シャープ洗濯機の乾燥はどう選ぶ?方式・電気代と乾かないときの対処

シャープ洗濯機の乾燥はどう選ぶ?方式・電気代と乾かないときの対処

シャープの洗濯機を乾燥機能で選ぶなら、まず見るのは乾燥方式・乾燥できる量・洗濯から乾燥までの電気代です。たとえば、ドラム式のES-X12Cはヒートポンプとサポートヒーターを組み合わせた方式。縦型のES-PT11Lはヒーターの温風で乾かします。

どちらも乾燥容量は6kgですが、運転時間や消費電力量の目安は異なります。

すでに使っていて「乾かない」「以前より時間がかかる」と感じる場合は、衣類の量や厚さ、フィルター、室温などを分けて見ていきましょう。買い替えを考える方にも、今の洗濯機を使いこなしたい方にも役立つよう、選び方から乾き残りへの対処まで順に説明します。

この記事のポイント
  • 乾燥方式と使用頻度に合わせた選び方
  • 洗濯容量とは別に見る乾燥容量とコース上限
  • 洗濯〜乾燥6kgで比べる時間・電気代の目安
  • 乾き残り・U04への対処とお手入れの目安
目次

シャープ洗濯機の乾燥方式と容量・電気代の選び方

乾燥をよく使うなら方式と運転コストをセットで比較

乾燥をよく使うなら方式と運転コストをセットで比較

乾燥を頻繁に使うなら、仕上がりの機能だけでなく、1回あたりの消費電力量も重視したいところです。方式を比べる具体例として、ここではドラム式のES-X12Cと、縦型のES-PT11Lを取り上げます。以下はこの2機種の比較であり、シャープのドラム式・縦型すべてが同じ仕様という意味ではありません。

ES-X12Cの「ハイブリッド乾燥NEXT」は、冷却水を使わず低温で乾かすヒートポンプ乾燥に、温かさを加えて仕上げるサポートヒーターを組み合わせたもの。温度・湿度センサーで衣類の乾きやすさを判別し、ヒーターとコンプレッサーを制御して乾燥ムラを抑えます。

ただし、衣類の量や素材、厚さ、組み合わせ、設置環境によって仕上がりは変わります。

洗濯機のミカタ

シャープ ES-X12C を探す

ES-PT11Lの「ヒーターセンサー乾燥」は、ヒーターによる温風で衣類を乾かし、センサーが乾き具合を感知する方式です。洗濯から乾燥までの連続運転に加え、乾燥だけの運転にも対応。普段は干して、長雨の時期や干した後の仕上げに乾燥を使いたい方にも検討しやすい機能です。

室内への湿気の出方も違います。ES-X12Cは蒸気を外へ放出せず循環させる無排気乾燥方式で、周囲が湿気で蒸し暑くなりにくい設計です。一方、シャープは縦型洗濯乾燥機などについて、湿気を含む温風の一部を排気するため、乾燥時は十分に換気するよう案内しています。

乾燥の使用頻度と、洗濯機を置く部屋の換気も合わせて考えましょう。

洗濯容量と乾燥容量は別。使うコースの上限も見る

「12kg洗えるから、12kgをそのまま乾燥できる」とは限りません。ES-X12Cは洗濯・脱水12kgに対して乾燥6kg、ES-PT11Lは洗濯・脱水11kgに対して乾燥6kgです。洗濯から乾燥まで続けて使うつもりなら、洗濯容量よりも、実際に乾かしたい量が乾燥容量に収まるかを先に見ます。

容量を比べる項目ドラム式 ES-X12C縦型 ES-PT11L
洗濯・脱水容量12kg11kg
乾燥容量6kg6kg
標準コースの洗濯〜乾燥6kg6kg
ホームクリーニングの乾燥0.5kg0.4kg
毛布/大物・毛布の乾燥4kg2.8kg

もう一つ大切なのが、本体の乾燥容量と、個別コースの容量を区別すること。表のように、標準コースでは6kgでも、ホームクリーニングでは乾燥できる量が小さくなります。「乾燥6kg」の表示だけで、どのコースにも6kg入れられると判断しないようにしましょう。

また、上限以内なら必ず同じように乾くわけでもありません。シャープは、入れすぎや厚手の衣類との混在が、乾燥時間の延長や乾き残りにつながると説明しています。普段の洗濯量だけでなく、厚手の服をまとめて乾かすことが多いかも、容量選びの判断材料になります。

時間と電気代は「洗濯〜乾燥6kg」の同じ条件で比べる

時間と電気代は「洗濯〜乾燥6kg」の同じ条件で比べる

仕様表を見るときは、「洗濯だけ」「洗濯〜乾燥」「乾燥だけ」を混同しないことが大切です。下表は両機種とも、公式仕様に掲載された洗濯から乾燥まで6kgを運転する場合の目安。乾燥単独の時間や電気代ではありません。

洗濯〜乾燥6kgの公表値ES-X12CES-PT11L
目安時間約150分約220分
消費電力量約590Wh約2,200Wh
電気代の目安18.3円68.2円
標準使用水量約49L約88L
水道代+電気代の目安31.1円91.3円

料金はメーカー掲載の目安です。電気代は31円/kWh(税込、家電公取協調べ・2022年7月改定)、水道代は水道137円/m³と下水道125円/m³(税込、日本電機工業会調べ)を使用し、料金の注記は2025年7月現在となっています。

家庭の請求額を保証する数字ではなく、同じ単価で機種を比較するための値として読んでください。

この2機種では、同じ6kgの洗濯〜乾燥でES-X12Cのほうが公表消費電力量は小さく、時間も短い設定です。毎回乾燥まで任せたいなら、この差は重視したいポイント。

一方、ES-PT11Lを干した後の仕上げに使う場合は、表の「洗濯〜乾燥6kg」と運転条件が違うため、掲載額をそのまま仕上げ乾燥1回の費用にはできません。

時短・シワ対策のコースは衣類と容量の条件で選ぶ

「早く終わるコースがあるか」だけでなく、何kg・どんな衣類で使えるかまで見ると、生活に合うか判断できます。ES-X12Cの「洗乾80分コース」は、3kgの衣類を約80分で洗濯〜乾燥するコース。ただし、メーカー実験の条件は化繊80%・綿20%です。

衣類の素材や厚さ、組み合わせ、設置環境などによって、仕上がりや運転時間は異なる場合があります。

シャツなどのシワが気になるなら、ES-X12Cには「シワ抑えコース」もあります。約50℃の低温風を大風量で吹きかけ、シワを伸ばしながら乾燥する仕組みで、洗濯〜乾燥容量は1kg以下。

衣類の量・素材によって仕上がりが変わるため、アイロンが不要になるとまでは考えず、少量の衣類のシワを抑えたいときの選択肢です。

ES-PT11Lは、ハンガーに掛けてシワを抑えながら乾かす「ハンガー除菌・乾燥コース」を搭載しています。付属ハンガーに吊るす場合、ハンガー掛け部に掛けられる量は1kgまで。標準コースでまとめて乾かす使い方とは容量も衣類の置き方も異なります。

まとめ乾燥を優先するか、少量を吊るして仕上げたいかで、注目する機能を変えてみてください。

シャープ洗濯機の乾燥のみの使い方と乾かないときの対処

乾燥だけの運転は可能。乾き残ったものを追加乾燥する

ES-X12CとES-PT11Lは、どちらも乾燥のみのコースを備えています。洗濯からやり直さなくても、乾燥だけを選べます。とくに、時間を決めて運転するタイマー乾燥や厚手の衣類では、1回で乾き足りないことがあり、シャープも乾燥運転の追加を案内しています。

追加するときは、乾き残った洗濯物だけを対象にして、衣類の種類に合うコースを選ぶのが基本です。ボタン操作は機種ごとの取扱説明書で確かめます。シャープの取扱説明書ダウンロードページでは形名から探せるので、手元の洗濯機に合う説明書の乾燥運転の項目を参照してください。

ホームクリーニングなど、衣類の動きを抑えて乾燥するコースでは、乾き残った面を上にする、重ねた衣類の順番を逆にする、反対にたたみ直すといった対応も案内されています。同じ置き方のまま時間だけを足す前に、乾き残りの場所を見ておきましょう。

これらは該当するコースでの対処であり、どの衣類にも同じ入れ方を勧めるものではありません。

厚手だけ湿る・シワが多いときは量とからまりを見直す

厚手だけ湿る・シワが多いときは量とからまりを見直す

薄手の衣類は乾くのに厚手だけ湿る場合は、まず入れる量と衣類の組み合わせを見直します。入れすぎや厚手の衣類との混在は、時間が長くなったり、乾き残ったりする原因。シャープは一度に乾燥する量を減らすことも案内しています。毎回同じ衣類が残るなら、追加乾燥だけでなく、次回の投入量を変える余地があります。

からまりも見逃せません。洗濯物がからまったままだと、乾き残りやシワの原因になります。乾燥前にほぐしてシワを伸ばし、折れたりからんだりしやすい長袖も伸ばしておくと、乾きやすさやシワの軽減につながります。毛布などの大物については、反対にたたみ直すと乾きやすくなると案内されています。

対応機種なら、「乾燥の仕上がり具合」を「念入り」に変える方法もあります。公式案内では、厚手・大きい衣類、量が多い場合、室温が5℃以下の冬場や35℃以上の夏場などに、乾き残りを軽減できる場合があるとしています。必ず改善する設定ではなく、対象はヒーターセンサー乾燥またはヒートポンプ乾燥の洗濯乾燥機。

設定方法と対象コースは機種によって異なります。

乾燥が長い・U04が出るときはフィルターと換気を確認

以前より乾燥が長くなったときは、乾燥フィルターの目詰まりを確認します。フィルターが詰まると温風の流れが妨げられ、乾燥時間の延長や乾燥ムラにつながります。シャープは、乾きが悪いと感じるときや「U4」「U04」が出たときに、乾燥フィルターのお手入れを案内しています。

機種に応じて、吸気・排気フィルターのほこりも対象です。

ドラム式の乾燥フィルターについて、公式のお手入れ目安は、自動お掃除機能搭載機種なら1週間ごと、非搭載機種なら乾燥運転のたびです。自動お掃除があっても、人がお手入れする必要は残ります。部品の扱い方や清掃方法は、その機種の取扱説明書に従いましょう。

縦型洗濯乾燥機などでは、換気不足も確認したい点です。乾燥中に湿気を含む温風の一部が排気されるため、換気が足りないと室内の湿度が上がり、衣類が乾きにくくなったり、壁が結露したりする原因になります。量やフィルターに問題が見当たらないときも、室内の換気を含めて見直してください。

「U04」は、出るタイミングにも注意が必要です。シャープは、乾燥運転開始と同時に表示される場合には故障の可能性があると案内しています。表示だけで、すべてをフィルターの汚れと決めつけないようにしましょう。

お手入れしても改善しない場合は乾燥経路の汚れも考える

お手入れしても改善しない場合は乾燥経路の汚れも考える

ドラム式では、フィルターだけでなく、手の届かないヒートポンプユニットや乾燥経路にほこり・ペットの毛などがたまることがあります。フィルターのお手入れをせずに運転を続けると、内部への蓄積が故障の原因になるとシャープは説明しています。

また、洗剤や柔軟剤を入れすぎると、乾燥経路まで上がった泡が糸くずと混ざり、汚れが固まって蓄積する場合があります。

予防として案内されているのは、フィルターのお手入れに加えて、洗濯前にペットの毛などを落とすこと、洗剤・柔軟剤の使用量を守ること、月に一度の槽洗浄です。ペットの毛は衣類をはたいたり、粘着テープで取り除いたりします。槽洗浄の操作は機種の説明書に従ってください。

乾燥ダクトを自動で洗い流す機能があっても、使用状況によっては汚れを十分に流しきれないことがあります。

お手入れしても「U04」が消えないときには、シャープはサービスマンが訪問して分解・洗浄するクリーニングサービスを案内しています。対象となるのは乾燥経路やヒートポンプユニットなどです。公式のお手入れ・クリーニング案内を参照し、日常のお手入れで対応する範囲と、サービスを利用する段階を分けて考えましょう。

運転開始直後のU04には故障の可能性もあるため、クリーニングだけで必ず直るとは判断できません。

シャープ洗濯機の乾燥の選び方・使い方まとめ

この記事のまとめです。

  • ES-X12Cはヒートポンプとサポートヒーター、ES-PT11Lはヒーターセンサー乾燥を採用
  • 両機種とも乾燥容量は6kg。洗濯容量や個別コースの上限とは区別
  • 洗濯〜乾燥6kgの目安はES-X12Cが約150分、ES-PT11Lが約220分
  • 同条件の電気代目安は18.3円と68.2円。31円/kWhでのメーカー掲載値で、乾燥単独の費用ではない
  • ES-X12Cの洗乾80分コースは3kg、化繊80%・綿20%のメーカー実験条件に注意
  • 乾燥のみの運転では、乾き残った衣類に合うコースを選んで追加乾燥
  • 乾き残りやシワが気になるときは、投入量と衣類のからまりを見直す
  • 対応機種の「念入り」設定で乾き残りを軽減できる場合があるが、対象コースは機種ごとに異なる
  • ドラム式の乾燥フィルターは、自動お掃除搭載機種で1週間ごと、非搭載機種で乾燥運転のたびにお手入れ
  • 手入れ後もU04が消えない場合は公式サービスの案内へ。運転開始直後の表示には故障の可能性
参考にした情報
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

目次