洗濯機の廃棄方法は?処分先の選び方・費用・持ち込み手順を解説

洗濯機の廃棄方法は?処分先の選び方・費用・持ち込み手順を解説

洗濯機を廃棄するときは、買い替えなら新しい洗濯機を購入する店、処分だけなら廃棄する洗濯機を購入した店に引取りを依頼するのが基本です。購入店が分からない場合は、お住まいの市区町村が案内する方法へ。自分で運搬できるなら、指定引取場所へ直接持ち込む方法もあります。

家庭用の洗濯機は家電リサイクル法の対象で、一般の粗大ごみとしては出せません。費用はメーカーごとのリサイクル料金に加え、販売店に引取りを依頼する場合は収集・運搬料金が、郵便局振込方式では振込手数料がかかります。

ここでは家庭で使っていた洗濯機を対象に、依頼先の選び方から支払い、引渡しまでを順に説明します。

この記事のポイント
  • 買い替え・購入店・運搬可否で分かれる廃棄先
  • リサイクル料金と収集運搬・追加費用の内訳
  • 指定引取場所への持込みと券の準備手順
  • 引渡し前の準備と無料回収への注意
目次

洗濯機の廃棄方法は買い替え・購入店・運搬の条件で選ぶ

粗大ごみに出せない洗濯機と、対象外になる機器

粗大ごみに出せない洗濯機と、対象外になる機器

家電リサイクル法は、対象となる家電4品目から有用な部品や材料を回収し、廃棄物を減らして資源を有効に使うための法律です。家庭用洗濯機の廃棄も、この仕組みに沿って進めます。「大きなごみだから粗大ごみ」という判断では出せない品目です。

対象には、全自動洗濯機、2槽式洗濯機、洗濯乾燥機が含まれます。小型洗濯機も、排水機能があれば対象です。ここでいう排水機能とは、ホースが付いているかどうかではなく、本体を傾けずに排水できる機能のこと。小さい洗濯機を一律に対象外と考えないようにしましょう。

一方、排水機能がない電動のバケツ、脱水機、コインランドリー等で使用するコインボックス内蔵型の洗濯機などは対象外です。また、業務用として製造された機器は、家庭で使っていても家電リサイクル法の対象にはなりません。

家庭用機器を事業所で使っていた場合は対象ですが、処分方法には家庭で使っていた場合との違いがあります。

なお、衣類乾燥機の置き台は、洗濯機・衣類乾燥機と一緒に引き取れるものには含まれません。本体と周辺用品をまとめて出したい場合も、同じ回収対象だと決めずに分けて扱ってください。

買い替え・処分のみ・購入店不明で依頼先を分ける

まず決めるのは、新しい洗濯機を購入するかどうかです。買い替えるなら購入先へ、買い替えずに手放すなら以前の購入店へ。この順序で連絡先を探すと、家電リサイクルの基本的な引取りルートに沿って手続きを進められます。

今の状況依頼先・持込先費用の基本
新しい洗濯機へ買い替える新しい洗濯機を購入する販売店リサイクル料金+収集運搬料金
廃棄だけで、購入店が分かる廃棄する洗濯機を購入した販売店リサイクル料金+収集運搬料金
購入店が不明・閉店・遠方などお住まいの自治体が案内する回収先回収先の料金・条件による
自分で運搬できる指定引取場所へ直接持込みリサイクル料金+郵便局での振込手数料。収集運搬料金は不要

購入店に連絡できない事情には、閉店・廃業だけでなく、譲り受けたため購入店が分からない、引越しで店が遠くなった、といったケースもあります。家電製品協会は、引越し先に購入した販売店の別店舗がある場合は、そちらで引き取ってもらえると案内しています。

自治体へ相談する場合も、自治体自身が回収するとは限りません。例えば横浜市では、市では回収できないと明記したうえで、自分で運べる人には指定引取場所、運べない人には横浜家電リサイクル推進協議会や家電リサイクル協力店を案内しています。これは横浜市の方法であり、全国共通の窓口ではありません。

お住まいの地域では、自治体のホームページにある「家電リサイクル」「洗濯機の出し方」の案内を確認しましょう。購入店が不明で、自分では運べないことを伝えると、相談したい条件が明確になります。

家電量販店の回収は購入時・回収のみ・店舗持込みを区別する

家電量販店の回収は購入時・回収のみ・店舗持込みを区別する

販売店の回収を利用するなら、購入手続きの段階で古い洗濯機の引取りも申し込むのが基本です。ネット購入では、注文画面の回収オプションや配送方法によって受付窓口が変わります。新しい洗濯機の配送を注文しただけで、古い洗濯機の回収まで申し込めたとは考えないようにしてください。

ヨドバシ.comでは、対象商品の注文と同時にリサイクル回収を申し込みます。搬送費550円(税込)が適用される基本条件は、購入商品と同じ品目・同数で、お届けと同じ日・同じ場所から引き取ること。別の日や別の場所での回収、購入数を超える回収などは、搬送費2,750円(税込)の対象になります。

一部地域では追加料金がかかる場合もあります。

例外として、ヨドバシ.comでは乾燥機能付き洗濯機を1点購入し、洗濯機と衣類乾燥機の2点を回収してもらう場合に限り、2点とも搬送費550円が適用されます。洗濯機と乾燥機を別々に使っていて、1台の洗濯乾燥機へ買い替える家庭に関わる条件です。

ヤマダウェブコムでは、対応する大型商品の購入時に、カート内でリサイクル申込みを選択します。配送・設置時に配達員がリサイクル券を持参し、リサイクル料金と収集運搬料を現金で支払う流れです。申込み画面が出ない商品は、その画面からの受付対象外。

宅配商品や「おみせde受取り」などでは、コールセンターでの申込みとなり、訪問回収費も別途かかります。

買い替えを伴わない方法として、ヤマダデンキは最寄り店舗へ旧機種を持ち込む回収も案内しています。ただし、店舗へ持ち込んでも「リサイクル料金+収集運搬料」が必要です。回収のみの訪問には、別途訪問回収費2,750円(税込)の案内があります。

販売店への持込みと、指定引取場所への直接持込みは、費用の条件が違います。

まだ使える洗濯機は買取・譲渡も候補になる

まだ使用できる洗濯機なら、廃棄する前にリユースショップの買取や、フリマアプリなどでの売却・譲渡を検討できます。

次の人が使うために手放す方法なので、家電リサイクルとして廃棄する手続きとは分けて考えましょう。

買取基準や価格はショップによって異なります。「洗濯機なら必ず買い取ってもらえる」「何年以内なら売れる」といった共通条件で判断はできません。相談時には、商品の状態や機能を正確に伝え、査定を受けてから買取可能かを判断します。複数店の査定を比べる場合も、同じ状態の説明を伝えることが大切です。

訪問引取りを利用すると、別途費用がかかる可能性があります。買取金額だけを見て「無料で手放せる」と考えず、訪問引取りの費用も含めた条件を聞いておきましょう。買取と引取りの両方が無料になると保証されているわけではありません。

個人へ売ったり無料で譲ったりする場合も、使用可能な状態であることが前提です。商品の状態や機能を正確に説明し、住所・氏名などの個人情報は慎重に扱ってください。使用できない洗濯機まで「無料で処分できる方法」として広げず、廃棄が必要なものは販売店や自治体の案内するルートへ戻りましょう。

洗濯機の廃棄費用と持ち込み・回収前の準備

廃棄費用はリサイクル料金と収集運搬料金を分けて見る

販売店などに洗濯機を引き取ってもらう場合、基本となる費用はリサイクル料金と収集運搬料金です。リサイクル料金はメーカーごと、収集運搬料金は依頼する販売店ごとに異なります。そのため、メーカーの料金表だけを見ても、訪問回収に支払う総額は分かりません。

洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金例は次のとおりです。2026年10月6日時点の家電リサイクル券センターの掲載額で、すべて税込。ここには収集運搬料金や訪問費用は含まれていません。

製造業者等名洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金
パナソニック(株)2,530円
東芝ライフスタイル(株)2,530円
日立グローバルライフソリューションズ(株)2,530円
シャープ(株)2,530円
アクア(株)2,574円
ハイアールジャパンセールス(株)2,574円

表にないメーカーもあるため、実際に出す洗濯機のメーカー名で家電リサイクル券センターの料金一覧を調べてください。古いメーカー名には「承継先をご確認ください」と案内されているものもあります。例えば「東芝」という名前だけで行を選ばず、本体の表示と一覧の案内を対応させる必要があります。

販売店での費用例として、ヤマダウェブコムの洗濯機・衣類乾燥機の料金表では、パナソニックやシャープなどの該当区分について、リサイクル回収料金2,530円、収集運搬料2,750円、合計5,280円(税込)と掲載されています。

ただし、これは料金表の該当区分の金額で、回収のみの訪問費や階段下ろし料金まで含む総額ではありません。

総額の見積もりでは、買い替えと同時か回収のみか、配送先と回収先が同じか、階段下ろし作業があるかを伝えます。ヤマダウェブコムでは回収のみや回収先・回収日が異なる場合の訪問費、条件に応じた階段下ろし料金を別に案内しています。

ヨドバシ.comでも日付・場所・回収数によって搬送費が変わるため、最も安い表示額だけで比較しないことが大切です。

指定引取場所へ持ち込む手順と家電リサイクル券

指定引取場所へ持ち込む手順と家電リサイクル券

自分で運搬できる場合は、指定引取場所への直接持込みを選べます。指定引取場所とは、家電リサイクル法の対象となる廃家電を引き取る場所です。直接持ち込めば収集運搬料金はかかりませんが、リサイクル料金は必要。郵便局で支払う際には、家電リサイクル券1枚ごとに振込手数料もかかります。

  1. 廃棄する洗濯機のメーカー名を調べ、メモする
  2. 郵便局の貯金窓口で、料金郵便局振込方式の家電リサイクル券を受け取る
  3. 必要事項を記入し、リサイクル料金を振り込む
  4. 支払いを証明する書類を、リサイクル券の「①指定引取場所控」に貼り付ける
  5. 洗濯機と家電リサイクル券の綴り一式を指定引取場所へ持ち込み、控えを持ち帰る

券の受取りは、平日に簡易郵便局以外の郵便局の貯金窓口を利用する案内になっています。「ゆうゆう窓口」やATMコーナーでは券を受け取れません。券の受取りと料金の振込みは別の手続きで、振込みにATMを使った場合の支払い証明についても方法が定められています。

窓口で振り込んだら、家電リサイクル券に付いている振替払込受付証明書へ日附印を押してもらいます。ATMで振り込んだ場合は、ご利用明細票の写しを代わりに使うことも可能です。これを「①指定引取場所控」に貼り付けておきましょう。貼付を忘れると支払いを確認できず、引き取ってもらえない場合があります。

持込先は指定引取場所検索で探せます。出発前には、持ち込む場所の営業日と受付時間を確認してください。臨時営業・臨時休業は場所ごとに異なります。また、郵便局やゆうちょ銀行は料金を支払う場所で、洗濯機の引取先ではありません。

指定引取場所には大型トラックなども出入りします。現地では係員の指示に従ってください。費用面の利点は収集運搬料金を省けることですが、洗濯機を自分で持ち込めることが利用の前提です。運搬を依頼する必要があるなら、訪問回収の条件と合わせて検討しましょう。

回収前は槽内の確認・水抜き・券の控えまで準備する

引渡し前には、洗濯槽に衣類や異物が残っていないかを確認します。槽内の異物はリサイクル作業の妨げになり、指定引取場所では異物を引き取りません。家電リサイクル券センターも、衣類乾燥機の置き台や取扱説明書などの印刷物は一緒に引き取れないものとして案内しています。

運搬に伴う水抜きは、使っている洗濯機のメーカー案内に合わせて進めます。例えばパナソニックの洗濯機向けFAQでは、運搬前に給水ホース、排水ホース、本体の水抜きをするよう案内しています。排出できなかった水がホースに残る場合があり、事前の水抜きは運搬時の水漏れを防ぐための準備です。

同社の案内は、給水ホースの水抜き、洗濯槽内の排水、排水ホースの水抜きを分けて説明しています。給水ホースでは、水道栓を閉じてからドアやフタを閉め、洗濯を開始して約1〜2分後に電源を切る手順、槽内の排水では最短時間の脱水運転が示されています。

これはパナソニックの説明です。他社製品へ同じ運転時間や操作を一律に当てはめず、対象機種の案内を利用してください。

ホースの取外し方や残った水の受け方を含む手順は、パナソニックの水抜きFAQに掲載されています。引越し先で再使用するための説明も含まれるので、廃棄時の槽内に異物を残さないという条件も忘れないようにしましょう。

販売店などへ引取りを依頼した場合、家電リサイクル券は回収時または店頭で必要事項を記入します。自分で指定引取場所へ持ち込む場合のように、必ず先に郵便局で用意する手順とは限りません。依頼先の方式に合わせ、引渡し時に受け取った控えを保管してください。

控えに記載された番号は、引き渡した洗濯機のリサイクル状況を確認するために使えます。

回収が終わったからといってすぐ捨てず、支払いと引渡しの記録として大切に残しておきましょう。

無料回収の広告は許可と料金条件を確かめる

無料回収の広告は許可と料金条件を確かめる

廃棄する洗濯機について「無料回収」と広告されていても、その言葉だけで依頼先を決めるのは避けてください。経済産業省は、街中を巡回する車、空き地での回収、チラシ、インターネット広告などで無料回収をうたう業者の中に、無許可で廃棄物を収集・処分する業者がいると注意喚起しています。

同省が案内する必要な許可・委託は、お住まいの自治体の一般廃棄物処理業の許可や自治体からの委託です。購入店が分からない場合は、自治体の家電リサイクル案内から回収先を探す方法があります。広告の目立ちやすさより、地域の案内に沿った回収先かどうかを判断の軸にしましょう。

無許可の業者へ引き渡すと、法律に沿った適正な処理を確認できません。不法投棄や不適正処理、不適正な管理による火災などの事例も報告されています。リサイクル料金を省けるように見えても、正しい処理につながるかという問題が残ります。

料金面でも、最初は無料と言いながら、荷物を積み込んだ後に「すべてが無料ではない」と高額請求するトラブルが報告されています。依頼前には、リサイクル料金、収集運搬料金、訪問や搬出に伴う追加費用を含めて確認しましょう。まだ使える洗濯機の無料譲渡と、廃棄物の無料回収広告は、同じ条件ではありません。

洗濯機の廃棄方法と費用のまとめ

この記事のまとめです。

  • 家庭用洗濯機は家電リサイクル法の対象で、一般の粗大ごみには出せません
  • 買い替えるなら新しい洗濯機の購入店、処分のみなら廃棄する洗濯機の購入店への依頼が基本です
  • 購入店が不明・閉店・遠方などの場合は、お住まいの自治体に処分方法を確認します。なお、引越し先に購入店の別店舗がある場合は、そちらで引き取ってもらえます
  • 販売店の回収方法や収集・運搬料金は店舗ごとに異なります。ヨドバシ.comやヤマダウェブコムでは回収の申込みが必要で、配送方法・回収日・回収場所・台数によって受付方法や追加料金が変わる場合があります
  • まだ使用できる洗濯機は買取や譲渡も候補ですが、買取基準や訪問引取りの費用は個別に確認が必要です
  • リサイクル料金はメーカーごと、収集運搬料金は依頼先ごとに異なり、訪問費や階段下ろし料金が加わる場合があります
  • 指定引取場所への直接持込みでは収集運搬料金は不要ですが、リサイクル料金と郵便局での振込手数料は必要です
  • 直接持込みは郵便局で事前に支払い、支払い証明を貼付した券の綴り一式と洗濯機を持参します
  • 引渡し前は槽内の衣類・異物を取り除き、水抜きは対象機種のメーカー案内に合わせ、回収後は券の控えを保管します
  • 無料回収の広告だけで選ばず、自治体の許可・委託と料金条件を確認し、無許可回収や高額請求を避けましょう
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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