二層式洗濯機を使い始めたものの、「洗いが終わったら次は何をすればいい?」「柔軟剤はどこに入れればいいの?」と迷ってしまう方は少なくありません。全自動洗濯機と違い、洗いから脱水まで自分で操作を進める必要があるため、手順を正しく把握しておくことが大切です。
二層式洗濯機は洗濯槽と脱水槽の2つに分かれており、洗い・すすぎ・脱水をそれぞれ手動で切り替えながら進めます。一見手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば流れは単純です。むしろ水量や洗い時間を自分で調整できるため、汚れ具合に合わせた洗い方ができるのが魅力です。
この記事では、二層式洗濯機の基本的な使い方を「洗い→すすぎ→脱水」の手順に沿って解説します。柔軟剤の入れるタイミングや注水すすぎと溜めすすぎの違い、分け洗いや連続洗いを効率よく進めるコツも紹介します。
さらに、二層式洗濯機の構造・メリット・デメリットも整理したうえで、溜めすすぎや洗濯水の再利用といった節水テクニックもお伝えします。二層式洗濯機を使いこなすための知識をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
- 二層式洗濯機の「洗い→すすぎ→脱水」の基本手順を順を追って解説
- 柔軟剤を入れるタイミングと投入方法を紹介
- 高い洗浄力・節水・カビにくさなどのメリットと注意点を整理
- 溜めすすぎや分け洗いなど節水・効率アップのコツを紹介
二層式洗濯機の使い方と操作の流れを図解
- 洗いの手順と洗剤の入れ方
- 排水と脱水の手順・注意点
- すすぎの方法と注水すすぎ・溜めすすぎの違い
- 柔軟剤はどこに・いつ入れる?
- 分け洗いや連続洗いを効率よく進めるコツ
洗いの手順と洗剤の入れ方

二層式洗濯機で洗いを始める前に、まず水流・排水切換ツマミを「標準」または「ソフト」に設定します。次に水位レバーを「高」に合わせ、注水切換ツマミを「洗濯側」に切り替えてから給水を開始します。水位線より少し低めのところで注水を止めるのがポイントです。
洗剤の入れ方には工夫が必要です。水が落ちる場所に洗剤を入れると溶けやすく、先に少量の水でしっかり泡立ててから洗濯物を投入する方法が効果的との報告があります。洗剤を水に馴染ませてから衣類を入れることで、洗浄効果を引き出しやすくなります。
洗い時間の目安は3〜5分です。汚れの度合いによって3〜12分の範囲で調整でき、最長でも15分程度が目安とされています。洗い時間が長すぎると衣類が傷みやすくなるため、過剰な洗い時間は避けることをおすすめします。
洗いが終わったら水流・排水切換を「排水」に切り替えて、洗濯槽の汚水を排出します。排水が完了したら、洗濯物を脱水槽に移し替える準備に入ります。操作自体はシンプルで、洗い時間・排水の動作はいずれもツマミで設定できる仕組みになっています。

排水と脱水の手順・注意点

洗いが終わって排水したら、洗濯物を脱水槽に手動で移し替えます。このとき、重たいものから順にバランスよく配置するのが上手な脱水のコツです。洗濯物が偏った状態で脱水を開始すると、ガタガタと大きな音を立てて回転が乱れることがあります。偏りが生じた場合は、蓋を開けて洗濯物を均等に直してから再スタートしましょう。
脱水槽に洗濯物を入れたら、脱水押さえぶたを乗せ、脱水中ぶたと脱水上ぶたを順番に閉めます。脱水タイマーを設定して脱水を開始します。脱水時間の目安は1〜3分です。脱水をしすぎると生地が毛羽立つ可能性があるため、繊細な素材の衣類には注意が必要です。
なお、脱水槽のフタを開けると急ブレーキがかかって回転が止まる仕組みになっています。これは安全機能として設計されたものです。脱水が完了したら、洗濯物を取り出すかすすぎのために洗濯槽に戻します。
洗いの後とすすぎの後の2回、脱水を行うのが基本的な流れです。それぞれの脱水でしっかり水分を切ることで、すすぎの効果を高め、最終的な仕上がりにもつながります。

すすぎの方法と注水すすぎ・溜めすすぎの違い

すすぎは、洗い後に1回目の脱水を終えた洗濯物を洗濯槽に戻して行います。すすぎ方法には「注水すすぎ」と「溜めすすぎ」の2種類があります。
注水すすぎは水を出しっぱなしにしながらすすぐ方法です。流水ですすぐため洗剤が落ちやすい反面、使用水量が多くなります。1回あたり約40〜50Lの水を使用します。
溜めすすぎは水を溜めてからすすぐ方法です。注水すすぎより使用水量が少なく、1回あたり約20〜30Lに抑えられるとの報告があります。水道代や環境への負担を気にする場合は、溜めすすぎの活用がおすすめです。
汚れの度合いによってすすぎは1〜2回繰り返します。また、短時間で多めの注水を行う方が効率的との報告もあります。すすぎを複数回行う場合は、最後のすすぎで残った水を次の洗濯に再利用することもできます。すすぎが終わったら排水に切り替え、洗濯物を脱水槽に移して最終脱水を行います。
柔軟剤はどこに・いつ入れる?

二層式洗濯機には柔軟剤専用の投入口がありません。全自動洗濯機には専用の投入口がついていることが多いですが、二層式洗濯機が普及した1970〜1980年代当時は、柔軟剤がまだ日本でほとんど使われていなかったとのことです。
柔軟剤を入れるタイミングは「最後のすすぎ」の時です。すすぎを複数回行う場合は、最後のすすぎのタイミングで投入します。洗濯槽に直接入れる形になりますが、先に柔軟剤を水に混ぜてから洗濯物を入れると、ムラなく馴染みやすくなります。
柔軟剤の主な効果は、香り付け・繊維を柔らかくすること・帯電防止の3つです。衣類をふんわり仕上げたい場合や静電気が気になる季節には、積極的に活用するとよいでしょう。
最後のすすぎの前に水を張り、柔軟剤を入れて混ぜてから洗濯物を戻すという手順を意識することで、柔軟剤の効果を引き出しやすくなります。

分け洗いや連続洗いを効率よく進めるコツ

洗濯物を種類と汚れ度合いで分けてから洗うと、洗濯水の再利用効率が上がります。基本の順序は、タオル・下着から始め、シャツ・普段着、そして作業着・靴下の順です。汚れの少ないものから順に洗うことで、同じ洗濯水を繰り返し使いやすくなります。
排水せずにそのまま次の洗濯に水を使い回すと節水につながります。泡立ちが足りなくなってきたら洗剤を追加して対応できます。
二層式洗濯機の大きな利点は、洗濯槽と脱水槽が分かれているため、洗いと脱水を同時に進行できることです。脱水槽で前の洗濯物を脱水している間に、洗濯槽で次の洗濯物の洗いを始めることができます。この並行作業で全体の作業時間を短縮できます。
洗濯物を事前にネットに仕分けておくと移し替えがスムーズになります。下着類・タオル類・子供服・大人服・汚れものといった形で分類しておくと、連続洗いの流れが整理しやすくなるとの報告があります。
二層式洗濯機の特徴・メリット・デメリットと使いこなすコツ
- 二層式洗濯機の構造と全自動洗濯機との違い
- 根強い人気の理由と二層式洗濯機の主なメリット
- デメリットと対処法
- 溜めすすぎと洗濯水再利用で水道代を節約するコツ
二層式洗濯機の構造と全自動洗濯機との違い

二層式洗濯機は洗濯槽と脱水槽の2つの槽で構成されています。洗い・すすぎを行う洗濯槽と、遠心力で水分を飛ばす脱水槽がそれぞれ独立して存在しているのが基本構造です。
全自動洗濯機は1つの槽で洗い・すすぎ・脱水の全行程を完了させます。ボタン一つで操作できるのに対し、二層式洗濯機は手動でツマミを操作しながら進める点が大きく異なります。洗濯タイマー・脱水タイマーと水流・排水切換のツマミで操作を行います。
また、槽の構造にも違いがあります。全自動洗濯機の洗濯槽は二重構造が多い一方、二層式洗濯機の洗濯槽は一重構造です。この構造の違いが、洗浄力やカビの発生しにくさに関係しています。
水使用量の面でも差があります。全自動洗濯機(8kg)は1回あたり約120L、二層式洗濯機(8kg)は約80〜90Lとの報告があります。また、二層式は洗濯物の量に合わせて水量を手動で調整できるため、少量の洗濯では特に節水しやすい構造です。
かつては白黒テレビ・冷蔵庫と並ぶ「三種の神器」と呼ばれたほど、二層式洗濯機は一時代を代表する家電でした。現在も根強い需要が続いています。
根強い人気の理由と二層式洗濯機の主なメリット

二層式洗濯機が今も支持される理由の一つは、その高い洗浄力です。洗濯槽が一重構造のためモーターの力が伝わりやすく、少ない洗剤量でもしっかり泡立ちます。食べこぼしや泥汚れといった頑固な汚れにも対応しやすいのが特徴です。
カビやにおいが発生しにくいことも大きなメリットです。洗濯槽が一重で乾きやすく、パーツを取り外して掃除できるため、清潔な状態を保ちやすくなっています。
洗いと脱水を同時進行できるため、連続して複数回洗濯する場合の作業時間を短縮できます。脱水中に次の洗濯を始められる点は、まとめ洗いをする場面で特に役立ちます。
本体価格が安く、シンプルな構造で壊れにくいのも実用的なメリットです。故障した際の修理費が抑えやすいとの報告もあります。また、粉石けんでも粉残りしにくく、さまざまな洗剤に対応できる点も選ばれる理由の一つです。目視で洗いの状態を確認しながら操作できるため、汚れの落ち具合を自分で判断しやすいのも魅力といえます。
デメリットと対処法

二層式洗濯機のデメリットとして最も多く挙げられるのが、洗いのたびに手動で洗濯物を脱水槽へ移し替える手間です。洗いの回数が多いほど移し替えの作業も増えるため、忙しい時間帯には負担に感じることがあります。
運転音が大きめな場合があることもデメリットの一つです。とくに脱水時の振動音は全自動洗濯機と比べて気になることがあるとの報告があります。
二槽式構造のため本体の横幅が大きく、設置スペースが必要です。洗面所や脱衣所の広さによっては設置できない場合もあるため、購入前に寸法の確認が必要です。
脱水槽が小さいため、大物の洗濯には限界があります。大きなシーツや毛布は手洗いやコインランドリーで対応するのが現実的です。
冬場は水が冷たく、手が直接触れる機会が多い二層式洗濯機では辛く感じることもあります。全行程を自動で済ませたい方や、とにかく時短を優先したい方には向いていない場合もあります。

溜めすすぎと洗濯水再利用で水道代を節約するコツ

二層式洗濯機には、使い方次第で水道代を抑えやすい特徴があります。まず活用したいのが「溜めすすぎ」です。注水すすぎでは1回あたり約40〜50Lの水を使いますが、溜めすすぎにすると約20〜30Lに抑えられます。
洗濯水の再利用も節水の基本テクニックです。汚れの少ないものから順に洗うことで、同じ洗濯水を複数回使い回すことができます。タオル・下着→シャツ・普段着→作業着・靴下の順に洗い進めると再利用回数が増えます。また、排水せずにそのまま次の洗濯に水を使う方法も効果的です。
洗剤量をやや少なめにして2回すすぎを基本にするとよいとの報告があります。また風呂水ポンプで残り湯を再利用する方法もあります。
ただし、水量を少なくしすぎると洗浄力が低下し、生地の傷みにもつながる場合があります。洗濯槽の7〜8割以上を衣類で埋めすぎないようにすることも、洗浄効果を保つうえで大切です。水量と洗濯物の量のバランスを取りながら、無理のない範囲で節水に取り組みましょう。
二層式洗濯機(8kg)は全自動洗濯機(8kg)の1回あたり約120Lと比べて約80〜90Lと少ない水使用量です。もともと節水しやすい特性があるため、溜めすすぎや水の再利用を組み合わせることで、さらに水道代の削減が期待できます。
二層式洗濯機の使い方と活用ポイントまとめ
この記事のまとめです。
- 洗いの手順は、水流・排水切換を「標準」または「ソフト」に設定し、注水切換ツマミを「洗濯側」に合わせてから給水を開始する
- 洗剤は水が落ちる場所に入れ、先に少量の水で泡立ててから洗濯物を投入するのが効果的との報告がある
- 洗い時間の目安は3〜5分で、汚れ度合いによって最長15分程度まで調整できる
- 洗い終了後は水流・排水切換を「排水」に切り替えて汚水を排出する
- 脱水は重たいものから順にバランスよく配置し、偏りによるガタガタ音を防ぐ
- 脱水時間の目安は1〜3分で、長すぎると生地が毛羽立つ可能性があるため注意が必要
- すすぎ方法には注水すすぎ(約40〜50L)と溜めすすぎ(約20〜30L)の2種類がある
- 節水を重視する場合は、注水すすぎより水量を抑えられる溜めすすぎがおすすめ
- 柔軟剤専用の投入口はなく、最後のすすぎのタイミングで洗濯槽に直接入れる
- 柔軟剤は先に水に混ぜてから洗濯物を入れるとムラなく馴染みやすい
- 汚れの少ないものから順に洗うと洗濯水を複数回再利用でき、節水につながる
- 洗濯槽と脱水槽が分かれているため、脱水中に次の洗いを同時進行できる
- 二層式洗濯機の洗濯槽は一重構造でモーターの力が伝わりやすく洗浄力が高い
- 洗濯槽が一重で乾きやすく、パーツを取り外して掃除できるためカビやにおいが発生しにくい
- 全自動洗濯機(8kg)の約120Lに対し、二層式(8kg)は約80〜90Lと水使用量が少ない

