近年、ご家庭で洗濯できるものが増え、毛布やソファカバー、カーテンといった大きな洗濯物に対応できる大容量洗濯機の人気が高まっていますね。
特に10kgや12kgといった大容量モデルへの需要は、ますます高まっている印象です。しかし、「洗濯機 12kg デメリット」と検索されているように、そのサイズや消費電力、初期費用、あるいはメンテナンスの手間といった点で、購入に躊躇されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
果たして12キロ洗濯機は何人家族に適しているのか、その目安や10kgとの水道代の違い、さらにパナソニックなどの主要メーカーのおすすめ縦型洗濯機や乾燥なしモデルの選び方についても、分かりやすく解説してまいります。
この記事をお読みいただければ、あなたのライフスタイルに本当に合う最適な12kg洗濯機を見つけるヒントが見つかるはずです。
- 12kg洗濯機の主なデメリットと具体的な対策
- 気になる電気代や水道代の節約術
- ご家庭に最適な洗濯容量とタイプの選び方
- 各メーカーの特徴とおすすめの12kg洗濯機
12kg洗濯機の主なデメリットと賢い対策
- 設置場所の制約と搬入経路の確認
- 増える電気代・水道代とその節約術
- 購入時の初期費用とコストパフォーマンス
- 意外と見落としがちな手入れの手間
設置場所の制約と搬入経路の確認

12kgという大容量洗濯機は、その名の通り本体サイズも大きくなる傾向にあります。特にドラム式洗濯機は、縦型に比べてサイズが大きいことが多いので注意が必要です。せっかく購入しても、ご自宅に搬入できなかったり、設置場所に入らなかったりといった事態は避けたいですよね。
まず、確認すべきは搬入経路です。建物の入り口からエレベーター、階段、玄関、そして廊下や設置場所の入り口まで、洗濯機が通るすべての場所の幅や高さを測るようにしましょう。特にエレベーターや階段の踊り場、玄関ドア、廊下の手すりなどは見落としがちです。
もし、最も大きなドラム式洗濯機(幅約70cm、高さ約110cm)を搬入したいなら、幅80cm、高さ120cm以上の経路を確保できるか確認すると安心です。曲がり角や取っ手がついている部分など、最も幅が狭くなる位置を計測するのがポイントです。
次に、設置場所の確認です。賃貸住宅などでは、洗濯機を置く「防水パン」と呼ばれる受け皿があることが多いですね。洗濯機のカタログには対応する防水パンのサイズが記載されていますので、洗濯機の外寸だけでなく、防水パンの幅と奥行きも測って、収まるか事前に確認しておきましょう。
また、ドラム式洗濯機は手前側に扉が開くタイプなので、扉を開いても余裕のあるスペースが確保できるか、さらには壁との距離や扉の開閉方向(右開き・左開き)も確認しておくことが大切です。給水用の蛇口の位置も重要で、洗濯機の高さよりも10cmほど上にあるのが望ましいとされています。もし蛇口が低い場合は、別途部品の準備や工事が必要になることがあります。
これらの確認には、新聞紙を使うのがおすすめです。購入したい洗濯機の寸法に新聞紙を折り畳み、実際に設置場所に置いてみたり、搬入経路をシミュレーションしてみたりすると、イメージが掴みやすいでしょう。
増える電気代・水道代とその節約術

大容量の12kg洗濯機は、一度に多くの洗濯物を洗えるメリットがある一方で、消費電力や水道使用量が増えるのではないかと心配される方もいらっしゃいます。実際、一般的な7kg洗濯機と比較すると、電気代や水道代は高くなる傾向にあります。
例えば、パナソニックの12kgモデルで比較すると、洗濯1回あたりの水道代はドラム式(NA-LX129DL/R)が約22円に対し、縦型(NA-FA12V5)は約37円と、縦型の方が約15円高くなります。電気代はドラム式が約2.2円、縦型が約3.1円と、縦型の方がやや高めです。1ヶ月間毎日洗濯機を回す場合、縦型の方が電気代で約33円、水道代で約540円高くなるという試算もあります。
特に電気代が高くなるのは乾燥機能を使用する場合です。乾燥方式には大きく分けて「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」があり、ヒートポンプ式は空気中の熱を利用するため、ヒーターを使わない分、電気代を抑えられます。例えば、パナソニックのドラム式ヒートポンプ乾燥モデル(NA-LX129CL/R)では、標準乾燥で約28円、省エネ乾燥なら約20円まで抑えられますが、縦型ヒーター乾燥モデル(NA-FW10K2の洗濯乾燥時)だと約71円かかることがあります。
電気代や水道代を賢く節約するには、いくつかの工夫があります。 まず、まとめ洗いは基本的な節約術です。洗濯物が少ない時に頻繁に回すのではなく、翌日にまとめて洗うことで回数を減らせば、電気代や水道代の発生を抑えられます。ただし、無理に詰め込みすぎると汚れ落ちが悪くなったり、洗濯時間が長くなったりする可能性があるため、容量の8割程度を目安にしましょう。
また、洗濯物の量や汚れ具合に合わせて、「お急ぎコース」や「すすぎ1回コース」など、短時間で終わるコースを選ぶのも有効です。重い衣類を洗濯槽の下に入れることで回転効率が上がり、下の衣類の傷みを防ぐ効果も期待できます。 洗濯機のフィルターをこまめに掃除することも大切です。フィルターが目詰まりしていると乾燥時間が長くなり、電気代が高くなることがあるからです。
さらに、電力会社の料金プランによっては、電気代が安い時間帯がある場合があります。夜間に電気代が安くなるプランを契約しているなら、その時間帯に洗濯機を回すようにすると、効率的に節約できます。 最後に、もし10年以上同じ洗濯機を使っているのであれば、買い替えを検討するのも一つの方法です。新しい洗濯機は省エネ性能が格段に向上しているため、初期費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約につながることが多いでしょう。
購入時の初期費用とコストパフォーマンス

12kg洗濯機は、その大容量と高性能ゆえに初期費用が高くなる傾向にあります。一般的な7kg洗濯機が5万円~10万円程度の価格帯なのに対し、12kg洗濯機は10万円~20万円、最新のドラム式など高機能モデルでは23万円~35万円程度と、数万円から十数万円の価格差が生じることも珍しくありません。
この価格差を考えると、特に少人数のご家庭や、そこまで頻繁に大物を洗う機会がない場合は、大容量洗濯機のメリットを十分に活かせず、結果的にコストパフォーマンスが低下してしまう可能性も考えられます。せっかく高いお金を出して購入したのに、持て余してしまうのはもったいないですよね。
しかし、このデメリットを軽減する方法もいくつかあります。一つは、セール時期やキャンペーンを狙って購入することです。洗濯機は年に1~2回、新製品が発売される時期に、旧モデルが「型落ち品」として安くなる傾向があります。縦型洗濯機は5月~6月頃、ドラム式洗濯機は10月~12月頃にモデルチェンジが行われることが多いので、その時期を狙うと良いでしょう。
また、家電量販店では3月と9月に中間・総決算があるため、その前月である2月と8月は在庫処理のために安くなることがあります。特に3月が総決算の店舗では2月が最も安くなる場合が多いとされています。ドラム式は8月、縦型は4月から5月が最も安くなる時期と言われています。
型落ち品やアウトレット品であっても、十分な高機能を備えていることが多いです。例えば、洗剤・柔軟剤の自動投入機能やスマホ連動、AIによる自動調整機能などは、3年前の機種から搭載されていることもありますので、価格を抑えたい場合はこれらのモデルをチェックしてみるのも賢い選択です。
購入前にご自身の家族構成や洗濯頻度、将来的な変化なども考慮し、本当に12kgの容量が必要かどうかを再検討することも大切です。もし必要性が低いと判断できるのであれば、無理に大容量モデルを選ぶのではなく、より適切な容量の洗濯機を選ぶことで、初期費用を抑えつつ十分なコストパフォーマンスを得られるでしょう。
意外と見落としがちな手入れの手間

洗濯機選びで「静音性」に次いで後悔が多い項目として挙げられるのが、「手入れの楽さ」だそうです。高性能な洗濯機には便利な機能がたくさんついていますが、その裏にはお手入れの必要性が隠れていることがあるのです。購入前にはつい見落としがちなポイントですが、日々の家事の負担に直結するため、購入後の満足度を大きく左右することになります。
特に乾燥機能を搭載している洗濯機の場合、乾燥フィルターの掃除は避けて通れません。乾燥運転をするたびにフィルターにホコリや汚れが溜まるため、こまめな掃除が必要になります。このフィルターが詰まると乾燥効率が落ち、電気代が高くなる原因にもなります。最近では、日立の「ビッグドラム」シリーズのように、乾燥フィルターレス構造を採用することで、乾燥フィルターの掃除が不要になったモデルも登場しています。このような機能は、日々の手間を減らしたい方には非常に魅力的ですね。
また、洗濯槽の掃除も定期的に必要です。洗濯槽の裏側には黒カビが発生しやすいため、1〜2ヶ月に1回は専用のクリーナーで手入れすることが推奨されています。最近の洗濯機には「自動おそうじ機能」が搭載されているモデルも多く、これを活用すれば手入れの頻度を3〜4ヶ月に1回に減らすことができます。ただし、この機能があっても完全に掃除が不要になるわけではないので、注意が必要です。
「洗剤・柔軟剤の自動投入機能」も便利な機能ですが、タンクの掃除が必要になる場合があります。自動投入タンクを清潔に保つためには、定期的な手入れが欠かせません。筆者のように「面倒くさがり」な性格の方にとっては非常に便利な機能ですが、手入れの手間も考慮して検討すると良いでしょう。
シャープの「穴なし洗濯槽」は、洗濯槽に穴がないため、通常の洗濯機のように外槽と内槽の間に発生した黒カビが内槽に入ってくるのを防ぐメリットがあります。しかし、黒カビの発生自体を完全に防ぐわけではなく、いざ洗濯槽を洗浄する際にはむしろ手間がかかることがあるため、手入れの観点では「楽になる」とは言い切れません。
このように、多機能であるほど手入れの手間が増える傾向にあることを理解した上で、ご自身のライフスタイルに合わせて、本当に必要な機能と、それによって増えるお手入れの頻度を納得した上で洗濯機を選ぶことが、後悔しないための大切なポイントと言えるでしょう。
あなたに最適な12kg洗濯機を見つけるポイント
- 最適な洗濯容量は家族構成と頻度で変わる
- 縦型かドラム式か?乾燥機能の有無と方式
- 静音性やあったら便利な機能の活用
- 主要メーカーの特徴と12kgおすすめモデル
最適な洗濯容量は家族構成と頻度で変わる
洗濯機を選ぶ際、最も気になるのが「何kgの容量が自分たちの家族に合っているのだろう?」という点ではないでしょうか。一般的に、1人1日あたりの洗濯物の量は約1.5kgが目安と言われています。これはパジャマを含む春夏服とフェイスタオル2枚分に相当する量です。
この計算式に基づくと、例えば4人家族であれば「1.5kg × 4人 = 6kg」となりますが、実際に洗濯する際はこれだけでは足りないことが多いです。なぜなら、この目安にはバスタオルや交換したタオル、マット類、たまに洗う上着、汗をかいた日の着替えといったイレギュラーな洗濯物が含まれていないからです。また、冬場のトレーナーやニットなど、衣類の重量が増える季節も考慮に入れる必要があります。
このような「余裕分」を考慮すると、4人以上の家族には10kgの洗濯機が、そして4人〜5人家族には12kgの洗濯機がおすすめされています。特に12kgは、1日に出る洗濯物の量に加えて3〜5割の余裕を確保できるため、安心感があるでしょう。厚手の毛布であれば、10kgの洗濯機で2枚同時でも洗濯が可能とされています。
また、洗濯の頻度も容量選びに大きく影響します。毎日洗濯をするご家庭であれば、比較的容量が小さくても足りるかもしれませんが、2〜3日ごとにまとめて洗濯をするご家庭では、より大きな容量が必要になります。例えば、2日に1回洗濯をするなら2倍、3日に1回なら3倍の洗濯容量が必要になる計算です。2人暮らしで2日ごとに洗濯するなら8kg、3人暮らしで2日ごとに洗濯するなら11kgが目安とされており、12kgの洗濯機は2〜3日ごとに洗濯する2〜3人家族でも余裕を持って使える容量と言えるでしょう。
洗濯機は「大は小を兼ねる」家電製品の代表格とされており、設置場所に問題がなければ、少し大きめの容量を選ぶことに越したことはありません。将来的に家族が増える可能性や、普段は洗わない大物類を自宅で洗濯したいというニーズも考慮し、ご自身のライフスタイルに合った最適な容量を選ぶことが大切です。
縦型かドラム式か?乾燥機能の有無と方式

洗濯機選びの大きなポイントとして、縦型とドラム式のどちらを選ぶか、そして乾燥機能が必要かどうかが挙げられます。それぞれのタイプには異なる特徴とメリット・デメリットがあり、ご自身のライフスタイルや予算によって最適な選択肢は変わってきます。
まず、ドラム式洗濯機についてです。ドラム式は一般的に本体価格が高めですが、節水性が高く、衣類が傷みにくいという大きなメリットがあります。これは、ドラムの回転によって洗濯物を上から下へ落とし、「たたき洗い」をする仕組みのため、衣類同士のこすれが少ないからです。また、ほぼ全てのドラム式洗濯機には乾燥機能が搭載されており、乾燥時にシワになりにくいという特徴もあります。購入者アンケートでは、ドラム式洗濯機の満足度が他のタイプに比べて圧倒的に高いという結果も出ています。予算が許すのであれば、ドラム式は非常に満足度の高い選択肢と言えるでしょう。
次に、縦型洗濯機です。縦型はドラム式に比べて洗浄力が高く、手頃な価格で購入できるという点が魅力です。洗濯槽の羽根の回転で水流を起こし、衣類同士をこすり合わせて洗うため、たっぷりの水で洗剤を泡立て、頑固な汚れも落としやすいのが特徴です。また、省スペースで設置しやすいモデルが多く、マンションやアパートなどの集合住宅にも適しています。もし乾燥機能が不要で、洗浄力を重視したい方、あるいは予算を20万円程度に抑えたい方には縦型洗濯機がおすすめです。
乾燥機能については、特に注意が必要です。「簡易乾燥機能付き洗濯機」というものがありますが、これは「風乾燥」とも呼ばれる送風機能であり、衣類を完全に乾燥させる機能ではありません。部屋干しの時短や槽内乾燥を目的とした「付加機能」の側面が強く、乾燥機能を期待して購入すると「結局使わない」「中途半端」といった後悔の声が多く見られます。本当に衣類を乾燥させたいのであれば、縦型洗濯乾燥機かドラム式洗濯乾燥機を選ぶべきでしょう。
本格的な乾燥機能には、主に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があります。
- ヒートポンプ式は、ヒーターを使わず空気中の熱を利用するため、本体価格は高めですが、日々の水道光熱費を安く抑えられ、低温(約60℃前後)で乾燥するため衣類が傷みにくいのが特徴です。パナソニックのドラム式洗濯乾燥機NA-LX129DL-Wなど、ヒートポンプ式を採用しているモデルは、衣類への優しさと省エネ性を両立しています。
- ヒーター式は、ヒーターを使って高温(約80℃前後)で乾燥させるため、本体価格は比較的安価ですが、電気代が高くなる傾向にあります。匂いが残りにくいというメリットがある一方で、高温で乾燥させるため衣類が傷み・縮みやすいというデメリットもあります。
購入者のアンケートでも、ドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能については満足度が高いのに対し、縦型洗濯乾燥機の乾燥機能に対しては「仕上がりに不満がある」「臭いが気になる」といった声が多く聞かれました。もし乾燥機能を重視するのであれば、多少奮発してでもヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を選ぶことを強くおすすめします。コインランドリーの乾燥機(中温70℃前後が一般的)に近い仕上がりを求める場合は、家庭用のヒートポンプ式(低温域)とヒーター式(高温域)のどちらが適しているかを考慮すると良いでしょう。
静音性やあったら便利な機能の活用

洗濯機を選ぶ際、見落としがちながらも非常に重要なのが静音性です。特にアパートやマンションなどの集合住宅にお住まいの方、あるいは夜間に洗濯機を使用する可能性がある方は、静音性をしっかりチェックすることをおすすめします。環境省の基準では、住居区域における夜間の騒音基準は45dB以下とされています。
洗濯機は、洗濯時、脱水時、乾燥時で騒音レベルが異なるため、最も大きな音が鳴る工程で45dB以下であれば、比較的安心して使えるでしょう。静音性が高いモデルは価格も高めですが、近隣トラブルを避けるためにも重要なポイントです。東芝の洗濯機は、インバーター制御による低振動・低騒音設計が強みの一つとされています。インバーターが搭載されていることで、モーターの回転数を制御し、節電・節水・静音性を高める効果も期待できます。
次に、日々の家事をより快適にするための**「あったら便利な機能」**をご紹介します。
- 洗剤・柔軟剤自動投入機能:これは、自動投入タンクに液体洗剤や柔軟剤を入れておけば、洗濯物の量に合わせて最適な量を自動で投入してくれる機能です。毎回の計量や投入の手間が省けるため、非常に便利です。特に面倒くさがりな方やせっかちな方には強くおすすめできます。ただし、タンクの定期的な掃除が必要になる点は考慮しておきましょう。東芝やハイアールの12kg洗濯機にもこの機能が搭載されています。
- Wi-Fi機能・スマホ連携:スマホと連携できる洗濯機は、外出先から洗濯を開始したり、洗濯完了の通知を受け取ったりできるため、家事の効率化に役立ちます。仕事で日中家を空けることが多い方でも、時間の制約なく洗濯機を回せるのは大きなメリットと言えるでしょう。ただし、アンケートでは「使ってみると必要なかった」「連動する必要がない」と感じる人も少なくないため、ご自身の生活で本当に必要かを検討することが大切です。
- AI自動運転:洗濯機に搭載されたAIが、汚れの状況や洗濯物の量から最適な運転時間や洗い方を自動で判断し、最適な洗濯コースを設定してくれる機能です。日立のAIお洗濯やパナソニックのAI自動運転などがこれにあたります。複雑な設定なしに効率的な洗濯ができるため、非常に便利です。
- チャイルドロック機能:小さなお子様がいるご家庭では、必須と言える安全機能です。特に密閉性の高いドラム式洗濯機では、お子様が誤って閉じ込められると非常に危険なため、運転中はもちろん、運転停止中もいつでもロックできるチャイルドロック機能は安心につながります。ハイアールの洗濯機にはチャイルドロック機能が搭載されています。
- 洗浄力:洗濯機にとって最も基本的な性能である「洗浄力」は、スペック表だけでは比較が難しい部分です。各メーカーが独自の洗浄技術を開発していますが、機能説明だけでは明確な違いが分かりにくいこともあります。そのため、実際に使用した人の口コミをよくチェックするのがおすすめです。日立の「ナイアガラ洗浄」や東芝の「ウルトラファインバブル洗浄」、パナソニックの「泡洗浄」など、メーカー独自の強力な洗浄機能に注目すると良いでしょう。
これらの機能を参考に、ご自身のライフスタイルや重視したいポイントに合わせて、最適な12kg洗濯機を見つけてください。
主要メーカーの特徴と12kgおすすめモデル

洗濯機選びにおいて、メーカーごとの特徴を知ることは、より自分に合った一台を見つける上で非常に有益です。ここでは、主要メーカーの特徴と、12kgクラスで注目されるおすすめモデルをいくつかご紹介します。
Panasonic(パナソニック) パナソニックは、独自の**「泡洗浄」技術で高い洗浄力を誇ります。洗剤を泡立てて繊維の奥まで浸透させることで、効率的な洗濯と節電・節水効果が期待できます。さらに「温水泡洗浄」**は、洗剤を温めて黄ばみや皮脂汚れ、臭いを強力に溶かしてくれます。また、独自の「ナノイーX」技術で衣類の除菌・消臭にも力を入れています。インバーター制御による静音性と省エネ性能の高さも特徴です。スマホ連携機能も充実しており、離れた場所からの操作やモニタリングが可能です。
- NA-FA12V3-W:トリプル自動投入機能を備え、おしゃれ着洗剤や酸素系液体漂白剤も自動で投入できます。温水スゴ落ち泡洗浄で黄ばみや臭いまで落とし、時短コースも備えています。
- NA-FA12V1: スマートフォンで操作できる点や、洗剤・柔軟剤の自動投入機能が便利だと評価されています。
TOSHIBA(東芝) 東芝の洗濯機は、独自技術の**「ウルトラファインバブル洗浄W」**が最大の特長です。繊維の隙間よりもさらに細かい泡が繊維の奥まで浸透し、洗浄効果を高めます。また、水道水を抗菌水に変えるAg+抗菌ユニットにより、部屋干し臭の原因菌の繁殖を抑制する機能も搭載しています。インバーター制御による低振動・低騒音設計も強みで、集合住宅での使用にも適しています。機能性だけでなく、デザイン性にも優れており、落ち着いたカラーリングやシンプルなデザインは、生活感を抑えたい方にも人気です。
- ZABOON AW-12DP4:抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wにより高い洗浄力を実現し、洗剤自動投入機能も備わっています。低振動・低騒音設計なので、夜間の洗濯も安心です。
HITACHI(日立) 日立は、「ナイアガラ洗浄」に代表される抜群の洗浄力が強みです。高濃度の洗剤液を繊維の奥まで浸透させ、大容量の水でパワフルに洗い流します。「風アイロン」機能は、高速の風を衣類に当てることでシワを伸ばし、ふんわりと乾燥させる日立ならではの機能です。また、AIが最適な洗濯方法を選んでくれる**「AIお洗濯」**や、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も充実しています。
- ビートウォッシュ BW-X120K(W):ナイアガラビート洗浄による強力な洗浄力と、洗剤自動投入、洗濯コンシェルジュ(スマホ連携)に対応しています。節水性も高く、標準水量は123Lです。
AQUA(アクア) AQUAは、フィリピンやマレーシアなどアジア各国で製品の企画開発・製造・販売を行うメーカーです。国内では珍しい乾燥機能なしのドラム式洗濯機も販売しています。独自の**「超音波洗浄(らくらくSONIC)」**は、気になる部分汚れに超音波を当ててきれいに落とせる機能です。泥んこ予洗いコースや衣類おそうじなど、独自の便利機能も豊富です。
- Prette AQW-VA12R-W:**超音波洗浄「らくらくSONIC」**を搭載し、高濃度の泡パワーと立体水流で洗うスピンバブル洗浄、洗剤自動投入機能も魅力です。
- まっ直ぐドラム2.0 AQW-DX12R-L:コンパクトながら大容量のドラム式で、温風ミストとUVライトで衣類をリフレッシュする**「エアウォッシュ<プラス>」**を備えています。12kgラインナップの中では比較的安価な価格設定がされています。
Haier(ハイアール) ハイアールの洗濯機は、乾燥機能がないことで衣類をいたわり、その分コストを抑えたドラム式洗濯機を提供しています。**「しわケア脱水」機能は、脱水時間と回転数を調整することで衣類のシワを抑え、優しく脱水します。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能や、温水で皮脂汚れを洗い上げる「お湯洗い機能」**も搭載し、除菌コースを使えば部屋干し臭を抑制できます。
- JW-TD120SA(W):乾燥機能なしのドラム式で、しわケア脱水、洗剤・柔軟剤自動投入、お湯洗い機能、除菌コースなどを備えています。
これらの情報を参考に、ご自身のニーズに最も合った12kg洗濯機を見つける手助けになれば幸いです。
総括:12kg洗濯機のデメリットを理解して賢く選ぶ方法
この記事のまとめです。
- 12kg洗濯機は4人以上の家族や、2~3日ごとに洗濯する2~3人家族におすすめである
- 1人1日あたりの洗濯量は約1.5kgが目安だが、余裕分を考慮すると大きめが安心
- 毛布やシーツなど大物も自宅で洗いたい場合に大容量は非常に便利
- 洗濯機の設置には、搬入経路(幅80cm、高さ120cm以上が目安)と設置スペースの正確な計測が不可欠である
- 特にドラム式は本体が大きく、防水パンや蛇口、扉の開閉方向の確認が重要である
- 新聞紙を使ったシミュレーションは、搬入や設置の確認に役立つ
- 大容量洗濯機は電気代や水道代が高くなる傾向にあることを理解しておくべきである
- 縦型よりドラム式の方が節水性が高く、電気代も抑えられる傾向がある
- 乾燥機能を使う際は電気代が跳ね上がるため、ヒートポンプ式のドラム式が最も省エネである
- 洗濯機の電気代を節約するには、まとめ洗い、適切なコース選択、フィルター掃除が有効である
- 古い洗濯機は省エネ性能が劣るため、10年以上使用している場合は買い替えを検討すると良い
- 12kg洗濯機は高機能ゆえ初期費用が高いが、セール時期や型落ち品を狙うことで費用を抑えられる
- 大容量洗濯機はメンテナンスの手間が増える可能性があり、乾燥フィルターや洗濯槽の定期的な掃除が重要である
- 自動おそうじ機能や乾燥フィルターレス構造など、手入れを楽にする機能に注目すると良い
- 静音性、洗剤自動投入、スマホ連携、AI自動運転、チャイルドロックなど、便利な機能も比較検討し、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切である