「ドラム式洗濯機は二度と買わない」——そんな声を聞いたことはありませんか。洗濯から乾燥まで自動でこなす時短家電として人気を集めるドラム式洗濯機ですが、実際に購入して後悔したという人も少なくないようです。
お掃除の手間が想像以上に多い、乾燥が完璧ではなく結局干し直しが必要になる、本体価格や修理費用が高い——こうした不満の声は、アンケート調査や体験談として数多く報告されています。一方で、同じドラム式洗濯機を使っていても「買ってよかった」と満足している人も8割近くいるというデータもあり、満足度は使い方や選び方によって大きく分かれるようです。
この記事では、「ドラム式洗濯機を二度と買わない」と感じた人たちの具体的な理由を整理したうえで、購入前に知っておくべきポイント、メンテナンスの手間を減らすコツ、そして買い替えや修理の判断基準までを解説します。
ドラム式洗濯機の購入を検討している方も、現在使っていて不満を感じている方も、ぜひ参考にしてみてください。
- 50人アンケートで「二度と買わない」と答えた人が挙げた主な理由は「サイズが大きすぎる」「洗浄力がイマイチ」など
- 乾燥容量は洗濯容量の約半分であることが多く、全量を一度に乾燥できないケースがある
- お手入れ箇所は乾燥フィルター・排水フィルター・ゴムパッキン・洗濯槽など複数あり、怠ると故障の原因になる
- 後悔しないためには購入前に「乾燥方式」「設置サイズ」「乾燥容量」の3点を確認することが重要
ドラム式洗濯機を「二度と買わない」と感じる主な理由
- 乾燥機能への期待と現実のギャップ
- 本体価格と修理費用の高さ
- お手入れ箇所が多く掃除の手間がかかる
- 洗浄力が縦型洗濯機より劣ると感じるケース
乾燥機能への期待と現実のギャップ

ドラム式洗濯機に期待する人の多くが「洗濯から乾燥まで全自動でお任せ」という点に魅力を感じています。しかし実際には、乾燥容量が洗濯容量の約半分(例:洗濯12kgに対し乾燥6kg)であることが多く、大量の洗濯物を一度に乾燥しきれないケースがあるとの報告があります。
5人家族での利用例として、「全て乾燥がかけられず、結局干さなきゃいけなかったり、乾燥をかけても乾ききらない物が出てきて結局また干す手間が出てきた」という体験が報告されています。「もう干さなくていい!」という期待が大きかった分、現実とのギャップにがっかりするケースが多いようです。
大量に洗濯した場合、脱水後に洗濯物を半分取り出して乾燥させる必要があり、「意外とこの作業がめんどくさい」との声もあります。乾燥容量を超えた量を入れるとエラーが出やすく、まとめての乾燥ができないこともあるようです。
さらに、ヒーター乾燥方式の場合は高温で乾燥するため、衣類が縮んだりシワになりやすいとの報告もあります。また、乾燥フィルターにホコリが詰まると乾燥力が低下し、生乾きになる原因となることも確認されています。乾燥機能を使った後は毎回フィルターを掃除する必要があり、「毎回必ずやらないといけないメンテナンス」と感じる人もいるようです。
本体価格と修理費用の高さ

ドラム式洗濯機の本体価格は「10万円〜35万円」と幅広く、縦型洗濯機(4万円〜13万円)に比べて大幅に高い傾向があります。あるメディアの編集部が購入したパナソニック「NA-LX129DL」は328,680円(税込)で、一番安いモデルでも238,590円(税込)するとのことです。
内部構造が複雑なため、故障した場合の修理費用が高額になるケースが多いとの報告があります。乾燥機能が故障した場合、4〜5万円かかることもあるとの報告があります。保証期間を過ぎてからの故障だと、その修理費用が家計に重くのしかかり、買い替えを検討せざるを得なくなることもあるようです。
一方、故障リスクへの対策として、ビックカメラやヤマダデンキなどの有料延長保証(何度でも修理可能で、1回の修理額が購入額を超えると新品交換)に加入しておくのが良いとされています。また、乾燥機能を使用しなければ故障が少ないという意見もあります。
購入から5年以上経過しており、なおかつ保証期間が過ぎている場合は、修理より買い替えを検討することが推奨されています。高額な初期費用と将来的な修理費用の両面を視野に入れたうえで、購入を検討することが大切です。
お手入れ箇所が多く掃除の手間がかかる

ドラム式洗濯機のお手入れが必要な箇所は、乾燥フィルター・排水フィルター・ゴムパッキン・洗剤投入口・洗濯槽・防水パン・排水口と多岐にわたります。推奨される掃除頻度としては、乾燥フィルター・洗剤投入ケース・排水フィルターは週1回、ゴムパッキン・洗濯槽・防水パンは月1回が目安とされています。
5人家族の利用者の例として、「毎回のゴムパッキン掃除、乾燥フィルターの掃除など、洗濯機オンリーで使うより明らかに掃除の面倒が増える」と感じたという体験が報告されています。乾燥を使うたびにホコリが溜まるため、手間が増えると感じる人は少なくないようです。
排水フィルターが詰まると排水不良や脱水ができなくなるといった不具合が発生することがあります。こまめな掃除を怠ると、ニオイやカビの発生・故障の原因になるとも言われています。
縦型洗濯機は糸くずフィルター中心でシンプルなのに対し、ドラム式はフィルター掃除やゴムパッキンのお手入れが必要です。ただし、メーカーによってメンテナンスのしやすさに「雲泥の差」があるとされており、パナソニック製品は比較的メンテナンスが楽という意見もあります。購入の際はメンテナンスのしやすさもメーカー選びの基準に加えると良いかもしれません。
洗浄力が縦型洗濯機より劣ると感じるケース

50人アンケートで「二度と買わない・後悔している」理由として、「洗浄力がイマイチ」という意見が3人から挙がったとの報告があります。縦型洗濯機は大量の水流による「もみ洗い」で洗剤をしっかり泡立てるため、ドラム式より洗浄力が高いとされています。
ドラム式洗濯機は「たたき洗い」方式で少ない水で洗う仕組みのため、泥汚れや固形汚れには縦型の方が優れているとの報告があります。実際に「縦型の方が間違いなく洗浄力はある」と感じている利用者もいるようです。
また、ドラム式は少ない水や温水で洗う仕組みのため、色落ちや黒ずみが発生しやすくなるとの報告もあります。ドラム式は皮脂汚れを得意とし、縦型は泥汚れ・固形汚れを得意とする、という特性の違いがあります。
ただし、最近の最新機種では温水洗浄機能が導入され、各メーカーがこのデメリットを解消する動きが加速しているとされています。洗浄力を重視するなら縦型洗濯機と乾太くんの組み合わせが最適という意見もありますが、洗浄力と乾燥のどちらを優先するかはライフスタイルによって異なります。
後悔しないためにドラム式洗濯機の購入前に知っておくべきこと
- 乾燥方式の違いと選び方のポイント
- 設置サイズと扉の開閉方向の確認
- ドラム式洗濯機の寿命と壊れる前兆のサイン
- それでもドラム式を選ぶ価値がある人の条件
乾燥方式の違いと選び方のポイント

ドラム式洗濯機の乾燥方式は主に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があります。この違いを理解することが、後悔しない選び方の第一歩です。
ヒートポンプ式は低温で効率的に乾燥するため、衣類へのダメージ(縮み・シワ)が少なく、電気代も抑えられるとされています。一方、ヒーター式は本体価格が安い傾向がありますが、高温乾燥のため衣類が傷みやすく、電気代が高くなりやすいという特性があります。ヒートポンプ式とヒーター式では電気代が1回あたり約14円異なり、1日1回洗濯した場合の年間差は約5,100円になるとの試算があります。
乾燥容量についても、洗濯容量の約半分であることが多いため、購入時は「乾燥容量」を基準に選ぶことが推奨されています。3人家族なら乾燥容量4.5〜6kg、4人以上なら6〜7kg以上が目安とされています。乾燥容量を超えた状態で乾燥するとエラーが出やすいため、まとめ洗いをする人は余裕を持って大きめ容量を選ぶと安心です。
購入前には「洗濯容量」だけでなく「乾燥容量」も必ずチェックすることが重要なポイントとして挙げられています。容量の確認を怠ると「思ったより乾燥できない」という後悔につながりやすいため、カタログのスペック欄を必ず確認しましょう。
設置サイズと扉の開閉方向の確認

ドラム式洗濯機は縦型よりも大きめサイズが多く、幅60cm前後・奥行き60〜75cm程度・高さ85〜112cm程度のモデルが見られるとされています。購入前には防水パンのサイズ(外寸640×640mmが多い)、蛇口までの高さ、壁からの奥行きの3か所を測ることが推奨されています。
50人アンケートで「二度と買わない」理由として上位に挙がったのは「サイズが大きくて場所を取る」「洗浄力がイマイチ」(各3人)だったとの報告があります。実際のところ、防水パン(外寸640×640mm)に入らない場合があるため、購入前に必ず寸法を確認することが重要です。
また、ドラム式洗濯機は前面にドアを開けるスペースが必要で、ドア開け時の奥行きがさらに大きくなります。たとえばパナソニックLXシリーズ(NA-LX129E等)の総外形寸法は幅639×奥行722×高さ1,060mmで、本体上方に300mm以上のスペースが必要とされています。
扉の開閉位置(右開き・左開き)は使い勝手に影響するため、搬入経路と設置場所の両方で確認が必要です。注文住宅でドラム式を前提に間取りを決めると、後から縦型に変えたくなった場合に棚の撤去や物干しスペースの確保が難しくなることもあるとの報告があります。設置前にしっかりシミュレーションすることが、後悔を防ぐ大きなポイントです。
ドラム式洗濯機の寿命と壊れる前兆のサイン

ドラム式洗濯機の寿命は6〜10年といわれており、各メーカーの「設計上の標準使用期間」の平均は約7年とされています。2021年内閣府の消費動向調査では洗濯機の平均使用年数は10.2年で、寿命とされる期間より長く使われている実態があります。
ほとんどのメーカーが部品保有期間を6〜7年に設定しており、この期間を過ぎると部品がなく修理できないケースが生じることもあります。
壊れる前兆のサインとして、電源が入らない、注水・脱水・乾燥ができない、異音がする(キュルキュル・ガリガリなど)、運転中に止まる、異臭がするといった症状が挙げられています。50人アンケートの「どこが壊れたか」では、「扉」(7人)「ドラム」(6人)「乾燥機能」(6人)「異音」(5人)が上位を占めたとの報告があります。
購入から5年以上経過し保証期間が過ぎている場合は、修理より買い替えが推奨されています。なお、新商品は夏から秋にかけて発売される傾向があり、新モデル発売直前・直後や年末年始セールの時期に型落ちを購入するとコストを抑えやすいとされています。ヒートポンプを持つパナソニック製の2010年製モデルを故障なし・修理ゼロ回で長年使い続けている例もあり、日頃のメンテナンスが寿命に大きく影響するようです。
それでもドラム式を選ぶ価値がある人の条件

50人アンケートで「満足している」と答えた人は約8割で、満足理由の1位は「乾燥機能が便利」(11人)だったとの報告があります。デメリットが多く語られがちなドラム式洗濯機ですが、ライフスタイルによっては高い利便性を発揮します。
乾燥機能を週3回以上使いたい人、家事を効率化したい共働き世帯にはドラム式が向いているとされています。洗濯物を干す時間が1回につき10〜20分から5分程度に短縮できるという時間節約の効果も報告されています。
また、縦型洗濯機の約半分の水量で洗濯できるため、水道代が抑えられるという長期的なコストメリットがあります。花粉症の人や外に干したくない人、天候に左右されず好きなときに洗濯したい人にとってはドラム式が有効です。
「たたき洗い」方式は洗濯物同士の摩擦や絡まりが少なく、衣類へのダメージが縦型より軽減されやすいという点も、デリケートな衣類を多く持つ人には魅力です。1台で洗濯と乾燥が完結するため、縦型洗濯機と乾太くんを置く場合と比べて設置スペースの面でメリットがあるとの声もあります。「機体1つで洗浄と乾燥ができるのはかなり嬉しい」という報告もあり、ライフスタイルに合えば大きな利便性があると考えられます。
ドラム式洗濯機を二度と買わないと後悔しないためのまとめ
この記事のまとめです。
- 乾燥容量は洗濯容量の約半分であることが多く、全量を一度に乾燥できないケースがある
- 洗濯容量だけでなく「乾燥容量」を必ず確認してから購入する
- ヒートポンプ式乾燥は衣類へのダメージが少なく電気代も抑えられるため、長期使用ならランニングコストが有利
- ヒーター式は本体価格が安いが高温乾燥で衣類が傷みやすく、電気代も高くなる傾向がある
- 乾燥フィルターは週1回、ゴムパッキン・洗濯槽は月1回が推奨お手入れ頻度
- お手入れを怠ると乾燥力低下・ニオイ・カビ・故障の原因になる
- 本体価格は最低10万円〜35万円程度で、修理費は乾燥機能故障で4〜5万円かかることもある
- 設置前に防水パンのサイズ・蛇口高さ・扉開閉スペースの3か所を測っておく
- 扉の開閉方向(右開き・左開き)を搬入経路と設置場所の両方で確認する
- ドラム式洗濯機の設計上の標準使用期間は平均7年、部品保有期間は6〜7年が目安
- 購入から5年以上経過・保証期間終了後に故障した場合は買い替えを検討するのが合理的
- 洗浄力を重視するなら縦型洗濯機の方が泥汚れ・固形汚れに強いという特性がある
- 「二度と買わない」と感じた主な理由は「掃除の手間」「乾燥が不十分なケース」「価格の高さ」「サイズの大きさ」
- 50人アンケートでは約8割がドラム式に満足しており、満足度は使い方・選び方で大きく変わる
- 共働きや花粉症・天候を気にせず洗濯したい人など、ライフスタイルに合った人には高い利便性がある

