洗濯機が突然壊れた経験はありませんか。忙しい朝や洗濯物がたまった週末に限って、こうしたトラブルは起きるものです。「どこに連絡すればいい?」「今日の洗濯物はどうする?」と頭が真っ白になってしまう気持ち、よくわかります。
でも、落ち着いてください。洗濯機が動かなくなった時、それが本当の故障とは限りません。ちょっとした確認や対処で元通りになるケースも意外と多いのです。電源コードの緩みや洗濯物の偏りなど、シンプルな原因が隠れていることも珍しくありません。
また、故障が確認された場合でも、修理か買い替えかを判断する基準があります。洗濯機の寿命や補修用部品の保有期間を知っておくだけで、無駄な出費を防ぐことができます。
この記事では、洗濯機が壊れる前の前兆サインの見分け方から、症状別の応急処置、修理か買い替えかの判断基準、そして洗濯機が使えない間を手洗いやコインランドリーで乗り切るコツまで、順を追って解説します。急なトラブルに慌てず対処できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
- 洗濯機が壊れる前の前兆サインを知っておくと早期対処ができる
- 症状別(洗濯槽・脱水・排水・給水・異音・異臭)に応急処置の方法が異なる
- 修理か買い替えかは「製造年数」と「保証期間」を基準に判断する
- 洗濯機が使えない間は手洗い・コインランドリーで乗り切れる
洗濯機が壊れたときのサインと症状別の対処法
- 洗濯機が壊れる前兆サインを見逃さない
- 洗濯槽が回らない・脱水できない時の原因と応急処置
- 排水できない・給水されない時の確認ポイントと対処法
- 洗濯機から異音・異臭・水漏れが起きた時の対処法
- 洗濯機が壊れた時に修理か買い替えかを見極める方法
洗濯機が壊れる前兆サインを見逃さない

洗濯機が突然壊れたように見えても、実はその前から何らかのサインを出していることが多いものです。普段と違う「あれ?」という小さな変化に気づけると、大きなトラブルを未然に防げる可能性があります。
まず注意したいのが音の変化です。洗濯中に「ガタガタ」「ゴトゴト」「キュルキュル」といった今まで聞こえなかった音がし始めた場合、モーターやベルト、ドラムの異常が考えられます。特に一定間隔の異音はモーターの異常、キュルキュルという摩擦音は内部のベルトが寿命を迎えているサインかもしれません。
次に水まわりの変化です。水がたまらない場合は給水ホースの詰まりや故障の可能性があり、水が排水されない場合は排水ホースの詰まりやポンプの異常が考えられます。脱水時に異常な振動や音がするのは、ドラムのバランス悪化・モーターの劣化・排水不良のサインである可能性があります。
電源まわりのトラブルも見逃せません。電源が突然つかなくなる、途中で止まるといった症状はコンセントの接触不良や基盤の故障が原因として考えられます。操作パネルが反応しない、エラー表示が頻繁に出るといった変化も壊れるサインとして注意が必要です。
においにも気を配ってください。カビ臭さは洗濯槽の掃除で改善することが多いですが、「焦げ臭い」においがした場合は話が別です。モーターの異常や配線のショートが考えられ、そのまま使い続けると火災につながる危険性があります。すぐに運転を停止して電源プラグを抜き、速やかにメーカーや修理業者に連絡してください。
また、電源コードが熱を持っていたり変色している場合はトラッキング現象の可能性があり、直ちに使用をやめることが必要です。プラグにホコリや水分がたまると火花放電が起き、やがて発火する危険があります。洗濯機本体に問題がないように見えても、絶対にそのまま使い続けてはいけません。

洗濯槽が回らない・脱水できない時の原因と応急処置

洗濯を開始しているのに洗濯槽が回らない、脱水だけができないというトラブルは、洗濯機の故障の中でも特によくあるケースです。しかし故障と決めつける前に、まず確認してほしいポイントがいくつかあります。
洗濯槽が回らない原因として最初に疑うべきは、洗濯物の詰め込みすぎです。容量を超えて洗濯物を入れると洗濯機に大きな負担がかかり、槽が回りにくくなります。洗濯ネットの中に洗濯物を詰め込みすぎることでも同様の現象が起きる可能性があります。まずは洗濯物の量を減らして状況が改善するか確認してみましょう。
詰め込みすぎが原因でない場合は、「パルセーター」という洗濯槽を回す部品にトラブルが起きている可能性があります。取扱説明書に対処方法が記載されている場合は、その手順に従ってお手入れしてみてください。
脱水ができない時に最初に確認したいのは洗濯機のフタです。フタが開いたままになっていると脱水が始まらずエラーで停止します。次に洗濯物の偏りを確認してください。洗濯槽の中で洗濯物が片側に寄っているとバランスが崩れてうまく回転できず、安全装置が働いて自動停止することがあります。フタを開けて洗濯物を手でほぐし、均等に広げ直すだけであっさり動き出すことがよくあります。
また、ホースの汚れが脱水に支障をきたしているケースもあります。取扱説明書に従って排水ホースをきれいに掃除してみましょう。これらを試しても改善しない場合は、センサーの故障など内部部品の問題が考えられます。その際は修理や買い替えの検討が必要です。脱水でびしょ濡れが続く、という状態が頻繁に発生する場合も故障のサインとみてよいでしょう。
排水できない・給水されない時の確認ポイントと対処法

排水や給水のトラブルは、実は故障ではなくホースや部品の汚れ・詰まりが原因であることが多いです。焦らず順番に確認していきましょう。
排水がうまくいかない時は、まず排水ホースの状態を確認してください。ホースの上に何かが乗って押しつぶしていないか、ホースが折れ曲がったりしていないかをチェックします。ホースを正しい状態に戻すだけで排水が正常に戻る可能性があります。汚れが原因になるケースも多いので、取扱説明書に従ってホースや排水口をきれいに掃除することも大切です。それでも改善しない場合は故障の可能性が高いため、業者に依頼して修理するか買い替えを検討しましょう。
また、排水バルブが故障していると、給水している最中に急に水が止まることがあります。これは排水バルブの修理が必要なサインです。
給水されない場合は、最初に給水用の蛇口が閉まっていないかを確認してください。意外に多い原因で、蛇口を開けるだけで給水できることがあります。蛇口が開いているのに給水できない場合は、給水ホース内部に汚れが溜まって水の流れが悪くなっている可能性があります。給水ホースを取り外してホース内部を水で洗い流してみましょう。水を止める弁にトラブルが起きている可能性や、給水フィルターが目詰まりしている可能性も考えられます。
エラーメッセージが表示された場合は、まず取扱説明書でその機種特有のエラー内容と対処方法を確認してください。掃除や簡単なメンテナンスで改善する場合もありますが、ただちにメーカーサポートへ問い合わせすべきエラーもあります。取扱説明書に従って対処し、改善しない場合は専門の業者に相談することをおすすめします。
洗濯機から異音・異臭・水漏れが起きた時の対処法

洗濯機から普段と違う音・においがする、あるいは水が漏れているといった場合も、原因によって対処法が大きく異なります。正しく見極めることが大切です。
異音については、まず鍵や小銭などの異物混入を疑ってください。「カラカラ」「ガリガリ」と不規則な音がする場合は、洗濯機の運転を止めて懐中電灯でパルセーター部分を確認しましょう。洋服のチャックなど金属が洗濯槽にぶつかって音がするケースもあります。異物が原因でない場合は、寿命による内部部品の劣化が考えられます。異音がする時は自分で対処するのは危険なため、業者を呼んで点検してもらうことをおすすめします。洗濯機を自分で分解するのは危険が伴い、保証が適用されなくなる場合もあるため避けてください。
においの対処は種類によって異なります。カビ臭い場合は洗濯槽クリーナーを使って洗濯槽を洗浄しましょう。槽洗浄コースがある場合は月1回の目安で運転すると汚れの蓄積を防げます。それでも改善しない場合は、内部部品が腐食している可能性があるためメーカーや専門業者に問い合わせましょう。焦げ臭いにおいがした場合は内部の部品が摩耗している可能性があり、非常に危険です。すぐに使用をやめてメーカーや修理専門業者に連絡してください。
水漏れは、故障よりも漏れている箇所のサビや汚れ・損傷が原因であることが多いです。給水ホースや排水ホースの接続部分の緩みが原因なら自分で対処できます。ホースの接続部分をしっかり締め直し、亀裂や穴があればホースを交換しましょう。ただし、洗濯機本体の下から水が漏れている場合は内部部品が破損している可能性が高く、早急な対応が必要です。床を傷める原因にもなるので、まず電源を切ってコンセントを外し、蛇口を締めてから業者に連絡してください。

洗濯機が壊れた時に修理か買い替えかを見極める方法

洗濯機が壊れた時に誰もが悩むのが「修理して使い続けるか、思い切って買い替えるか」という問題です。これはいくつかのポイントから総合的に判断する必要があります。
まず、洗濯機の寿命について知っておきましょう。洗濯機の寿命は7年〜10年といわれており、メーカーが定める設計上の標準使用期間はほとんどが6〜7年です。2021年3月の内閣府消費動向調査によると、洗濯機の平均使用年数は10.2年で、そのうち75.4%の人が「故障」を理由に買い替えています。
重要な判断基準となるのが「補修用性能部品の保有期間」です。メーカーが修理に必要な部品を保管している期間は製造終了から6年間と定められています。この期間を過ぎてしまうと、部品がなくて修理ができないケースも起こります。製造年から6年以上が経過している洗濯機は、修理を依頼しても断られる可能性があります。
修理がおすすめなケースは、メーカー保証や家電量販店の延長保証期間内の場合、あるいは製造年から6年経っていない場合です。保証期間内なら修理費用を抑えられますし、年数が浅ければ修理の方が安くなることが多いといえます。
一方、使用年数が7年を超えていて調子が悪い場合は、買い替えを視野に入れることをおすすめします。一箇所を修理しても別の箇所がすぐに故障するという「故障の連鎖」が起きやすくなるためです。洗濯機本体の相場は10万円前後との報告があり、修理費用との比較を業者への見積もりで確認してから判断しましょう。なお、最新モデルは省エネ・節水性能が向上しており、ドラム型洗濯機を2006年製から2014年製に買い替えた場合で年間約7,300円の電気代節約が確認されているとの調査発表もあります。
洗濯機が壊れた時に乗り切る方法と故障を防ぐコツ
- 洗濯機が壊れた時の手洗い方法と押し洗いのコツ
- 手洗いでの脱水テクニックとコインランドリーの活用法
- 洗濯機の故障を防ぐ日常メンテナンスのコツ
洗濯機が壊れた時の手洗い方法と押し洗いのコツ

洗濯機が壊れてしまったら、修理や買い替えが完了するまでの間は手洗いで乗り切ることになります。手洗いにはちょっとしたコツがあり、押さえておくと衣類を傷めずきれいに洗うことができます。
まず手洗いを始める前に、衣類についている洗濯表示を必ず確認してください。水洗い不可のマークがある衣類は絶対に水洗いしてはいけません。型崩れなどの原因となるため、クリーニングに出す必要があります。洗える衣類については、素材に合った洗い方を選びましょう。
手洗いに必要なものは、洗面器やバケツ(大量の洗濯物があれば浴槽も活用できます)、肌に優しい洗濯洗剤(おしゃれ着用洗剤や中性洗剤)、ゴム手袋(手荒れ防止のため)です。
洗い方の基本は「押し洗い」です。水かぬるま湯を張った容器に適量の洗剤を溶かし、衣類を入れて全体に洗剤液を行き渡らせます。水温は40℃以下がベストです。その後、衣類全体に圧をかけるように優しく押し洗いします。「もみ洗い」や「ゴシゴシこする」のは繊維を傷める原因になるため避けてください。汚れの多い襟や袖口などは軽くもみ込む程度に留めましょう。
すすぎは2〜3回を目安に、洗剤残りがなくなるまで丁寧に行います。洗剤が残ると肌荒れや繊維の劣化につながるため、最後まで手を抜かずにすすいでください。
ジーンズやバスタオルなど重い衣類、あるいは大量の洗濯物は手洗いが大変です。そのような場合はコインランドリーの利用をおすすめします。デリケートな素材の衣類(シルク・レース・カシミヤなど)は冷水または常温のぬるま湯で短時間の押し洗いにとどめましょう。
手洗いでの脱水テクニックとコインランドリーの活用法

手洗いで一番の難関は「脱水」です。力まかせに雑巾のように絞ると、衣類が伸びたり型崩れしたりする原因になってしまいます。ここでは衣類を傷めない脱水テクニックをご紹介します。
最もおすすめなのが「バスタオルサンドイッチ法」です。乾いたバスタオルを広げて置き、その上に濡れた衣類を広げて置きます。そのまま端からくるくると海苔巻きを作るようなイメージで丸めてください。丸めたら軽くギュッと絞ると、乾いたタオルが水分を吸い取ってくれます。バスタオルがびしょびしょになったら絞って再利用しましょう。数枚用意しておくとより効率的です。この方法なら衣類の型崩れや繊維へのダメージを最小限に抑えることができます。
シルクやレースなどのデリケートな素材は、タオルの上に広げて軽く押さえるだけで水を出すようにし、強く絞るのは避けてください。脱水後は形を整えて陰干しにすると仕上がりよく乾かせます。
コインランドリーは洗濯機が使えない間の強い味方です。手洗いした衣類の脱水や乾燥をコインランドリーに任せることができ、梅雨時期や冬場など自然乾燥が難しい季節にも役立ちます。ジーンズやバスタオルなど重い衣類はコインランドリーを利用すると手間が省けます。
洗濯機の故障を防ぐ日常メンテナンスのコツ

洗濯機を長く使うためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。小さな習慣が積み重なって洗濯機の寿命を延ばすことにつながります。
洗濯物の量は洗濯槽の8割未満を目安にしましょう。一度に洗う量が多すぎると洗濯機に大きな負担がかかり、寿命を縮めることになります。容量に対して7割程度がベストとの報告があります。詰め込みすぎると衣類の汚れが十分に落ちないという問題も起きます。
洗剤は適量を守ることが重要です。頑固な汚れを落としたいからと多めに入れるのはおすすめできません。洗濯機の内部に洗剤が残ってカビ・ヘドロ化の原因となり、排水口が詰まるなど洗濯機の寿命を縮めてしまいます。洗濯槽や洗濯物の量に合った割合で使用しましょう。
使用後は必ず蛇口を閉めてください。蛇口をそのままにしておくとホースに水圧が加わり続け、水漏れなどの原因となります。特に集合住宅では水漏れが階下への大きなトラブルへ発展するおそれもあるため注意が必要です。
洗濯槽の掃除は月に1〜2回を目安に行いましょう。洗濯機専用の塩素系クリーナーを使って槽洗浄コースを運転すると、カビや汚れの蓄積を防げます。フィルター部分や排水バルブなども同様に定期的に掃除しておくことが大切です。
電源プラグにホコリや水分がたまると、トラッキング現象が起きて発火の危険があります。電源コードが変色・発熱している場合は直ちに使用をやめてください。コンセントの寿命は約10年ともいわれており、定期的にプラグ周りを確認する習慣をつけましょう。
洗濯機の修理が必要な場合は、メーカーのサービスセンターや家電修理の専門事業者に相談することができます。自己判断で分解するのは危険なため、異常を感じたら早めに専門家に連絡することをおすすめします。

洗濯機が壊れた時の対処法と日頃のメンテナンスまとめ
この記事のまとめです。
- 洗濯機が壊れる前には異音・異臭・水漏れ・電源トラブルなどの前兆サインが出ることが多い
- 「ガタガタ」「キュルキュル」などの聞き慣れない音が続いたら早めに確認する
- 焦げ臭いにおいがした場合はすぐに電源プラグを抜き、使用を中止してメーカーに連絡する
- 洗濯槽が回らない時はまず洗濯物の詰め込みすぎと洗濯物の偏りを確認する
- 脱水できない場合はフタの開閉確認と洗濯物の偏り解消を先に試す
- 排水・給水トラブルはホースの状態(詰まり・折れ・接続緩み)から確認する
- エラー表示が出た場合は取扱説明書でエラーコードの意味と対処法を確認する
- 修理か買い替えかは「製造年数(6〜7年が目安)」と「保証期間の有無」で判断する
- 製造から6年以上の洗濯機は補修用部品がない場合があり修理を断られることがある
- 手洗いは押し洗いが基本で、繊維を傷めるゴシゴシ洗いは避ける
- 脱水はバスタオルに包んでくるくると巻く「タオルサンドイッチ法」が型崩れしにくい
- コインランドリーは脱水や乾燥だけの利用も可能で洗濯機が使えない期間に役立つ
- 洗濯物は洗濯槽の8割未満を目安にして洗濯機への負担を減らす
- 洗濯槽の掃除は月に1〜2回、使用後は必ず蛇口を閉める習慣が故障を防ぐ

