洗濯機を使っていたら突然「C02」というエラーコードが表示されて、動かなくなってしまった——そんな経験をして、困っている方も多いのではないでしょうか。
日立の洗濯機(ビートウォッシュ・ビッグドラム)に表示されるC02エラーは、排水エラーの一種です。脱水が始まらない、槽内に水が残ったまま停止するなどの症状が現れ、そのまま放置するとモーターや排水ポンプに余計な負担がかかり、別の故障につながる可能性もあります。
原因の多くは糸くずフィルターの詰まりや排水ホースの折れといった、自分で対処できるものです。ただし、排水ポンプや電装部品の故障が原因の場合は、修理費用がかかることもあります。センサー系の故障なら5,000円前後からが目安で、基盤交換では15,000〜40,000円程度になるケースもあります。
この記事では、C02エラーが示す意味と主な原因から、自分でできる解消手順、パイプユニッシュの正しい使い方、修理費用の目安、そして再発を防ぐ日常メンテナンスまでを、ソースに基づいて丁寧に解説します。
- 日立洗濯機のC02エラーは排水系統の異常を示すサインで、放置すると別の故障につながる
- 最も多い原因は糸くずフィルターの詰まりで、自分で掃除して解消できるケースがある
- パイプユニッシュは洗濯機本体には使用不可。使えるのは排水口(ホースを外した先)のみ
- 修理費用はセンサー系なら5,000円前後〜、基盤交換で15,000〜40,000円が目安
日立洗濯機のC02エラーとは?原因を正しく把握しよう
- C02エラーが示す意味と発生する症状
- 最も多い原因は糸くずフィルターの詰まり
- 排水ホースの折れ・詰まりがC02エラーを引き起こす
- 排水ポンプ・排水弁の故障によるC02エラー
C02エラーが示す意味と発生する症状

日立のドラム式洗濯機には各種センサーや制御基板が搭載されており、異常が検知されるとエラーコードが表示される仕組みになっています。その中でもC02エラーは、主に「排水に関するトラブル」を示すコードです。具体的には、排水がスムーズに行われなかったり、所定の時間内に洗濯槽から水が抜けきらない場合に表示されます。
症状としては、「脱水が始まらない」「槽内に水が残る」「ブザーが鳴ってエラー表示が点滅する」などが代表的です。洗濯機は内部に水が残ったままだとドラムが回転できないため、安全装置として動作が停止する仕組みになっています。
C02エラーは日立のビートウォッシュ(全自動洗濯機)とビッグドラム(ドラム式)の両方で発生する可能性があります。特にドラム式は排水系統の構造が複雑なため、ホースや排水口のわずかな汚れでもセンサーが反応して運転が止まることがあるとのことです。
このエラーを放置すると、モーターや排水ポンプなどにも負担がかかり、別のエラーや故障を引き起こす可能性があります。さらに、排水できないことで機内に溜まった水がカビや悪臭の原因になるケースもあるため、早めの対処が重要です。洗濯機の取扱説明書やメーカーサイトで原因の把握もできますが、まずは基本的な確認から順番に試していくのが賢明な進め方といえるでしょう。
C02エラーは単なる表示ではなく、「排水系統のどこかに詰まりや異常がある」という警告サインです。原因の多くは表面的な汚れや詰まりで、自分で対処できることも多いため、慌てず一つずつ確認していきましょう。

最も多い原因は糸くずフィルターの詰まり

C02エラーの原因の中で最も多いとされているのが、糸くずフィルターの詰まりです。洗濯のたびに衣類から出る糸くず、髪の毛、洗剤カスが少しずつフィルターに溜まっていくため、定期的な清掃を怠ると排水全体の流れが悪くなり、C02エラーにつながることがあります。
日立のドラム式洗濯機には糸くずフィルター(ごみ取りフィルター)が設置されており、洗濯中に出る糸くずやホコリ、小さなゴミを回収する役割を担っています。ここが詰まってしまうと、水がスムーズに排出されなくなります。
清掃の手順は比較的シンプルです。まず洗濯機の電源を切り、フィルターのフタを開けて中を確認しましょう。フィルターのフタはつまみを回して取り外す構造になっています。取り外すときには水が出てくることがあるため、床に雑巾などを敷いておくと安心です。
取り出したフィルターは、不要な歯ブラシなどを使ってしっかり清掃するのがポイントです。汚れがしつこい場合は、ぬるま湯でふやかしてから洗うと効果的です。掃除後はしっかりフィルターを元の位置に戻してから運転するようにしてください。締め付けが甘いと水漏れの原因になるため、きちんと閉まっているかを確認することが大切です。
定期的に清掃しないと汚れが堆積してエラーが発生しやすくなります。糸くずフィルターの掃除は、洗濯頻度にもよりますが、月に1回を目安にすると安心です。この定期清掃だけで、多くのC02エラーが予防できるとされています。

排水ホースの折れ・詰まりがC02エラーを引き起こす

糸くずフィルターに問題がない場合、次に確認したいのが排水ホースの状態です。排水ホースとは洗濯機と室内排水口を繋ぐ柔軟な管で、折れ曲がりや高低差によって水が流れにくくなることがあります。
設置場所や掃除の際に洗濯機を移動すると、排水ホースがねじれたり折れ曲がった状態になることがあります。ホース内にゴミが引っかかると水がスムーズに流れなくなり、排水不良を起こしてC02エラーを発生させます。
確認のポイントとして、ホースが途中で持ち上がっていないか、家具の下で押しつぶされていないかをチェックしましょう。まっすぐに直すだけで解消する場合もあります。また、設置場所によっては洗濯機が壁際や狭い場所に配置されているため、ホースが無理に曲がっていることもあるため、排水ホースは「まっすぐ・緩やかな下り勾配」になっているかが基本的な確認事項です。
ご自身で解消できない場合も、長期使用による経年劣化で排水ホースが硬くなり折れやすくなるケースがあります。ホースの外観だけでなく、劣化や破れがないかも確認しておくことが大切です。
特に日立のビッグドラムなど一部の機種では、排水ホース自体は太くても先端に異形ジョイントを接続する構造になっており、この細くなる部分で詰まりやすいとの指摘もあります。引越しや設置場所の変更後にC02エラーが増えることがありますが、その場合はホースの勾配や接続ミスが原因のことが多いとされています。設置後に問題が出た際はまずホースの状態を確認してみてください。
排水ポンプ・排水弁の故障によるC02エラー

フィルターの清掃やホースの確認で改善しない場合、排水ポンプや排水弁の問題が原因として考えられます。これらは自分では対処が難しい範囲になります。
排水ポンプ内部にボタン、小銭、布切れなどの異物が混入すると、プロペラが回転できなくなり水を送り出せなくなります。また、長期間の使用による摩耗や、モーター部分の不具合によって排水ポンプが故障している可能性もあります。
排水弁(ソレノイドバルブ)に糸くずや小物が入り込んで動作不良を起こすケースもあります。また、水位センサーが誤検知して排水動作を止めてしまうことでC02エラーが出ることもあります。排水口のトラップに詰まったヘドロや洗剤カスが水の流れを悪くすることも原因の一つです。
ビッグドラムの事例として、乾燥を制御する部品の故障でC02エラーが発生したとの報告があります。その事例では、乾燥を制御する部品が動作不能になっていたことが判明したとのことです。このような内部の電装部品は、外からは確認が難しく、修理担当者が来て初めて原因が特定できる場合もあります。
内部の配線や電装系の診断が必要で、一般の方が触るのは感電や漏水の恐れがあるため危険です。このような場合は、メーカーか専門業者に点検を依頼する必要があります。自己判断での分解清掃は保証対象外になるリスクもあるため、無理をせずプロに任せる判断が大切です。

日立洗濯機C02エラーの対処法と修理費用の目安
- 自分でできるC02エラーの解消手順
- パイプユニッシュは排水口のみ使用可能
- メーカー・業者修理の費用目安と依頼のタイミング
- C02エラーの再発防止と日常メンテナンス
自分でできるC02エラーの解消手順

C02エラーが出た場合でも、原因の多くは排水経路の軽い詰まりやホースの折れといった比較的簡単に改善できるトラブルです。業者を呼ぶ前に、まずは自分でできる範囲の点検・清掃を順に行ってみましょう。
最初のステップは安全の確保です。まずコンセントを抜いて感電防止を優先して対応します。槽内に水が残っている場合は、手動で少しずつバケツなどに移して水を抜きましょう。焦って無理に分解したり、電源を入れたまま作業したりしないことが基本です。
次に糸くずフィルターの点検・清掃を行います。本体下部のフィルターカバーを開け、内部の糸くずや髪の毛、洗剤カスを取り除きます。ぬるま湯で洗うと汚れが落ちやすく、細かい部分は歯ブラシなどで軽くこすりましょう。
フィルターを清掃したら排水ホースの確認です。ホースが折れたり潰れたりしていないか確認します。家具や壁の下で圧迫されている場合はまっすぐに戻し、途中で高く持ち上がっていないかもチェックしてください。
続いて排水口の確認・清掃を行います。排水口や防水パンのトラップに溜まったヘドロや洗剤カスをブラシで除去しましょう。手が届く範囲で問題ありません。
上記を試してもエラーが消えない場合は、電源プラグを抜いて1〜2分後に差し直すリセット操作を試してみてください。電源を切ってから再スタートすることで一時的に解消することもあります。脱水のみで運転テストを行い、水がスムーズに排出されれば完了です。
これらを一通り試しても改善しない場合は、内部での詰まりや部品不良が起きている可能性が高いため、業者・メーカーへの連絡が適切です。

パイプユニッシュは排水口のみ使用可能

C02エラーで排水口の掃除をしようとしたとき、「パイプユニッシュを使って直せるのか」と考える方もいるかもしれません。結論から言うと、洗濯機本体への直接使用は不可で、使えるのは「排水ホースを外した先の排水口」のみです。
パイプユニッシュには水酸化ナトリウムや次亜塩素酸ナトリウムといった成分が含まれており、キッチンや浴室の排水口にたまる髪の毛やヌメリを溶かすには非常に効果的です。しかし、洗濯機の内部構造にはゴムパッキンや樹脂部品など強い薬品に弱い素材が使われているため、直接流し込むとこれらの部品が劣化・破損するリスクがあります。洗濯機本体・フィルター・排水ホースへの直接使用は不可と理解しておきましょう。
排水ホースを外した先の排水口への使用は、正しい方法を守れば可能です。まず洗濯機の排水ホースを排水口から外し、排水口に適量のパイプユニッシュを注ぎます。放置時間は製品説明の15〜30分程度を必ず守るようにしましょう。これを大幅に超えて放置すると、溶けた汚れが再度固まりかえって詰まりの原因になることがあります。
使用後は大量の水で十分に洗い流す必要があります。水を少しずつではなく、一度に勢いよく流すことで、薬剤や溶けた汚れをしっかり押し流すことができます。
また、酸性の洗剤(トイレ用洗剤やクエン酸など)と混ぜると人体に有害な塩素ガスが発生する危険性があります。使用前には排水口周辺に別の洗剤の成分が残っていないかも確認してください。使用時は換気を十分にし、ゴム手袋を着用するなど基本的な安全対策も欠かさないようにしましょう。
メーカー・業者修理の費用目安と依頼のタイミング

フィルターや排水ホースの清掃をしてもC02エラーが改善しない場合、メーカーまたは専門業者への依頼が必要です。内部の排水弁やポンプは電装部品と直結しており、誤って分解すると感電や漏水の危険があるためです。
修理費用は部品代・工賃・出張費で構成されます。具体的な費用の目安として、センサー系の故障なら5,000円前後から、基盤の故障だと15,000円〜40,000円、モーターや水路系の部品は20,000円〜60,000円になることもあります。工賃は作業内容次第で10,000円〜25,000円程度が目安とされています。出張費は地域差がありますが、3,000円〜7,000円程度が目安です。
修理費用の一例として、日立ビッグドラム(BD-S7500L)の乾燥を制御する部品が故障したケースでは、技術料19,600円+出張料3,500円+部品代2,400円+消費税2,550円で合計28,050円かかったとの報告があります(2022年時点)。また、修理できなくても訪問した場合は出張費が発生する点にも注意が必要です。
購入後1〜2年以内であればメーカー保証で無料修理が受けられる場合があります。大手家電量販店の延長保証に加入している場合は、保証書の内容を確認しておくと費用を抑えられる可能性があります。
メーカー修理は純正部品の使用と保証対応が強みですが、予約まで日数がかかることもあります。一方、専門業者は即日〜翌日対応が可能で、費用も柔軟なケースがありますが、業者によって技術力に差があるため信頼できる業者を選ぶことが重要です。自分で掃除しても改善しない、または異音や異臭がする場合は、早めにプロに相談することをお勧めします。

C02エラーの再発防止と日常メンテナンス

C02エラーは一度直っても、排水経路に汚れや水分が残っていると再発しやすいトラブルです。短期間で再発するケースも少なくないとの報告があります。日常的なメンテナンスを継続することが、長く快適に洗濯機を使い続けるための鍵です。
まず、糸くずフィルターを定期的に清掃することが基本です。月に1回を目安にカバーを開け、歯ブラシやシャワーで軽く洗い流すだけでも十分な効果があります。糸くずや髪の毛、洗剤カスは1か月も放置すれば簡単に堆積するため、定期的な清掃が重要です。
排水ホースの状態も定期的に確認しましょう。ホースが途中で高く持ち上がっていたり、家具の下で潰れていたりしないかをチェックし、特に掃除や移動のあとにホースがずれていないかを確認するだけでも再発予防につながります。
洗濯槽クリーナーで定期的に洗濯槽を清掃することも大切です。月1回程度の洗浄でカビや菌の繁殖を抑えることが、排水詰まり予防にもつながるとされています。
ビッグドラムをお使いの場合、乾燥コースを使うたびに乾燥フィルターをブラシで掃除することをお勧めします。乾燥フィルターに溜まった埃を放置すると、乾燥を制御する部品に負担がかかり、C02エラーの原因になったという実例があります。ドア内側やドアパッキンの水気・埃についても、乾燥後に放置したままにしておくと汚れが蓄積する可能性があるため、気になる場合はふき取ることをお勧めします。
また、洗濯物を入れすぎないことも大切です。排水の流れを妨げないよう、適量の衣類で洗濯することが排水ポンプへの負担を減らします。排水口周辺(防水パン含む)も定期的に掃除しておくと、C02エラーの再発リスクを下げることができます。
日立洗濯機のC02エラー対処法と予防まとめ
この記事のまとめです。
- C02エラーは日立洗濯機(ビートウォッシュ・ビッグドラム)で排水に関するトラブルが起きたときに表示されるエラーコードである
- 所定の時間内に洗濯槽から水が抜けきらない場合に表示され、脱水が始まらない・槽内に水が残る・ブザーが鳴るのが代表的な症状である
- 放置するとモーターや排水ポンプに負担がかかり、別のエラーや故障を引き起こす可能性がある
- 最も多い原因は糸くずフィルターの詰まりで、洗濯のたびに糸くず・髪の毛・洗剤カスが蓄積する
- 排水ホースの折れ・押しつぶし・詰まりもC02エラーの原因となり、まっすぐに直すだけで解消する場合もある
- 排水ポンプへの異物混入・排水弁の動作不良・水位センサーの誤作動も原因となり得るが、これらは専門業者への依頼が必要
- 自分でできる対処の手順は「コンセントを抜く→フィルター清掃→ホース確認→排水口確認→リセット」の順が基本
- パイプユニッシュは洗濯機本体・フィルター・排水ホースには使用不可で、排水ホースを外した先の排水口のみに使用できる
- パイプユニッシュ使用時は15〜30分の放置時間を守り、使用後は大量の水で洗い流すことが必要
- 酸性洗剤とパイプユニッシュを混ぜると塩素ガスが発生する危険があるため、併用は厳禁
- 修理費用はセンサー系5,000円前後〜、基盤交換15,000〜40,000円、モーター・水路系は20,000〜60,000円が目安
- 工賃は10,000〜25,000円程度、出張費は3,000〜7,000円程度が目安で、合計額は事前に見積もりを確認する
- 実例として日立ビッグドラムの乾燥制御部品故障では合計28,050円かかったケースがある(2022年時点)
- 再発防止には糸くずフィルターの月1回清掃・排水ホースの定期確認・洗濯槽クリーナーの定期使用が有効
- ビッグドラムで乾燥機能を使う場合は、乾燥するたびに乾燥フィルターの埃を掃き出す習慣が重要

