毎日使う洗濯機は、家族の人数やライフスタイルに合わせて最適な容量を選ぶことが大切ですよね。
特に、昨今注目されている大容量の10kgや12kg洗濯機について、「うちには果たして10kgで足りるのだろうか?」「12kg洗濯機は大きすぎるというデメリットはないのだろうか?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、4人家族で10kgと12kgどっちが良いのか、洗濯物の量や水道代の違い、縦型洗濯機とドラム式洗濯機の選択肢など、悩みが尽きないかもしれませんね。
この記事では、そんなあなたの疑問を解決し、ご家庭にぴったりの一台を見つけるお手伝いをさせていただきます。
- 洗濯機の容量は家族の人数だけでなく洗濯頻度も考慮する
- 10kgと12kgの洗濯機には価格やサイズ、ランニングコストに大きな差はない
- 大容量洗濯機を選ぶ際は搬入経路や設置場所の確認が特に重要
- 多機能モデルは便利だが、お手入れの手間も考慮に入れることが大切
洗濯機10kgと12kgどっちを選ぶ?家族構成と最適な容量
- 洗濯機10kgは何人家族に最適?その目安を解説
- 12kg洗濯機はどんな家庭におすすめ?容量の余裕がもたらすメリット
- 10kgと12kgの洗濯機、実際の違いは?価格やサイズ、コストを比較
- 洗濯機容量選びの落とし穴!「詰め込みすぎ」のリスクとは?
- 縦型洗濯機で10kgまたは12kgを選ぶ際のポイント
洗濯機10kgは何人家族に最適?その目安を解説

洗濯機の容量選びでまず気になるのが、「何人家族に何kgが適しているの?」という点ではないでしょうか。一般的に、一人当たりの1日の洗濯量は約1.5kgと言われています。この1.5kgという数字は、春夏のパジャマを含む衣類とフェイスタオル2枚程度を想定したものなんです。
つまり、厚手の冬服やバスタオル、シーツ、マットといったイレギュラーな洗濯物は含まれていません。そう考えると、4人家族であれば単純計算で1.5kg×4人=6kgですが、やはり余裕を持たせるなら10kgサイズの洗濯機がおすすめされることが多いですね。
10kgの洗濯機は、毎日洗濯をする4〜5人家族に特におすすめの容量です。また、洗濯頻度が2日に1回という場合は、洗濯量が2倍になるので、2人暮らしでも8kg、3人暮らしであれば11kg程度の容量が必要になってきます。そうなると、10kgは2〜3日ごとにまとめて洗濯したい2〜3人家族にも余裕を持って対応できるサイズと言えるでしょう。
さらに、10kgあれば厚手の毛布を2枚程度なら同時に洗うことも可能になりますから、コインランドリーを利用する手間も省けるかもしれません。洗濯機は「大は小を兼ねる」家電製品の代表格ですから、設置スペースが許すのであれば、少し大きめの容量を選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。
12kg洗濯機はどんな家庭におすすめ?容量の余裕がもたらすメリット

では、さらに容量の大きい12kg洗濯機はどんなご家庭に最適なのでしょうか。12kgの洗濯機は、4人以上の大家族に特におすすめのサイズです。特に、ドラム式洗濯機では12kgが主流の容量帯となっているため、ドラム式を検討されている方は、自然とこのサイズが選択肢に入ってくることになります。
大容量であることの最大のメリットは、やはり一度にたくさんの洗濯物を洗えることですね。洗濯物の量が多いご家庭では、一日に何度も洗濯機を回す手間が省けるのは大きな魅力です。もし少人数のご家庭であっても、2日に1回の洗濯で済むようになるため、電気代や水道代の節約につながることも期待できます。
さらに、12kgの洗濯機があれば、これまでクリーニング店やコインランドリーに持っていく必要があった大物の洗濯物も自宅で手軽に洗えるようになります。例えば、毛布やシーツはもちろんのこと、こたつ布団や羽毛布団といったかさばるアイテムも、自宅の洗濯機でケアできるのは嬉しいポイントですよね。
また、12kg容量の洗濯機は、各メーカーの上位モデルに多い傾向があります。そのため、AI機能など最新の便利な機能が搭載されている製品が多く、より快適な洗濯体験が期待できるでしょう。たくさん洗えるだけでなく、最新技術の恩恵を受けられるのも、12kg洗濯機を選ぶ大きなメリットと言えますね。
10kgと12kgの洗濯機、実際の違いは?価格やサイズ、コストを比較

洗濯機の容量を10kgにするか12kgにするかで迷った際、多くの方が気になるのが「価格やサイズ、ランニングコストにどれくらいの差があるのか?」という点ではないでしょうか。実は、これらの容量間で、意外と大きな差はないということが挙げられます。
まず価格についてですが、発売直後の高額な時期を除けば、10kgと12kgの洗濯機で価格差は1万円以下に収まることが多いようです。もちろん、12kg洗濯機は一般的に9万円から18万円程度の価格帯が多く、9kgの洗濯機が6万円から16万円程度であることと比較すると、初期コストは高めになる傾向はあります。しかし、容量が2kg増えることを考えると、そこまで大きな負担増ではないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
次にサイズですが、こちらも奥行きや幅でわずか0〜4cm程度の違いしかないとされています。例えば、10kgの縦型洗濯機がおおよそ幅59cm×高さ1100mm×奥行き650mm前後であるのに対し、12kgモデルもこれに近いサイズ感であることが多いです。ドラム式洗濯機も同様で、10kgと12kgで本体サイズが劇的に変わるわけではありません。
そしてランニングコストである水道代ですが、1回あたりわずか2〜5円程度の差しかありません。例えば、パナソニックの12kg縦型洗濯機「NA-FA12V2」の1回あたりの水道代が約40円、電気代が約3.1円であるのに対し、ドラム式になると、同じ12kgの「NA-LX129CL」で水道代が約22円、電気代が約2.2円と、ドラム式の方が節水・節電性に優れていることがわかります。
このように、10kgと12kgでは、価格もサイズもランニングコストも、劇的な違いは少ないと言えるでしょう。洗濯機は「大は小を兼ねる」家電製品。12kgは家庭用洗濯機としては最大容量にあたりますから、設置スペースが許すのであれば、12kgを選ぶのは非常に理にかなった選択と言えるでしょう。
洗濯機容量選びの落とし穴!「詰め込みすぎ」のリスクとは?

洗濯機の容量選びは、ただ「大きい方がたくさん洗えて便利」というだけではありません。実は、洗濯物を洗濯機の容量以上に詰め込みすぎてしまうと、いくつかのリスクがあるのをご存知でしょうか。
まず、最も懸念されるのが洗浄力の低下です。縦型洗濯機は回転羽根による「もみ洗い」、ドラム式洗濯機は衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」と「もみ洗い」で汚れを落としますが。洗濯槽に洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、衣類が適切な水流に乗って動くスペースがなくなり、十分にもみ洗い・たたき洗いが行われなくなってしまいます。その結果、皮脂汚れや食べこぼしといった頑固な汚れが落ちにくくなってしまうんですね。
さらに、汚れが十分に落ちない状態で洗濯を終えると、残った皮脂や汚れが雑菌によって分解され、いわゆる**「生乾き臭」が発生する原因**にもなります。一度付着するとやっかいな生乾き臭を防ぐためにも、詰め込みすぎは避けたいところです。
そして、見落としがちなのが洗濯機の故障や不具合のリスクです。規定容量以上の洗濯物を無理に詰め込むと、洗濯槽や回転羽根に余計な負荷がかかり、思わぬ故障につながる可能性があります。洗濯機を長く、快適に使うためにも、この点は特に注意したいですね。
では、どのくらいの量が適正なのでしょうか。目安としては、洗濯槽の容量に対する洗濯物の割合が6〜7割程度がベストとされています。洗濯物を入れたときに、洗濯槽の上部に5cmほどの空間が見える状態が理想的と言えるでしょう。また、洗濯機によっては重量センサーが搭載されているものもあり、濡れて重くなった衣類を実際以上に多く感知してしまうケースもあるので、この点も頭に入れておくと良いですね。電気代節約のためにまとめ洗いをするのは良いことですが、無理に詰め込みすぎないよう、洗濯物の量に合わせて臨機応変に対応することが大切です。
縦型洗濯機で10kgまたは12kgを選ぶ際のポイント

10kgまたは12kgの洗濯機を検討する際、縦型洗濯機は多くのご家庭にとって現実的な選択肢となります。昔ながらのスタイルで親しまれてきた縦型洗濯機には、いくつか明確なメリットがありますよ。
まず、大きな魅力として挙げられるのがその洗浄力の高さです。縦型洗濯機はたっぷりの水と洗剤を使って、洗濯槽の羽根で水流を発生させ、衣類同士をこすり洗いする「撹拌(かくはん)洗い」が特徴です。これにより、泥汚れなどの頑固な汚れもしっかりと落とすことが期待できます。
また、本体サイズがコンパクトであるため、ドラム式洗濯機に比べて設置スペースに困りにくいという利点もあります。賃貸物件や古い家屋など、設置場所が限られているご家庭でも選びやすいでしょう。さらに、ドラム式に比べて手頃な価格で購入できるモデルが多いのも、予算を重視する方には嬉しいポイントですね。私自身の経験でも、縦型は洗濯ネットがネジネジしづらいというメリットも感じています。
一方で、縦型洗濯機にはデメリットもあります。水を多く使うため、ドラム式に比べて節水性には劣る傾向があります。また、衣類同士をこすり洗いする特性上、生地が傷みやすいという点も挙げられます。デリケートな衣類は洗濯ネットに入れるなど、ひと手間が必要になるかもしれません。大容量モデルでは洗濯槽が深くなるため、身長の低い方だと洗濯物の出し入れが大変に感じる場合もありますが、最近では取り出しやすさに配慮した設計の機種も増えていますよ。
縦型洗濯機を選ぶ際は、特に節水機能に注目することをおすすめします。最近のモデルでは、洗濯物の量や汚れに応じて水量を細かく設定できるものや、AIが自動で最適な運転を調整し、水量や消費電力を減らす機能が搭載されているものもありますから、これらを活用することで日々のランニングコストを抑えることも可能でしょう。
洗濯機10kgと12kgどっちも知っておきたい!大容量モデルの注意点
- 12kg洗濯機は大きすぎる?購入前のサイズ確認は必須
- 大容量洗濯機の隠れたデメリットとは?電気代や給水時間
- 4人家族で洗濯機10kgと12kg、どちらが良い?
- 大容量洗濯機だからこそ重視したい「お手入れのしやすさ」
- ドラム式洗濯機を選ぶなら知っておきたい容量と機能
12kg洗濯機は大きすぎる?購入前のサイズ確認は必須

大容量の12kg洗濯機は、とても魅力的ですよね。しかし、購入してから「大きすぎて家に搬入できない」「設置場所に収まらない」といった後悔がないように、事前にしっかりとサイズ確認を行うことが何よりも大切です。特にドラム式洗濯機は、縦型に比べて本体サイズが大きい傾向にありますので注意が必要です。
まず確認すべきは搬入経路です。洗濯機本体のサイズに加えて、最低でも10cm程度の余裕を持った幅の搬入経路を確保できるかを確認しましょう。マンションのエントランス、エレベーター、階段、廊下の曲がり角、そして玄関や設置場所の入り口のドアの幅など、最も幅が狭くなる箇所の計測が重要です。例えば、最も大きなドラム式洗濯機でも幅約70cm、高さ約110cm程度ですから、幅80cm、高さ120cm以上の搬入経路を確保できれば、基本的には心配ないと言えるでしょう。二槽式洗濯機は特殊な形状で非常に大きな機種もあるので、さらに注意が必要ですね。
次に、設置場所の確認です。
- 防水パンのサイズ: 賃貸物件などでよく見られる防水パン(洗濯機の下の受け皿)に、洗濯機が幅も奥行きも収まるかを確認してください。特に大型のドラム式は注意が必要ですが、縦型は比較的気にしなくても大丈夫なことが多いです。
- 給水用蛇口の高さ: 給水ホースをつなぐ蛇口が、購入する洗濯機よりも10cmほど高い位置にあるのが理想的です。もし蛇口が低い位置にある場合は、別途部品の準備や取り付け工事が必要になる可能性があります。
- 洗濯棚との干渉: 洗濯機の上に棚がある場合、洗濯機が棚とぶつからないかを確認しましょう。
また、ドラム式洗濯機の場合は、扉の開閉方向も重要なチェックポイントです。右開きと左開きがあるため、壁の位置や、扉を開いたときに十分なスペースが確保できるかを確認しておくと、設置がスムーズに進みますよ。さらに、扉部分が前方に膨らんでいるモデルもあるため、その点も考慮したスペースを確保してくださいね。これらの事前確認を怠ると、せっかく購入した洗濯機が搬入できなかったり、設置できなかったりする可能性があるので、面倒でもしっかりと測っておくことをおすすめします。
大容量洗濯機の隠れたデメリットとは?電気代や給水時間

大容量の洗濯機はとても魅力的ですが、メリットばかりではありません。購入後に「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、知っておきたい隠れたデメリットがいくつかあります。
まず、多くの方が気にするのが本体価格の高さですね。特に12kgの洗濯機は、9万円から18万円程度の高価格帯の機種が多い傾向にあります。洗濯容量9kgの洗濯機が6万円から16万円であるのと比較しても、低価格帯の製品でも初期コストがかかる点はデメリットと言えるでしょう。
次に、ランニングコストに関わる電気代です。小型の洗濯機から大容量の12kgモデルに買い替える場合、本体サイズが大きくなるため、以前よりも電気代が高くなる可能性があります。節電を考えるのであれば、省エネ性能に優れたモデルを選ぶことが重要になってきますね。特に乾燥機能を使う場合は電気代が高くなる傾向にあり、ヒーター式乾燥よりもヒートポンプ式乾燥の方が電気代を抑えられるという違いもありますから、機能とコストのバランスを考えることが大切です。
また、意外と見落とされがちなのが、風呂水の給水にかかる時間です。洗濯容量が大きくなると、それだけ多くの水を必要としますから、風呂水ポンプを使って給水する際に時間がかかってしまうことがあります。毎日のこととなると、この待ち時間がストレスになる可能性も考えられますね。
さらに、洗濯機購入者へのアンケート結果では、「静音性(18%)」が最も後悔の多い項目として挙げられており、次に「手入れの楽さ(14%)」、「容量(洗濯/乾燥容量)(12%)」、「省エネ・水道光熱費(12%)」が続きます。高性能な大容量洗濯機には、AI自動運転やスマホ連携といった便利な機能が搭載されていることが多いですが、これらの機能の裏には、お手入れの手間や、そもそも使わない可能性といった側面があることも理解しておきましょう。特にアパートやマンション住まいの方、夜間に洗濯をする方は、騒音レベルが45dB以下であるかを確認することをおすすめします。
4人家族で洗濯機10kgと12kg、どちらが良い?

4人家族の洗濯機の容量選びは、多くの方が悩むポイントですよね。計算上では、一人あたりの1日の洗濯量が約1.5kgとされているため、4人家族であれば1.5kg×4人=6kgが目安となります。しかし、この計算式はあくまで「春夏のパジャマ含む衣類+フェイスタオル2枚程度」を基準にしており、厚手の衣類やバスタオル、シーツ、マットといったものは含まれていません。
そのため、4人家族であれば、余裕を持って10kgサイズの洗濯機を選ぶのがおすすめです。10kgあれば、通常の洗濯物はもちろん、たまに洗う大物も比較的無理なく対応できるでしょう。
では、12kgの洗濯機はどうでしょうか。もしドラム式洗濯機で「洗濯から乾燥まで一貫して行いたい」と考えているのであれば、12kgモデルも有力な選択肢となります。ドラム式洗濯機の乾燥容量は、洗濯容量の半分程度、つまり6〜6.5kg程度が一般的です。これは、ちょうど4人分の洗濯物とほぼ同等の量になりますから、乾燥機能までフル活用したい4人家族には、12kgモデルが非常に適していると言えるでしょう。
また、家族の人数だけでなく、ライフスタイルも容量選びの重要な要素です。例えば、布団やシーツなどのかさばる洗濯物の頻度が高いご家庭や、洗濯物を数日分まとめて洗う習慣がある方、あるいは将来的に家族が増える可能性があるといった場合は、12kgの洗濯機を選ぶことで、より洗濯にゆとりが生まれ、後悔を減らすことができるかもしれません。
パナソニックからは、縦型8kgのモデルとほぼ同じ設置スペースで容量10kgを実現したコンパクトなドラム式洗濯機も登場していますから、設置スペースとの兼ね合いも考慮しながら、ご家庭の洗濯習慣や将来の計画に合わせて、最適な容量を選ぶようにしてくださいね。
大容量洗濯機だからこそ重視したい「お手入れのしやすさ」

大容量の洗濯機は、たくさんの洗濯物を一度に洗える便利な高機能モデルが多いですよね。しかし、便利な機能が増える一方で、その多機能さと引き換えに、お手入れの手間が増える可能性があるという側面も理解しておくことが重要です。
例えば、洗濯乾燥機に搭載されている乾燥機能は非常に便利ですが、その分、乾燥フィルターにホコリやゴミが溜まりやすくなります。フィルターが目詰まりすると、乾燥効率が落ちて電気代が高くなったり、衣類の乾きが悪くなったりする原因にもなるため、機種によっては「毎日のお手入れ」が必要になります。また、洗濯槽にも乾燥時のホコリが付着しやすくなるため、定期的な掃除がより重要になるでしょう。
さらに、最近の便利な機能として人気が高い洗剤・柔軟剤の自動投入機能も、タンク内部の定期的な掃除が必要になります。自動投入は確かに便利で、特に面倒くさがりの方にはおすすめできる機能ですが、「自分で入れても大した手間じゃない」「洗剤を使い分けたい」といった理由から、購入後に「必要なかった」と感じる方も少なからずいらっしゃるようです。
しかし、もちろんお手入れの手間を軽減してくれる機能もたくさん登場しています。
- 「自動おそうじ機能」: 黒カビが発生しやすい洗濯槽の裏側を自動で洗浄してくれる機能です。これにより、自分で洗濯槽を掃除する頻度を1〜2ヶ月に1回から3〜4ヶ月に1回に減らせるのは嬉しいポイントですね。ただし、全く掃除しなくて良いわけではないので、定期的なチェックは必要です。
- 「乾燥フィルターレス」構造: 日立の「ビッグドラム」シリーズなどで採用されている、乾燥フィルターの掃除が不要になる画期的な構造です。これにより、乾燥機能を使う際の毎日の手間が大きく削減されますね。
シャープの「穴なし洗濯槽」は、黒カビが内槽に入ってくるのを防ぐメリットがありますが、お手入れが楽になるかと言われると、そうとは言い切れない側面もあります。
大容量洗濯機を選ぶ際は、搭載されている便利な機能が、ご自身のお手入れ習慣やライフスタイルに合っているか、そしてその機能のお手入れ方法が無理なく続けられるかをしっかりと確認することが、後悔しない洗濯機選びにつながるでしょう。
ドラム式洗濯機を選ぶなら知っておきたい容量と機能

ドラム式洗濯機は、そのスタイリッシュな見た目と高い機能性で注目を集めていますよね。特に大容量モデルを選ぶなら、その特性や主要な機能について深く理解しておくことが、最適な一台を見つける鍵となります。
まず、ドラム式洗濯機の大きなメリットとして、節水性の高さが挙げられます。ドラム式は、洗濯槽の約1/3程度の少ない水で衣類をたたき洗いするため、縦型洗濯機に比べて使用する水量が格段に少ないのです。これにより、水道代だけでなく、洗剤の使用量も抑えられるため、長期的に見るとランニングコストの節約につながります。
また、衣類を上から下へ優しく落として洗う「たたき洗い」方式のため、衣類同士の摩擦が少なく、洗濯物が傷みにくいという特長があります。お気に入りの洋服も、型崩れや毛玉を気にせず洗えるのは嬉しいポイントですね。そして、ほとんどのドラム式洗濯機には乾燥機能が搭載されており、洗濯から乾燥までを一貫して行えるため、洗濯物を干す手間が省け、家事の時間を大幅に短縮できます。乾燥時のシワもつきにくい傾向がありますよ。さらに、投入口が側面にあるため、洗濯機の上に物を置くスペースとして活用できるのも便利です。
一方で、デメリットも存在します。縦型に比べて本体サイズが大きく、設置スペースだけでなく搬入経路の確認が必須です。価格も縦型より高価な傾向があります。また、洗濯中に洗濯物を途中で追加できない、たたき洗い方式のため泥汚れなど頑固な汚れに対する洗浄力が縦型にやや劣る場合がある、少量の水で洗うため色移りしやすいといった点も挙げられます。扉が側面にあるため、かがんで洗濯物を出し入れする必要があり、足腰に負担を感じる方もいるかもしれません。
ドラム式洗濯機を選ぶ際に特に注目したい機能としては、チャイルドロック機能があります。小さな子どもがいるご家庭では、誤って洗濯槽に閉じ込められる事故を防ぐためにも、この機能は必須と言えるでしょう。また、AIが自動で洗濯物の量や汚れを判断し、最適な運転をしてくれるAI自動運転、洗剤や柔軟剤を自動で計量・投入してくれる自動投入機能、外出先からスマホで操作できるスマホ連携 など、利便性を高める機能も豊富です。
各メーカーも独自の技術を強みとしています。例えば、東芝は「ウルトラファインバブル洗浄W」による高い洗浄力と低騒音性、日立は「風アイロン」機能でシワを伸ばすことやAI機能、パナソニックは「ナノイーX」で水洗いできないものの除菌・消臭や温水泡洗浄、シャープは「プラズマクラスター」で衣類や洗濯槽の清潔を保ち、アクアは自動投入や「カビケア槽自動おそうじ」に加えて乾燥機能がないドラム式洗濯機も販売しているなど、それぞれ特色があります。ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な機能を持つドラム式洗濯機を選んでみてくださいね。
総括:洗濯機10kgと12kgどっちを選ぶべき?最適な一台で快適な洗濯ライフを
この記事のまとめです。
- 洗濯機の容量は家族の人数×1.5kgが目安だが、余裕を持つと便利
- 10kg洗濯機は4〜5人家族や、2〜3日まとめ洗いする2〜3人家族におすすめ
- 12kg洗濯機は4人以上の大家族や、毛布・シーツなど大物を頻繁に洗う家庭に最適
- 10kgと12kgで価格やサイズ、水道代に大きな差はあまりない
- 洗濯機は「大は小を兼ねる」家電製品と考えるのが良い
- 洗濯物を詰め込みすぎると洗浄力低下や生乾き臭、故障の原因になる
- 洗濯槽の6〜7割程度が洗濯物の適正量である
- 縦型洗濯機は洗浄力が高く、コンパクトで安価だが、節水性や衣類の傷みやすさに注意
- 縦型洗濯乾燥機の簡易乾燥機能は衣類を完全に乾燥できない
- 12kg洗濯機を購入する際は、搬入経路や設置場所のサイズ確認が非常に重要
- 大容量モデルは高価な傾向があり、電気代や風呂水給水時間が増える可能性もある
- ドラム式洗濯機は節水性が高く、衣類に優しく、乾燥機能が優れている
- ドラム式は本体サイズが大きく、価格も高価、途中で洗濯物追加ができないデメリットがある
- 子どものいる家庭ではチャイルドロック機能付きの洗濯機を選ぶのが必須
- 自動おそうじ機能や乾燥フィルターレスなど、お手入れが楽になる機能にも注目すると良い