乾燥機付き洗濯機デメリット徹底解説!後悔しない選び方

乾燥機付き洗濯機は、洗濯から乾燥まで一貫して行える非常に便利な家電ですが、「乾燥機付き洗濯機デメリット」と検索されているあなたのように、購入後に後悔しないか、どんな点に注意すべきか気になっている方も多いでしょう。

この記事では、多くの方が気になる本体価格や電気代、衣類のシワや縮み、お手入れの手間、設置スペースの問題といった乾燥機付き洗濯機のデメリットを深掘りし、それぞれの対策や機種選びのポイントを詳しく解説します。

縦型やドラム式、ヒーター式やヒートポンプ式といった種類ごとの違いにも触れながら、あなたの疑問を解消し、最適な一台を見つけるお手伝いをします。

この記事のポイント
  • 乾燥機付き洗濯機の具体的なデメリットとその原因を網羅的に解説
  • 電気代や衣類ダメージなど、よくある後悔ポイントへの対策を提案
  • 縦型・ドラム式・乾燥方式による違いと選び方のコツがわかる
  • 購入前に知っておくべき清掃やメンテナンスの重要性を理解できる
目次

乾燥機付き洗濯機の主なデメリット

乾燥機付き洗濯機は魅力的ですが、いくつかのデメリットも存在します。購入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前にしっかりと把握しておきましょう。

  • 本体価格と電気代・水道代の負担
  • 衣類のシワ・縮み・傷みの悩み
  • 乾燥容量の限界と乾燥時間の長さ
  • フィルター掃除などメンテナンスの手間
  • 設置スペースの確保と搬入の問題

本体価格と電気代・水道代の負担

本体価格と電気代・水道代の負担

乾燥機付き洗濯機を選ぶ際、初期費用である本体価格と、日々の運転でかかる電気代や水道代といったランニングコストの双方が大きな負担となる可能性があります。

特に多機能なドラム式や省エネ性能が高いヒートポンプ式のモデルは、シンプルな洗濯機に比べて本体価格が数十万円に及ぶこともあり、この初期投資の大きさが購入のハードルになります。

加えて、日々の電気代も考慮すべき点です。ヒーターで温風を作るヒーター乾燥方式は消費電力が大きく、省エネとされるヒートポンプ式でも乾燥機能を使えば電気代は確実に上昇します。また、縦型の一部機種では乾燥時の冷却に水を使うため、水道代が増加するケースもあります。

購入の際は、初期費用とランニングコストを合わせた「トータルコスト」で考えることが重要です。初期費用が安くても毎月の電気代が高くつく機種や、逆に初期費用は高くてもランニングコストを抑えられる省エネ機種など、自身の乾燥機能の使用頻度も考慮し、長期的な視点で選択することが後悔しないための鍵となります。

衣類のシワ・縮み・傷みの悩み

衣類のシワ・縮み・傷みの悩み

乾燥機付き洗濯機の便利な機能の一方で、衣類への影響は多くの人が懸念するデメリットです。特にシワ、縮み、傷みは購入後の後悔につながりやすいポイントです。

ヒーター式の乾燥機は高温で乾かすため衣類にシワがつきやすく、アイロンがけの手間が増えてしまうことがあります。また、綿やウールなどの天然素材や熱に弱い化学繊維は、乾燥機の高温で縮んでしまうリスクが伴います。大切な衣類が着られなくなる事態を避けるには、洗濯表示の確認が不可欠です。

生地の傷みも問題です。ドラム式は洗濯物が多いと衣類同士が強く叩きつけられ、ヒーター式の高温乾燥が繰り返されることでデリケートな素材がダメージを受けることがあります。

これらの問題は、「シワ抑えコース」の活用や、乾燥後すぐに取り出すといった工夫である程度軽減できます。比較的低温で乾かすヒートポンプ式は衣類へのダメージが少ない傾向にありますが、それでも完璧に防げるわけではありません。乾燥機能の利便性と、衣類への配慮やリスクを天秤にかける必要があることを理解しておきましょう。

乾燥容量の限界と乾燥時間の長さ

乾燥容量の限界と乾燥時間の長さ

乾燥機付き洗濯機を選ぶ際に見落としがちなのが、洗濯容量と乾燥容量の違い、そして乾燥にかかる時間です。

一般的に、乾燥容量は洗濯容量よりも小さく設定されています。例えば洗濯容量10kgの機種でも乾燥容量は6kg程度という場合が多く、一度に洗った洗濯物の全量を一度に乾燥させることができません。洗濯物が多い家庭では、乾燥のために複数回に分けて運転する必要があり、時間も電気代も余計にかかってしまいます。洗濯容量に合わせて衣類を詰め込みすぎると、乾燥ムラやシワの原因にもなります。

また、乾燥運転には2~3時間以上かかることも珍しくありません。特に縦型のヒーター式や、省エネを重視したコースでは時間が長くなる傾向があり、急いで乾かしたい場合には不便を感じるかもしれません。

「洗濯から乾燥まで全自動」という言葉のイメージから、全ての洗濯物が短時間で仕上がると思いがちですが、実際には乾燥の待ち時間が発生し、期待したほどの時短効果が得られないと感じることもあります。この「容量のミスマッチ」と「乾燥時間の長さ」は、購入前にしっかり理解しておくべき重要なポイントです。

フィルター掃除などメンテナンスの手間

フィルター掃除などメンテナンスの手間

乾燥機付き洗濯機の性能を維持し、快適に使い続けるためには、こまめなメンテナンスが欠かせません。このお手入れの手間が、想像以上に負担だと感じる方も少なくありません。

最も頻繁に必要なのが、乾燥のたびにホコリや糸くずが溜まる「乾燥フィルター」の掃除です。これを怠るとフィルターが目詰まりし、乾燥効率の低下や生乾きの原因になるだけでなく、故障や火災のリスクも高まります。同様に、排水時に糸くずをキャッチする「排水フィルター」も定期的な清掃が必要です。

さらに、特にドラム式では洗濯槽の裏側やドアのゴムパッキンに湿気が残りやすく、洗剤カスなどと結びついて黒カビやニオイが発生しやすい環境にあります。これを防ぐため、月に一度程度の「槽洗浄」や、ゴムパッキンの拭き掃除といった作業が推奨されます。

これらのメンテナンスは、一つ一つは小さくても積み重なると手間と時間がかかります。「全自動で楽になる」という期待が大きいと、この「隠れた家事」にがっかりするかもしれません。しかし、これらを怠ると洗濯機の寿命を縮めることにも繋がるため、非常に重要な作業なのです。

設置スペースの確保と搬入の問題

設置スペースの確保と搬入の問題

乾燥機付き洗濯機、特に人気のドラム式モデルは、従来の縦型洗濯機に比べて本体サイズが大きく重いため、設置場所と搬入経路の事前確認が極めて重要です。これを怠ると、購入したのに設置できないという最悪の事態になりかねません。

まず設置スペースでは、本体の奥行きや幅が防水パンに収まるかどうかの採寸が必要です。ドラム式は扉が手前に開くため、扉の開閉スペースや人が作業する動線も考慮しなければなりません。限られた洗面所のスペースでは、大型の洗濯機を置くことで他の収納が置けなくなるなど、周囲への影響も考えられます。

さらに見落としやすいのが搬入経路です。設置場所にスペースがあっても、玄関ドアの幅、廊下、曲がり角、エレベーターのサイズなどが障害となり、搬入できないケースがあります。購入前には販売店に相談したり、下見を依頼したりすることが賢明です。

また、ドラム式は100kg近い重量のモデルもあり、床の強度や将来の引っ越し時の負担も考慮に入れる必要があります。製品の寸法確認だけでなく、自宅の環境全体を慎重にチェックすることが、後悔しないための第一歩です。

乾燥機付き洗濯機の種類別デメリットと賢い対策

乾燥機付き洗濯機と一口に言っても、いくつかのタイプがあり、それぞれに特有のデメリットや注意点があります。ここでは、代表的なタイプ分けである「縦型とドラム式」、乾燥方式の「ヒーター式とヒートポンプ式」、そして見落としがちな「カビ・ニオイ対策」「運転音」「修理費用」について、賢い対策とともに解説します。

  • 縦型とドラム式、乾燥方式の違いと注意点
  • ヒーター式とヒートポンプ式の電気代と特徴
  • カビ・ニオイ対策と洗濯槽の清潔維持法
  • 運転音の問題と静音性に優れたモデル選び
  • 修理費用が高い?故障リスクと保証の確認

縦型とドラム式、乾燥方式の違いと注意点

乾燥機付き洗濯機は「縦型」と「ドラム式」で洗浄・乾燥方式が大きく異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

縦型洗濯乾燥機は、本体価格が比較的安価でコンパクトなモデルが多く、高い洗浄力が魅力です。しかし、乾燥機能の多くは高温で乾かす「ヒーター乾燥」のため、電気代が高く、衣類が絡みやすくシワや傷みにつながりやすい点がデメリットです。乾燥容量も小さめで、冷却に水道水を使う機種では水道代もかかります。

一方、ドラム式洗濯乾燥機は、少ない水量で優しく洗う「たたき洗い」が特徴です。省エネで衣類に優しい「ヒートポンプ乾燥」方式を選べる機種が多く、ふんわりとした仕上がりが期待できます。ただし、本体価格は高価でサイズも大型が中心です。洗浄力は近年向上していますが、ドアのゴムパッキンに水が残りやすく、カビ対策がより重要になります。

乾燥方式でみると、「ヒーター式」は高温で素早く乾かせますが、消費電力が大きく衣類へのダメージが懸念されます。対して「ヒートポンプ式」は低温で優しく乾燥させるため、省エエネで衣類にも優しいですが、本体価格が高く乾燥に時間がかかる傾向があります。初期費用、仕上がり、省エネ性など、何を優先するかで最適な選択は変わります。

ヒーター式とヒートポンプ式の電気代と特徴

ヒーター式とヒートポンプ式の電気代と特徴

乾燥方式の「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」は、電気代や仕上がりに大きな違いがあり、この理解が賢い機種選びにつながります。

ヒーター式は、電気ヒーターで高温の熱風を作り出す方式で、ドライヤーのように一気に乾かします。構造がシンプルなため本体価格が安く、乾燥時間が比較的短いのがメリットです。しかし、大量の熱を発生させるため消費電力が非常に大きく、電気代が高くなるのが最大のデメリットです。また、高温により衣類が縮んだり傷んだりするリスクも高まります。

一方、ヒートポンプ式は、空気中の熱を利用するエアコンの除湿のような仕組みで乾燥させます。最大のメリットは圧倒的な省エネ性能で、ヒーター式の半分程度の電気代で済むこともあります。約60~65℃の低温で乾かすため、衣類の縮みや傷みを抑え、ふんわり仕上がるのも利点です。デメリットは、高度な技術のため本体価格が高価になることと、乾燥時間がやや長くなる傾向がある点です。

初期費用を抑えたいならヒーター式も選択肢ですが、乾燥機能を頻繁に使い、長期的なコストや衣類への優しさを重視するなら、初期投資は高くともヒートポンプ式がおすすめです。

乾燥方式1回あたり電気代の目安本体価格帯乾燥時間衣類への優しさメリットデメリット
ヒーター式 (縦型)高い (約35~60円程度)中~低やや長い低い本体価格が比較的安い、洗浄力が高いものが多い電気代が高い、衣類が傷みやすい・シワになりやすい、乾燥ムラが出やすい
ヒーター式 (ドラム式)高い (約35~60円程度)普通中~低いヒートポンプ式より安価な場合がある、比較的乾燥が速い電気代が高い、衣類が傷みやすい・縮みやすい
ヒートポンプ式 (ドラム式)安い (約20~35円程度)やや長い高い電気代が安い、衣類に優しい(縮み・傷みが少ない)、ふんわり仕上がる本体価格が高い、乾燥時間がヒーター式より長め、フィルター掃除がより重要

※電気代の目安は機種や使用状況により変動します。

カビ・ニオイ対策と洗濯槽の清潔維持法

カビ・ニオイ対策と洗濯槽の清潔維持法

乾燥機付き洗濯機、特にドラム式は構造上、洗濯槽内に湿気が残りやすく、カビや雑菌が繁殖しやすいというデメリットがあります。これが衣類のイヤなニオイやアレルギーの原因になるため、日頃からの対策が非常に重要です。

カビが発生しやすいのは、洗濯槽の裏側、ドアのゴムパッキンの溝、洗剤投入ケースなどです。洗剤の溶け残りや汚れが湿気と結びつき、カビの温床となります。対策として、洗濯後はドアをしばらく開けて内部を乾燥させ、ゴムパッキンや洗剤ケースの水分を拭き取ることが効果的です。

そして、月に1回程度の定期的な「槽洗浄」は欠かせません。市販の洗濯槽クリーナーを使い、目に見えない槽の裏側のカビや汚れを洗い流しましょう。また、洗剤の入れすぎは溶け残りの原因になるため、適量を守ることも大切です。

最近は「自動槽洗浄機能」や、イオンの力で除菌・消臭する機能を搭載したモデルも登場しており、お手入れの手間を軽減してくれます。フィルターの清掃も、湿った糸くずからのニオイ発生を防ぐために重要です。洗濯機と衣類を本当に清潔に保つため、購入時にはこうした清潔維持機能もチェックしましょう。

運転音の問題と静音性に優れたモデル選び

運転音の問題と静音性に優れたモデル選び

乾燥機付き洗濯機の運転音は、特に集合住宅や夜間に洗濯する家庭にとって、見過ごせないデメリットです。静音性は機種選びの重要なポイントとなります。

運転音は、洗い・すすぎ・脱水・乾燥の各工程で発生し、特に脱水時の高速回転音や乾燥時のファン音が大きく感じられます。音の大きさはデシベル(dB)で示され、数値が小さいほど静かです。静音設計のモデルは、振動を抑えるDDモーターやインバーターモーターを採用したり、音を吸収する工夫が施されています。

運転音が気になる環境で使用する場合は、カタログなどでデシベル値を確認し、できるだけ数値の低いモデルを選ぶのが基本です。一部の機種には、通常より静かに運転する「ナイトコース」なども搭載されていますが、洗濯や乾燥に時間がかかる場合があることは覚えておきましょう。

また、洗濯機が水平に設置されていないと振動や騒音が大きくなるため、設置状態の確認も重要です。必要であれば防振ゴムなどを使用するのも効果的です。音の感じ方には個人差があるため、可能であれば家電量販店で実際の音を確認したり、レビューを参考にしたりして、生活スタイルに合った静かなモデルを慎重に選びましょう。

修理費用が高い?故障リスクと保証の確認

乾燥機付き洗濯機は、洗濯機能のみのシンプルな製品に比べて構造が複雑です。特にドラム式やヒートポンプ式などの高機能モデルは、センサーや制御基板といった高度な部品を多数搭載しているため、万が一故障した際の修理費用が高額になる可能性がある点はデメリットとして認識しておく必要があります。

モーターやヒートポンプユニット、電子制御基板といった心臓部が故障した場合、修理費用が数万円に及ぶことも珍しくありません。故障リスクを完全に避けることはできませんが、日頃のメンテナンスを徹底することで予防は可能です。乾燥フィルターや排水フィルターの清掃を怠ったり、洗濯物を詰め込みすぎたりすると、部品に負荷がかかり故障の原因になります。

購入時には、メーカーの保証期間を必ず確認しましょう。高価な製品であるため、有料の延長保証への加入も選択肢の一つですが、保証内容と料金を吟味し、必要性を慎重に判断することが大切です。また、製品レビューサイトで長期使用者の声や故障に関する情報を集めるのも参考になります。高機能で便利な反面、故障時の経済的負担が大きい可能性を理解し、日々の正しい使い方とメンテナンスを心がけることが、長く安心して使うための鍵となります。

総括:乾燥機付き洗濯機のデメリット

この記事のまとめです。

  • 乾燥機付き洗濯機は初期費用が高めな機種が多い
  • 特にヒーター式は乾燥時の電気代が高くなる傾向
  • ヒートポンプ式は省エネだが本体価格が高い
  • 衣類にシワができやすくアイロンの手間が増えることも
  • 熱に弱い素材は縮んだり傷んだりするリスクがある
  • 洗濯容量より乾燥容量が小さい点に注意が必要
  • 乾燥に時間がかかり洗濯の時短効果が薄れる場合も
  • 乾燥フィルターの掃除は毎回必要で手間がかかる
  • 排水フィルターや洗濯槽の定期的な清掃も不可欠
  • 怠ると乾燥効率低下や故障、ニオイの原因になる
  • ドラム式は大きく重く設置場所や搬入経路の確認が必須
  • 縦型乾燥機は本体がコンパクトでも乾燥力は劣ることがある
  • 運転音が大きく深夜の使用に配慮が必要な場合も
  • カビや雑菌の繁殖を防ぐため使用後の換気や手入れが重要
  • 故障した場合の修理費用が高額になる可能性も考慮
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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