半分の水量
- 縦型は「もみ洗い」で大量の水が必要、ドラム式は「たたき洗い」で少量の水で洗える
- 乾燥機能はヒーター式よりヒートポンプ式の方が電気代を大幅に抑えられる
- 縦型ヒーター乾燥は電気代約71〜88円/回、ドラム式ヒートポンプは約41円/回
- 4人家族が7年間毎日乾燥使用した場合、縦型とドラム式の差額は約209,510円
- ドラム式は本体価格が縦型より10万円前後高いが、7年後には総コストで元が取れる
- 10kgは3〜5人家族のまとめ洗い・大物洗いに向いている
- 12kgは5人以上の大家族や毛布・シーツを頻繁に洗いたい家庭に向いている
- まとめ洗いで洗濯回数を減らすことが水道代節約の基本
- 「ためすすぎ」は「注水すすぎ」より節水効果が高く、洗剤除去率も高い場合がある
- 風呂の残り湯活用・スピードコース・夜間電力プランも節約手段として有効
- 容量の8割を目安に洗濯物を入れると水量効率が上がる
- 乾燥機能を毎日使う家庭は方式(ヒーター式かヒートポンプ式か)の確認が特に重要









