洗濯機が安くなる時期はいつ?2025年版買い時カレンダー

洗濯機は決して安い買い物ではないため、「一番お得なタイミングで買いたい」と誰もが考えますよね。

実は、洗濯機が安くなる時期には明確な法則があり、それを知っているかどうかで数万円単位の差が生まれることもあります。

この記事では、洗濯機のエキスパートが、縦型・ドラム式それぞれのモデルチェンジの時期から、大手家電量販店の決算セール、年末年始やボーナス商戦の狙い目まで、安く買うための全知識を徹底解説します。

さらに、アウトレット品の賢い選び方や、意外と知らない家電リサイクル法、購入前に知っておきたい専門用語まで網羅。

この記事を読めば、あなたのライフスタイルに最適な洗濯機を、最も賢いタイミングで手に入れることができます。

この記事のポイント
  • 洗濯機が最も安くなるのは「モデルチェンジ前」
  • 縦型は4~5月、ドラム式は8~9月が最大の狙い目
  • 決算期やボーナスセールなど次点の購入時期も解説
  • アウトレット品の活用法や処分方法まで網羅
目次

洗濯機が最も安くなる時期は「モデルチェンジ前」

  • 縦型洗濯機が安くなるのは4月~5月
  • ドラム式洗濯機が安くなるのは8月~9月
  • 型落ちモデル購入のメリットと注意点
  • 【早見表】洗濯機タイプ別・賢い購入カレンダー
  • 買い替えのサインは?洗濯機の寿命を見極める

縦型洗濯機が安くなるのは4月~5月

洗濯機の価格が最も大きく動く要因は、家電量販店のセールよりもメーカーの「モデルチェンジ」です。特に、日本で根強い人気を誇る縦型洗濯機は、毎年6月から夏にかけて新モデルが市場に投入される傾向があります。この新製品の登場に先駆けて、各販売店は旧モデルとなった製品の在庫を売り切るために、大幅な値下げに踏み切ります。

その在庫処分が本格化するのが、新モデル発売直前の4月から5月にかけてです。この時期は、まさに縦型洗濯機の価格が底値に近づく絶好の買い時と言えるでしょう。ただし、一つ注意点があります。縦型洗濯機はラインナップが豊富で製品の入れ替わりも早いため、人気モデルは5月を待たずに4月のうちから品薄になったり、売り切れてしまったりする可能性があります。「もう少し待てばもっと安くなるかも」と考えているうちに、お目当てのモデルが手に入らなくなるケースも少なくありません。

したがって、縦型洗濯機の購入を検討している場合、3月頃から情報収集を開始し、4月に入ったら積極的に店舗やオンラインストアをチェックするのが最も賢明な戦略です。早めに行動することで、豊富な在庫の中から希望のモデルを、最もお買い得な価格で手に入れるチャンスが広がります。

ドラム式洗濯機が安くなるのは8月~9月

ドラム式洗濯機が安くなるのは8月~9月

高機能で価格帯も高いドラム式洗濯機は、縦型とは異なるモデルチェンジのサイクルを持っています。多くのメーカーは、年末商戦や冬のボーナス時期を見据えて、毎年10月から11月にかけてドラム式洗濯機の新モデルを発売します。このため、旧モデルの価格が最も安くなるのは、その直前の8月から9月となります。

この時期の値下げ幅は非常に大きく、新モデルと1年型落ちのモデルとで、価格が10万円以上違うことも珍しくありません。最新機能に強いこだわりがなければ、性能的にほとんど遜色のない旧モデルを狙うのが、最もコストパフォーマンスの高い選択です。

さらに注目すべきは、9月というタイミングです。多くの大手家電量販店では、9月は「中間決算セール」の時期にあたります。つまり、9月はメーカー側の「旧モデルを売り切りたい」という思惑と、販売店側の「決算のために売上を伸ばしたい」という思惑が完全に一致する、まさに「買い手市場」のベストタイミングなのです。この時期は、単に表示価格が下がるだけでなく、価格交渉にも応じてもらいやすくなるため、高価なドラム式洗濯機を最大限安く手に入れる絶好のチャンスと言えるでしょう。

型落ちモデル購入のメリットと注意点

「型落ちモデル」と聞くと、性能が劣るのではないかと心配になるかもしれませんが、近年の洗濯機においては、1年前のモデルと最新モデルとで洗浄力や乾燥能力といった基本性能に劇的な差はほとんどありません。多くの場合、変更点は操作パネルのデザインや、特定の便利機能の追加といったマイナーチェンジに留まります。そのため、型落ちモデルを選ぶ最大のメリットは、ほぼ同等の性能を持つ製品を、数万円から時には十数万円も安く購入できるという、圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

発売されたばかりの最新モデルの価格には、開発費や広告宣伝費などが上乗せされた「ご祝儀価格」が含まれています。1年待つだけで、そのプレミアム分を支払うことなく、十分に高性能な洗濯機を手に入れられるのです。これは、賢く買い物をする上で非常に重要な戦略と言えるでしょう。

ただし、購入には注意点も存在します。最も重要なのは「在庫限り」であるということです。型落ちモデルはメーカーでの生産が終了しているため、市場にある在庫がなくなり次第、販売も終了となります。人気の高いモデルや、特定のカラーは、値下げが本格化する時期にはすでに売り切れていることも少なくありません。そのため、購入を決めたら早めに行動することが肝心です。

【早見表】洗濯機タイプ別・賢い購入カレンダー

ここまで解説してきた洗濯機の最も安くなる時期を、タイプ別に一目でわかるカレンダーにまとめました。ご自身の欲しい洗濯機の種類に合わせて、最適な購入計画を立てるためにお役立てください。このカレンダーを基準に、後述する家電量販店のセール時期などを組み合わせることで、さらにお得に購入できる可能性が高まります。

洗濯機の種類新モデル発売時期旧モデルが安くなる時期(ベストな買い時)
縦型洗濯機6月~夏頃4月~5月
ドラム式洗濯機10月~11月頃8月~9月

この原則を覚えておくだけで、洗濯機の購入で大きく損をすることは避けられます。特に急いでいない場合は、この「モデルチェンジ前」のタイミングを狙うのが最も賢い選択です。もし、この時期を逃してしまったり、急な故障で買い替えが必要になったりした場合でも、次にご紹介する方法で、お得に購入するチャンスは十分にありますのでご安心ください。

買い替えのサインは?洗濯機の寿命を見極める

買い替えのサインは?洗濯機の寿命を見極める

洗濯機をお得に買うタイミングを計画する上で、まず知っておきたいのが現在使用している洗濯機の「寿命」です。一般的に、洗濯機の寿命は使用頻度や環境によって異なりますが、設計上の標準使用期間は約7年、平均的な買い替え年数は約10年と言われています。メーカーが修理用部品を保有する期間も、製造終了後6~7年程度が目安です。

使用年数に加えて、以下のようなサインが現れたら、本格的に買い替えを検討すべき時期かもしれません。

  • 運転中の異音:これまで聞こえなかった「ガリガリ」「キーキー」といった音がする。
  • 脱水・排水の不具合:脱水が不十分で衣類がびしょ濡れのまま、または排水がスムーズに行われない。
  • 水漏れ:本体の下やホースの接続部から水が漏れている。
  • 電源の問題:電源が勝手に入ったり切れたりする、または電源コードが異常に熱くなる。
  • 焦げ臭いにおいがする。

これらの症状を放置して使い続けると、洗濯性能が落ちるだけでなく、漏電や火災といった重大な事故につながる危険性もあります。突然動かなくなって慌てて購入すると、価格比較や機種選定を十分に行えず、結果的に損をしてしまう可能性が高まります。少しでも異常を感じたら、それは洗濯機からの買い替えを促すサインと捉え、余裕を持って次のモデルのリサーチを始めるのが良いでしょう。

洗濯機が安くなる時期を逃しても大丈夫!セール徹底活用術

  • 大手家電量販店の「決算セール」を狙う (3月・9月)
  • 「ボーナス・年末年始セール」もチャンス
  • 賢い選択肢「アウトレット品」とは?
  • 買い替えの必須知識「家電リサイクル法」
  • 【専門用語】知っておきたい洗濯機の便利機能

大手家電量販店の「決算セール」を狙う (3月・9月)

モデルチェンジの時期を逃してしまった場合や、急な故障で買い替えが必要になった場合に、次に狙うべきは大手家電量販店の「決算セール」です。多くの企業は、3月に年度末の「総決算」、9月に半期ごとの「中間決算」を迎えます。この時期、販売店は少しでも売上を伸ばし、会計年度を良い数字で締めくくるために、大規模なセールを実施します。

特に3月の総決算セールは、一年で最も値下げが期待できる時期の一つです。新生活の準備シーズンとも重なるため、在庫処分も兼ねて、普段は値引きが難しい商品も価格交渉に応じやすくなる傾向があります。9月の中間決算セールも、ドラム式洗濯機のモデルチェンジ時期と重なるため、非常に魅力的なタイミングです。

ただし、注意点として、すべての家電量販店が3月・9月決算というわけではありません。例えば、ビックカメラやコジマは8月が総決算、2月が中間決算です。この違いを知っておくことで、他の人より一足早くセール品を狙ったり、複数の店舗を時期をずらして比較検討したりと、より戦略的な買い物が可能になります。

家電量販店中間決算セール総決算セール
ヤマダ電機9月頃3月頃
ビックカメラ2月頃8月頃
エディオン9月頃3月頃
ケーズデンキ9月頃3月頃
ジョーシン9月頃3月頃
ノジマ9月頃3月頃

「ボーナス・年末年始セール」もチャンス

「ボーナス・年末年始セール」もチャンス

多くの人がまとまった収入を得るボーナス時期も、家電量販店にとっては大きな商戦期です。夏のボーナスが支給される6月~7月、冬のボーナスが支給される12月には、消費者の購買意欲の高まりに合わせて各社が一斉にセールを開催します。特に夏のボーナスセールは、縦型洗濯機のモデルチェンジ後の在庫処分と重なる可能性があり、冬のボーナスセールは、発売されたばかりのドラム式新モデルの販売競争が激しくなる時期です。

また、12月末から1月上旬にかけての年末年始セールも大きなチャンスです。「歳末セール」や新年の「初売り」では、その年最後の在庫一掃や、新年を祝う目玉商品として、洗濯機が特別価格で販売されることがあります。特に初売りでは、数量限定の特価品が登場することも多いため、チラシやウェブサイトの情報をこまめにチェックしておくと良いでしょう。

ただし、これらのセールでは、直接的な値引きではなく、ポイント還元率のアップや、他の家電とのセット購入割引、長期保証などの特典で還元されるケースもあります。単純な価格だけでなく、総合的に見て本当にお得かどうかを見極めることが重要です。

賢い選択肢「アウトレット品」とは?

賢い選択肢「アウトレット品」とは?

予算を抑えつつ、できるだけ良い製品を手に入れたい場合に非常に有効な選択肢が「アウトレット品」です。アウトレットと聞くと中古品をイメージするかもしれませんが、家電量販店で扱われるアウトレット品は、必ずしも誰かが使用したものではありません。

アウトレット品には主に3つの種類があります。一つ目は「生産完了品」、いわゆる型落ちモデルです。新品・未開封のまま、旧モデルになったという理由だけで安く販売されています。二つ目は「外装不良品」で、輸送中などに箱に傷やへこみがついてしまった商品です。中身の製品自体は新品同様ですが、箱の状態を理由に割引されます。三つ目は「店頭展示品」です。店舗でお客さんが機能を確認するために使われていたもので、多少の使用感はありますが、その分、割引率は高くなります。

これらのアウトレット品は、ヤマダ電機のアウトレット専門店や、ビックカメラ.comなどのオンラインストアのアウトレットコーナーで購入できます。最大のメリットは、型落ち品や中古品でありながら、多くの場合、新品と同様のメーカー保証や販売店の長期保証、設置サービスを受けられる点です。安心して購入できる、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

買い替えの必須知識「家電リサイクル法」

買い替えの必須知識「家電リサイクル法」

洗濯機を買い替える際に、忘れてはならないのが古い洗濯機の処分方法です。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、そして洗濯機・衣類乾燥機の4品目は「特定家庭用機器」に指定されており、「家電リサイクル法」という法律によって、粗大ごみとして捨てることが禁じられています。

この法律に基づき、消費者は古い製品を処分する際に「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」を支払う義務があります。最も一般的な処分方法は、新しい洗濯機を購入する販売店に、古い洗濯機の引き取りを依頼する方法です。商品の配送・設置と同時に、古い製品を回収してもらえます。

料金の目安として、「リサイクル料金」はメーカーや品目によって定められており、洗濯機・衣類乾燥機の場合は一律2,530円(税込)が基本です。これに加えて、販売店が独自に設定する「収集・運搬料金」がかかります。この料金は店舗によって異なるため、購入時に必ず確認しましょう。

街中を巡回している無料回収業者もいますが、中には無許可で営業している業者も存在します。不法投棄や不適切な処理、後からの高額請求といったトラブルに巻き込まれないためにも、必ず法律に定められた正規のルートで処分することが重要です。

【専門用語】知っておきたい洗濯機の便利機能

【専門用語】知っておきたい洗濯機の便利機能

最近の洗濯機は多機能化しており、カタログには専門用語が並びます。ここでは、購入前に知っておくと機種選びに役立つ、代表的な5つの便利機能について分かりやすく解説します。

  • インバーター制御洗濯槽を回すモーターの回転数を、洗濯物の量に合わせてきめ細かくコントロールする技術です。必要な分だけパワーを出すため、消費電力を抑える省エネ効果や、節水効果があります。また、モーターの急な動きがなくなるため、運転音が非常に静かになるのが大きな特長です。夜間や早朝に洗濯をすることが多い方、集合住宅にお住まいの方には特におすすめの機能です。
  • ヒートポンプ乾燥主に高価格帯のドラム式洗濯乾燥機に搭載される、省エネ性能に優れた乾燥方式です。湿った空気を除湿しながら、約65℃程度の乾いた低温風で乾かすため、従来のヒーター式(約80℃)に比べて衣類の縮みや傷みが少なく、ふんわりと仕上がります。電気代も大幅に抑えられるため、乾燥機能を頻繁に使う方であれば、初期費用が高くても長期的にはお得になります。
  • ビートウォッシュ日立の縦型洗濯機に搭載されている独自の洗浄技術の名称です。特徴的な形状の回転羽根(ビートウィング)と、大流量のシャワー(ナイアガラシャワー)を組み合わせることで、衣類をしっかり動かし、たたき洗い・もみ洗い・押し洗いの効果で、繊維の奥の汚れまで強力に洗い落とします。高い洗浄力を求める方に人気の機能です。
  • 液体洗剤自動投入洗濯機本体のタンクに液体洗剤と柔軟剤をあらかじめ入れておくと、洗濯のたびに洗濯物の量に合わせて最適な量を自動で計量・投入してくれる機能です。洗剤の入れすぎや入れ忘れを防ぎ、毎回の計量の手間を省くことができます。忙しい方や、洗濯に不慣れな方でも、常に最適な洗い上がりが期待できる便利な機能です。
  • 槽洗浄洗濯槽の裏側など、見えない部分に付着した黒カビや洗剤カス、皮脂汚れなどを、専用のクリーナーを使って洗浄するためのコースです。定期的にこのコースを実行することで、洗濯槽を清潔に保ち、洗濯物への汚れの付着や嫌なニオイの発生を防ぎます。月に1回程度の使用が推奨されています。

総括:洗濯機が安くなる時期を見極め、計画的な購入で賢い選択を

この記事のまとめです。

  • 洗濯機購入の最も賢い戦略は、モデルチェンジ前の型落ち品を狙うことである。
  • 縦型洗濯機の新モデルは夏に発売され、買い時は4月から5月である。
  • ドラム式洗濯機の新モデルは秋に発売され、買い時は8月から9月である。
  • 9月はドラム式洗濯機のモデルチェンジと販売店の決算セールが重なる絶好の機会である。
  • 型落ちモデルは最新モデルと基本性能に大きな差はなく、コストパフォーマンスに優れる。
  • 型落ち品は在庫限りであるため、早めの行動が重要である。
  • 急な買い替えが必要な場合は、家電量販店の決算セールが狙い目である。
  • 多くの量販店の総決算は3月、中間決算は9月に行われる。
  • ビックカメラなど一部の量販店は決算月が異なるため、事前の確認が有効である。
  • 夏のボーナスセールは6月~7月、冬は12月が中心である。
  • 年末年始の歳末セールや初売りも、特価品が登場するチャンスである。
  • アウトレット品は、生産完了品や展示品などを保証付きで安く買える賢い選択肢である。
  • 古い洗濯機の処分は家電リサイクル法で定められており、リサイクル料金と収集運搬料金が必要である。
  • インバーター制御は、静音性と省エネ性に貢献する重要な機能である。
  • ヒートポンプ乾燥は、衣類に優しく、電気代を抑えられる高度な乾燥方式である。
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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