ドラム式洗濯機で家が揺れる?原因と対策をプロが徹底解説!

「ドラム式洗濯機を回すと家が揺れる…」そんな悩みを抱えていませんか?

あの大きな振動と音、気になりますよね。もしかしたら、輸送用ボルトの外し忘れや設置場所の水平が取れていないだけかもしれません。

あるいは、洗濯物の入れ方一つで大きく改善することも。

この記事では、ドラム式洗濯機による家の揺れの原因を突き止め、ご自身でできる簡単なチェック方法から、防振ゴムや床補強といった本格的な対策、さらには賃貸物件での注意点や最新の静音機種まで、専門家の視点からわかりやすく解説します。

気になる異音のサインも見逃さず、快適な洗濯ライフを取り戻しましょう。

この記事のポイント
  • ドラム式洗濯機の揺れは輸送用ボルトや設置の水平が原因かも
  • 洗濯物の入れ方次第で振動は大きく変わる
  • 防振グッズや床補強など揺れ対策には段階がある
  • 賃貸物件や床の状態で対策方法が異なる点を理解する
目次

ドラム式洗濯機の揺れ、放置は危険?家が揺れる原因と簡単チェック法

  • まずは確認!輸送用固定ボルトは外した?
  • 洗濯機がガタガタ?設置場所の水平は大丈夫?
  • 洗濯物の入れすぎ・偏りが揺れを増幅させることも
  • 床の強度は十分?賃貸物件での注意点と確認ポイント
  • こんな異音は要注意!揺れ以外のトラブルサイン診断

まずは確認!輸送用固定ボルトは外した?

まずは確認!輸送用固定ボルトは外した?

ドラム式洗濯機を新しく購入したり、引っ越したりした際に、まず確認すべきなのが「輸送用固定ボルト」です。これは、輸送中の衝撃でデリケートな洗濯槽が故障するのを防ぐための保護部品です。

ドラム式洗濯機のドラムは、サスペンションやダンパーによって本体内部で支えられており、洗濯や脱水時の振動を吸収する構造になっています。しかし、輸送用ボルトを付けたまま運転すると、この振動吸収機能が全く働かず、ドラムの強力な力が直接本体や床、家全体に伝わってしまいます。これが家が揺れるほどの異常な振動や騒音の主な原因となり、メーカーも故障の確率がかなり高いと警告するほど危険な状態です。

輸送用ボルトは通常、洗濯機の背面に数カ所あり、付属の専用工具で取り外せます。取り外したボルトは、次の引っ越しなどで必要になるため大切に保管しましょう。もし紛失しても、メーカーから部品として取り寄せることが可能です。

設置を業者に依頼した場合でも、ごく稀に外し忘れのミスが起こり得ます。運転を開始する前に、必ずご自身で輸送用ボルトが外されているかを確認する習慣をつけましょう。

洗濯機がガタガタ?設置場所の水平は大丈夫?

洗濯機がガタガタ?設置場所の水平は大丈夫?

輸送用ボルトを外しても揺れが収まらない場合、次に疑うべきは「設置場所の水平」です。ドラム式洗濯機は、構造上、水平に設置されていることが非常に重要です。もし傾いた状態で設置されていると、洗濯槽の回転軸がぶれ、特に衣類と水を含んで重くなった脱水時にはバランスが著しく崩れ、異常な振動や「ガタガタ」という音、さらには家全体の揺れに繋がります。

多くの洗濯機には本体上部に水準器が内蔵されているか、付属品として同梱されています。この水準器の気泡が中央の円に収まっているかを確認しましょう。

もし傾いている場合は、洗濯機の脚の高さを調整します。多くの機種では、手前の脚を回すことで高さを変えられます。説明書で調整方法を確認し、水準器を見ながら微調整してください。調整後は、洗濯機の対角線上の角を軽く押して、ガタつきがないか最終チェックをすることが安定した運転には不可欠です。

また、設置場所の床が滑りやすかったり、柔らかかったり、強度が不足している場合も振動の原因となります。防水パン自体が歪んでいるケースもあるため、洗濯機だけでなく、その土台となる床面の状態にも注意を払うことが重要です。

洗濯物の入れすぎ・偏りが揺れを増幅させることも

洗濯物の入れすぎ・偏りが揺れを増幅させることも

洗濯機の設置状態に問題がなくても、日々の「洗濯物の入れ方」が原因で、ドラム式洗濯機が大きく揺れることがあります。特に、量が多すぎたり、洗濯槽の中で衣類が一方に偏ったりすると、脱水時の高速回転でバランスが崩れ、大きな振動や騒音を引き起こします。これは、回転するドラムの重心が偏ることで、遠心力が不均一にかかり、洗濯槽が暴れるように動くためです。

まず、洗濯物を詰め込みすぎる「入れすぎ」は禁物です。メーカーが定める洗濯容量を守り、洗濯槽に余裕を持たせましょう。逆に、バスタオル1枚だけといった「少なすぎ」も、洗濯物が壁面に張り付いて偏りの原因となるため、他の洗濯物を追加してバランスを取ることが推奨されます。

特に注意が必要なのは、ジーンズや柔道着など、水を吸うと非常に重くなる洗濯物です。これらを1点だけで洗うと、著しいアンバランスを引き起こします。大きなものを洗う際は、洗濯槽の底に広げるように入れ、周りに軽い衣類を配置して均等な重さになるよう工夫しましょう。

洗濯ネットの使い方も重要です。ネットに衣類を詰め込みすぎたり、大きなネットに少量の衣類を入れたりすると、中で衣類が固まり、偏りを生み出します。ネットの大きさに合った量を入れ、複数のネットに分けるなどの工夫が効果的です。

床の強度は十分?賃貸物件での注意点と確認ポイント

床の強度は十分?賃貸物件での注意点と確認ポイント

ドラム式洗濯機は本体重量が70kgから90kg以上にもなり、洗濯時には水と衣類の重さが加わるため、設置される床にはかなりの負荷がかかります。もし床の強度が不足していたり、経年劣化で弱っていたりすると、洗濯機の振動が床を通じて建物全体に伝わり、家が揺れるように感じられることがあります。床が「フカフカ」したり、きしむ音がしたりするのは強度不足のサインかもしれません。

特に賃貸物件では、より慎重な対応が求められます。まず、ドラム式洗濯機を導入する前に、備え付けの防水パンに本体が収まるか、扉の開閉スペースは十分かを確認する必要があります。防水パンがない場合は、水漏れのリスクも考慮しましょう。

さらに、給水用の蛇口の高さが洗濯機本体と干渉しないか、そして本体サイズが大きいドラム式洗濯機を搬入するための経路(廊下、エレベーター、ドアなど)が確保されているかを、事前にメジャーで計測しておくことが不可欠です。

もし床の補強が必要だと感じた場合でも、賃貸物件では勝手に工事を行うことはできません。必ず事前に管理会社や大家さんに相談し、許可を得る必要があります。その際、退去時の原状回復義務についても確認しておくことが大切です。

こんな異音は要注意!揺れ以外のトラブルサイン診断

こんな異音は要注意!揺れ以外のトラブルサイン診断

ドラム式洗濯機が家を揺らすほどの振動を起こす時、同時に普段とは違う「異音」が発生していることも少なくありません。この異音は、洗濯機が発する重要なSOSサインである可能性があり、その種類によって原因や緊急度が異なります。揺れだけでなく、どんな音がしているかにも注意を払い、早期発見・早期対処につなげましょう。

異音の種類考えられる原因主な対処法関連情報/特に注意すべき点
ガリガリ・カラカラ音洗濯槽内に小銭、ヘアピン等の硬い異物が混入。モーターやパルセーターの不具合。電源を切り、異物を取り除く。改善しない場合は専門業者に点検を依頼。放置すると洗濯槽や衣類を傷める可能性。モーター等の故障の場合、修理費用が高額になることも。
キュルキュル音モーターの回転を伝えるベルトの摩耗、劣化、緩み。ベルトの交換が必要。専門業者に修理を依頼。ベルトが完全に切れると洗濯槽が回転しなくなる。早めの対処が推奨される。
ガタガタ音洗濯物の量が多すぎる、または偏っている。洗濯機が水平に設置されていない。洗濯物の量を調整し、均等に配置する。洗濯機の水平を確認し、調整する。揺れの直接的な原因であることが多い。基本的なチェックポイント。
ブーン音排水ホースや排水口の詰まり。給水バルブが完全に開いていない。モーターへの過負荷。排水経路を清掃する。給水バルブを確認する。改善しない場合は専門業者に点検を依頼。排水不良は水漏れの原因にも。モーター負荷が続くと故障に繋がる可能性。
ゴポゴポ・コポコポ音排水時に空気も一緒に排出される音。排水弁の正常な開閉音。基本的には異常なし。ただし、音が異常に大きい場合は排水口の詰まりを確認し、清掃する。定期的な排水口の掃除は詰まり予防に有効。
ドン・ガンという衝撃音ウォーターハンマー現象(水道管内の急激な水圧変動による衝撃音)。水道業者に相談し、水栓に水撃防止器の設置を検討。放置すると水道管や給水バルブの破損に繋がることも。近隣への騒音問題にもなり得る。
ゴンゴン音脱水初期などに洗濯槽が本体内部に軽く接触する正常な動作音の場合も。取扱説明書で、お使いの機種特有の動作音について確認する。不安な場合はメーカーに問い合わせる。全ての「ゴンゴン音」が正常とは限らないため、他の異変と合わせて判断。

これらの異音は、洗濯機が何らかの異常を抱えているサインです。「ガリガリ」「キュルキュル」といった音は部品の摩耗や破損を示唆していることが多く、放置するとより深刻な故障につながる可能性があります。モーターや内部機構に関わるような場合は、無理せず速やかに専門の修理業者やメーカーに相談することが、問題を安全かつ確実に解決するための鍵となります。

今すぐできる!ドラム式洗濯機 家が揺れる対策と最終手段を徹底解説

  • 洗濯物の入れ方を見直すだけで揺れが軽減するコツ
  • 防振ゴム・防振マットの効果と選び方、設置時の注意点
  • かさ上げ台は有効?メリット・デメリットと最適な選び方
  • それでも揺れが収まらない場合の床補強:DIYから業者依頼の費用まで
  • 最新機種は揺れにくい?静音性に優れたドラム式洗濯機と技術

洗濯物の入れ方を見直すだけで揺れが軽減するコツ

洗濯物の入れ方を見直すだけで揺れが軽減するコツ

ドラム式洗濯機の不快な揺れは、特別な道具や費用をかけず、「洗濯物の入れ方」を工夫するだけで驚くほど軽減できる場合があります。揺れの大きな原因である「洗濯物の偏り」をいかに防ぐかが鍵となります。

基本は、洗濯槽の中で衣類ができるだけ均等に分散するように心がけることです。特に、ジーンズやバスタオルなど、水を吸うと重くなる大物を洗濯する際は、単独で洗わず、他の軽い衣類を2〜3枚一緒に入れて全体の重量バランスを取りましょう。メーカーによっては、先に大物を洗濯槽の底に広げ、その周りに他の衣類を配置する方法を推奨しています。

洗濯ネットの使い方も重要です。ネットに衣類を詰め込みすぎたり、逆に大きすぎるネットに少量の衣類を入れたりすると、中で衣類が塊になり偏りの原因となります。ネットの大きさに合った適量を入れ、必要なら複数の小さなネットに分け、ネットに入れない衣類と一緒に洗いましょう。

もちろん、洗濯物を詰め込みすぎるのも厳禁です。洗濯槽の7〜8割程度を目安に、衣類が自由に動けるスペースを確保することが大切です。日々のちょっとした心がけが、不快な揺れを減らし、洗濯機への負担も軽減します。

防振ゴム・防振マットの効果と選び方、設置時の注意点

防振ゴム・防振マットの効果と選び方、設置時の注意点

洗濯機から床へ伝わる振動や騒音を手軽に軽減するアイテムとして、防振ゴムや防振マットがあります。これらは洗濯機の脚の下や本体の下に敷くことで、振動エネルギーを吸収・分散させ、床への伝達を和らげることを目的としています。特に、洗濯機自体に故障がなく、運転中の「ガタガタ」という振動や音が気になる場合に効果が期待できます。

選ぶ際には、まず材質と厚みを確認します。衝撃吸収性に優れた特殊なゴム素材を使った製品は高い効果が期待できますが、薄すぎると効果が薄く、厚すぎると不安定になる可能性があります。次に、洗濯機の脚がしっかり収まるサイズを選びましょう。

最も重要なのが耐荷重です。ドラム式洗濯機は水や衣類を含むと100kgを超えるため、150kg〜200kg程度の耐荷重がある製品を選ぶと安心です。設置前には床と洗濯機の脚をきれいに掃除し、マットを敷いた上で再度、洗濯機が水平になるよう調整することが不可欠です。

ただし、これらは振動の伝達を軽減するものであり、洗濯機自体の激しい揺れや床の構造的な弱さといった根本原因は解消できません。また、メーカーによっては使用が推奨されていない場合もあるため、必ず取扱説明書を確認してください。

かさ上げ台は有効?メリット・デメリットと最適な選び方

洗濯機かさ上げ台は、洗濯機を床から数センチ高く設置するための台座です。主なメリットは、洗濯機下の掃除がしやすくなること、排水ホースの適切なスペースを確保できること、そして製品によっては防振・防音効果も期待できる点です。洗濯機下に掃除機のノズルが入りやすくなり、排水ホースの圧迫による排水不良や水漏れのリスクを軽減できます。

一方でデメリットもあります。最も注意すべきは、重心が高くなるため、設置状況によっては逆に不安定になり振動が悪化する可能性がある点です。特に、床が元々柔らかい場合や、剛性の低い安価な製品で起こり得ます。また、重量のあるドラム式洗濯機の設置は一人では危険なため、二人以上での作業が必要です。

選ぶ際には、まず耐荷重を確認します。ドラム式洗濯機なら最低でも150kg以上、できれば200kg程度の耐荷重がある製品を選びましょう。高さは掃除のしやすさや振動への影響を考慮し、5cm〜15cm程度のものから選びます。防振効果を期待するなら、脚部にしっかりした防振ゴムが使われているかなどをチェックしましょう。設置時には、かさ上げ台を置いた上で、洗濯機がきちんと水平になるよう調整することが不可欠です。

防振対策グッズ比較(防振ゴム/マット vs かさ上げ台)
対策グッズ主な目的メリットデメリット選び方のポイント費用目安こんな人におすすめ
防振ゴム/マット洗濯機から床への振動伝達の軽減、騒音抑制比較的安価で設置が容易。多様な素材や厚みがある。洗濯機の高さをほとんど変えない。根本的な揺れや床の弱さは解消不可。製品により効果に差。エラーが出るほどの振動には無力。メーカー非推奨の場合あり。経年劣化する。材質(高性能ゴム推奨)、厚み、サイズ、耐荷重(洗濯機総重量以上)、滑り止め効果。数百円~数千円程度手軽に振動・騒音を少しでも和らげたい人。洗濯機下の掃除や排水ホースの取り回しに大きな不満がない人。
かさ上げ台洗濯機下の掃除容易化、排水ホーススペース確保、(製品により)防振洗濯機下が掃除しやすくなる。排水ホースの保護・適切な設置。通気性向上。ゴム製などは防振効果も期待。重心が高くなり不安定になる可能性(特に安価なプラスチック製)。設置に手間と力が必要(二人以上推奨)。操作性が悪化する場合あり。タイプ(据え置き/キャスター)、材質(防振目的ならゴム併用)、耐荷重(ドラム式なら150kg~)、高さ、防振機能の有無、安定性。数千円~1万円程度洗濯機下の掃除を楽にしたい人。排水ホースの取り回しに困っている人。階下への振動・騒音を軽減したいが、掃除の利便性も重視する人(防振機能付きの場合)。

それでも揺れが収まらない場合の床補強:DIYから業者依頼の費用まで

あらゆる対策を試しても家が大きく揺れるほどの振動が改善されない場合、根本的な原因として「床の強度不足」を疑う必要があります。ドラム式洗濯機は非常に重く、運転時の力も大きいため、それを支える床がしっかりしていないと、どんな対策も効果が薄くなります。床がフカフカする、防振グッズが効かない、エラーで停止するなどの状況は、床の強度不足のサインです。

応急処置として、洗濯機の重量を広い面で分散させる「洗濯機用補強板」や、厚手の構造用合板を敷く方法があります。しかし、これらは一時的な対策であり、根本的な解決にはなりません。

確実な効果を求めるなら、専門業者による本格的な床補強工事を検討すべきです。賃貸物件の場合は、必ず大家さんや管理会社に相談してください。工事内容は、床下の根太(床板を支える角材)を追加・補強したり、下地の合板を厚いものに交換したりするなど、状況に応じて様々です。費用は工事内容によって大きく変動しますが、数万円から数十万円かかることもあります。建物の構造に関わる専門的な作業なので、必ず経験豊富な業者に依頼しましょう。

床補強の主な方法と費用相場
補強方法主な工事内容期待できる効果費用目安DIYの可否注意点
洗濯機用補強板の設置メーカー純正または市販の補強板を洗濯機の下に敷く。洗濯機の重量を分散し、床のたわみを軽減。振動をある程度抑制。1万円前後(製品による)可(製品の指示に従う)あくまで対症療法。床の根本的な弱さは改善しない。製品の厚みや材質で効果は異なる。
コンパネ等厚板の敷設ホームセンター等で合板を購入し、洗濯機サイズより大きめに敷く。簡易的な重量分散。ごく軽微なたわみ抑制。数千円(材料費のみ)可(カット等作業が必要)一時的な対策。防振効果は限定的。見た目や段差の問題も。
床下地合板の増し貼り/交換既存の床板を剥がし、下地合板を厚いものに交換、または重ねて張る。床面の剛性向上。床のフカフカ感の改善。5万円~15万円程度(範囲による)難(専門知識・技術要)床を剥がす作業が必要。根太に問題がない場合に有効。
根太の補強/追加/交換床下に入り、既存の根太を補強材で強化、新しい根太を追加、または腐食・損傷した根太を交換。床の構造的な強度向上。根本的なたわみ・振動の抑制。1箇所数万円~、範囲により10万円~数十万円不可(専門業者必須)床下の状況確認が必須。建物の構造に関わるため専門的な判断と施工技術が必要。
洗濯機置き場全体リフォーム上に加え、給排水設備工事や内装工事も含む場合。洗濯環境全体の改善。15万円~30万円以上不可(専門業者必須)大規模な工事になることが多い。費用と工期を十分に確認。

最新機種は揺れにくい?静音性に優れたドラム式洗濯機と技術

最新機種は揺れにくい?静音性に優れたドラム式洗濯機と技術

古いドラム式洗濯機を使っていて、様々な対策をしても揺れや騒音が改善しない場合や、これから新規購入を検討している場合、最新の「静音・低振動設計」が施された機種への買い替えも有効な選択肢です。

近年のモデルは、振動や騒音を抑える技術が大きく進化しています。注目すべき技術の一つが「DDインバーターモーター」です。これは、モーターが直接洗濯槽を駆動する方式で、従来のベルト駆動時に発生しがちな騒音や振動を大幅に低減します。また、モーターの回転を滑らかに制御できるため、運転全体の静粛性が向上します。

もう一つの重要な技術が、高性能な「ダンパー」や「サスペンションシステム」です。ドラムの洗濯槽は、スプリングとダンパーで支えられた宙に浮いたような構造になっており、これらの部品の性能を高めることで、脱水時などの揺れを効率よく吸収し、本体への伝達を最小限に抑えています。

新しい機種を選ぶ際は、カタログなどで「低振動」「静音設計」といったキーワードや、具体的な技術(DDインバーターなど)が採用されているかを確認しましょう。運転音のデシベル(dB)表示も参考になります。ただし、最新機種でも設置状況によってはある程度の振動は発生するため、過度な期待は禁物です。

総括:ドラム式洗濯機 家が揺れる 対策

この記事のまとめです。

  • ドラム式洗濯機の揺れはまず輸送用ボルトの確認から始める
  • 洗濯機の水平設置は揺れ対策の基本である
  • 洗濯物の量や入れ方の工夫で揺れは軽減できる
  • 大物や少量の洗濯は特に偏りやすいので注意が必要だ
  • 洗濯ネットの使いすぎや詰め込みすぎも揺れの原因になる
  • 床の強度が不足していると洗濯機の振動が家に響きやすい
  • 賃貸物件では設置スペースや規約の確認が不可欠だ
  • 異音の種類によって洗濯機の状態や対処法が異なる
  • 防振ゴムやマットは軽微な振動伝達の軽減に役立つ
  • かさ上げ台は掃除や排水には便利だが揺れを増すこともある
  • 防振グッズはメーカーや機種との相性を考慮して選ぶ
  • 床の補強は最終手段であり専門業者への相談が賢明だ
  • 床補強の費用は工事内容により大きく変動する
  • 最新のドラム式洗濯機は低振動技術が進化している
  • DDインバーターや高性能ダンパーが静音性に貢献する
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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