洗濯機の隙間収納の選び方|防水パン・排水口を避ける採寸とタイプ比較

洗濯機の隙間収納の選び方|防水パン・排水口を避ける採寸とタイプ比較

洗濯機の隙間収納は、空いている横幅だけで選ばず、防水パンに脚を置けるか、排水口やホースをふさがないか、洗濯機のフタを開けられるかまで確かめることが大切です。約5cmしかない場所なら、床置きラックより洗濯機側面を使う薄いマグネット収納が候補になります。

収納量が多ければ自立型、掃除や移動のしやすさを求めるならキャスター付き、床を空けたいならマグネット式、高さ方向を使いたいなら突っ張り式というように、隙間の状態と入れたい物の両方から選びましょう。ここからは、購入前に測る場所と、それぞれの方式が向く条件を順に整理します。

この記事のポイント
  • 洗濯機の隙間収納で測る場所
  • 防水パン・排水口を避ける確認方法
  • 約5cmの隙間を生かす収納例
  • 収納タイプごとの選び分け
目次

洗濯機の隙間収納を選ぶ前に測る場所と基本の選び方

隙間の幅だけでなく奥行き・高さ・動作の余白まで測る

隙間の幅だけでなく奥行き・高さ・動作の余白まで測る
背景はイメージです

最初に測りたいのは、収納本体を置ける横幅、壁から通路側までの奥行き、使える高さです。続いて、入れたい洗剤ボトルやタオルの寸法と、棚・引き出しの内寸を照合します。外寸が隙間に収まっても、引き出しが浅ければ背の高いボトルは入りません。

奥行きは「本体が収まるか」だけでなく、通路へどこまで出るかを見る寸法でもあります。洗濯カゴを持って普段どおり通り、体やカゴが当たらないか試すと、図面だけでは分かりにくい使い勝手を確認できます。

確認する場所確かめること
横幅ラック本体や脚を置けるか
奥行き通路へ出ず、カゴを持って通れるか
高さ蛇口、棚、窓などに当たらないか
洗濯機上部フタや自動投入タンクを全開にできるか
給水まわり蛇口、給水ホース、コンセントを妨げないか
収納部の内寸ボトルなどが収まり、取り出せるか

上側の余白も見落とせません。置けるくらし編集部の事例では、床置きラックの脚は設置できたものの、蛇口が邪魔になり、洗濯機上部にある自動投入タンクのふたが半分ほどしか開かなかったといいます。

候補の収納を決める前に、フタを全開にして高さを測り、蛇口やホースの前後位置も記録しておきましょう。「置ける寸法」と「毎日の操作がしやすい寸法」を分けて考えるのが、失敗を減らすコツです。

防水パンは内側・外側・ふちと脚の位置を分けて確認する

防水パンがある場合は、ラック全体の幅より先に、4本の脚が平らに立つ場所を決めます。防水パンの内側、外側の床、ふちでは高さや使える面積が異なるため、「隙間は18cmある」といった一つの数字だけでは設置可否を判断できません。

測るのは、防水パンの内側寸法、ふちの幅と高さ、外側に残る床、洗濯機背面から壁までの余白です。巾木や壁が脚に当たることもあるので、脚の予定位置を前後左右それぞれ確認します。4本とも内側または外側の平らな面に置けるか、ふち対応品なら脚先や専用パッドが十分に乗るかを見てください。

アジャスター付きは、高さを調整して段差に対応できる可能性があります。ただし、調整できる範囲は製品によって異なります。段差の実測値と製品仕様を照合し、脚の一部だけを細いふちへ無理に載せる置き方は避けましょう。

置けるくらし編集部の「足元リスク点」では、脚の一部がふちや段差に乗る、片側の高さが異なりアジャスター頼みになる、ラックが通路へ出る、蛇口に当たる、フタに当たる、排水口やホースまわりを掃除しにくくなる、という6項目を各1点で確認しています。

合計3点以上ならラックを見送る判断です。また、片側だけ5cm以上の段差が出る例も3点以上として、突っ張り式や別収納へ変える判断が示されています。これは同編集部の判断例なので、最終的には候補製品の対応範囲を確認してください。

排水口とホースを避け、掃除できる配置を残す

排水口とホースを避け、掃除できる配置を残す
背景はイメージです

排水口や排水ホースの近くでは、空いて見える場所をすぐ収納で埋めず、位置と高さを先に確認します。棚板や脚でふさがないことに加え、点検や掃除の際に手を入れたり収納を動かしたりできる配置を残しましょう。

RoomClipの投稿には、洗濯機横にバスタオルや洗剤を置ける棚をDIYし、下にある排水口の周囲を避けて作った例があります。同じ投稿者は、洗濯時間が長くなり、業者に確認してもらったところ排水口に詰まったヘアピンが原因だったという体験も記しています。

収納の便利さだけでなく、排水口へ近づけることも配置条件に含めたいところです。

床置きラックでは排水口やホースを避けられないなら、収納方法を小さく分けます。床を使わないマグネット収納、排水口やホース上の小さな空間を使う防水パン上ラック、別の場所に置くストック収納が候補です。

防水パン上ラックは大きなタオル収納より小物向きとされ、製品ごとに対応する防水パン寸法や設置条件があります。洗剤だけを洗濯機横へ、タオルを洗面台側へ、買い置きを別収納へ分ける方法なら、排水まわりをふさがずに床置きを減らせます。

約5cmの隙間は床置きにこだわらず側面を使う

洗濯機脇が約5cmなら、一般的な自立型収納を入れる前提ではなく、洗濯機側面へ付ける薄い収納を検討しましょう。

grapeライフハック編集部が2026年4月20日に公開した例では、ダイソーの「noma ラップホルダー(マグネット)」2個と「ディスプレイラック02」を組み合わせ、入浴剤などの置き場を作っています。

  1. マグネット式ラップホルダーを2個用意する
  2. 2個を並べて洗濯機側面に貼り付ける
  3. 並べたホルダーへディスプレイラック02を合わせる
  4. 入浴剤などの小物収納として使う

この方法は、約5cmの隙間を使った同編集部の具体例です。設置前に、使用中の洗濯機側面へマグネットで取り付けられるかを確認し、ラップホルダーとディスプレイラックの寸法や使用条件も照合してください。

床から立ち上がる家具がないため、細い隙間でも足元を埋めずに済みます。ただし、ここで収納した例は入浴剤などの小物です。

大きな洗剤ボトルまで同じ組み合わせで収納できるとは広げず、置く物に合った製品を選びましょう。

洗濯機の隙間収納をタイプ別に比較して使い分ける方法

キャスター付き収納は掃除と奥の物の出し入れに便利

キャスター付きのサイドラックやワゴンは、本体を手前へ動かしやすく、ラック下の床掃除や奥に置いた物の出し入れに役立ちます。洗濯機の奥行きに沿って収納を作りたいものの、奥へ手を伸ばしにくい場所で特に検討しやすいタイプです。

引き出し式は、収納本体を動かさずに奥の物を取り出しやすく、使用頻度の高い洗剤や衣類を分けて収める用途に向きます。ワゴン式は本体を引き出すことで奥へアクセスできます。重い物を入れる場合は、キャスターの有無だけでなく、各収納部の耐荷重や引き出しの開閉しやすさも見ておきましょう。

置き型の例であるリセ スリムストッカー S2M1L1段のうち、メーカーが案内するオールホワイト品は、幅18cm、奥行40cm、高さ85cmのコロ付きです。

S・M・Lの3サイズの引き出しを使った4段式で、比較サイトには耐荷重が天板1kg、Sサイズの引き出し1段あたり2kg、Mは3kg、Lは10kgと掲載されています。

このオールホワイト品のような多段収納を比べるときは、隙間の幅だけで決めず、40cmの奥行きが通路を妨げないか、85cmの高さが周囲に収まるか、各段の深さが収納予定のボトルに合うかを確認します。色や販売版が異なる商品は寸法やコロの有無まで同じとは限らないため、購入する商品の仕様を照合してください。

マグネット式は床を空けたい狭い隙間に向く

マグネット式は床を空けたい狭い隙間に向く
背景はイメージです

マグネット式は、自立型ラックを置く床面が足りない場合に、洗濯機側面を収納場所へ変えられる方式です。床に脚がないので足元を空けやすく、床掃除をしやすい点も利点です。洗剤用の棚、洗濯ネットやブラシ用のフック、バスマットを掛けられるものなどがあるため、収納したい物に合う構成を選びます。

注意したいのは、収納量と重さです。重さによってマグネットがずれたり落下したりする可能性があるため、製品の耐荷重を収納部ごとに確認します。業務用などの強力な磁石は洗濯機内部の部品の動作に影響するおそれがあるとして、使用を控えるよう案内されています。

具体例として、山崎実業の洗濯機横マグネット収納ラック プレートは、掲載されているホワイト品が約幅28×奥行11×高さ67cm。幅約28cm以上の洗濯機または洗濯乾燥機の側面が対応条件です。

耐荷重は上部収納棚約1.5kg、L字バー約0.5kg、フック各約0.25kg、下部収納約4kgと、場所ごとに示されています。これらを単純に合算せず、使う収納部ごとの上限として扱いましょう。

同商品を使った執筆者宅の紹介では、洗面台と洗濯機の間に約20cmの隙間があったものの、下に排水ホースがあり、細長い床置きケースを設置できませんでした。そこでラックを洗濯機側面へ付け、床にあった洗剤を高い位置へ移しています。排水ホースが床置き収納を妨げる家で、側面利用が役立った一例です。

突っ張り式は側面に付けられない場合や上部活用の候補

マグネット式は洗濯機側面へ省スペースで取り付けたい場合、突っ張り式は側面へ付けられない場合や、高さ方向を広く使いたい場合の候補です。突っ張り式にはネットの両面へ棚やフックを配置できるものもありますが、床から天井まで支柱を固定するため、設置条件を上下に分けて確認します。

足元では脚先の形、防水パンの内側・外側・ふちとの位置関係、排水口やホースへの干渉を見ます。上側では天井高、梁や突っ張る面、蛇口、給水ホース、洗濯機のフタを確認してください。収納物の重さでずれる可能性があり、足元を掃除しにくい点も踏まえて、耐荷重と日常の手入れを両立できるか判断します。

ランドリーメッシュラックは、奥行7cmの片側突っ張り式です。掲載寸法は幅41.6cm、高さ200~270cmで、バスケット2個とフック4個が付属し、耐荷重は10kgとされています。

薄さだけで決めず、41.6cmの幅を取れるか、天井高が対応範囲に入るか、バスケットやフックが蛇口とフタの動きを妨げないかを照合しましょう。

賃貸住宅では設置面への影響も気になります。Yahoo!知恵袋の2024年3月の回答には、回答者が使用した突っ張り棒で壁に跡が付き、壁に亀裂も入ってきたという個別体験があります。別の回答では、滑り止め加工が壁紙へ付着して、取り外す際に壁紙を傷める可能性も挙げられました。

すべての突っ張り式で起きると決めつけず、住居の設置面と候補製品の説明を確かめる材料にしてください。

収納物の量・重さ・使用頻度に合わせて最終判断する

収納物の量・重さ・使用頻度に合わせて最終判断する
背景はイメージです
収納タイプ向いている使い方主な確認点
自立型洗剤やタオルなどを多めにまとめる脚の安定、外寸、内寸、耐荷重
引き出し型使用頻度の高い物を奥行き方向へ収める引き出しの深さ、開閉の余白
キャスター付きワゴン動かして掃除し、奥へアクセスする通路、移動時の干渉、耐荷重
マグネット式床を空けて必要最小限を置く取付面、収納部ごとの耐荷重
突っ張り式側面が使えない場所で高さを活用する天井高、設置面、脚先、蛇口、フタ

採寸後は、収納したい物を「毎日使う物」と「ストック」に分けると、必要な容量を絞りやすくなります。洗剤やタオルをまとめるなら容量のある自立型、頻繁に使う物を奥まで収めるなら引き出し型、洗剤やネットなど必要最小限だけならマグネット式、高さ方向へ収納を増やしたいなら突っ張り式が比較の起点です。

重い洗剤は低い位置へ置き、重心が上へ偏らないようにします。マグネット式と突っ張り式は、収納物の重さでずれたり落下したりする可能性があるため、耐荷重との照合が欠かせません。収納量だけでなく、ボトルの高さ、出し入れの頻度、床掃除のしやすさまで含めて選びましょう。

水まわりで手入れのしやすさを重視するなら、洗えるプラスチック素材が候補になります。湿気がこもりやすい場所では、メッシュなど通気性のよい素材も選択肢です。

ただし、素材だけで設置可否は決まらないため、先に脚や通路、排水まわりとの相性を確かめてください。

収納を置くことで洗濯カゴを持って通りにくくなったり、排水口の掃除が難しくなったりするなら、隙間をすべて埋めない判断も有効です。毎日使う洗剤だけを側面に置き、タオルや買い置きは別の場所へ分散するほうが、限られた洗面所を無理なく使える場合があります。

洗濯機の隙間収納のまとめ

この記事のまとめです。

  • 洗濯機の隙間収納は、横幅だけでなく奥行き・高さ・収納部の内寸を測り、通路や日常動作を妨げない大きさを選びます。
  • 洗濯機のフタや自動投入タンクを全開にし、蛇口・給水ホース・コンセントなどとの干渉も購入前に確認しましょう。
  • 防水パンがある場所では、内側・外側・ふちの寸法と段差を分けて測り、4本の脚が安定して置けるかを確かめます。
  • 排水口や排水ホースは棚板や脚でふさがず、点検や掃除の際に手を入れたり収納を動かしたりできる配置を残します。
  • 約5cmの隙間では床置きにこだわらず、洗濯機側面へ取り付けられる薄いマグネット収納が候補です。本文の100均アイテムの組み合わせは、入浴剤などの小物を置いた具体例です。
  • 自立型は洗剤やタオルを多めにまとめたい場合、引き出し型は奥行きを使いながら頻繁に使う物を取り出したい場合に向きます。
  • キャスター付きワゴンは本体を動かして床を掃除したり、奥の物を取り出したりしやすい一方、通路への張り出しや耐荷重の確認が必要です。
  • マグネット式は床を空けやすい方式ですが、洗濯機側面への取り付け可否と、収納部ごとの耐荷重を照合します。
  • 突っ張り式は側面を使えない場所や高さ方向を活用したい場合の候補です。天井高や設置面、脚先、蛇口、ホース、フタへの干渉を確認し、賃貸では設置面への影響も製品説明と照らし合わせます。
  • 収納物は毎日使う物とストックに分け、量・重さ・使用頻度に合うタイプを選びます。通路や排水口の掃除を妨げるなら、隙間を埋め切らず、洗剤・タオル・買い置きを別の場所へ分散する方法も有効です。
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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