重い洗濯機を一人で動かすのは、簡単なことではありませんよね。
しかし、適切な方法と準備を知っていれば、力に自信がない方でも安全に、そして楽に洗濯機を移動させることができます。
また、洗濯機を動かしたついでに、普段見落としがちな洗濯槽の裏側や排水口、そして洗濯機の下の空間を徹底的に掃除することで、洗濯物の嫌なニオイやカビの悩みを根本から解消できるでしょう。
この記事では、重い洗濯機 動かし方から、隠れた汚れをきれいにする方法、さらには日々の予防策まで、皆さんが本当に知りたい情報を網羅して解説します。
- 一人で重い洗濯機を安全に動かす裏技と手順
- 洗濯機を移動させる前の準備、特に水抜きの重要性
- 洗濯槽クリーナーの選び方と効果的な掃除頻度
- 洗濯機周辺の隠れた汚れ(糸くずフィルター、排水口、洗濯機の下)の清掃と予防策
一人でも重い洗濯機を楽々動かす裏技!
洗濯機、特にドラム式洗濯機は非常に重く、一人で動かすのは至難の業です。
重量が80kgを超えるものも珍しくなく、無理に持ち上げようとすると、壁や床を傷つけたり、最悪の場合、洗濯機自体を破損させてしまうリスクがあります。
また、狭い場所に設置されていることも多く、二人で持ち上げるスペースがないといった問題も発生します。
しかし、ご安心ください。ちょっとした工夫と100円ショップで手に入るアイテムを活用することで、力に自信がない方でも安全に洗濯機を移動させ、普段は手の届かない場所の掃除ができるようになります。このセクションでは、その具体的な方法について詳しく解説していきます。
ドラム式洗濯機を動かす準備:ホースの水抜きとアースの外し方
重いドラム式洗濯機を安全に移動させるためには、事前の準備が非常に重要です。特に、給水ホースや排水ホースに残った水を抜く「水抜き」は、移動中に水がこぼれて床を濡らしたり、機械が故障したりするのを防ぐために必須の作業となります。水抜きは縦型洗濯機とドラム式洗濯機で基本的な手順は同じですが、ドラム式には糸くずフィルターの掃除も兼ねた排水作業が加わる場合があります。
まず、洗濯機の電源を入れ、給水ホースにつながっている蛇口を閉めます。次に、洗濯機の設定で「脱水」や「槽洗浄」などのコースを選び、1分程度運転させましょう。これにより、ホース内の水圧が抜け、残った水が排出されます。
もし「脱水」コースで水が抜けない場合は、蛇口を閉めた後、給水ホースを洗濯機側から外し、すぐに蛇口と同じ高さまでホースを下げると、残水が流れ出やすくなります。水が抜けたら、給水ホースを完全に引き抜き、コンセントを抜いてアース線も外しておきましょう。
アース線は、漏電時の感電を防ぐための重要な安全装置なので、再設置時には必ず接続してください。また、排水ホースも忘れずに洗濯機本体から外しますが、狭い場所では外しにくいことがあるので、慎重に作業を進めましょう。これらの作業中には、水が飛び散ることがあるため、タオルやバケツを用意しておくと安心です。全てのホースやコード類は、移動時に邪魔にならないよう、ビニール袋などにまとめて洗濯機本体に固定しておくと良いでしょう。
100均グッズで洗濯機を滑らせる「ジョイントマット裏技」の作り方

重くて持ち上がらない洗濯機を滑らせて動かすには、特別な道具は必要ありません。なんと、100円ショップで手に入る「ジョイントマット」と「瞬間接着剤」があれば、誰でも簡単にオリジナルの移動用ツールを作成できます。この裏技のポイントは、摩擦を極限まで減らす素材を組み合わせることにあります。
用意するものは、まず厚手のジョイントマットを2枚です。色は問いませんが、厚さが1.4cm以上あるクッション性の高いものを選んでください。サイズは縦32cm、横32cm程度のものが適しています。次に、表面がフサフサしていて触り心地の良いジョイントマットを1枚用意します。
これも厚手で、滑りの良い素材であればさらに効果的です。最後に、合成ゴムやプラスチックに対応した瞬間接着剤を1本、できれば2本用意しておくと安心です。作業中に接着剤が足りなくなるアクシデントを避けるため、予備があると良いでしょう。
準備ができたら、簡単な作業に入ります。まず、厚手のジョイントマット2枚をそれぞれきれいに4等分にカットします。正確なサイズが重要なので、定規で測って印をつけてからカットしましょう。カッターの刃は新しいものに交換し、マットの下に下敷きなどを敷いて床を傷つけないように注意してください。
カットしたマットをさらに2つに折り、カットしきれていない部分があれば追加でカットします。次に、フサフサのジョイントマットも同様に裏面に印をつけて4等分にカットします。寸法を間違えると斜めにカットされてしまい、買い直しになる可能性があるので慎重に行ってください。
全てのマットがカットできたら、フサフサのジョイントマットの裏面と厚手のジョイントマットの裏面を瞬間接着剤で貼り合わせます。接着剤は少量ずつ均等に出し、角や端が揃うように注意深く貼り付けましょう。この作業を4回繰り返すことで、洗濯機の下に敷く4つの滑り台が完成します。
女性でも簡単!ジョイントマットを使った洗濯機の移動手順
自作のジョイントマット滑り台が完成したら、いよいよ洗濯機を移動させます。この方法は、驚くほど少ない力で洗濯機を動かせるため、女性の方でも片手で軽々と扱えるようになります。焦らず、ゆっくりと作業を進めるのが成功の鍵です。
まず、洗濯機の足元にジョイントマットを置く準備をします。洗濯パンに洗濯機が設置されている場合、長年の使用で洗濯機の足が洗濯パンに貼り付いていることがあります。これを剥がすために、洗濯機を前後左右に少しだけ傾けてみましょう。すると、「パキッ」という音とともに剥がれる感触があるはずです。次に、自作したジョイントマットを洗濯機の足の幅に合わせ、洗濯パンから約15cmから20cm手前の床に置きます。洗濯機の足の真下にジョイントマットの中心がくるように、ある程度正確に位置を合わせることが重要です。
いよいよ洗濯機を動かします。まず、洗濯機の取っ手部分をゆっくりと手前に傾け、片側の前足が少し浮くようにします。この時、重心が下にあるため、思っている以上に少ない力で傾けることができます。前足が浮いたら、足で微調整しながらジョイントマットの中心に乗るようにします。
足がジョイントマットの中心に乗ったら、ゆっくりと洗濯機を前に傾けたまま、左右に少しずつ揺らしながら滑らせるように前へとずらしていきます。もし途中で洗濯機の足がジョイントマットからずれてしまったら、焦らずに一度止め、ジョイントマットの位置を修正してから作業を再開してください。洗濯パンに段差がある場合は、勢いよくずらすと洗濯機が大きく傾き、壁を傷つける可能性があるので、特に慎重に進めましょう。
後ろの足が洗濯パンから完全に前に出たら、今度は後ろの足の下にジョイントマットを合わせます。手が届かない場合は、長い棒などを使ってマットを調整してください。マットが適切に配置されたら、ゆっくりと洗濯機の傾きを戻し、後ろの足もジョイントマットの上に乗せます。
これで全ての足がジョイントマットの上に乗った状態になります。ここまできたら、あとは簡単です。洗濯機の取っ手部分を持って手前に引くだけで、抵抗なく「スッ」と洗濯機が動きます。ほとんど摩擦がないため、力はほとんど必要ありません。この方法を使えば、床に傷をつける心配もほとんどなく、ワックスが剥がれることもありません。
洗濯機の設置場所に合わせた「かさ上げ台」の活用
配水管清掃をスムーズに行って貰うために、洗濯機をかさ上げ! – [コズライフ] 洗濯機 かさ上げ 台 [選べる3サイズ] かさ上げ台 嵩上げ 防振 防音 ドラム式 4… https://t.co/3BHCQk3hGW #zigsow pic.twitter.com/iAGcl67Ovk
— おいさん(まこりん) (@m_oikawa) June 7, 2025
洗濯機の移動を検討する理由の一つに、洗濯機下の掃除のしにくさが挙げられます。洗濯機が床に直置きされていると、わずかな隙間にホコリや髪の毛が溜まりやすく、手の届かない場所になるため、掃除が行き届きません。これがカビや悪臭、さらにはゴキブリなどの害虫発生の原因となることもあります。こうした問題を解決し、日々の掃除を格段に楽にするのが「かさ上げ台」の導入です。
かさ上げ台は、洗濯機の足の下に敷いて高さを出すためのブロックや台座のことです。洗濯機と床の間に十分な空間が生まれるため、フローリングワイパーや掃除機、手を入れて隅々まで掃除ができるようになります。また、洗濯パンが小さすぎて洗濯機が収まらない場合や、排水ホースが排水口と上手く接続できない場合にも、かさ上げ台を使用することで設置が可能になることがあります。
かさ上げ台には、ゴム製の一体成型タイプや、キャスター付きで移動しやすいタイプなど様々な種類があります。特にゴム製の一体成型タイプは、安定性が高く、防振・防音効果に優れているため、洗濯機の振動音を軽減する効果も期待できます。ある程度の重さがあるため、洗濯機が安定し、足からひっくり返るような心配も少ないでしょう。
かさ上げ台の設置は、洗濯機を一人で動かすのと同様に、力に自信がない方でも簡単に行えます。洗濯機は下部に重心があるため、意外にも片手で傾けることができるほど上部が軽い設計になっています。洗濯機を傾けながら、片方ずつ(通常は奥の足から)かさ上げ台を足の下に差し込んでいけば、あっという間に設置が完了します。例えば、洗濯機の横に足を置き、手前に軽く傾けるだけで、かさ上げ台を置くのに十分なスペースが生まれます。まず右奥の足に設置し、次に左奥の足、そして前側の2箇所というように順に進めていきます。
一般的なかさ上げ台で約5cm程度の高さが出ますが、さらに高さを出したい場合は、安定性のあるタイプであれば2段重ねにして約10cmの高さを確保することも可能です。これにより、洗濯機の下に落ちた小物も簡単に拾えるようになり、掃除だけでなく、日々のちょっとしたストレスも解消されるでしょう。
おそうじ本舗のようなハウスクリーニング業者では、洗濯機クリーニングのオプションとして、かさ上げ台の設置を請け負っている場合もありますので、自分で設置するのが不安な方はプロに依頼するのも一つの手です。
洗濯機を清潔に保つ!掃除と予防の徹底ガイド
洗濯機は毎日使うものだからこそ、常に清潔に保ちたいですよね。しかし、外見からは見えない洗濯槽の裏側や、洗剤投入口、そして排水口などには、想像以上に汚れが溜まっています。
これらの隠れた汚れが、洗濯物に移ったり、嫌なニオイの原因になったりすることも少なくありません。特に湿気がこもりやすい洗濯機内部は、カビや雑菌が繁殖しやすい理想的な環境です。
ここでは、洗濯機を常に清潔に保つための具体的な掃除方法と、日々のちょっとした心がけでできる予防策について詳しく解説していきます。
隠れた汚れの温床!洗濯槽・糸くずフィルター・排水口の汚れの原因と頻度

洗濯機には、洗濯物の皮脂汚れ、ホコリ、洗濯洗剤や柔軟剤の溶け残りや石鹸カス、そして水道水に含まれるミネラル成分による水アカなど、様々な種類の汚れが蓄積します。これらの汚れは、単独で存在する場合もありますが、多くの場合、複合的に絡み合ってカビや雑菌の温床となります。
特に、カビは20℃〜30℃の温度、高い湿度、そして栄養分という3つの条件が揃うと爆発的に繁殖します。水を使う洗濯機の中は、まさにこれらの条件が揃いやすいため、購入からわずか2〜3年で洗濯槽の裏側がカビだらけになっていることも珍しくありません。
洗濯機の中で特に汚れが溜まりやすい場所と、その掃除の理想的な頻度は以下の通りです。
- ドアパッキンの内側: 洗濯物の出し入れの際にホコリが付着しやすく、常に湿った状態になりやすいため、カビの温床になりがちです。汚れているのに気づいたらその都度、絞ったタオルで拭き取るようにしましょう。
- 乾燥フィルターと排水(糸くず)フィルター: 衣服から出る糸くずやホコリを絡め取る重要な役割を担っています。ここが詰まると、洗濯物に糸くずが付着したり、乾燥効率が落ちたり、雑菌が繁殖して悪臭の原因になったりします。最低でも1週間に1回は、たまったゴミを取り除き、水洗いしてきれいにしましょう。
- 洗濯槽: 最も汚れが見えにくい場所ですが、カビが最も繁殖しやすい場所です。洗濯物の皮脂汚れや洗剤カスがカビの栄養源となります。理想は月に1回、難しい場合でも最低年に2回(梅雨前と大掃除前など)は専用の洗濯槽クリーナーを使って掃除することが推奨されています。梅雨時期は特に雑菌が繁殖しやすく、嫌なニオイが発生しやすいため、6月の梅雨入り前に一度きれいにしておくのが効果的です。
- 洗剤投入ケース: 洗剤や柔軟剤の溶け残りやカスが固まりやすく、べたつきやカビの原因になります。これも月に1回を目安に、取り外して水洗いし、べたつきを取り除くようにしましょう。
- 排水口: 糸くずやホコリ、石鹸カスなどが流れ込みやすく、詰まりや悪臭の原因になります。洗濯機の下に隠れていることが多く見落としがちですが、月に1回は点検し、可能であれば掃除を行いましょう。排水口には排水トラップがあり、ここに水(封水)が溜まることで下水からの悪臭や害虫の侵入を防いでいますが、長期間洗濯機を使わなかったり、高温が続いたりすると封水が蒸発してニオイが上がってくることもあるため、その場合は水を流して補充する必要があります。
これらの場所を定期的に掃除することで、洗濯機を清潔に保ち、洗濯物の嫌なニオイや黒いカスといった悩みを解消することができます。
洗濯槽のタイプ別クリーナー選び方と効果的な掃除方法

洗濯槽の掃除には、主に「塩素系」と「酸素系」の2種類のクリーナーがあります。それぞれ得意とする汚れの種類や使用方法が異なるため、洗濯槽の状態や掃除の頻度に合わせて選び分けることが重要です。
まず、塩素系洗濯槽クリーナーは、次亜塩素酸ナトリウムが主成分のアルカリ性で、強力な殺菌力で目に見えないカビや細菌を溶かして落とすことを得意としています。ツンとした特有のニオイがしますが、つけ置き不要なタイプが多く、洗濯機に入れるだけで手軽に掃除が完了するのがメリットです。
毎月など頻繁に洗濯槽を掃除している方や、カビの除去を重視したい方におすすめです。カビの除去率が99%以上のものが多く、特にエステーの「洗浄力 シュワッと洗たく槽クリーナー」やパナソニックの「洗濯槽クリーナー ドラム式専用」などは高い除去効果が期待できます。注意点としては、塩素系クリーナーは熱湯を使用すると成分が急激に変化して危険な刺激臭が発生する可能性があるため、必ず水またはぬるま湯で使用し、絶対に酸素系クリーナーと混ぜないでください。
次に、酸素系洗濯槽クリーナーは、粉末タイプは過炭酸ナトリウム、液体タイプは過酸化水素水が主成分で、発泡する力で汚れを浮かせ、剥がして落とすことを得意とします。塩素系に比べて殺菌力は劣りますが、長年溜まった頑固な汚れや石鹸カスなどを除去するのに効果的です。
ただし、多くの場合、数時間のつけ置きが必要になります。半年に一度など、あまり頻繁に掃除をしていない方で、目に見える汚れをごっそり落としたい場合におすすめです。ひどい汚れには、酸素系で汚れを浮かせた後に塩素系で殺菌する「W使い」も効果的ですが、必ず酸素系を先に使用し、十分にすすいでから塩素系を使用してください。
ドラム式洗濯機の場合、洗濯槽クリーナー選びには特に注意が必要です。ドラム式洗濯機は縦型に比べて水量が少なく、密閉度が高い構造のため、酸素系クリーナーの発泡やつけ置きが原因で泡が吹きこぼれたり、故障につながったりする可能性があります。
そのため、多くの酸素系粉末クリーナーはドラム式には対応していません。ドラム式洗濯機をお使いの場合は、必ずパッケージの表示で「ドラム式対応」と明記されているものを選びましょう。塩素系の液体タイプやタブレットタイプでドラム式に対応しているものが多く、安心して使用できます。
洗濯槽の具体的な掃除方法(縦型洗濯機の場合を例に挙げます):
- 汚れをふやかす: 洗濯槽に40〜50℃のお湯を最高水位まで注ぎ入れ、5分程度「洗い」モードで運転して汚れを柔らかくします。
- 洗剤で汚れを浮かす: 粉末タイプの酸素系漂白剤を500〜600g程度入れます。洗剤が泡立ったら、さらに15分ほど運転し、洗剤を洗濯槽全体に行き渡らせます。その後、排水が始まる前に洗濯機を停止させ、2時間から5時間程度つけ置きします。
- 汚れをすくい取る: つけ置きが終わったら再度10分程度運転し、浮いてきた茶色や黒いカス(カビや汚れ)を、針金ハンガーに古ストッキングを被せて作ったネットなどで丁寧にすくい取ります。
- 汚れが出なくなるまですすぐ: 浮いてきた汚れをすくい取ったら、脱水します。新しい水に入れ替えて「洗い」と「脱水」を繰り返し、汚れが出なくなるまで徹底的にすすぎましょう。
これらの方法で定期的に洗濯槽を掃除し、清潔な状態を保つことで、洗濯物をよりきれいに洗い上げることができます。
排水口と排水ホースの徹底掃除!嫌なニオイを元から断つ方法

洗濯機周りの嫌なニオイは、洗濯槽だけでなく、排水口や排水ホースに蓄積した汚れが原因であることも多いです。これらの場所は普段目に付きにくく、掃除がおろそかになりがちですが、実はカビや雑菌の温床となっています。ここでは、排水口と排水ホースを徹底的に掃除し、悪臭を元から断つ方法をご紹介します。
掃除を始める前に、必ず洗濯機の電源を切り、コンセントを抜いてください。給水している水道の蛇口も閉めておくと、より安全に作業できます。また、換気をしっかり行い、ゴム手袋とマスクを着用しましょう。
排水口の掃除手順:
- 排水ホースの取り外し: 排水口につながっている排水ホースを慎重に引き抜きます。ホース内に水が残っている場合があるので、床にこぼれないようにタオルや雑巾を用意しておきましょう。
- 部品の取り外しとゴミの除去: 排水口の目皿(網状のフタ)や内部の筒状の部品など、取り外せるものは全て取り外します。排水口の奥にたまった大きなゴミ(糸くず、髪の毛など)を取り除き、使い古した歯ブラシなどでこびりついた汚れをこすり落とします。
- 部品の洗浄: 取り外した部品は浴室などへ運び、市販のカビ除去剤をたっぷりと吹きかけます。5分程度放置してから歯ブラシで汚れをこすり落とし、シャワーで丁寧に洗い流してください。
- 再組立て: 全ての部品をきれいに洗い終えたら、元の位置にしっかりと戻します。
排水ホースの掃除手順: 排水ホースは、洗濯機本体から外すと元に戻すのが難しい場合があるため、排水口との接続部分のみを外して掃除することをおすすめします。
- 外側の汚れ除去: 排水ホースのジャバラ部分に付着したホコリや汚れを、歯ブラシなどでこすり落とします。
- 内部の洗浄: 排水ホースの中に市販のカビ除去剤をたっぷりと吹き入れます。ホースの先端部分をラップと輪ゴムでしっかりと密閉し、10分程度浸け置きします。
- すすぎ: 浸け置きが終わったら、ペットボトルに入れた水道水をホースの中に流し入れます。再度ラップと輪ゴムで先端を密閉し、ホースをゆっくりと上下に動かして内部の汚水をすすぎます。すすいだ水は排水口に流してください。これを数回繰り返し、ホース内部の汚れや洗剤成分を完全に洗い流します。
- 拭き取りと再接続: ホース内部がきれいになったら、雑巾で周辺をきれいに拭き取り、排水ホースを排水口にしっかりと差し込んで元に戻します。
排水トラップの封水切れが原因でニオイが上がってくる場合は、コップなどで直接水を流したり、洗濯機を短時間運転して水を流したりすることで封水を補充し、ニオイの侵入を防ぐことができます。これらの掃除は、洗濯機の下が狭く作業が難しいこともあります。無理だと思ったら、ハウスクリーニング業者に依頼することも検討しましょう。プロは専用の機材と技術で、ご家庭では手の届かない場所も徹底的にきれいに仕上げてくれます。
洗濯機をきれいに保つ!今日からできる簡単予防策

洗濯機は、日々の使い方一つで汚れの蓄積やカビの繁殖を抑えることができます。洗濯槽クリーナーを使った定期的な掃除はもちろん大切ですが、毎日のちょっとした心がけで、洗濯機をより清潔な状態に保ち、嫌なニオイや汚れの悩みを未然に防ぐことが可能です。今日から実践できる簡単な予防策をご紹介します。
まず、洗濯が終わったら洗濯機のフタを開けておく習慣をつけましょう。洗濯後の洗濯機内には水滴が残り、フタを閉めっぱなしにすると湿気がこもり、カビや雑菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。フタを開けておくことで、洗濯槽だけでなく、ドアパッキンなどの内部も自然乾燥され、カビの発生を抑えることができます。
次に、洗濯機を洗濯カゴとして使用しないことです。洗濯する前の衣類を洗濯機の中にためておく方もいますが、衣類に残った汗や湿気が洗濯機内にこもり、カビが繁殖する原因となります。洗濯物はいったん別の洗濯カゴに入れ、洗濯する直前に洗濯機に入れるようにしましょう。同様に、洗濯が終わったらすぐに衣類を取り出すことも大切です。濡れた洗濯物を長時間洗濯機の中に放置すると、湿度が上がり、カビや雑菌が繁殖しやすくなるだけでなく、生乾き臭の原因にもなります。洗濯後はできるだけ早く取り出して干すように心がけましょう。
また、洗剤や柔軟剤は適量を使用することが重要です。多く入れれば汚れ落ちが良くなると思われがちですが、実際には過剰な量の洗剤や柔軟剤は溶け残りを生じさせ、それが洗濯槽や洗剤投入口にたまり、カビや汚れの原因となることがあります。特にドラム式洗濯機は少ない水量で洗うため、洗剤の量を守ることがより一層重要です。パッケージに記載されている使用量を守り、必要以上に入れないように注意しましょう。
さらに、ドアパッキンや糸くずフィルター、乾燥フィルターはこまめに掃除する習慣をつけることも効果的です。ドアパッキンは、洗濯物から出たホコリや髪の毛が付着しやすく、カビの温床になりやすい場所です。洗濯のたびにサッと拭き取るだけでも、汚れの蓄積を大きく防ぐことができます。糸くずフィルターや乾燥フィルターは、週に1回程度、溜まったゴミを取り除き、水洗いして清潔に保ちましょう。これらの簡単な予防策を日々の洗濯ルーティンに取り入れることで、常に清潔で快適な洗濯環境を維持し、洗濯機を長持ちさせることができます。
総括:重い洗濯機 動かし方をマスターし、清潔な洗濯環境を維持する
この記事のまとめです。
- 重い洗濯機を一人で動かす際は適切な準備と方法が必要
- 無理な移動は壁や床の損傷、洗濯機破損のリスクがある
- 移動前には給水・排水ホースの水抜きが必須で、約30〜60分かかる
- ドラム式洗濯機の水抜きは縦型と基本的な手順は同じだが、糸くずフィルターの掃除も兼ねる
- コンセントを抜き、アース線を外すことも忘れない
- 100均の厚手ジョイントマット2枚、フサフサのジョイントマット1枚、瞬間接着剤で滑り台を自作可能
- 自作滑り台の作成はジョイントマットを4等分にカットし、接着剤で貼り合わせる簡単な作業
- 洗濯機の重心は下にあるため、片手で傾けることも可能
- 洗濯機の足が洗濯パンに貼り付いている場合は、前後左右に傾けて剥がす
- ジョイントマットを足の下に敷き、左右に揺らしながら少しずつずらすと楽に移動できる
- かさ上げ台を使用すると洗濯機の下の掃除がしやすくなり、振動音の軽減にもつながる
- かさ上げ台は安定性や防振・防音効果の高いゴム製一体成型タイプがおすすめ
- 洗濯槽の汚れの原因は皮脂、ホコリ、洗剤カス、水アカ、カビなど
- 洗濯槽の掃除は月に1回、最低でも年に2回行うのが理想的
- 洗濯槽クリーナーには塩素系と酸素系があり、用途や洗濯機タイプで選び分ける