「洗濯が終わったのに洗濯物がびしょびしょ」「脱水だけしたいのに操作方法がわからない」「すすぎに戻ってしまって洗濯が終わらない」――そんな悩みを抱えたことはありませんか。
洗濯機で脱水だけ行いたい場面は、手洗い後の衣類を脱水したいとき、雨の日に一度干した洗濯物をもう一度脱水したいときなど、日常の中で意外と多く発生します。
また突然「脱水できない」というトラブルは、故障だと思って慌ててしまいがちですが、実際は洗濯物の偏りや排水口の詰まりなど、自分で解決できるケースがほとんどです。
この記事では、脱水だけを行うメーカー別の操作手順から、できない原因と対処法、脱水中に水が出る・すすぎに戻るといったトラブルへの対応まで、ソースをもとに詳しく解説します。ぜひ参考にして、洗濯のトラブルをすっきり解決してください。
- 洗濯機で脱水だけする方法はメーカーによって操作が異なる
- 脱水できない原因の多くは洗濯物の偏りや排水の詰まりで、自分で解決できることが多い
- すすぎに戻る・脱水中に水が出る現象は洗濯機の自動補正機能によるものがほとんど
- 手洗い後の脱水は洗濯ネットを使って短時間(30秒〜1分程度)で行うのがコツ
洗濯機で脱水だけしたいときの方法と使い方のコツ
- メーカー別の操作手順(パナソニック・日立・東芝・シャープ・ハイアール)
- 脱水時間の設定目安と衣類別のポイント
- 手洗い後に洗濯機で脱水だけする方法
洗濯機で脱水だけする方法(メーカー別操作手順)

「脱水だけしたいのに、どのボタンを押せばいいかわからない」という方は意外と多いのではないでしょうか。急いでいるときほどボタンをポンポン押してしまい、誤って「すすぎ+脱水」コースに設定してしまうこともあります。
脱水だけを行う基本的な操作フローは、コース選択ボタンを押して「脱水」のみを選択し、脱水時間を設定したらスタートボタンを押す、という流れです。ただし、メーカーや機種によって操作画面や手順が異なるため、それぞれの操作方法を把握しておくことが大切です。
パナソニックの場合は「コース選択」→「脱水」→時間設定→「スタート」の手順で操作します。機種によって操作画面が異なる場合がありますが、基本的にはこの流れに沿って進めることができます。
日立の場合は、「コース」または「すすぎ・脱水」を選択してから「脱水」を選び、「スタート」を押します。ドラム式では、タッチ操作で「すすぎ・脱水」を選んだあと「すすぎ」をオフにして「脱水」のみに設定する手順となっています。
東芝の場合は「洗い」と「すすぎ」をオフにして「脱水」のみオンにしてから「スタート」を押します。
ハイアールの場合は「脱水」ボタンを選択してから好みの脱水時間に調節し、「スタート」を押します。
シャープの場合は「コース」→「脱水のみ」を選択し、必要な脱水時間を設定してから「スタート」を押すとのことです。機種によってはワンタッチで簡単に設定できるモデルもあります。
脱水のみを実行できない場合は、取扱説明書を再確認してください。機種によっては設定項目が隠れていたり、チャイルドロックの解除など特殊な手順が必要なこともあります。
なお、ドラム式洗濯機は「脱水だけ」運転に制限がある場合があります。衣類の偏りや重量バランスを厳しく監視するため、自動で給水やほぐし運転が始まることがある点は知っておくとよいでしょう。脱水だけしたいのに「すすぎ」「給水」が始まる場合の主な原因としては、コース選択のミス(「すすぎ+脱水」などの誤設定)、ドアの開け閉めエラーなど安全センサーの反応、洗濯物の偏りによるバランス自動調整などが挙げられます。

脱水時間の設定目安と衣類の種類ごとのポイント

「できるだけしっかり脱水したい」と思うと、脱水時間を長めに設定したくなりませんか。しかし、脱水開始から3分程経つと、それ以上回しても干したときに違いがわかるほどの差はないとの報告があります。
脱水は最初の1分でほとんどの水が切れ、脱水が進むほど残る水分は少なくなっていくという特性があります。時間をかけても劇的な差がないため、設定を3分〜5分と短くした方が時間も電気代も節約できます。
衣類の種類ごとの脱水時間の目安は以下のとおりです。
- タオル・綿素材:脱水時間の目安は3〜5分、強めの脱水もOK
- シャツ・ブラウス:脱水時間の目安は1〜2分、長すぎるとシワや型崩れに注意
- デリケート素材(レース・シルク等):脱水時間の目安は30秒〜1分、必ず短時間で
- ジーンズ・厚手衣類:脱水時間の目安は3〜5分、重量バランスに注意
特にシワになりやすい衣類(ワイシャツ・ブラウス、サテン・シルク・リネン、フリルやレース付き衣類)は3分といわず1分程度の脱水にするとシワが深くなりにくいとの報告があります。
脱水時間が長いと生地を傷めやすくなったり、型崩れが起きやすくなります。バスタオルがゴワゴワになってしまう理由の一つが長めの脱水であるとも指摘されています。
脱水時間の個別設定ができない場合でも、「洗い」「すすぎ」をスキップして「脱水」だけに設定し直す方法があります。また、途中で一時停止して取り出し時の水気を確認しながら過脱水を防ぐ工夫も効果的です。
手洗い後に洗濯機で脱水だけする方法と注意点

「デリケートな服を手洗いしたあと、どうやって脱水すればいい?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。手洗いした服でも、脱水だけは洗濯機を利用することができます。
脱水する際には、バスタオルと洗濯ネットを用意しておくと安心です。デリケートなアイテムはバスタオルに挟んでから洗濯ネットに入れると衣類の保護になります。洗濯ネットに入れることで型崩れやシワの防止にもつながります。
脱水時間は15秒〜30秒が目安です。シワになりにくいアイテムでできるだけ水分を飛ばしたい場合は30〜60秒程度にするとよいでしょう。衣類の素材別では、ワイシャツなど薄手の服は10〜20秒で十分、ニットなど厚手の服は20〜30秒が目安とされています。
また、脱水をノンストップで行うと衣類が偏って型崩れにつながるため、脱水の回転が高速になったところで一度ストップして形を整えてから再度脱水するのも有効な方法です。
洗濯機以外の脱水方法としては「タオルドライ」があります。手洗いした服をタオルで包んで水分を吸い取る方法で、服をバスタオルの上に広げ、上からバスタオルを被せて軽くポンポンと叩きながら行います。薄手の服であれば、脱水しないでそのまま干すことも可能です。水の重みで手洗いのしわが伸びやすく綺麗に乾かせるというメリットがあります。
手洗い後の衣類はニットなどはハンガーにかけると型崩れしやすいため平干しがおすすめです。乾きが悪いときは扇風機やサーキュレーターで風を当てて早く乾かしたり、浴室乾燥機を使うのもよいでしょう。

洗濯機で脱水だけできないときの原因と対処法
- 脱水だけできない主な原因を確認しよう
- メーカー別のエラーコードと対処の手順
- すすぎに戻る・脱水中に水が出るときの対処法
- 脱水トラブルを防ぐための日頃の使い方とメンテナンス
脱水だけできない主な原因を確認しよう

「洗濯機が突然止まってしまった」「脱水できなくてびしょびしょのまま」という経験をしたことがある方も多いかと思います。しかし、こうしたトラブルのほとんどは故障ではなく、自分で解決できるケースがほとんどです。
脱水できない原因として最も多いのが洗濯物の偏りです。脱水運転では洗濯槽を高速回転させて遠心力を利用するため、衣類が一箇所に固まると回転バランスが崩れ、洗濯機の安全装置が作動して自動的に停止します。洗濯物の量が多すぎると、縦型洗濯機の場合パルセーター(回転翼)が正常に動かず脱水できなくなる場合があります。逆にドラム式はバスタオル1枚だけなど少ない量だと偏心して脱水がうまく立ち上がらないことがあります。
排水口や排水ホースが詰まっていると洗濯槽に水が残り、脱水時の回転バランスが悪くなります。排水ホースにねじれや潰れがある場合も排水を妨げて脱水が止まる原因になります。
糸くずフィルター(排水フィルター)が詰まると排水の妨げとなります。特にドラム式は本体下部に付いており排水に大きく影響します。
洗濯機のフタや扉がしっかり閉まっていないと蓋ロックセンサーが正常に反応せず運転が止まります。古い洗濯機では蓋ロックの爪が振動で折れてしまうケースもあります。
洗濯機本体が傾いていると洗濯槽が洗濯機の内側にぶつかるのを防ぐために脱水機能が停止します。水準器の気泡で傾きを確認することができます。
また、コース選択のミス(「すすぎ+脱水」などの誤設定)も脱水だけできない原因になります。急いでいるときほどボタンをポンポン押して誤設定しやすいため注意が必要です。
防水性のある衣類や水を多く吸収するクッションなどは脱水時に片寄りやすく、洗濯機の取扱説明書で禁止されている場合も多いので確認しておきましょう。
洗濯機は槽内に水が残っていると脱水機能が働かない仕組みになっているため、まず排水が正常に行われているかを確認することが大切です。上記の方法を試してもうまく脱水できない場合は洗濯機が故障している可能性があります。洗濯機の寿命は約10年程度とされているため、長年使用している場合は修理や買い替えの検討も視野に入れるとよいでしょう。

メーカー別のエラーコードと対処の手順

「エラーコードが表示されたけど、どういう意味?」と焦ってしまうこともあるかと思います。各メーカーごとに排水・脱水関連のエラーコードが設けられており、内容を把握しておくと落ち着いて対処できます。
メーカー別の主なエラーコードと対処方法は以下のとおりです。
パナソニックの排水トラブルエラーコードは「U11」です。主に排水ホースの詰まりや排水口の異常が原因です。排水ホースの詰まりを確認し、改善しない場合は糸くずフィルターの掃除も行います。また、「H01」は蓋の開閉エラーを示しており、フタをしっかり閉じることで対処できます。
日立(HITACHI)の排水トラブルエラーコードは「C02」(排水異常)です。排水ホースの詰まりを確認し異物を取り除きます。排水ポンプの故障が疑われる場合は修理依頼が必要です。また「C4」エラーは衣類の片寄りを示しており、衣類をバランスよく配置することで対処します。
シャープ(SHARP)のエラーコードは「E03」または「E3」です。排水ができていない状態を示しています。排水ホースと排水口をチェックし詰まりを確認します。
東芝の排水エラーコードは「C1」で、「E21」は脱水時の排水トラブルを示します。
アクアは「E12」が排水エラーに相当します。
エラーが表示されたら取扱説明書やメーカーのホームページを確認し、記載内容に従って対処することが基本です。電源プラグを抜いて5秒以上待ってから再接続することで制御系統がリセットされ、正常動作に復帰することがあります。
日立洗濯機で脱水だけできない場合(エラーC4・ガタガタ異音・C02系エラー)には、洗濯物配置の見直しやパイプユニッシュの使用、改善しない場合はサービスへの問い合わせが推奨されています。リセット後も同じエラーが繰り返される場合は、センサーや電装系の異常など内部部品の故障が疑われるため、メーカーサポートへ相談することをおすすめします。

すすぎに戻る・脱水中に水が出るときの対処法

「脱水しているのにいつまでもすすぎに戻ってしまう」「脱水中なのに突然水が出てきた」という経験をしたことがある方もいるかもしれません。実はこれらの現象の多くは、洗濯機の自動制御による正常な動作であることがあります。
脱水工程中に自動的にすすぎに戻ってしまう現象は、洗濯機の自己診断機能による補正動作です。衣類の偏りを検知した洗濯機が水を入れ直して衣類の位置を調整しようとする機能が働いているのです。パナソニックの洗濯機では「U13」エラーコードが表示されることがあり、連続して3回補正運転を行っても改善されない場合は自動的に運転が停止するとの報告があります。
脱水中に水が出る現象(自動修正運転)は、洗濯物が偏っていたり洗剤の量が多くて泡立ちすぎた場合に、洗濯機がバランスを取り直すため給水→かくはん→再脱水という動作を自動で行う正常な補正動作です。
すすぎに戻ってしまう場合の対処法として、洗濯物を一度取り出して再配置する方法が効果的です。重い衣類と軽い衣類をバランスよく配置し、洗濯槽全体に均等に広がるように調整してください。電源をリセットしてから脱水のみを選択し直す方法も有効で、洗濯機の運転を一時停止し電源を切ってから脱水の設定を個別に選択して再起動します。
大型の毛布や敷パッドなど大物の洗濯物を洗う際に、脱水がうまくいかずすすぎ工程に繰り返し戻ってしまうループが発生しやすい傾向があります。大型の洗濯物や防水シーツなど水をはじく素材で起こりやすい現象です。軽すぎる場合はタオルなどを追加して重量を調整すると脱水しやすくなるとのことです。
洗濯物の素材を統一すると脱水時の挙動が安定するという情報もあります。綿製品は綿製品同士、化学繊維は化学繊維同士でまとめるとよいとされています。
給水弁や排水弁の不具合も脱水中に水が出る原因となる場合があります。給水弁が故障して閉まりきらないと意図しないタイミングで水が入り続けることがあります。排水弁にゴミや異物が詰まっていると逆流したり再び洗濯槽に水が溜まることがあります。こうした場合、それでも改善しない場合は内部部品の劣化やモーターの異常が関係している可能性があり、使用年数が長い場合は修理や買い替えの検討も必要になるかもしれません。

脱水トラブルを防ぐための日頃の使い方とメンテナンス

「脱水トラブルを未然に防ぎたい」という方のために、日頃から実践できる使い方とメンテナンスのポイントをまとめます。
まず、洗濯物の量は洗濯機容量の7〜8割程度にすることが大切です。少なすぎると洗濯槽の回転によって洗濯物が1か所に集まり偏ってしまいます。多すぎると洗濯槽が重くなり回転できなくなってしまいます。
バスタオルやクッションのように水をたくさん含むものは一緒に洗わないようにしましょう。防水性のある衣類や大型・厚手のマット類、カーペットカバーなどは振動や異音・故障の原因になりやすいとされています。
糸くずフィルターは週1回程度の清掃が理想的とされています。毎日洗濯をする家庭ではより頻繁な清掃が必要です。縦型は洗濯槽内の上部や側面に、ドラム式は本体下部の前面パネル内に設置されていることが多いため、それぞれの場所を定期的に確認するようにしましょう。
排水ホースは半年に1回の清掃を目安にするとよいでしょう。ホース内に水を流して確認し、汚れがある場合はパイプ洗浄剤で掃除します。排水口は月1回程度の清掃を心がけることが推奨されています。排水トラップ部分で詰まりが起こりやすいため注意が必要です。
洗濯ネットを活用して洗濯物が1か所に偏ることを防ぐことも効果的ですが、洗濯ネットに詰め込みすぎてボール状になると脱水時に偏りやすくなるため注意しましょう。
洗濯機が水平に設置されているかを定期的に確認することも大切です。洗濯機に内蔵されている水準器の気泡が中央の円内に収まっているかチェックし、ずれていれば調整脚を使って調整します。柔らかい床材の上に設置している場合は専用の防振マットを使用することで沈み込みを防げます。
洗剤や柔軟剤の使用量を適切に守ることも重要です。使いすぎると溶けきれずに残留物として排水口に蓄積され詰まりの原因になります。洗濯前に衣類のポケットを確認し小物や紙類を取り除く習慣をつけることで、異物が排水口に流れ込み詰まりを引き起こすことを防ぐことができます。
洗濯機の脱水だけをうまく使いこなすポイントまとめ
この記事のまとめです。
- 脱水だけの基本操作はコース選択→「脱水」のみ選択→時間設定→スタートの流れが基本
- パナソニックは「コース選択」→「脱水」→時間設定→「スタート」の手順で操作する
- 日立はコースまたは「すすぎ・脱水」を選択後「脱水」を選んでスタートする
- 東芝は「洗い」「すすぎ」をオフにして「脱水」のみオンにする
- ハイアールは「脱水」ボタン選択後に好みの脱水時間を設定してスタートする
- シャープは「コース」から「脱水のみ」を選択して時間設定後スタートする
- 脱水は開始から3分程経つとそれ以上回しても大きな差はないとの報告がある
- シャツ・ブラウスは1〜2分、タオルや綿素材は3〜5分が脱水時間の目安とされている
- 手洗い後の脱水はバスタオルに挟んで洗濯ネットに入れ15秒〜30秒が目安
- 脱水できない最多原因は洗濯物の偏りで、取り出して均等に配置し直すと解決することが多い
- 排水口・排水ホース・糸くずフィルターの詰まりも脱水停止の原因になる
- 蓋や扉が閉まっていない場合や本体の傾きでも脱水が停止することがある
- すすぎに戻る現象は洗濯機の自己診断機能による補正動作で、衣類の再配置で対処できることが多い
- 糸くずフィルターは週1回、排水口は月1回、排水ホースは半年に1回の清掃が推奨されている
- 洗濯物は洗濯機容量の7〜8割程度にし、水をたくさん含む大型アイテムは分けて洗うとトラブルを防ぎやすい

