大型洗濯機は何kgがいい?12・13・16kgの比較と設置前の確認ポイント

大型洗濯機は何kgがいい?12・13・16kgの比較と設置前の確認ポイント

大型洗濯機を選ぶときは、まず「一度に洗いたい量」と「乾燥まで任せたい量」を分けて考えましょう。4人家族で洗濯回数を減らしたいなら11kg以上が検討の目安になりますが、洗濯容量が大きくても、同じ量をそのまま乾燥できるとは限りません。

家庭用の12kg・13kg・16kgの候補を比べながら、暮らしに合う容量と、購入前に測っておきたい場所を説明します。

この記事のポイント
  • 人数と洗濯頻度に合う容量の目安
  • 洗濯容量と乾燥容量による使い分け
  • 家庭用12kg・13kg・16kgの購入候補
  • 防水パン・開閉空間・搬入経路と総費用
目次

大型洗濯機の選び方|容量と干し方から購入候補を絞る

何kg必要?人数だけでなく洗濯頻度で決める

何kg必要?人数だけでなく洗濯頻度で決める

4人家族だから必ず12kg以上が必要、というわけではありません。パナソニックは、4人家族で毎日洗う場合には8kg以上、洗濯回数を減らしたい場合には11kg以上の大容量タイプを案内しています。大型を選ぶ理由は、家族の人数に加えて、着替えの多さやまとめ洗いの頻度にもあります。

洗濯のしかたパナソニックが案内する容量の目安
4人家族で毎日洗う8kg以上
4人家族で洗濯回数を減らしたい11kg以上の大容量タイプ
2人暮らしでまとめ洗いが多い8kg以上、できれば10kg
大きな毛布や厚みのある敷パッドも洗いたい余裕をみて8kg以上。個別の寝具の対応条件は別途確認

毎日洗う量の出発点として、同社は1人1日約1.5kgを目安とし、シーツなども考えるなら、人数分の目安にさらに1kg以上の余裕を勧めています。ただし、容量はJISで定められた布地を洗う場合の表示です。洗濯物の種類・大きさ・厚さによって、実際に洗える量は異なります。

まとめ洗いの具体例では、日立のBD-STX130Pは洗濯13kgで「4人世帯の2日分+1kg」の衣類を洗えると紹介されています。これはメーカーが示す衣類重量の目安による例です。普段着に加えてシーツもまとめたいのか、毎日の着替えを洗えればよいのかまで考えると、大容量を使う場面が見えてきます。

縦型とドラム式は「干すか、乾燥まで任せるか」で比較する

洗ったあとは干す前提で、一度に洗う量を増やしたいなら、大容量の縦型が候補になります。一方、洗濯から乾燥まで続けて任せたいなら、洗濯容量と乾燥容量の両方が希望に合うドラム式を比較しましょう。

この記事の候補では、AQUAの縦型は洗濯・脱水16kg、パナソニックのドラム式は洗濯12kg・乾燥6kg、日立のドラム式は洗濯13kg・乾燥7kgです。

特に気をつけたいのが、商品名の近くに大きく書かれた洗濯容量だけで選ぶことです。たとえば洗濯12kg・乾燥6kgの機種を、12kgすべて洗濯から乾燥まで処理できる機種として選ぶと、希望と合いません。

毎回乾燥まで使うなら乾燥側の容量を優先し、洗濯だけのまとめ洗いもするなら、洗濯側の余裕も評価する、という順番がおすすめです。

洗い方にも違いがあります。パナソニックの説明では、ドラム式は衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」、縦型は槽の底の回転羽根による水流の「もみ洗い」が基本です。同社は節水性ではドラム式を挙げています。容量の数字を先に比べたあと、使用水量や乾燥機能まで含めて選ぶと、家庭での使い方に沿った比較になります。

毛布・ふとんは通常の洗濯容量と別の上限を見る

毛布・ふとんは通常の洗濯容量と別の上限を見る

16kgの洗濯機でも、毛布を16kgまで洗えるという意味ではありません。AQUAのAQW-VB16Bは、標準コースなら16kgまでですが、「ふとん・毛布」コースは毛布7.5kgまで、掛けふとん2kgまで。さらに、このコースには別売の大物洗い用洗濯ネット(CN-4)が必要です。

大物洗いを目的に選ぶなら、通常の容量に加えて、専用コースの上限と必要な別売品まで見ておきましょう。

日立のBD-STX130Pでは、「毛布」コースは洗濯6kg、洗濯から乾燥・乾燥のみは3.6kgが上限です。洗濯の例は薄手のシングル毛布4枚まで、厚手のシングル毛布2枚まで、ダブル毛布1枚までと分かれています。

掛ふとんは1枚・1.4kgまでで、毛布コースの洗濯運転には別売のお洗濯キャップを使う案内です。

このように、寝具は重さだけでなく、薄手・厚手、サイズ、枚数、洗濯だけか乾燥までかで条件が変わります。「ダブル毛布を家で洗いたい」「掛ふとんまで乾燥したい」など、洗いたい物を具体的にしてから対応条件と照らし合わせてください。大容量という表示だけで、寝具全般を洗えると判断しないことが大切です。

家庭用12kg・13kg・16kgの購入候補を比較する

ここでは、洗濯量を優先する縦型と、乾燥まで任せるドラム式の候補を比べます。寸法はすべて「幅×奥行×高さ」の順です。表の寸法は機体の大きさを比較するもので、壁とのすき間や、扉・ふたを開くための空間は別に必要になります。

メーカー・候補洗濯・脱水容量乾燥容量外形寸法(mm)比較するときの軸
AQUA AQW-VB16B16kg―671×675×1,078(排水ホース含む)干す前提で、一度に洗う量を重視
パナソニック NA-LX129FL12kg6kg639×732×1,060(給・排水ホース含む)乾燥容量6kgとトリプル自動投入
日立 BD-STX130P13kg7kg630×720×1,065乾燥容量7kgと乾燥フィルターレス構造

全自動洗濯機 AQW-VB16Bは、洗濯・脱水容量を大きくしたい家庭の候補です。液体洗剤・柔軟剤の自動投入に加え、広い投入口と、底まで手が届きやすいよう浅くした洗濯槽を採用しています。私は容量と一緒に、底の衣類を取り出す姿勢も見たいところです。

なお、「2度洗い」は5kgまで、「おしゃれ着」は1.5kgまでと、コースによって容量が変わります。

洗濯機のミカタ

アクア株式会社 全自動洗濯機 AQW-VB16B AQW-VB16B を探す

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129FLは、ヒートポンプ方式の乾燥とトリプル自動投入を備えています。自動投入は液体合成洗剤と柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤・酸素系液体漂白剤・汚れはがし剤から選ぶタンクを搭載。日常的に使いたい液剤まで含めて比較したい人に向きます。

NA-LX129FLは左開きなので、設置場所の動線との相性も購入時の判断点です。

洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX130Pは、洗濯13kg・乾燥7kgの組み合わせです。ヒートポンプ式の「らくはや 風アイロン」、液体洗剤・柔軟剤の自動投入を備え、乾燥フィルターをなくした「らくメンテ」も特徴。乾燥容量を重視する人の比較候補になります。

ただし、糸くずフィルターを備える製品なので、「乾燥フィルターレス」をお手入れ全般が不要という意味には取らないでください。左開きのBD-STX130PL、右開きのBD-STX130PRがあります。

大型洗濯機を買う前に確認したい設置条件と費用

本体幅とホース込み寸法、防水パンの内寸を分けて測る

「幅が入るか」を調べるときは、どの寸法を見ているかが重要です。AQW-VB16Bのボディ幅は640mmですが、排水ホースを含む総外形幅は671mm。NA-LX129FLも本体幅604mmに対し、給・排水ホース込みの幅は639mmです。

商品一覧の本体幅だけを、洗濯機置き場の幅と比べて終わらせないようにしましょう。

防水パンも、外側の大きさだけでは判断できません。AQW-VB16Bのカタログでは、内寸幅590mm、内寸奥行540mm、壁までの奥行607mm以上を設置条件として示し、図には内寸深さ70mm以下という条件もあります。

製品仕様欄の「奥行内寸540mm以上」だけを満たしていても、ほかの寸法が合うとは限らないのです。

パナソニックのドラム式の設置案内では、防水パンの内寸奥行540mm以上、内寸幅590mm以上、奥壁から前面内壁まで590mm以上を確認します。また、洗濯機の脚が入る部分の深さが30mm以上ある場合は、別売のフロアーあて板が必要になることがあります。

同じ「540mm以上」の表示でも、それ以外の条件はメーカー・機種ごとに照合してください。

扉・ふた・洗剤ケースを開く空間と蛇口の位置を見る

扉・ふた・洗剤ケースを開く空間と蛇口の位置を見る

ドラム式は、置いた状態に加えて、ドアを開けて衣類を出し入れできるかが判断点です。NA-LX129FLを含むLXシリーズでは、壁面からの奥行1,236mm以上が、ドアを開くスペースの目安として案内されています。

ドアの開く向きによって、通路をふさいだり、洗濯かごを置きたい場所と重なったりしないかも見ておきましょう。

ドラム式でも、上部の棚との距離は必要です。NA-LX129FLは洗剤ケースのふたを開けるため、本体高さ1,038mmに加えて上方300mm以上の空間が必要とされています。一方、縦型のAQW-VB16Bは、本体高さ1,078mmに対し、ふたを開いたときの高さは設置面から1,509mm。

今ある棚をそのまま使えるかは、閉じた状態の高さだけでは分かりません。

蛇口と機体・ふたの干渉も見落とせません。AQUAは水栓がふたに当たる場合、別売の壁ピタ水栓などが必要になると案内しています。パナソニックも、水栓が低い場合は位置関係や蛇口のタイプによって別売部品が必要になる場合があると説明しています。

蛇口までの高さは、床から一律に測るのではなく、洗濯機の脚を置く設置面を基準に測り、写真と一緒に販売店へ伝えるとよいでしょう。

玄関から置き場まで、狭い部分を順に測る

設置場所に収まることと、そこまで運べることは別の確認です。パナソニックの設置診断では、玄関ドア、廊下、階段、洗濯機置き場の入口に加え、集合住宅の共用入口・共用階段・エレベーターも搬入経路の確認対象にしています。家の中だけでなく、建物の入口から続けて見ておきましょう。

幅は、実際に通せる空間を測ります。同社の診断は、入口ではドアのヒンジや厚み、廊下ではドアノブや手すり、玄関では靴箱の取っ手などを除いた寸法の入力を求めています。壁と壁の距離が足りていても、途中の出っ張りがある部分では通れる幅が変わるためです。

なお、パナソニックの診断は、手掛けを含む本体幅または外装箱の幅に約10cmを加えた数値で搬入を判定しています。これは同社の診断基準であり、全メーカー共通の保証ではありません。測った寸法と購入予定の型番を販売店に伝え、最終的な搬入・設置の可否を判断してもらいましょう。

排水口が本体の下に隠れる場合など、別売品の要否も併せて相談できます。

価格・使用水量・電力量は同じ運転条件で比較する

価格・使用水量・電力量は同じ運転条件で比較する

大型洗濯機の費用を比べるなら、本体価格に加え、洗濯だけで使うのか、毎回乾燥まで使うのかをそろえましょう。たとえばNA-LX129FLは、定格洗濯時の標準使用水量が約83L、消費電力量が約68Wh。定格洗濯乾燥時の標準乾燥モードでは約55L・約800Whです。

洗濯は12kg、乾燥は6kgなので、水量の数字だけを見て「乾燥まで使うほうが同じ量を少ない水で処理できる」とは比較できません。

同じ機種でも、時間と電力量のどちらを優先するかでモードが分かれます。NA-LX129FLの定格洗濯乾燥時は、標準乾燥モードが約98分・約800Wh、省エネ乾燥モードが約165分・約620Wh。早く仕上げたい日と、時間に余裕がある日で、重視する条件を考えられます。

購入時には標準モード同士、省エネモード同士など、表の条件を合わせて見ることが大切です。

また、AQW-VB16Bの定格洗濯時は約180L・100Wh、BD-STX130Pの標準コースの洗濯は94L・85Whですが、洗濯容量はそれぞれ16kgと13kgです。容量が異なる定格運転の数値を、そのまま自宅の同量の洗濯物に当てはめることはできません。

使用量の数字は、何kgをどのコースで運転した値かとセットで読みましょう。日立も、衣類の量や種類、片寄り、室温、据付状態などで使用水量・消費電力量・運転時間が増減するとしています。

最後に、販売店では「使い始めるまでに支払う総額」を比べてください。AQUAとパナソニックは、掲載商品の価格に配送・設置調整・アース工事・使用済み商品の引き取りなどの費用を含まないと案内しています。また、洗濯機の廃棄には収集・運搬料金とリサイクル料金が必要です。

本体価格だけで決めず、設置条件に応じた部材や工事、買い替え時の引き取りまで含む見積もりで判断しましょう。

大型洗濯機の選び方と購入前の確認まとめ

この記事のまとめです。

  • パナソニックの目安では、4人家族で毎日洗うなら8kg以上、洗濯回数を減らしたいなら11kg以上が検討の出発点です。
  • 人数だけでなく、着替えの多さやシーツを含むまとめ洗いの頻度も容量選びに反映しましょう。
  • 乾燥まで任せたい場合は乾燥容量を優先し、洗濯容量と同じ量を乾かせると考えないことが大切です。
  • 毛布やふとんは、専用コースの重量・サイズ・枚数の上限と、必要な別売品を確認します。
  • 購入候補は、洗濯16kgのAQW-VB16B、洗濯12kg・乾燥6kgのNA-LX129FL、洗濯13kg・乾燥7kgのBD-STX130Pです。
  • 本体幅とホース込みの外形寸法を分け、防水パンは内寸・深さ・壁からの距離まで機種ごとに照合します。
  • 扉やふただけでなく、洗剤ケースを開く上部空間と蛇口の位置も設置条件に含まれます。
  • 搬入経路は取っ手や手すりなどを除いた通れる幅を測り、購入予定の販売店に最終的な可否を相談しましょう。
  • 使用水量と消費電力量は、容量・洗濯のみか洗濯乾燥か・運転モードをそろえて比較します。
  • 本体価格に配送・設置・必要な部材や工事・旧機の引き取りなどを加えた総額で判断しましょう。
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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