こんにちは!「洗濯機のミカタ」運営者のミカちゃん先生です。家電量販店での経験と、日々洗濯機について研究している知識を活かして、皆さんの洗濯機選びのお手伝いをしています♪
さて、「ドラム式洗濯機 二度と買わない」というキーワードで検索されているあなた。もしかしたら、ドラム式洗濯機を使ってみて、何か不満や後悔を感じているのかもしれませんね。あるいは、これから購入を検討していて、失敗しないか不安に思っているのかもしれません。
確かに、ドラム式洗濯機には洗浄力の低さを感じたり、乾燥の仕上がり(生乾きやシワ)に悩んだり、日々のお手入れが面倒だったり、本体価格や修理費用の高さ、設置スペースの問題、運転音の大きさなど、気になる点があるのも事実です。
この記事では、「二度と買わない」と感じてしまう理由を深掘りしつつ、ミカちゃん先生の視点から、それぞれの問題点に対する考え方や、もしかしたら解決できるかもしれないヒントをお伝えしていきます。
この記事を読んで、あなたにとってドラム式洗濯機が本当に合わないのか、それとも使い方次第で快適になるのか、見極めるお手伝いができれば嬉しいです♪
- ドラム式洗濯機に後悔する主な理由を深掘り
- 洗浄力や乾燥の不満と具体的な解決策
- 維持費や手入れの手間、騒音問題への対処法
- 後悔しないためのドラム式洗濯機の選び方と使い方
ドラム式洗濯機を二度と買わないと感じる性能・使い勝手の問題点
- 洗浄力が低い、黒ずむって本当?
- 乾燥でゴワゴワ・シワシワ?生乾きも?
- 洗濯・乾燥に時間がかかりすぎる?
- 操作や洗濯物の出し入れが大変?
洗浄力が低い、黒ずむって本当?

「ドラム式は洗浄力が低い」「服が黒ずんでくる」という声、時々耳にしますよね。これは、ドラム式洗濯機の構造と洗い方に関係があるかもしれません。ドラム式は、少ない水で洗濯物を上から下に落とす「たたき洗い」が基本です。節水になる一方で、たっぷりの水で揉み洗いする縦型に比べると、泥汚れのような固形の汚れを落とす力は少し弱い傾向があります。
ただ、少ない水で洗うということは、洗剤の濃度が高くなるということ。実は皮脂汚れに対しては、高濃度の洗剤液がしっかり浸透するので、むしろ得意なんです。もし「黒ずむ」と感じる場合、水量が少ないためにすすぎが不十分で、落としきれなかった汚れや洗剤成分が残ってしまっている可能性も考えられます。特に白い体操服や下着がなんとなく黒ずんで見える、という経験がある方もいるかもしれませんね。
対策としては、汚れがひどいものは予洗いする、すすぎの回数を1回増やす設定にする、洗濯物の量を詰め込みすぎない、といった工夫が有効です。また、最近の機種では温水洗浄機能で洗浄力を高めているものも多いですよ。一概に「洗浄力が低い」と決めつけず、洗い方や設定を見直してみるのも一つの手かもしれません。
乾燥でゴワゴワ・シワシワ?生乾きも?

ドラム式洗濯機の魅力といえば、やはり乾燥機能ですよね。でも、「乾燥させたらタオルがゴワゴワになった」「Tシャツがシワシワでアイロン必須…」なんて声も。たたき洗いは繊維が寝てしまいやすいので、洗濯だけして自然乾燥させると、特にタオルなどは硬くなりがちです。ふんわり仕上げたいなら、やはり乾燥まで行うのがおすすめです。
ただ、その乾燥がシワの原因になることも。
特に綿や麻などの素材はシワがつきやすいですし、乾燥が終わったのに長時間そのままにしておくと、さらにシワが定着してしまいます。また、「乾燥容量」は「洗濯容量」よりも少ないのが一般的。洗濯物を詰め込みすぎると、乾きムラ(生乾き)の原因になります。乾燥フィルターにホコリが詰まっていると、温風の通りが悪くなって乾燥効率が落ち、生乾きや乾燥時間の長期化につながることも。
対策としては、乾燥容量を守る(洗濯物の量を減らす)、乾燥が終わったらすぐに取り出す、シワになりにくい素材のものは乾燥時間を短めにして干す、といった使い分けが大切です。「風アイロン」のようなシワを伸ばす機能がある機種を選ぶのも良いでしょう。そして何より、乾燥フィルターの掃除は毎回忘れずに行うことが、乾燥性能を維持する基本ですよ。
洗濯・乾燥に時間がかかりすぎる?

「ドラム式って、洗濯から乾燥まで終わるのに時間がかかりすぎ!」と感じる方もいるかもしれませんね。確かに、標準的なコースで洗濯から乾燥まで行うと、3時間以上かかる機種も少なくありません。これは、洗濯だけの場合や、コインランドリーのパワフルなガス乾燥機と比べると長く感じられるでしょう。
この「時間の長さ」が問題になるのは、特に洗濯物が多いご家庭や、一日に何度も洗濯機を回したい場合です。乾燥運転中は、当然ながら次の洗濯物を入れることができません。例えば、週末にシーツやタオル、普段着などをまとめて洗いたい場合、1回のサイクルに3時間以上かかると、一日がかりになってしまうことも。
この点は、ドラム式洗濯機の構造上、仕方のない部分もあります。洗濯と乾燥を1台で完結できる便利さとのトレードオフと言えるかもしれません。
対策としては、夜寝る前や外出前にタイマーをセットして、時間を有効活用するのがおすすめです。もし、洗濯の頻度や量が非常に多く、時間がネックになるようであれば、洗濯機と乾燥機を別々に設置する「縦型洗濯機+衣類乾燥機」という組み合わせの方が、効率が良い場合もありますね。
操作や洗濯物の出し入れが大変?

ドラム式洗濯機は、デザインがスタイリッシュなものが多いですが、使い勝手の面で気になる点も。まず、洗濯物の投入口が低い位置にあるため、洗濯物を出し入れする際に、どうしても腰をかがめたり、しゃがんだりする必要があります。これが、腰痛持ちの方やご年配の方には負担に感じられることがあります。縦型のように上から楽に入れられるのとは対照的ですね。
また、扉が手前に開くため、洗濯機の前に扉を開けるためのスペースが必要です。設置場所の奥行きだけでなく、扉を開けたときに通路を塞いでしまわないか、スムーズに動けるかどうかも確認が大切です。さらに、カビ防止のために洗濯後は扉を開けて内部を乾燥させたいところですが、狭い脱衣所だと開けっ放しの扉が邪魔になってしまう、というジレンマも。
対策としては、別売りの「かさ上げ台」を使って洗濯機全体の高さを上げると、腰への負担が軽減され、出し入れが少し楽になります。購入前には、設置スペースだけでなく、扉の開閉スペースや、扉を開けた状態での動線もしっかりシミュレーションすることが重要です。自動洗剤投入機能付きのモデルを選べば、毎回の洗剤計量の手間は省けますよ。
ドラム式洗濯機は二度と買わない!維持・管理・設置の大変さ
- 日々のお手入れが面倒すぎる?
- 本体価格や修理費用が高すぎる?
- サイズが大きく設置・搬入が大変?
- 運転音や振動がうるさい?
- 【比較表】ドラム式 vs 縦型 メリット・デメリット
日々のお手入れが面倒すぎる?

「ドラム式はお手入れが大変って聞くけど、本当?」はい、これは残念ながら、ある程度は本当です。縦型洗濯機に比べて、お手入れが必要な箇所が多く、頻度も高くなる傾向があります。特に重要なのがフィルター類のお手入れです。
まず、乾燥機能を使った後は毎回、「乾燥フィルター」のホコリを取り除く必要があります。これを怠ると、乾燥効率が著しく低下し、生乾きの原因になります。次に、「排水フィルター(糸くずフィルター)」も、週に1〜2回、あるいはそれ以上の頻度でチェックし、溜まった糸くずやヘドロ状の汚れを洗い流す必要があります。ここが詰まると、排水エラーが出たり、臭いの原因になったりします。
さらに、扉の周りについている「ゴムパッキン」は、湿気が溜まりやすくカビが生えやすい箇所。できれば毎回、難しくてもこまめに水分を拭き取るのが理想です。
他にも、洗剤投入ケースのぬめり取り(月1回程度)、定期的な洗濯槽クリーナーによる槽洗浄(月1回程度)など、清潔に保つためには、こまめなケアが欠かせません。このお手入れの手間が、「思ったより大変」「ズボラな私には向いていない」と感じ、「二度と買わない」と思う理由の一つになるようです。
本体価格や修理費用が高すぎる?

ドラム式洗濯機を検討する上で、大きなハードルとなるのが価格ですよね。縦型洗濯機なら数万円から購入できるモデルもありますが、ドラム式洗濯機は安くても10万円以上、人気の高機能モデルになると20万円、30万円を超えることも珍しくありません。
この初期費用の高さに見合うだけの価値があれば良いのですが、「高いお金を出したのに、数年で壊れた」「修理代もすごく高かった」という声も聞かれます。ドラム式洗濯機は構造が複雑で、特に乾燥機能関連の部品や制御基板などが故障すると、修理費用が数万円単位になることも。メーカーの保証期間が切れた後の故障は、大きな出費につながる可能性があります。
一般的な洗濯機の寿命(設計上の標準使用期間)は7年程度と言われていますが、これはドラム式も縦型も基本的には同じです。ただ、縦型の方が構造がシンプルな分、比較的長く使えているという声もあります。「高かったから長持ちするはず」という期待が裏切られると、「二度と買わない」という気持ちにつながりやすいのかもしれません。購入時には、本体価格だけでなく、万が一の修理費用や、必要であれば延長保証への加入なども含めて、トータルコストを考える視点が大切ですね。
サイズが大きく設置・搬入が大変?

「デザインが気に入ったドラム式を見つけたけど、うちには置けなかった…」これも、よくあるお悩みです。ドラム式洗濯機は、同じ洗濯容量の縦型と比べて、本体サイズ(特に奥行き)が大きく、重量もかなり重いのが一般的です。
そのため、まず確認すべきは設置スペース。洗濯機を置く場所の幅、奥行き、高さはもちろん、防水パン(洗濯機を置くための受け皿)の内寸、特に奥行きが重要です。一般的な防水パン(奥行内寸54cm程度)に対応している機種も増えましたが、それでもギリギリだったり、置けなかったりするケースはあります。さらに、蛇口の高さや、扉を開けるためのスペースも考慮に入れる必要があります。
そして、見落としがちなのが「搬入経路」。玄関ドア、廊下、階段、エレベーターなど、洗濯機が通るすべての場所の幅や高さを事前に測っておかないと、「家の中まで運べない!」という事態になりかねません。
重さが80kgを超える機種もあるため、設置場所までの移動も大変です。購入を決める前に、設置場所と搬入経路の寸法をしっかり測り、販売店のスタッフに相談するなど、慎重な確認が不可欠です。「置けると思ったのに置けなかった」という経験は、「二度と買わない」と思う大きな要因になり得ます。
運転音や振動がうるさい?

「ドラム式洗濯機って、脱水の時すごくうるさい!」「夜に回すと響くから気を使う」といった音や振動に関する悩みも、「二度と買わない」理由の一つです。ドラム式は、高速でドラムを回転させて脱水するため、構造上、縦型よりも振動や運転音が大きくなりやすい傾向があります。
ただし、すべての音が洗濯機本体の問題とは限りません。まず確認したいのは、「設置状況」です。洗濯機が水平に設置されていないと、バランスが崩れてガタガタと大きな音や振動が発生します。また、購入時に輸送中のドラムを固定するために取り付けられている「輸送用ボルト」を外し忘れていると、異常な振動や騒音の原因になります。これは意外と多いミスなので、設置後すぐに確認しましょう。
洗濯物の「偏り」も大きな原因です。防水性の衣類や、大きな洗濯ネットに少量の洗濯物を入れた場合などは、脱水時に偏りが生じやすく、大きな振動につながります。また、設置している床が弱い(フローリングなど)場合、振動が増幅されてしまうこともあります。
対策としては、まず水平設置と輸送用ボルトの確認。そして洗濯物の入れ方に注意し、必要であれば防振マットやゴムを敷く、床を補強するなどの方法があります。最近は静音性に配慮したモデルも多いので、音に敏感な方はそういった機種を選ぶのも良いでしょう。
【比較表】ドラム式 vs 縦型 メリット・デメリット
ここまで、ドラム式洗濯機の「二度と買わない」と言われる理由になりがちな点を詳しく見てきました。では、改めて縦型洗濯機と比較して、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。どちらが良い・悪いではなく、ご自身のライフスタイルや何を重視するかによって、最適な選択は変わってきます。
項目 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
洗浄力 | △~◯ (泥汚れ△、皮脂汚れ◎、機種による) | ◎ (特に泥汚れに強い) |
節水性 | ◎ (少ない水量で洗う) | △ (たっぷりの水で洗う) |
衣類への優しさ | ◎ (たたき洗いで傷みにくい) | △ (もみ洗いでやや傷みやすい) |
乾燥機能 | ◎ (標準搭載、性能高い機種多い) | △ (非搭載か、簡易的なものが多い) |
本体サイズ | △ (大きい、奥行き必要) | ◎ (比較的コンパクト、設置しやすい) |
価格 | △ (高価) | ◎ (手頃な価格から) |
お手入れ | △ (フィルター掃除など、やや手間がかかる) | ◯ (比較的シンプル) |
運転音・振動 | △~◯ (やや大きい傾向、設置状況による) | ◯~◎ (比較的静か) |
洗濯物の出し入れ易さ | △ (低い位置でかがむ必要あり) | ◎ (上から楽に入れられる) |
この表を見ると、ドラム式は「節水性」「衣類への優しさ」「乾燥機能」に優れている一方、「価格」「サイズ」「手入れの手間」などがデメリットになりやすいことがわかります。対して縦型は、「洗浄力」「価格」「設置のしやすさ」が魅力ですが、「節水性」や「乾燥機能」はドラム式に劣る傾向があります。どちらのメリット・デメリットが、あなたにとって重要か、許容できるかを考えてみてくださいね。
総括:ドラム式洗濯機 二度と買わない
この記事のまとめです。
- ドラム式「二度と買わない」理由は洗浄力、乾燥、手入れ、価格、サイズ、騒音にある
- 洗浄力は少ない水量が原因で泥汚れに弱いが皮脂には強い傾向
- 衣類の黒ずみはすすぎ不足や手入れ不足の可能性も
- 乾燥後のゴワつきはたたき洗いの特性、乾燥機能使用で改善
- シワや生乾きは量、設定、フィルター掃除で対策可能
- 洗濯から乾燥完了まで3時間以上かかる機種が多い
- 乾燥中は次の洗濯ができず大家族には不便な場合も
- 前面ドアの開閉スペースと出し入れ時の屈む姿勢が必要
- 乾燥フィルターや排水フィルター、ドアパッキンの手入れが縦型より頻繁
- 手入れを怠ると性能低下や臭いの原因に直結
- 本体価格は縦型の2倍以上、修理費も高額な傾向
- 設置場所、搬入経路の事前計測は必須
- 水平設置、輸送ボルト除去で騒音・振動は大幅に軽減できる
- 防振グッズや床補強も有効な騒音対策
- 自身の優先順位(洗浄力、節水、乾燥、予算、手間)で最適な機種を選ぶことが後悔しない鍵