ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥の掃除方法と注意点を解説

ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥の掃除方法と注意点を解説

ドラム式洗濯機を使い続けていると「乾燥時間が長くなった」「洗濯物が生乾きになる」といった悩みを感じることはありませんか。

乾燥フィルターは毎回掃除しているのに改善しない場合、その原因はフィルターの奥にたまったホコリかもしれません。乾燥フィルターの奥には空気が通るダクトがあり、フィルターを通り抜けた微細なホコリが蓄積していきます。

この記事では、ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥の掃除方法を手順ごとにわかりやすく紹介します。掃除に必要な道具や注意点、掃除頻度の目安に加え、日常的にできる予防策や掃除の手間を減らす最新機能についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
  • 乾燥フィルターの奥にホコリがたまる原因と放置リスクがわかる
  • 乾燥フィルターの奥を安全に掃除する手順と必要な道具がわかる
  • 掃除頻度の目安とホコリの蓄積を抑える日常的な予防策がわかる
  • 自分で掃除が難しい場合の業者依頼やお手入れが楽な最新機能がわかる
目次

ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥が汚れる原因と掃除の重要性

  • 乾燥フィルターの奥にホコリがたまる仕組みと原因
  • 乾燥フィルターを掃除しないまま放置するリスク
  • 乾燥フィルターの掃除頻度はどのくらいが目安か
  • メーカー別の乾燥フィルター構造の違いと特徴

乾燥フィルターの奥にホコリがたまる仕組みと原因

乾燥フィルターの奥にホコリがたまる仕組みと原因

ドラム式洗濯機の乾燥フィルターは、乾燥時に出る糸くずやホコリを集める役割を担っています。乾燥フィルター自体のゴミは乾燥のたびに取り除く必要がありますが、問題はフィルターの奥にも汚れが蓄積していく点です。

ホコリが奥までたまっていく理由は主に2つあります。1つ目は、乾燥フィルターの奥(手前)に空気が通るダクトがあることです。ドラム内で発生した衣類のゴミや繊維カスは空気の流れに乗り、ダクト内に少しずつ堆積していきます。2つ目は、乾燥フィルターの網目を通り抜けてしまう微細なホコリが存在することです。こうした小さなホコリがフィルターの奥で蓄積し、時間が経つとともに大きな綿ぼこりになると報告されています。

乾燥フィルターの汚れの正体は、繊維カス・糸くず・衣類についていたゴミ・髪の毛の集合体です。水分を含んだホコリは粘着性を持ち、乾燥して固まるとフェルト状の層を形成する可能性があるとの報告があります。このフェルト状の層が空気の通り道を塞いでいくため、乾燥フィルターを毎回掃除していても奥の汚れが見落とされがちです。

乾燥フィルターをこまめに掃除することで、奥へのホコリの侵入をある程度防ぐことはできます。しかし、見える部分だけの掃除では内部の汚れを取り除くことはできないため、定期的に奥の部分まで掃除するお手入れが必要です。

乾燥フィルターを掃除しないまま放置するリスク

乾燥フィルターを掃除しないまま放置するリスク

乾燥フィルターの奥にホコリが蓄積すると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。最も代表的なのが乾燥時間の延長と乾燥ムラです。ホコリがたまって通気が悪くなると温風がうまく循環せず、衣類が十分に乾かなくなります。洗濯物が生乾きや湿っぽい状態で乾燥が終わることも起こりえます。

乾燥効率の低下は電気代の増加にもつながります。乾燥時間が長くなった分だけ電力消費が増えるためです。また、ホコリが原因でカビ臭い・焦げ臭いといった嫌なニオイが洗濯物に残るケースも報告されています。

さらに深刻なリスクとして、内部の異常加熱による火災リスクも挙げられています。ホコリを含んだ風が逆流することで故障の原因になるとの指摘もあります。ヒートポンプなどの内部部品に負担をかけ、洗濯機の寿命を縮めてしまう可能性もあるとされています。

こうしたトラブルは、長年使い続けている洗濯機ほど顕在化しやすく、乾燥フィルター付近だけでなく乾燥ダクトの奥までホコリが詰まっているケースも少なくないとされています。乾燥フィルターを掃除しても状況が改善しない場合は、奥のダクトまでホコリが及んでいる可能性を疑う必要があります。こうしたリスクを避けるためには、乾燥フィルターの表面だけでなく、その奥に蓄積していくホコリも定期的に取り除くことが重要です。

乾燥フィルターの掃除頻度はどのくらいが目安か

乾燥フィルターの掃除頻度はどのくらいが目安か

乾燥フィルターのゴミは、乾燥運転を行うたびに捨てることが基本です。パナソニックの公式情報では「乾燥のたびに」お手入れを推奨しており、アイリスオーヤマでも「乾燥運転後に毎回」をお手入れ頻度として案内しています。

乾燥フィルターの差し込み口や奥の部分については、使用環境によって掃除頻度が異なります。乾燥運転を毎日使う場合は月1回、使用頻度が少ない場合は2〜3カ月に1回を目安にするとよいでしょう。梅雨や冬場など乾燥機能をよく使う季節は汚れがたまりやすいため、シーズンごとに点検しておくと安心です。最近のドラム式洗濯機には、乾燥フィルターを自動で掃除する機能を備えた機種もあります。一部の機種では一定回数ごとにお手入れ表示が出るものもあるため、お使いの洗濯機の取扱説明書に記載されている頻度を参考にするとよいでしょう。

なお、排水フィルターは1〜2週間に1回の掃除が必要です。また洗濯槽は月に1回の槽洗浄が推奨されています。乾燥フィルターの奥の掃除は、大きなホコリ汚れが気になったタイミングを目安に行うと、基本的なお手入れとの使い分けがしやすくなります。乾燥フィルターだけでなく、各部位を適切な頻度でお手入れすることが洗濯機を長く使い続けるための基本です。

メーカー別の乾燥フィルター構造の違いと特徴

メーカー別の乾燥フィルター構造の違いと特徴

乾燥フィルターの構造はメーカーや機種によって異なります。掃除の方法や使える道具も変わるため、使用している機種の構造を事前に把握しておくことが大切です。

パナソニックのLX・VXシリーズは、手前のフィルターを外した先にもう一つ「乾燥フィルター(奥)」という取り外し可能なパーツがあります。パナソニック純正の「おそうじブラシ(品番:AXW22R-9DA0)」を使えば乾燥経路のお手入れが可能で、これはNA-LX・VXシリーズが適応機種です。一方、SD・VGシリーズは乾燥フィルターの差し込み口が狭くおそうじブラシが使用できないため、手前に押し上げられたホコリを指でつまんで取る方法になります。

アイリスオーヤマは乾燥フィルターと内部フィルターの2層構造を採用しています。東芝のZABOON(ザブーン)シリーズはメインフィルターとサブフィルターの2個構成で、サブフィルターも毎回掃除することが推奨されています。

日立ビッグドラムは「らくメンテ」という設計で、乾燥フィルター自体をなくした機種があります。乾燥ダクト自動おそうじ機能によってホコリを洗い流す仕組みで、月1回の糸くずフィルターの掃除のみで済むとのことです。機種によってフィルターの位置が上部か前面かといった違いもあるため、掃除前に取扱説明書で確認することを推奨します。

ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥の掃除手順と日常の予防策

  • 乾燥フィルター奥の掃除に必要な道具と準備
  • 乾燥フィルター奥を安全に掃除する手順
  • 掃除のときに気をつけたい注意点とNG行為
  • ホコリの蓄積を抑える日常の予防策
  • 自分で掃除が難しい場合は業者への依頼も検討

乾燥フィルター奥の掃除に必要な道具と準備

乾燥フィルター奥の掃除に必要な道具と準備

乾燥フィルターの奥を掃除するには、適切な道具を準備することが重要です。特に道具選びを誤ると故障の原因になるため、注意が必要です。

まず用意しておきたいのが、持ち手の長い専用ブラシです。歯ブラシなど柄の短いものは乾燥経路に落とすリスクがあるため使用しないよう複数のソースで注意が呼びかけられています。パナソニック製の洗濯機(NA-LX・VXシリーズ)であれば、純正の「おそうじブラシ(AXW22R-9DA0)」が活用できます。市販品ではLaruseaの掃除ブラシのように落下防止用のストラップが付属しているものも販売されており、購入者の口コミでも使いやすいとの声があります。また、100円均一の排水管用ブラシも活用できるとの報告がありますが、毛が抜けやすいものがあるため注意が必要とされています。

掃除機(細口ノズル付き)もあると便利です。マキタの充電式クリーナーにフレキシブルホース(別売品)を装着すると奥まで届くとの報告があります。そのほか、柔らかい布(マイクロファイバーなど)も準備しておきましょう。ホコリ対策としてマスクと手袋を着用することも推奨されています。

掃除を始める前に必ず洗濯機の電源を切り、コンセントを抜いてください。コンセントを抜く際はアースも忘れずに外し、作業後には戻すようにしましょう。

乾燥フィルター奥を安全に掃除する手順

乾燥フィルター奥を安全に掃除する手順

以下の手順にそって、乾燥フィルターの奥を安全に掃除しましょう。

1. 電源を切りコンセントを抜く

感電や誤作動を防ぐため、掃除を始める前にドラム式洗濯機の電源を切り、コンセントを抜きます。

2. 乾燥フィルターを取り外す

乾燥フィルターを本体から取り出します。2枚構成の機種は両方取り外してください。

3. フィルターのホコリや糸くずを取り除く

乾燥フィルターに付着したホコリや糸くずを取り除きます。絞ったタオルなどで優しく拭き取りましょう。

4. 汚れがひどい場合はぬるま湯で洗う

目詰まりしている場合はぬるま湯で洗い、水気をしっかり取ったあとよく乾かします。

5. 乾燥経路にブラシを入れてゆっくりホコリを取り除く

持ち手の長い専用ブラシを乾燥経路に入れ、ゆっくりと動かしてホコリをかき出します。勢いよく差し込んだり無理に奥まで押し込んだりしないよう注意してください。

6. かき出したホコリを掃除機で吸い取る

かき出したホコリは掃除機の細口ノズルで吸い取ります。ブラシで浮かせた後すぐに吸引するのが効果的です。

7. 差し込み口を柔らかい布で拭き上げる

フィルターの差し込み口に付着したホコリや糸くずを掃除機で吸い取り、仕上げに柔らかい布で拭き上げます。

8. フィルターを元に戻す

水洗いしたフィルターは十分に乾いてから取り付けます。

9. 衣類を入れずに空運転をする

衣類を入れずに空運転(洗濯コース)を行い、内部に落ちたホコリを洗い流します。

10. 排水フィルターのゴミを取り除く

空運転で流されたホコリは排水フィルターにたまるため、最後に排水フィルターのお手入れも行ってください。

掃除のときに気をつけたい注意点とNG行為

掃除のときに気をつけたい注意点とNG行為

乾燥フィルターの奥を掃除する際には、いくつかの点に注意が必要です。特に道具の落下と力の入れすぎには気をつけてください。

まず、歯ブラシなど柄の短いブラシは乾燥経路に落としやすいため使わないようにしましょう。パナソニックの公式情報でも「歯ブラシなどは柄が短く本体に落としやすいため使わないでください」と明記されています。乾燥経路に物を落とした場合は分解修理が必要になり、数万円の出費になる可能性があるとの指摘があります。取り出さずにそのまま洗濯・乾燥を行うと、洗濯機が故障する危険性もあります。

フィルターは強くこすると破れるおそれがあります。指やブラシで強くこすることは避けてください。また、乾燥フィルターを取り外した後、本体側を水洗いしてはいけません。洗濯機の故障につながる危険性があるとされています。掃除機やブラシで届く範囲を優しく掃除することが鉄則です。

自分で分解掃除することは推奨されていません。ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも構造が複雑で部品も小さく、洗濯機クリーニングのプロでも扱いが難しいとの指摘があります。「分解したはいいものの元に戻せなくなった」という事態にもなりかねないため、自己判断による分解は控えましょう。機種によっておそうじブラシの使用可否も異なるため、掃除前には必ず取扱説明書を確認することが大切です。

ホコリの蓄積を抑える日常の予防策

ホコリの蓄積を抑える日常の予防策

日常の使い方を少し見直すだけで、乾燥フィルターの奥へ入り込むホコリの量を減らすことができます。掃除の手間を減らすためにも、以下の習慣を取り入れてみましょう。

洗濯物を洗濯機に入れる前に、ポケットの中を確認して糸くずや毛を払い落とす習慣をつけましょう。うっかりポケットに入れたままのティッシュのくずや、衣類に付着した糸くずなどが乾燥フィルターにたまる量を減らせます。ペットを飼っている場合は、洗濯前にペットの毛をある程度取り除いておくことも効果的です。

洗剤や柔軟剤は適量を守ることも重要です。入れすぎるとホコリや皮脂汚れと混ざってベタついた汚れになり、こびりつきの原因になるとの指摘があります。洗濯物の量に応じて適切な量を使いましょう。

乾燥運転後は扉を開けて換気し、内部の湿気を逃がしましょう。湿気がこもったままだとカビやニオイの原因になります。槽乾燥コースを週1回使用して洗濯槽内を乾燥させる方法も有効です。自動槽洗浄機能がある機種はONにしておくと洗濯槽を自動でケアしてくれます。

乾燥フィルターは毎回掃除する習慣をつけることも、奥へのホコリ侵入を防ぐうえで大切です。毎回丁寧に取り除いておくことで、奥の乾燥ダクトに汚れが入り込むのを抑えられます。

自分で掃除が難しい場合は業者への依頼も検討

自分で掃除が難しい場合は業者への依頼も検討

乾燥フィルターを掃除しても乾燥時間が極端に長い、洗濯物が生乾きになるといった不具合が続く場合は、乾燥ダクトやヒートポンプに汚れが蓄積している可能性があります。このような状態になると、自分での掃除では対応が難しいため、業者への洗濯機クリーニングの依頼を検討するとよいでしょう。

業者によるドラム式洗濯機のクリーニングでは、乾燥ダクト奥のホコリも除去できます。ドラム式洗濯機のクリーニング相場は2万円〜3万円程度とされています。分解洗浄のオプションを利用すれば、通常の掃除では手が届かない部分まで洗浄してもらえます。プロによるクリーニングは2〜3年に1回が理想との指摘もあります。

洗濯機の寿命は6〜8年とされており、製造から8年以上経っている場合は買い替えも検討の余地があります。最新機種には、日立の「らくメンテ」(乾燥フィルターをなくした設計で乾燥ダクト自動おそうじ機能を搭載)やシャープの「乾燥ダクト自動お掃除」(ダクト内に水を流してリントを洗い流す機能)など、お手入れの手間を大幅に減らせる機能を持った機種も登場しています。使用状況や機種の経年度合いを踏まえて、クリーニングか買い替えかを判断するとよいでしょう。

ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥掃除のポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • 乾燥フィルターは乾燥時に出る糸くずやホコリを集める役割があり、奥には空気が通るダクトがある
  • 微細なホコリはフィルターの網目を通り抜け、フィルターの奥で大きな綿ぼこりになることがある
  • 水分を含んだホコリは粘着性を持ち、乾燥して固まるとフェルト状の層になりダクトを塞ぐ
  • 乾燥フィルターの奥を放置すると乾燥時間が長くなり、乾燥ムラや生乾きの原因になる
  • 異常加熱による火災リスクや故障の原因にもなりえるため定期的なお手入れが重要
  • 乾燥フィルターのゴミは乾燥運転のたびに捨て、差し込み口の奥は毎日使う場合は月1回が目安
  • 乾燥フィルターの奥は、持ち手の長い専用ブラシを使って掃除する
  • 歯ブラシなど柄の短いブラシは乾燥経路に落とすリスクがあるため使わない
  • 乾燥フィルターを強くこすると破れるおそれがあるため、優しく取り扱う
  • 乾燥フィルター取り外し後の本体側を水洗いしてはならない
  • 掃除後は衣類を入れずに空運転を行い、内部に落ちたホコリを洗い流す
  • 洗濯前のポケット確認や洗剤の適量使用など日常の予防策でホコリの蓄積を抑えられる
  • 掃除しても改善しない場合は業者によるクリーニングを検討する(相場は2万円〜3万円程度)
  • 日立の「らくメンテ」やシャープの「乾燥ダクト自動お掃除」など手入れの手間を減らせる最新機種もある
  • 洗濯機の寿命は6〜8年とされ、製造から8年以上経っている場合は買い替えも選択肢の一つ
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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