お気に入りのニットやブラウスのタグに手洗いマークが付いていると、「洗濯機で洗っても大丈夫なのか」「どのコースを選べばいいのか」と不安になりますよね。
現在、日本の衣類の洗濯表示は日本産業規格 JIS L 0001 をベースにした新しい洗濯表示記号で統一されており、洗濯桶のマークに数字や線、手の絵などを組み合わせて「家庭でどう扱うか」を示しています。
洗濯桶の中に手が描かれているマークは「液温40℃を限度として手洗いができる」ことを示し、やさしい力で押し洗い・振り洗いすることを前提としたデリケート衣類のサインです。 一方で、最近の洗濯機には「おうちクリーニング」「手洗い」「おしゃれ着」など、手洗い相当の弱い水流と脱水で洗えるコースが増えており、条件を満たせば洗濯機を活用できる場面もあります。
この記事では、手洗いマークの正しい意味、洗濯機で洗える・洗えないケースの見分け方、コース選びや具体的な洗い方、失敗しないための注意点までを体系的に解説します。
- 手洗いマークの正式な意味と、洗濯機使用の考え方
- 手洗いマーク付き衣類を洗濯機で洗うときの安全な手順
- 洗濯機の手洗い・おしゃれ着コースの選び方と注意点
- 絶対に洗濯機NGになりやすいケースと、その対処法
手洗いマークと洗濯機の関係を正しく理解しよう
- 手洗いマークと洗濯表示の基礎知識
- 手洗いマークでも洗濯機OKなケースとは
- 洗濯機NGの手洗いマークとその見分け方
- 手洗いマークと他の記号(温度・線・×印)の読み解き方
手洗いマークと洗濯表示の基礎知識

まずは、手洗いマークそのものの意味と、洗濯表示全体のルールを押さえておきましょう。
日本の洗濯表示は、JIS L 0001(衣料品の取扱いに関する表示)に基づいた記号で定められており、「家庭洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」の5分類の基本記号に、数字や線、×印などの付加記号を組み合わせて使います。
家庭洗濯を示すのが、水を張った洗濯桶のマークです。この桶マークの中に数字が書いてあれば「その温度までの水で洗える」、下に横線があれば「水流を弱める必要がある」といった具合に、洗い方の強さや条件が細かく指定されています。
桶の中に手が描かれたマークは、「液温は40℃を限度として、手洗いができる」という意味です。 これは「必ず人の手で洗いなさい」というよりも、「洗濯機の通常コースでは強すぎるので、ごく弱い力で扱うレベルにデリケート」というニュアンスに近いと考えると分かりやすいでしょう。実際、JIS L 0001 の詳細な表では「液温は30℃を限度とし、弱い手洗いがよい。(洗濯機は使用できない)」と明記された手洗い記号もあり、同じ手洗い系マークでも「特に洗濯機を使うべきではない段階」が存在します。
また、日本では2016年12月から新しい洗濯表示記号に切り替わっており、その後の改正でも基本的な考え方は継続しています。 古い衣類には、旧表示として「手洗イ 30」など文字が入ったマークや、洗濯機の絵で示された表示が残っている場合がありますが、「デリケートなので弱く洗う必要がある」という意味は新旧で共通です。
つまり、手洗いマーク付きの衣類は「伸びやすい」「型崩れしやすい」「摩擦や熱に弱い」などの特徴を持つことが多く、標準コースで他の洗濯物と一緒にガラガラ洗うのは基本的にNGと考えるのが安全です。そのうえで、洗濯機のデリケートコースなどを上手に使えば、すべてを完全な手洗いにしなくてもケアできる、というのが現代的な洗濯の考え方です。
手洗いマークでも洗濯機OKなケースとは

「手洗いマークが付いていたら絶対に洗濯機NG」と思い込んでいる方も多いかもしれません。表示の原則としては、桶に手のマークは「手洗い」を意味し、洗濯機での処理は想定していないと説明する資料もあります。
一方で、家電メーカーや家事情報サイトの多くは、「手洗い表示の衣類でも、洗濯機の『おうちクリーニング』『手洗い』『ドライ』『おしゃれ着』などの弱水流コースなら洗える場合がある」と解説しています。 パナソニックの洗濯機では、手洗い表示の衣類を対象にした「おうちクリーニング」コースが用意されており、泡で包み込みながら押し洗いのようなやさしい動きをすることで、デリケート衣類を家庭で洗えるように設計されています。
実務的に「洗濯機に任せやすい」のは、例えば次のような条件を満たすときです。
- タグに「桶マーク(数字入り)」で洗濯機可の表示があり、×印が付いていない
- 桶マークの下の横線が0〜2本で、「弱い」または「非常に弱い洗濯なら洗濯機で可能」となっている(デリケートコースで対応)
- 洗濯機の取扱説明書に「手洗い表示の衣類はおうちクリーニング(ドライ・手洗い)コースで洗えます」などと明記されている
- 素材や作りが極端に繊細ではなく、ウールやシルクでも比較的しっかりした編み地・織り地で、ビーズやスパンコールなどの突出した装飾が少ない
このような条件を満たしていれば、「手洗いマーク付き=必ず完全手洗い」にこだわらず、洗濯機のデリケートコースを慎重に使う選択肢も出てきます。ただしここで大切なのは、あくまで「タグの表示」と「洗濯機の説明書」をセットで確認し、メーカーが想定している使い方から外れない範囲で利用することです。
例えば、共働きで洗濯にかけられる時間が限られている家庭で、ウール混のニットやきれいめブラウスを頻繁に着る場合、毎回手洗いでは現実的ではありません。このようなときは、初回だけは条件を最も弱くしてデリケートコース+洗濯ネット+短時間脱水で試し、問題がなければ「この服はこのコース」とマイルールを作るのがおすすめです。
一方で、「高かった服」「型崩れしたら困る勝負服」「一度縮んだら終わりのウール100%」のような衣類は、たとえデリケートコースでも洗濯機に入れるリスクが高くなります。迷った場合は、クリーニング店に相談するか、最初だけはきちんと手洗いして様子を見る方が安全です。
洗濯機NGの手洗いマークとその見分け方

手洗いマークだからといって、すべてが「条件付きで洗濯機OK」とは限りません。JIS L 0001 の規定には、「液温は30℃を限度とし、弱い手洗いがよい。(洗濯機は使用できない)」と明確に洗濯機不可とされている記号もあります。
実際のタグで「洗濯機は避けた方がよい」と判断しやすいサインは、例えば次のようなものです。
- 桶マーク(数字入り)で30℃指定かつ横線が2本(30・二本線)の組み合わせ
→「液温30℃・ごく弱い水流で洗う」ことを意味し、表示の中でも特に傷みやすい衣類に付く記号です。できれば手洗いが推奨されています。 - 桶に手のマークのみで、他に洗濯機可の桶マークが併記されていない
→JIS上は手洗いを前提としており、標準的には洗濯機非推奨です。 - 桶マークに×印が重なっている(水洗い不可マーク)
→家庭での水洗い全般(洗濯機も手洗いも)を禁止する表示で、クリーニング店でのケアが原則とされています。
このようなマークが付くのは、ウール100%のニットやカシミヤ、シルクのブラウス、レーヨン・キュプラなど水に弱い繊維、ビーズやスパンコールなど装飾を多用したワンピースなど、「水や摩擦で形や風合いが大きく変わりやすい衣類」のことが多いです。
これらを無理に洗濯機に入れてしまうと、
- 目に見える縮み・伸び
- フェルト化したような毛羽立ち
- ビーズやレースの破損、取れ
- シワ・テカリが定着して戻らない
といったトラブルになるリスクが一気に高まります。タグで水洗い不可またはごく弱い手洗いが指定されている場合は、基本的には表示どおりに手洗いするか、ドライクリーニングに任せるのがもっとも安全です。
どうしても自宅で水洗いしたいときは、目立たない場所で洗剤と水による色落ちチェックをした上で、短時間の押し洗い→タオルドライ→平干しといった、極力ストレスを減らした方法を選びましょう。それでも「失敗したらあきらめられる服」に限定するのが現実的です。
手洗いマークと他の記号(温度・線・×印)の読み解き方

手洗いマークを見たときは、周りにある他の記号もセットで読むことが重要です。特にチェックしたいのは「数字(温度)」「横線(洗い方の強さ)」「×印(禁止)」の3種類です。
桶マークや手洗いマークの近くに書かれている数字は、洗濯液の上限温度を示します。「30」「40」などの数字は、それぞれ30℃以下・40℃以下での洗濯を意味し、数字が小さいほど熱に弱い繊維と考えられます。 30℃指定の服は、水~ぬるま湯程度にとどめ、温水コースのうちでも低温のものを選ぶのが安心です。
桶の下にある横線は洗濯の強さを表し、線なしが「標準」、1本線が「弱い」、2本線が「非常に弱い(ごく弱い)」洗濯を意味します。 手洗いマークと似たイメージの「数字+二本線」の記号は、「洗濯機で非常に弱い処理ができる」マークとして使われることが多く、メーカーの説明ではおしゃれ着コースやデリケートコース向けとされています。
一方、桶マークやタンブル乾燥(四角の中に丸)のマークに×印が付いている場合は、その方法自体を禁止するサインです。
- 桶に× → 家庭での水洗い全般NG(水洗い禁止)
- 四角+丸に× → ドラム式洗濯乾燥機やコインランドリー乾燥機など、タンブル乾燥NG
さらに、乾燥の記号では、四角の中の縦線・横線と本数によって「つり干し/平干し」「脱水あり/脱水なし」「陰干し」などが指定されており、デリケート衣類ほど「平干し・ぬれ干し・陰干し」の組み合わせが多くなります。
このように、手洗いマーク単体だけでなく、数字や線、×印などの付加記号を総合的に読むことで、「どのコースまでなら許容できそうか」「乾燥はどうするべきか」が判断しやすくなります。
手洗いマーク衣類を洗濯機で洗うときの実践テクニック
- 手洗いマーク衣類を洗濯機で洗うときの基本ステップ
- 洗濯機のコース選びと設定のポイント
- 手洗いマークでも避けたいNG行為とトラブル例
- 手洗いコース付き洗濯機を選ぶときのチェックポイント
手洗いマーク衣類を洗濯機で洗うときの基本ステップ

ここからは、手洗いマーク付きの衣類をできるだけ安全に洗濯機で洗うための具体的な手順を整理します。家事情報サイトやメーカーの解説でも共通して推奨されている基本フローです。
- タグの洗濯表示を確認する
手洗いマークだけでなく、桶マークの有無、数字(温度)、横線の本数、×印、さらに漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの記号もまとめてチェックします。少しでも不安な表示(桶に×、30℃+二本線、水洗い不可など)があれば、洗濯機を使わない判断も選択肢に入れましょう。 - 洗う衣類を分ける
濃色で色移りしそうなもの、デニムなどの重い衣類、タオルなど摩擦の大きいものと一緒に洗うのは避けます。とくに手洗いマークのニットやブラウスは、同じようなデリケート衣類だけでまとめて洗う方が傷みにくくなります。 - 洗濯ネットに入れる
ニットやブラウスは畳んで大きめのネットに入れ、袖や裾が伸びないようにコンパクトに包みます。レースやフリルは内側になるように畳み、ボタンやファスナーは閉じて引っ掛かりを減らしましょう。装飾が多い服は、二重ネットにするのも安心です。 - 中性洗剤を使用する
手洗いマークやウール・シルクと書かれた衣類には、中性のおしゃれ着用洗剤が推奨されています。 弱アルカリ性の一般洗剤は洗浄力が高い分、色あせや風合い変化を起こしやすいため、タグに「中性洗剤」と書かれている場合は必ず従いましょう。 - 洗濯機のデリケートコースを選ぶ
「手洗い」「ドライ」「おうちクリーニング」「おしゃれ着」など、弱水流で短時間洗うコースを選択します。パナソニックのように「おうちクリーニング=手洗い表示の衣類向け」「おしゃれ着=弱水流表示の衣類向け」と使い分けを明記しているメーカーもあるので、取扱説明書を一度読んでおくと安心です。 - 脱水時間はできるだけ短くする
デリケート衣類は脱水が長いほどシワや伸びの原因になります。弱脱水や短時間脱水が選べる場合はそちらを選び、表示に「脱水禁止」「ぬれ干し」などがある場合は、脱水をスキップしてタオルで軽く押し絞る程度にとどめます。 - 脱水後はすぐに取り出して干す
洗濯機の中で放置すると、シワがクセになったり、湿った状態で雑菌が増えてニオイの元になったりします。とくに手洗いマークのニットやブラウスは、終了音が鳴ったらすぐに取り出して形を整えて干す習慣をつけましょう。
この一連の流れを基本にすれば、手洗いマークだからといって必要以上に身構えず、洗濯機の力を借りながら衣類を長持ちさせることができます。特に「タグと洗濯機の説明書を両方見る」という習慣は、自己流の判断ミスを減らすうえでとても有効です。
洗濯機のコース選びと設定のポイント

同じ「手洗いコース」「デリケートコース」と書かれていても、メーカーや機種によって水流の強さや脱水の仕方は微妙に異なります。そのため、「衣類タグの表示」と「自宅の洗濯機の仕様」を照らし合わせることが、失敗を減らす近道です。
パナソニックの洗濯機を例にすると、
- おうちクリーニングコース:手洗い表示の衣類が対象。泡で包み込むような弱い押し洗いで洗う
- おしゃれ着コース:弱水流表示の衣類が対象。標準コースより布傷みを抑えつつ、汚れをしっかり落とす
といったように、デリケートさの度合いに応じてコースが段階分けされています。また、約30℃や約40℃の温水を使う「おしゃれ着コース」「つけおき(おしゃれ着)コース」を備えた機種では、黄ばみ対策やニオイ対策まで含めておしゃれ着をケアできるようになっています。
コース選びの目安としては、次のように考えると分かりやすいでしょう。
- 桶マーク+数字のみ(線なし):標準~やや弱いコース
- 桶マーク+数字+1本線:弱水流コース(ソフト・弱・おしゃれ着)
- 桶マーク+数字+2本線:非常に弱いコース(デリケート・手洗いコース相当)
- 桶に手のマーク:原則は手洗い。メーカーが「手洗い表示の衣類はおうちクリーニングコースで」と明記している場合に限り、最弱コースで慎重に検討
ドラム式洗濯乾燥機の場合は、洗いはデリケートコースで問題なくても、乾燥まで自動で進めてしまうと一気に縮みやテカリのリスクが高まります。タンブル乾燥マークに×が付いている衣類は、乾燥機を使わず、脱水後に平干し・つり干しなどの自然乾燥に切り替えましょう。
初めて洗うデリケート衣類については、
- 洗い:最も弱いデリケート系コース
- 水温:水~30℃程度まで
- 脱水:最短時間または脱水なし
- 量:同じ性質の衣類を少量だけ
という「最弱設定」で様子を見るのがおすすめです。一度洗って問題がなければ、二回目以降は同じ設定を「この服の定番」として使うと安心感が増します。
手洗いマークでも避けたいNG行為とトラブル例
手洗いマークの衣類を洗濯機で洗う際には、知っておくだけで失敗を大きく減らせる「NG行為」がいくつかあります。洗濯の専門家や家事情報サイトでも、繰り返し注意喚起されているポイントです。
- 通常コースで他の洗濯物と一緒に洗う
標準コースは水流も脱水も強く、タオルやデニムなど重くて硬いものと一緒に洗うと、大きな摩擦や引っぱりが生じます。ニットの袖がびよーんと伸びたり、レースが引っ掛かれて破れたりといったトラブルの典型例なので、手洗いマーク付き衣類は必ずデリケートコースで単独〜少量洗いにしましょう。 - ネットに入れずそのまま洗濯機に入れる
ネットなしで回すと、生地同士が直接こすれ合って毛羽立ち・毛玉・テカリの原因になります。シルクやウール、アンゴラなどの動物繊維や、薄いシフォン・サテン生地は特に摩擦に弱いため、必ずネットに入れて保護しましょう。 - アルカリ性洗剤や漂白剤を安易に使う
ウールやシルクなどのデリケート繊維に、一般の粉末酸素系漂白剤や強いアルカリ性洗剤を使うと、色あせや風合いの変化が起こりやすくなります。 タグに「中性洗剤」「蛍光増白剤配合洗剤の使用禁止」「酸素系漂白剤のみ」などの指定がある場合は、必ず守りましょう。 - 高温のお湯や高温乾燥にかける
ウールや一部の合成繊維は熱に弱く、40℃を超える温度で長時間洗ったり、高温のタンブル乾燥をかけたりすると、一気に縮みやテカリが進みます。タグの数字(30・40など)を上限として、水温と乾燥温度の両方を管理することが大切です。 - 脱水後に洗濯機の中で放置する
デリケート衣類を脱水後そのまま放置すると、深いシワがついて戻りにくくなったり、湿った状態で雑菌が増えてニオイの元になったりします。とくに手洗いマークのニットやブラウスは、終了音が鳴ったらすぐに取り出して形を整えて干す習慣をつけましょう。 - タグの「水洗い不可」「ぬれ干し指定」を無視する
桶に×が付いている水洗い不可マークや、「脱水なし」「ぬれ干し」といった指示を無視すると、縮み・シワ・変色などが一度で取り返しのつかないレベルになってしまうことがあります。
これらのNG行為を避けるだけでも、手洗いマーク付き衣類を洗濯機で洗ったときの失敗率はかなり下がります。特に「標準コースで他の洗濯物と一緒に洗う」ことは、デリケート衣類にとって最大級のリスクと覚えておきましょう。
手洗いコース付き洗濯機を選ぶときのチェックポイント
これから洗濯機の買い替えを考えている場合、「手洗いマークの服をどこまで洗濯機に任せたいか」という視点で機種を選ぶのも賢い方法です。最近の洗濯機は、おしゃれ着洗い・おうちクリーニング・温水おしゃれ着コースなど、デリケート衣類向け機能が年々充実しています。
手洗いコース付き洗濯機を選ぶ際のチェック項目の例をまとめると、次のようになります。
| チェック項目 | 注目ポイントの例 |
|---|---|
| デリケートコースの種類 | 手洗い・ドライ・おうちクリーニング・おしゃれ着など、名称と対応する洗濯表示(手洗い/弱水流) |
| 水流・脱水の制御 | 遠心力を抑えたやさしい押し洗い、からみを抑える工夫、ソフト脱水の有無など |
| 温水機能 | 約30℃・約40℃のおしゃれ着コースや、約40℃つけおきコースで黄ばみ予防・黄ばみ落としができるか |
| 洗剤・柔軟剤の自動投入 | 少量のデリケート洗いでも適正量を自動投入できるか |
| ドラム式か縦型か | デリケート衣類が多いなら、ドラム式のやさしいたたき洗い+低回転脱水が向くケースもあることを確認 |
| 取扱説明書での対象表示の明記 | 「手洗い表示の衣類はおうちクリーニングコースで」「弱水流表示の衣類はおしゃれ着コースで」など、対象が具体的か |
例えば、デリケート衣類をよく着る人や、子育て・仕事で手洗いにかける時間が取りにくい家庭では、
- 手洗い表示の服を想定した専用コースがあるか
- 温水おしゃれ着コースで黄ばみ対策までできるか
- 手洗いマークの服を「自宅でどこまで洗える」とメーカーが想定しているか
といった点が、洗濯機選びの満足度を左右します。製品ページや取扱説明書で「洗える絵表示の一覧」が公開されているメーカーも多いので、事前にチェックしておくと購入後の「思っていたのと違う」を減らせます。
総括:手洗いマークと洗濯機を正しく使い分けて大切な服を守る
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 手洗いマークは、「液温40℃を限度に、やさしい力で洗う必要があるデリケート衣類」のサインです。
- 洗濯桶マークには数字や横線の有無・本数で強さの段階があり、中には「弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)」と明記された記号も存在します。
- 手洗いマークや弱水流表示の衣類でも、洗濯機の「おうちクリーニング」「手洗い」「おしゃれ着」などのデリケートコースと中性洗剤を組み合わせれば、メーカーが想定する範囲でやさしく洗えるケースが増えています。
- 洗濯機を使うか迷ったときは、「タグの洗濯表示」と「洗濯機の取扱説明書」の両方を確認し、洗える絵表示と対象コースが一致しているかを必ずチェックしましょう。
- 桶に×印が付いた水洗い不可マークや、30℃+二本線など特に弱い洗いが指定されている表示は、洗濯機を避けて手洗いまたはクリーニングに出す判断が安全です。
- 手洗いマークの衣類を洗濯機で洗うときは、「ネットに入れる」「中性洗剤を使う」「デリケートコースを選ぶ」「脱水を短くする」といった基本セットを守ることで、傷みやトラブルを大きく減らせます。
- 反対に、「標準コースで他の洗濯物と一緒に洗う」「アルカリ性洗剤や漂白剤を安易に使う」「高温洗い・高温乾燥をする」といった行為は、手洗いマークの服にとって大きなリスクになります。
- タンブル乾燥禁止のマークがある場合は、ドラム式乾燥機やコインランドリーの乾燥機は避け、表示どおりの自然乾燥方法(つり干し・平干し・陰干しなど)を選びましょう。
- 新たに洗濯機を選ぶときは、手洗いコースやおうちクリーニング、温水おしゃれ着コースなどのデリケート機能がどれだけ充実しているかを確認しておくと、手洗いマークの服を自宅でケアしやすくなり、日々の家事の時短にもつながります。
手洗いマークと洗濯機の意味と役割を正しく理解し、「どこまでを洗濯機に任せ、どこからを手洗い・クリーニングに回すか」の線引きを自分なりに決めておけば、お気に入りの服を長くきれいに着続けることができます。タグと洗濯機の両方を味方につけて、賢くデリケート衣類と付き合っていきましょう。

