洗濯機の相場は、まず洗濯物を干すか、機械で乾燥まで済ませたいかで分けると考えやすくなります。一人暮らし向けの目安では、乾燥機能のない縦型は3万円台〜7万円台が中心。ドラム式は10万円台後半〜20万円台が中心とされ、容量や機能によって価格が広がります。
ただし、家族で使う大容量機も含めて「洗濯機は一律いくら」とは決められません。ここでは2026年9月時点のメーカー・販売店の案内をもとに、新品の本体価格の目安と、買い替え時に必要な設置・回収費用を整理します。私は、先に必要な容量と乾燥の使い方を決め、その条件で価格を比べる選び方をおすすめします。
- 縦型・ドラム式の本体価格の目安
- 人数と洗濯頻度に合う容量・予算
- 乾燥方式と便利機能の選び分け
- 設置・回収を含む購入総額
洗濯機の相場をタイプ・容量別に知る
縦型は数万円から、ドラム式は10万円台後半〜20万円台が中心

本体価格を抑えたいなら、最初に見るのは乾燥機能のない縦型全自動洗濯機です。アイリスオーヤマの一人暮らし向け案内では、縦型の洗濯のみが3万円台〜7万円台、乾燥付きの縦型が6万円台〜20万円前後、ドラム式が10万円台後半〜20万円台を中心としています。
| タイプ | 本体価格の目安 | 予算をかける目的 |
|---|---|---|
| 縦型全自動・乾燥機能なし | 3万円台〜7万円台が中心 | 洗濯・脱水を任せ、外干しや部屋干しをする |
| 縦型洗濯乾燥機 | 6万円台〜20万円前後 | 普段は干し、必要なときに乾燥も使う |
| ドラム式洗濯乾燥機 | 10万円台後半〜20万円台が中心 | 洗濯から乾燥まで任せ、干す手間を減らす |
※アイリスオーヤマの一人暮らし向け解説による目安です。市場全体の平均価格や、個々の製品の販売価格を示すものではありません。
価格帯には幅もあります。ヨドバシの一人暮らし向け案内では、縦型全自動は3万円〜10万円以内、ドラム式は12万円〜30万円超。中心価格より安い製品や高い製品もあるため、表の金額を最低価格や上限と考えないようにしましょう。大切なのは、同じ「縦型」でも洗濯のみと乾燥付きは分けて比べることです。
普段から干す人なら縦型全自動、干す作業を減らしたい人ならドラム式洗濯乾燥機という順に候補を絞ると、予算の方向が定まります。
一人暮らしは3万円以下と3万〜6万円で容量を比べる
一人暮らしでこまめに洗い、洗濯物は自分で干すなら、3万円以下の小容量モデルも候補です。ヤマダデンキの予算別案内では、この価格帯は4.5〜5.5kg程度の全自動洗濯機が対象。洗い・すすぎ・脱水を中心とした構成で、乾燥や洗剤自動投入を搭載しない製品がほとんどとされています。
基本の洗濯機能で足りる人は、この範囲から探せます。
一方、毎日洗うのが難しいなら、3万〜6万円の6〜7kgクラスまで広げると比較しやすくなります。この価格帯は一人暮らしのまとめ洗いや二人暮らし向けの全自動洗濯機が中心で、複数の洗濯コースや自動槽洗浄などを備える製品もあります。安さだけで小さい容量に決めず、何日分を一度に洗いたいかを先に考えましょう。
ヨドバシは、一人暮らしで毎日洗うなら5kg前後、2〜3日に1回なら6kg前後、週末のまとめ洗いや大物洗いを考えるなら7kg以上を目安に挙げています。一人暮らしだから最小容量でよいとは限らない、ということです。なお、ドラム式を検討する場合は、アイリスオーヤマが洗濯容量7〜8kg程度を目安としています。
縦型の小容量モデルの予算を、そのままドラム式に当てはめず、必要な乾燥機能を含めて価格帯を選びましょう。
家族用の8〜10kgは縦型で6万〜10万円を一つの目安に


家族用で洗濯容量を確保したいなら、縦型全自動の8〜10kgクラスを6万〜10万円程度から比較する方法があります。ヤマダデンキは、この価格帯で8〜10kgの全自動洗濯機が選択肢に入り、3〜4人家族に対応できる容量と案内しています。
これは購入候補を探し始めるための目安で、同じ容量のすべての製品がこの金額に収まるという意味ではありません。
容量の選び方としては、同店は2〜3人で6〜8kg、4人以上で8〜10kgを目安にしています。ただし、人数が同じでも毎日洗う家庭と数日分をまとめる家庭では必要量が変わります。まとめ洗いをする場合は、人数別の目安より一つ大きいサイズを検討する考え方です。
まず洗濯の間隔を決め、そのうえで必要容量に合う価格帯を見ると、予算を小さく見積もりすぎずに済みます。
家族全員の衣類を乾燥まで任せたい場合は、洗濯容量とは別に乾燥容量を見ます。乾燥容量は洗濯容量より少なく設定されている製品が一般的だからです。「洗濯容量が大きいので、一度に全部乾かせる」と判断せず、普段乾かしたい量を受け持てるかで比較しましょう。
洗濯のみでよければ容量を優先した縦型、乾燥まで必要なら乾燥容量も満たす洗濯乾燥機、という分け方が予算を決める軸になります。
高い機種との違いは容量・乾燥・毎日の手間に注目する
安い機種と高い機種を比べるときは、価格差で何が増えるのかを分けて見ましょう。容量に加え、乾燥、洗剤自動投入、温水洗浄、スマホ連携などが比較項目です。ヤマダデンキの案内では、6万〜10万円の価格帯に、インバーター搭載で静音性が高いモデルや温水洗浄付きのモデルも挙げられています。
ただし、その予算ならすべて搭載されるわけではありません。
| 比較する機能 | 予算をかけるか判断する問い |
|---|---|
| 洗濯容量 | 今の洗濯頻度で、一度に洗いたい量が入るか |
| 乾燥機能 | 干す作業を減らしたいか、普段どおり干せるか |
| 洗剤・柔軟剤の自動投入 | 毎回の計量や投入を省きたいか |
| 静音設計 | 洗濯する時間帯や住環境に合っているか |
| 温水洗浄などのコース | 自分が使いたい洗濯コースを備えているか |
たとえば自動投入は、洗剤や柔軟剤を投入する手間を軽減する機能です。毎回の計量が負担なら比較する価値がありますが、手動で困っていなければ優先度を下げられます。乾燥も同様に、使う予定が少なければ必須にする必要はありません。私なら、まず必要容量を確保し、次に減らしたい家事を一つ選びます。
便利そうな機能を全部条件にするより、生活の中で実際に使う機能に予算を回すほうが、候補を絞りやすくなります。
洗濯機の相場から購入総額と選び方を決める
乾燥をよく使うなら方式と消費電力量まで比べる
ドラム式洗濯乾燥機を買うなら、本体価格と一緒に乾燥方式を見ましょう。主な方式はヒートポンプ式とヒーター式です。アイリスオーヤマは、ヒートポンプ式は比較的低温で乾燥させ、省エネ性に配慮した設計が多い傾向、ヒーター式は高温で乾燥させ、本体価格が比較的抑えられた製品もあると説明しています。
乾燥を毎日または頻繁に使う人は、ヒートポンプ式を中心に消費電力量を比べるとよいでしょう。一方、雨の日などに限って使うなら、初期費用を抑えやすいヒーター式も候補です。ヨドバシの案内では、ヒーター式はヒートポンプ式より電気代が多くなり、水冷式では冷却用の水道代もかかるとされています。
乾燥をどれくらい使うかによって、本体価格と運転費用のどちらを重視するかが変わります。
ただし、方式名だけで「何年で価格差を回収できる」とは決められません。乾燥時間や消費電力量は機種によって異なるため、候補の乾燥容量とあわせて判断する必要があります。また、安価な縦型にある「送風乾燥」「簡易乾燥」は、干す時間を短くするための補助的な機能です。
洗濯から乾燥まで任せたい人は、名称に「乾燥」とあるだけで選ばず、ヒートポンプ式やヒーター式の洗濯乾燥機と区別しましょう。
買い替えは本体価格に設置費と回収費を加えて考える


買い替え予算は、本体の値札だけでは決まりません。設置費と古い洗濯機の回収費、必要に応じた部材・搬入などの追加料金を含めて考えます。具体例として、ヨドバシ.comの洗濯機の設置案内では、設置および空き箱回収が1,100円です。配達料は原則無料ですが、一部地域では別途配達料金が必要です。
| 費用項目 | ヨドバシ.comの掲載額・条件 |
|---|---|
| 設置および空き箱回収 | 1,100円 |
| 洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金 | 2,530円(税込)が目安。回収製品のメーカーによって異なる場合あり |
| リサイクル搬送費 | 同じ品目・同数、配送と同日・同じ場所からの引き取りなら550円(税込) |
| ドラム式の真下排水設置作業 | 1,100円。真下排水パイプは別 |
| その他 | 設置部材、階段上げ、一部地域の配達などは追加費用に注意 |
上記のリサイクル料金2,530円、搬送費550円、設置費1,100円が適用される場合、本体以外は合計4,180円です。これは追加部材や階段上げなどがないと仮定した計算例で、すべての家庭に共通する料金ではありません。
本体予算を決める際は、このように購入先の料金を足して総額を見ると、支払いの見通しが立ちます。
特に回収条件は金額に影響します。ヨドバシ.comでは、配送と回収が別日・別の場所になる場合などは、搬送費が2,750円となる案内です。一部地域では追加料金もあります。
550円はどんな回収にも使える一律料金ではないため、買い替えで古い洗濯機を同時に引き取ってもらう予定なら、その条件で総額を比較しましょう。詳しい条件は大型家電リサイクル回収の案内に掲載されています。
設置場所と搬入経路を確かめてから候補を絞る
予算に合う洗濯機が見つかっても、自宅に搬入・設置できることが前提です。特にドラム式は、本体の幅・奥行き・高さだけでなく、前面の扉を開ける空間も必要です。アイリスオーヤマも、壁や洗面台との距離を含めて設置スペースを見るよう案内しています。防水パンに収まるかと、扉を開けて使えるかは、分けて考えましょう。
搬入については、玄関、廊下、階段、エレベーターなど、本体が通る経路の寸法を候補機種と照らし合わせます。設置場所だけ広くても、途中のドアを通れないケースがあるためです。値段順で最終候補を決める前に、置き場所とそこまでの経路を把握しておくと、自宅で使える製品同士を比べられます。
蛇口や排水口の位置は、設置の可否や必要な部材を確認するポイントです。ヨドバシの案内では、防水パンの排水口が本体の真下になる場合に、有料の真下排水ユニットやかさ上げ部材が必要になることがあります。また、蛇口の位置や高さを確認し、本体やふたに干渉しないか確かめる必要があります。
給排水ホースの取り付け時には、別途有料の部材が必要になる場合もあります。購入先には候補機種と設置場所の条件を伝え、必要な部材とその費用を確認すると判断しやすくなります。
安く買うなら必要機能を絞り、型落ちとセールを比較する


予算を抑える第一歩は、使わない機能を購入条件から外すことです。乾燥を使わないなら縦型全自動、洗剤の計量が苦にならないなら自動投入を必須にしない、という決め方ができます。必要容量まで小さくする前に、便利機能の優先順位を見直しましょう。
その条件を満たす製品の中で価格を比べると、安さと使いやすさの両方を考えられます。
最新モデルにこだわらなければ、型落ちも選択肢です。ヤマダデンキは、1年前のモデルでも価格が大きく下がり、基本性能がほとんど変わらない場合があると案内しています。ただし、「型落ちなら新型と同じ」と一括りにはできません。
自分が必要とする容量や機能を満たしているかを基準に、新旧モデルを比較するのがよいでしょう。
購入まで余裕があるなら、年末年始、決算期、ボーナス時期のセールも比較する機会です。同店は、決算期は3月・9月が多いものの店舗によって異なり、新モデル発売前には旧モデルが値下がりする傾向があるとしています。
モデルチェンジは縦型が春〜初夏、ドラム式が秋頃に多いという目安もありますが、メーカーやシリーズによって違います。
特定の月が必ず最安とは考えず、候補を絞ったうえで価格を見ることが大切です。
最後は、本体価格に設置・回収などを含めた支払総額で選びます。干す生活なら必要容量を備えた縦型、乾燥を頻繁に使うなら方式と乾燥容量まで合う洗濯乾燥機。その軸を保って型落ちやセール品を比べれば、価格の安さだけに引っ張られず、暮らしに合う一台を選びやすくなります。
洗濯機の相場と予算の決め方まとめ
この記事のまとめです。
- 一人暮らし向けの目安では、乾燥機能のない縦型は3万円台〜7万円台が中心
- ドラム式は10万円台後半〜20万円台が中心だが、12万円〜30万円超という幅広い案内もある
- 一人暮らしでこまめに洗うなら、3万円以下の4.5〜5.5kgクラスも候補
- まとめ洗いをする一人暮らしや二人暮らしは、3万〜6万円の6〜7kgクラスも比較
- 家族用の縦型8〜10kgは6万〜10万円を一つの目安にし、洗濯頻度に合わせて容量を選ぶ
- 洗濯から乾燥まで任せる場合は、洗濯容量より少ないことが多い乾燥容量も重視
- 乾燥を頻繁に使うならヒートポンプ式、使用頻度が低いならヒーター式も含めて比較
- 送風乾燥・簡易乾燥は干す時間を短縮する補助機能として区別
- ヨドバシ.comの料金例では、条件が合い追加作業がなければ設置・回収で本体以外に4,180円
- 搬入経路、扉の開閉、蛇口との干渉を確認し、排水口の位置や給排水ホースの取り付けに応じて必要な部材と費用を確認する
- 必要機能を絞り、型落ちやセール品を設置・回収込みの総額で比較

