洗濯機の重さは何キロ?縦型・ドラム式の目安と搬入・設置の注意点

洗濯機の重さは何キロ?縦型・ドラム式の目安と搬入・設置の注意点

引越しや買い替えで洗濯機を選ぶとき、つい機能やデザインに目が向きがちですが、「重さ」は見落としやすい重要なポイントです。縦型からドラム式に買い替えると、重量差が30〜40kg以上になることをご存知でしょうか?「自分で運べる?」「床は大丈夫?」「搬入経路を通れる?」といった疑問が、購入後に初めて浮かぶ方も多くいます。

この記事では、縦型・ドラム式それぞれの重さの目安、一人暮らしや家族向けの容量別重量、洗濯機がこれほど重い理由、安全な運搬方法、床への影響と対策まで、洗濯機の重さに関する知識を整理します。

購入前の確認ポイントとして、ぜひ参考にしてください。洗濯機の重さを事前に把握しておくことで、搬入トラブルや設置後の床のきしみ、運搬中の故障といった失敗を防ぐことができます。これから洗濯機を選ぶ方も、すでに持っている洗濯機の重さを確認したい方も、この記事で必要な情報が見つかるはずです。

この記事のポイント
  • 縦型洗濯機の重さは約30〜50kg台、ドラム式は約70〜90kg台が目安
  • ドラム式が重い理由は振動を抑えるための「おもり(カウンターウェイト)」が入っているため
  • 搬入前には経路の幅・防水パンのサイズ・床の耐荷重を必ず確認する
  • 運搬は2人以上で行い、ドラム式は輸送用固定ボルトの取り付けが必須
目次

洗濯機の重さの目安|縦型・ドラム式・容量別に比較

  • 縦型とドラム式では同じ容量でも30〜40kg以上の重量差がある
  • 容量が大きくなるほど本体重量も増加する傾向がある
  • メーカーによって重量差があり、銘板シールで重さを確認できる

縦型とドラム式で重さがこんなに違う理由

縦型とドラム式で重さがこんなに違う理由

洗濯機を選ぶとき、縦型とドラム式で重さがこれほど違うのかと驚く方は少なくありません。縦型洗濯機の重さの目安は約30〜50kg台であるのに対し、ドラム式洗濯乾燥機は約70〜90kg台と、同じ洗濯容量でも重量に大きな差があります。モデルによっては縦型の倍以上の重さになることもあります。

ドラム式がこれほど重い最大の理由は、「カウンターウェイト」と呼ばれるおもりが本体内部に配置されているためです。コンクリートや鋳物製のこのおもりは、ドラム式洗濯機特有の振動を抑えるために欠かせない部品です。ドラム式の「たたき洗い」は、脱水時に高速回転で強い遠心力と横揺れが発生しやすく、本体が軽いままでは「洗濯機が歩く」状態になってしまいます。重さで本体をしっかり固定するための設計です。

「重さ=安定性」という設計思想があるとの報告があります。静音性・低振動を求めるほど洗濯機は重くなる傾向があります。洗濯機の各パーツは、洗濯槽が回転するハードな動作に耐えられる強度が必要で、重心を低くしないと振動や騒音がひどくなるという事情もあります。

縦型の場合は洗濯容量の約6倍、ドラム式の場合は約10倍の本体重量になるとされています。この比率を知っておくと、スペック表を見る前でも重さの見当がつくので便利です。

縦型の中でも、乾燥機能付きのモデルは重い傾向にあります。シャープES-PW11F(縦型洗濯乾燥機11kg)は約47kgである一方、同じシャープのES-GW11F(全自動11kg)は約40kgと、乾燥機能の有無で差があります。また、二槽式洗濯機では重さ約11kgなど軽めの機種もあります(洗濯容量3.5kg)。

重さは洗濯機の設計思想を反映した数値です。ドラム式が重いことを「欠点」として捉えるよりも、「それだけしっかりした作りである」という視点で理解しておくとよいでしょう。購入後に「こんなに重いとは思わなかった」と後悔しないためにも、カタログやオンラインストアのスペック表で事前に重量を確認することをおすすめします。

一人暮らしから家族向けまで容量別の重さ目安

一人暮らしから家族向けまで容量別の重さ目安

洗濯機の重さは容量によっても大きく異なります。ここでは主要メーカーの具体的な製品重量を容量別に整理します。

7kgクラス(一人暮らし向け)の縦型洗濯機

パナソニック「NA-FA70H9(全自動7kg)」は約33kg、シャープ「ES-GV7F(全自動7kg)」は約38kg、日立「BW-V70G(全自動7kg)」は約35kg、東芝「AW-7GM1(全自動7kg)」は約29kgです。同じ7kgクラスでもメーカーにより約10kgの差があります。

7kgクラスのドラム式洗濯機

パナソニック「NA-VG760L(ドラム式7kg)」は約70kg、シャープ「ES-S7F(ドラム式7kg)」は約74kgと、縦型の約2倍の重さになります。同じ7kgでも縦型と比較すると30〜40kg以上重くなります。

12kgクラス(家族向け)の縦型洗濯機

パナソニック「NA-FA120V5(全自動12kg)」は約55kg、シャープ「ES-GW11F(全自動11kg)」は約40kgと、大容量でも縦型は比較的扱いやすい重さに収まっています。

12kgクラスのドラム式洗濯機

パナソニック「NA-LX129A(ドラム式12kg)」は約82kg、日立「BD-NX120GL(ドラム式12kg)」は約85kg、東芝「TW-127XP1(ドラム式12kg)」は約89kgと、80kg台が当たり前になっています。モデルによっては90kgに迫るものもあります。

縦型の場合、一人暮らし向け7kgは約30〜40kg、家族向け12kgは約40〜57kgが目安。ドラム式は7kgで約70〜74kg、12kgで約82〜89kgが目安です。

容量が大きくなるほど重くなる理由は3つあります。まずドラムが大きくなること、次にモーターが強力になること、そしてカウンターウェイトが増えることです。7kgクラスの「コンパクトドラム」は重量を70kg程度に抑えているモデルもありますが、乾燥容量が3.5kgと少なめになる傾向があります。10kg〜12kgの大容量ドラム式では80kg台が一般的です。

これらの数値を踏まえると、引越しや運搬を検討している方は特に「ドラム式は業者に依頼する」という前提で計画を立てることが重要です。縦型の一人暮らし向けサイズであれば複数人での運搬も現実的ですが、ドラム式は専門業者に任せる方が安全です。

メーカー別の重量傾向と現在の洗濯機の重さ確認方法

メーカー別の重量傾向と現在の洗濯機の重さ確認方法

洗濯機の重さはメーカーによって傾向が異なります。各メーカーの特徴を把握しておくと、候補を絞り込む際の参考になります。

東芝「ZABOON(ザブーン)」シリーズは12kgクラスでも他社よりやや重めで、89kgに迫るモデルもあります。東芝は「S-DDモーター」(ギア・ベルトなしのダイレクトドライブ方式)で運転音を静かにしつつ、本体の重さで振動を抑える設計を採用しているとのことです。

パナソニックは「NA-LX」シリーズ(12kg・80kg台)からコンパクトドラム「Cuble(キューブル)」(7kg・70kg)まで幅広いラインナップを揃えています。用途や設置場所に合わせて選択肢が多いのが特徴です。

日立・シャープの主力大容量モデルは80kg台が中心で、独自の振動抑制技術と重量のバランスを取っています。日立は「4重流体バランサー」、シャープは独自センサーなど振動を抑える技術を搭載しています。

海外メーカーでは、サムスン洗濯機の多くは55〜65kg、ボッシュはフルサイズで66kg前後が目安との情報があります。市場全体では最も軽いもので30kg未満、最も重いもので約100kgとなっており、平均して50〜70kgの範囲に収まるようです。

洗濯機の重さを確認する方法

これから購入する場合は、店頭のスペック表やオンラインストアの仕様ページで「製品質量」という項目を確認してください。ほとんどの場合、kg単位で明記されています。

すでに設置している洗濯機の重さを確認したい場合は、本体側面または背面上部に貼られた「銘板(めいばん)」シールを見てください。「製品質量(kg)」が記載されています。銘板には消費電力(W)なども記載されているため、「kg」表記を探すことがポイントです。「W」の数値と間違えやすいので注意しましょう。

銘板シールは本体側面または背面上部に貼られており、「製品質量」の項目でkgを確認できます。消費電力(W)の数値と混同しないよう注意してください。

洗濯機の重さと搬入・設置の注意点

  • 運搬前には必ず水抜きを行い、ホース・コードを固定してから作業する
  • 搬入経路の幅・防水パンのサイズは購入前に必ず測定する
  • 床への影響を抑えるため、補強板や防振ゴムの活用が有効

洗濯機を安全に運ぶための準備と正しい運び方

洗濯機を安全に運ぶための準備と正しい運び方

洗濯機の運搬は、適切な準備なしに行うと事故や故障の原因になります。特にドラム式は縦型より30〜40kg以上重く、自力での運搬は難易度が非常に高いため、業者への依頼が推奨されます。縦型でも適切な手順を守ることが重要です。

必須の事前準備:水抜き

洗濯機を運ぶ前に「水抜き」は必須です。水抜きせずに運ぶと水漏れや重量増加で事故リスクが高まります。

縦型洗濯機の水抜き手順は次の通りです。給水栓を閉じて電源を入れ、標準コースを1分実行後に電源を切ります。次に給水ホースを外し、再度脱水コースで1分運転します。

ドラム式洗濯機の水抜きは、給水ホースの水抜きに加え、糸くずフィルター・ゴミ取りフィルターの水抜きも必要です。縦型より工程が多いため、早めに作業を開始することをおすすめします。

水抜き後は、ホースやコードを洗濯機本体にテープで固定してから運ぶようにしましょう。ホースが外れたままだと運搬中に引っかかる原因になります。

ドラム式の輸送用固定ボルト(輸送ネジ)

ドラム式洗濯機を運ぶ際は「輸送用固定ボルト」で洗濯槽を固定することが必須です。固定しないと内部のサスペンションやモーター軸が破壊される恐れがあります。輸送用固定ボルトは購入時の付属品で、引越し後に設置業者が外してお客様に手渡すのが一般的です。次回の引越しに備えて保管しておきましょう。

安全な運び方

洗濯機は必ず縦向きで運びます。横向きにするとモーターのバランスが崩れて故障する恐れがあるため、どのような状況でも縦置きを守ってください。

2人以上で運ぶことが基本です。特に階段や狭い通路では2人以上が必須です。持ち上げるときは腕だけでなく足腰を使い、腰への負担を軽減しましょう。

ドラム式洗濯機を輸送用固定ボルトなしで運ぶと、内部のサスペンションやモーター軸が破損します。引越し業者に依頼する場合も、ボルトの有無を事前に確認してください。

一人で移動させる必要がある場合は、毛布を洗濯機の下に敷いてスライドさせる方法が有効です。床が傷つく恐れがある場合は段ボールを敷くとよいでしょう。台車を使う場合は滑り止めシートを敷くと移動中のズレを防げるとの報告があります。ただし、こうした方法はあくまで応急的な対応であり、重いドラム式は専門業者に依頼することを強くおすすめします。

購入前に必ず確認したい搬入経路と防水パンのサイズ

購入前に必ず確認したい搬入経路と防水パンのサイズ

洗濯機を購入してから「搬入できなかった」というトラブルは珍しくありません。搬入経路と設置スペースの確認を怠ることが主な原因です。

搬入経路の確認ポイント

搬入経路として確認すべき箇所は、建物エントランス、エレベーター(扉の幅・高さ・内部奥行き)、階段幅、踊り場、玄関ドア、廊下幅、廊下の曲がり角、そして設置場所の入口です。通過できる幅の目安は「洗濯機本体の幅(や奥行き)+10cm以上」が必要です。

廊下の「曲がり角」は搬入の最難関です。特にらせん階段や昔ながらの家で廊下が狭くクランクしている場合は要注意です。洗濯機のサイズだけでなく、搬入経路の各ポイントをしっかり測定しておくことが重要です。

搬入経路は「最も狭い部分」によって制限されます。途中の廊下は問題なくても、玄関ドアの幅で通れないというケースが起きやすいため、経路全体を一通り確認してください。

防水パンのサイズ確認

防水パン(洗濯機パン)には2つの役割があります。一つは水漏れ時に床を守ること、もう一つは重い脚で床材が直接へこむのを防ぐことです。

標準的な防水パン(外寸640mm×640mm)では、最近の大型ドラム式(幅645mm・奥行き720mm等)が収まらないケースが多くあります。購入前に「洗濯機の脚が乗る部分の幅と奥行き」と「防水パンの内寸」をメジャーで測って比べることが必要です。

一人暮らし向け5〜7kgの洗濯機を基準にした場合、防水パンの平均サイズは64〜80cm程度が目安との情報があります。古い賃貸住宅では洗濯機置き場が目安より狭いことが多いので、防水パンのサイズを事前にチェックしてください。防水パンのサイズが合わない場合はリフォームが必要になることもあります。

防水パンの「外寸」ではなく「内寸」を確認することが重要です。外寸と内寸では数cm〜十数cmの差があるため、洗濯機の脚が実際に収まるかを内寸で判断してください。

大型ドラム式を検討している場合は特に、防水パンのサイズ確認は購入前の必須ステップです。確認漏れによって「届いたけれど設置できない」という事態を防ぎましょう。

洗濯機の重さによる床への影響と補強・防振対策

洗濯機の重さによる床への影響と補強・防振対策

重い洗濯機を設置すると、床への影響が気になるという方も多いです。特にドラム式洗濯機は80〜90kg台になることがあり、適切な対策をとらないと床にトラブルが生じる場合があります。

床への影響の仕組み

建築基準法では住宅の床は1平方メートルあたり約180kgの重さに耐えられるように設計されているのが一般的です。洗濯機の本体重量だけ見れば問題なさそうに思えますが、実際には本体80kg+水約80L(80kg)+濡れた衣類12kgで合計170kgを超えるケースがあります。

さらに脱水時には高速回転による「動的負荷」が加わります。問題は、この重量が4つの小さな脚に集中する「集中荷重」になることです。「総重量+振動+集中荷重」によって、床が「抜ける」ことはまれでも、「たわむ(沈む)」「きしむ」「へこむ」といったトラブルが起きやすくなります。

特に心配なのは木造住宅の2階や、床下の根太が弱っている古い家です。集合住宅では脱水時の振動が下の階や隣室に伝わりやすいとのことです。適切な対策を検討することが重要です。

補強・防振対策の方法

最も有効な対策は「洗濯機用補強板」を使うことです。補強板によって4本の脚の「点」の荷重を「面」に分散させることができます。パナソニックなどメーカー自身が「ドラム式洗濯乾燥機専用補強板(例:NSD-630)」をオプション品として販売しています。

防振ゴム(防振マット)は洗濯機の4つの脚の下に敷き、振動エネルギーを吸収して床への伝達を和らげます。防振ゴムを選ぶ際は「非移行性ゴム素材使用」と記載された色移りしにくい製品を選ぶことが重要です。

低振動設計のモデルも選択肢の一つです。東芝「S-DDモーター」、日立「4重流体バランサー」など低振動設計のモデルがあります。集合住宅では低振動設計モデル+非移行性防振ゴムの併用が安心との報告があります。

かさ上げ台の活用

かさ上げ台を使うと、掃除のしやすさ、真下排水の排水ホースがつぶれるのを防ぐこと、通気性の向上といったメリットがあります。ただし、メーカー純正品以外を使うと保証が無効になる可能性があるため、純正品を選ぶことをおすすめします。

かさ上げ台はメーカー純正品を使用してください。非純正品を使うとメーカー保証が無効になる場合があります。購入前に対応製品を確認しておくことが重要です。

床への影響が気になる方は、補強板・防振ゴム・低振動モデルの選択を組み合わせることで、トラブルのリスクを大幅に下げることができます。

洗濯機の重さを知って失敗しない選び方・運び方まとめ

この記事のまとめです。

  • 縦型洗濯機の重さは約30〜50kg台、ドラム式洗濯乾燥機は約70〜90kg台が目安
  • 7kg縦型は約29〜38kg、7kgドラム式は約70〜74kgと同じ容量でも重量差は約30〜40kg
  • 大容量(10〜12kg)のドラム式は80kg台が一般的で、90kgに迫るモデルも存在する
  • ドラム式が重いのは欠点ではなく、振動を抑えて安定させる「機能」として設計されている
  • 洗濯機の重さは本体側面・背面に貼られた「銘板(めいばん)」シールで確認できる
  • 購入前に搬入経路(廊下・エレベーター・曲がり角)の幅を「洗濯機本体+10cm以上」の余裕を持って確認する
  • 防水パンのサイズも事前に測定が必要。古い標準サイズでは最新の大型ドラム式が入らないケースがある
  • 運搬時は必ず水抜きをしてからホース・コードを固定し、2人以上で作業する
  • ドラム式を運ぶ際は輸送用固定ボルトで洗濯槽を固定する。これを怠ると故障の原因になる
  • 洗濯機は必ず縦向きで運び、横向きにするとモーターが故障する恐れがある
  • 床の補強が心配な場合は「洗濯機用補強板」で荷重を分散させる対策が有効
  • 防振ゴムは「非移行性ゴム素材使用」と記載されたものを選び、床への色移りを防ぐ
  • かさ上げ台を使う場合はメーカー純正品を選ぶことで保証リスクを回避できる
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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