洗濯機は、どこからどの順番で清掃すればいいの?
洗濯機の清掃は、取り外せるパーツ、洗濯槽、本体のふたやパッキン、洗濯パンや壁との隙間の順に進めると、場所ごとの作業を整理しやすくなります。パーツの外し方や使用できる洗濯槽クリーナーは機種によって異なるため、最初に取扱説明書を確認することが大切です。
とくに迷いやすいのが、塩素系と酸素系クリーナーの選び方、フィルターごとに異なる手入れ、掃除頻度の違いです。見える部分がきれいでも、洗濯槽の外側などに汚れが隠れていることもあります。この記事では、洗濯機を丸ごと清掃する流れから、場所別の方法、頻度、黒カビやニオイへの対策、自分で清掃できる範囲と業者へ依頼する目安まで、順番に分かりやすく解説します。
- 取扱説明書を確認してから取り外せるパーツを洗う清掃手順
- 機種に使用できる種類を選び、混用を避ける洗濯槽クリーナー
- 掃除機や手作りのホコリキャッチャーを使う隙間清掃
- 塩素系と酸素系の特徴を踏まえた洗濯槽の洗い分け
洗濯機の清掃手順と場所別のお手入れ方法
- 洗濯機を丸ごと清掃する順番
- 塩素系・酸素系クリーナーの違いと安全な使い方
- 洗剤投入口・フィルターの掃除方法
- 洗濯機を掃除する頻度の目安
洗濯機を丸ごと清掃する順番


洗濯機全体を清掃するときは、取り外せるパーツ、洗濯槽、本体のふたやパッキン、洗濯パンや壁との隙間という流れで進めます。それぞれに適した洗い方が違うため、まずは清掃する場所を分けて考えましょう。
最初に、洗剤投入ケースや糸くずフィルター、乾燥フィルター、排水フィルターなど、取り外せるパーツを外します。外し方は取扱説明書で確認し、無理に引っ張らないようにしてください。外したパーツはぬるま湯につけ、歯ブラシでこすります。基本的には洗剤を使わなくても、ぬるま湯で汚れを落とせると案内されています。詳しい流れはAQUAの洗濯機の掃除方法でも確認できます。
次に洗濯槽クリーナーで槽内を清掃します。洗濯槽クリーナーには塩素系と酸素系の2種類がありますが、使える種類はメーカーや機種によって異なります。取扱説明書で使用可否を確かめ、塩素系クリーナーと酸性タイプの製品は同時に使わないでください。混ざると有毒なガスが発生するため、パッケージの「混ぜるな危険」という表示も必ず守ります。
槽内の運転が終わったら、ふた、洗濯槽のふち、パッキンの裏側などをタオルで拭き取ります。洗剤や柔軟剤がこびりついた部分には、50℃くらいのお湯を使うと落としやすくなります。ただし、熱湯は洗濯機を傷めるため避けましょう。
最後は洗濯パンと壁際です。掃除機が入る場所はホコリを吸い取り、入らない隙間には、縦に伸ばした針金ハンガーへ古ストッキング、古タイツ、化学繊維の古着などをかぶせたホコリキャッチャーを使えます。余った布を巻き付け、太ももなどへ素早くこすって静電気を起こしてから隙間へ差し込むと、ホコリが付きやすくなります。清掃後はストッキングを外して処分できます。
洗濯機全体の清掃手順をまとめると、次のとおりです。
1. 取扱説明書で外し方を確認し、取り外せるパーツをぬるま湯につけながら歯ブラシで洗う。
2. 機種に使用できる塩素系または酸素系の洗濯槽クリーナーを確認し、洗濯槽を清掃する。
3. ふたや洗濯槽のふち、パッキンの裏側を拭き、こびりついた部分には50℃くらいのお湯を使う。
4. 洗濯パンや壁との隙間にたまったホコリを、掃除機または静電気を起こしたホコリキャッチャーで取り除く。
パーツの外し方と使用できるクリーナーを取扱説明書で確かめてから、場所ごとに清掃を進めましょう。
塩素系・酸素系クリーナーの違いと安全な使い方


洗濯槽の漂白剤は、殺菌効果が高い塩素系と、発泡力で汚れやカビを剥がす酸素系の2つのタイプから選びます。ただし、機種によっては酸素系漂白剤を使用できない場合があるため、まず洗濯機の取扱説明書で使用可否を確認してください。
塩素系漂白剤を使った洗濯槽のお掃除は、ドアや窓を開けるか換気扇を回し、槽内の糸くずフィルターをきれいにしてから始めます。漂白剤を入れ、最も高い水量まで水をためて「槽洗浄コース」または「標準コース」で運転し、終了後はフタを開けて乾燥させます。
酸素系漂白剤を使用できる機種では、換気と糸くずフィルターの清掃後、最も高い水量まで水をためます。できれば40~50度のお湯を使い、酸素系漂白剤を入れて15分ほど運転して数時間放置した後、再度15分ほど運転し、排水して槽内の汚れと漂白剤を洗い流します。
汚れが残っている場合は、その部分をスポンジで洗うか、高水位まで水をためて標準コースで運転します。最後に乾いたタオルで槽内の水を拭き取り、フタを開けて乾燥させます。塩素系・酸素系のお掃除方法は、ダスキンの洗濯機のお掃除方法でも確認できます。
Panasonicが案内する液体タイプの洗濯槽クリーナーは、槽洗浄コースを搭載した縦型洗濯機・ドラム式洗濯乾燥機で使用する場合、衣類を入れずに槽洗浄コースを開始します。給水後に一時停止して洗濯槽クリーナー1本分全てを入れ、フタを閉めて再スタートしますが、使用方法や所要時間は洗濯機によって異なるため、クリーナーまたは洗濯機の取扱説明書を優先してください。
同社の液体タイプのクリーナーの使用中は十分に換気し、洗濯物を入れず、24時間以上入れたまま放置しないでください。酸性タイプの製品と一緒に使うことも避けます。詳しい注意事項は、Panasonicの洗濯槽クリーナー案内で確認できます。
塩素系と酸素系は、効果とお掃除の流れが異なります。取扱説明書で使える種類と手順を確認して選びましょう。
洗剤投入口・フィルターの掃除方法


洗剤投入口や糸くずフィルターに加え、乾燥機能のある洗濯機では乾燥フィルター、ドラム式洗濯機では排水フィルターの手入れも必要です。機種によって構造が違うため、取り外し方や水洗いの可否を確認してから作業します。
洗剤投入口は機種によって構造が異なるため、取扱説明書で外し方を確認します。取り外した洗剤ケースは、ぬるま湯ですすいで汚れを柔らかくし、残った部分を歯ブラシでこすります。汚れが取れないケースは浴室用洗剤を吹き付け、しばらくつけ置きしてから歯ブラシで清掃できます。
ケースを外した本体側にも石けんカスやカビなどが付着していることがあります。本体側は洗剤を流しにくいため、浴室用洗剤は使わず、ぬるま湯でぬらした歯ブラシで届く範囲をこすります。下へキッチンペーパーを敷くと、水分や汚れが周囲へ移るのを防げます。
糸くずフィルターは本体から外してゴミを取り、角や凹凸に残った細かな汚れを歯ブラシでこすります。本体側の汚れも拭き取ってからフィルターを戻してください。ドラム式洗濯機では、取り外す際に水滴が垂れることがあるため、洗面器などで受け止めます。
乾燥機能がある洗濯機の乾燥フィルターは、本体から外してホコリなどを取り除き、必要に応じて水洗いします。水洗いした場合はよく乾燥させ、フィルターを外した内側の汚れも拭き取ってから戻します。乾燥フィルターは、乾燥効率を保つためにも毎回の清掃が案内されています。
ドラム式洗濯機の排水フィルターには糸くずなどがたまるため、取り除く手入れが必要です。目安は週1回程度とされています。また、風呂水の給水が悪くなったときは、風呂水給水ホースのフィルターも清掃します。
フィルターの種類と洗濯機の機能を確認し、水洗いした乾燥フィルターは十分に乾かしてから戻しましょう。
洗濯機を掃除する頻度の目安


掃除頻度は、洗濯槽、糸くずフィルター、乾燥フィルター、排水フィルターで異なります。さらに、洗濯槽クリーナーの種類や製品表示、洗濯機の使用環境によっても変わるため、「洗濯機はすべて月1回」と一律に決めるのではなく、清掃場所ごとに整理しましょう。
洗濯槽については、多くの洗濯槽用漂白剤に「月1回」と記載されています。これは多くの製品に見られる表示であり、実際に使う漂白剤のパッケージに示された頻度を確認することが大切です。
一方、Panasonicの案内では、洗濯槽クリーナーを使う槽洗浄は年1回、衣類用漂白剤(塩素系)を使う日々の槽洗浄は月1回が目安です。洗濯槽に黒カビが発生したときは、その頻度にかかわらず洗濯槽クリーナーによる槽洗浄を行うとされています。
同社の洗濯槽クリーナーは年1回の使用で効果を発揮するとされていますが、洗濯機の使用環境によって黒カビの発生度合いは異なります。そのため、環境によっては年1回以上の使用が必要な場合もあります。年1回という表示を、ほかの製品へそのまま当てはめないようにしましょう。
糸くずフィルターは、多くの洗濯機で週に1回程度が目安です。機種によっては、一定回数の運転後や糸くずが多くたまったときに、ディスプレイへ掃除時期を表示するお知らせ機能もあります。ドラム式洗濯機の排水フィルターも、週1回程度の手入れが勧められています。
乾燥機能がある洗濯機の乾燥フィルターは毎回清掃します。ななめドラム式洗濯乾燥機では、乾燥運転のたびに衣類の糸くずやわた状のゴミをフィルターが受け止めます。目詰まりすると乾燥時間が長くなったり、乾燥むらが起きたりする原因になるため、乾燥を使った後の手入れとして考えると分かりやすいでしょう。
洗濯機清掃後のカビ対策と業者の使い分け
- 黒カビ・ニオイ・黒いカスが生じる原因
- 清潔な状態を保つための日常対策
- 自分で清掃できる範囲と業者へ頼む目安
黒カビ・ニオイ・黒いカスが生じる原因
洗濯機が一見きれいでも、見えない部分には衣類から移った皮脂やホコリ、洗剤カス、水アカなどが少しずつ蓄積します。こうした汚れは、カビが生じる原因になることがあります。
洗濯後の衣類に嫌なニオイや茶褐色・黒いカスが残る場合は、黒カビの可能性があります。洗剤の溶け残りや、衣類に付着していたたんぱく質、皮脂汚れが洗剤カスとして槽内に付き、湿度が上がると、空気中のカビにとって栄養のある環境になり、黒カビが発生しやすくなります。ニオイやカスだけで必ず黒カビと決めつけず、清掃を考えるサインとして捉えましょう。
また、目で確認できる洗濯槽の内側がきれいでも、普段は見えない洗濯槽の外側などに黒カビが発生している場合があります。それが衣類への汚れの付着やニオイの原因になっていることもあるため、見える面を拭くだけでなく、対応するクリーナーを使った槽洗浄も清掃範囲に含まれます。
黒カビが育ちやすい状態を避けるには、汚れと湿気の両方をためにくくすることがポイントです。洗濯槽を洗濯かご代わりにすると、汚れた衣類を長時間入れた状態になり、汗や皮脂をもとに雑菌やカビが繁殖します。洗濯物は洗う直前に入れ、終了後はすぐに取り出してください。
洗剤や柔軟剤の入れすぎにも注意が必要です。適量より多く入れても、洗浄力や香りが高まるわけではなく、溶け残った成分が洗濯槽へ付着します。使用量は、洗剤や柔軟剤のパッケージに記載された量を守ります。
黒カビ対策では、見えない汚れ、洗剤カス、槽内の湿気を分けて考えることが大切です。
清潔な状態を保つための日常対策
清掃後の状態を保つには、洗濯物を槽内へ放置せず、洗剤や柔軟剤を表示どおりに使うことが基本です。そのうえで、搭載されている機能に合わせて槽乾燥や自動槽洗浄を利用し、湿気と洗剤カスへの対策を続けます。
洗濯物は洗濯の直前に入れ、終了したらすぐに取り出します。洗濯前の衣類をためておく場所には洗濯かごを使い、洗濯槽を保管場所にしないようにしましょう。洗濯後の衣類を槽内に置いたままにすると、湿気がこもるほか、雑菌やカビが繁殖したり、衣類にシワが付いたりするおそれがあります。
洗剤や柔軟剤も、パッケージに記載された量に合わせます。多く入れることで効果が上がるわけではなく、適量を超えると溶け残りが起こり、槽内へ付着するためです。日常的に入れるものだからこそ、一度に増やさないことが洗剤カスへの対策になります。
「槽乾燥」コースがある機種では、週に一度、洗濯終了後に乾燥運転を行う方法が案内されています。「自動槽乾燥」を搭載した機種なら、洗濯終了後に槽乾燥を行えます。さらに、洗濯機で塩素系漂白剤を使用できることを確認したうえで、月に一度、衣類用の塩素系漂白剤による槽洗浄を行うと、洗剤カスへの対策になります。
「自動槽洗浄」を搭載した機種では、設定をONにすると、洗濯のたびに強い水流で洗濯槽の外側や外槽の内側を洗浄します。Panasonicの対象機種では購入時はオフ設定と案内されているため、搭載機種を使っている場合は現在の設定を確認しましょう。
槽乾燥や自動槽洗浄は、該当機能がある洗濯機で利用します。まず操作部や取扱説明書で搭載状況と設定を確かめてください。
自分で清掃できる範囲と業者へ頼む目安
自分で対応するのは、取り外せる部品や手が届く範囲など、見える部分の清掃までと考えると安全です。洗濯物に黒いカスが付く、ニオイが気になる、内部の見えない汚れまで洗浄したいという場合は、専門業者への依頼が選択肢になります。
家庭では、歯ブラシやスポンジ、市販の漂白剤を使い、見える部分を清掃できます。一方、内部の汚れには対応しきれません。機種によっては洗濯槽を分解できる場合があるものの、自分で分解すると故障につながるおそれがあるため、見えない部分は専門知識を持つ業者へ任せます。
業者の作業範囲はサービスによって異なります。分解洗浄を行う業者では、洗濯槽に加え、底部で水流を起こすパルセーターなどの部品を取り外し、カビ、石けんカス、ホコリなどを清掃します。洗濯機本体を移動し、洗濯パンを清掃する作業例もあります。
別の方法として、ダスキンでは洗濯槽を分解せず、つけ置きで洗浄するサービスが案内されています。申し込むサービスが内部をどの方法で清掃するのかを見て選びましょう。
料金の一例として、掲載されているダスキンの標準料金(税込)は、縦型全自動洗濯機(送風乾燥を含む)が15,400円、縦型全自動洗濯乾燥機(ヒーター自然排気・ヒーター除湿タイプ)が18,700円、ドラム式洗濯乾燥機が22,000円です。作業上、乾燥機の取り外しが必要な場合は、別途3,630円(税込)がかかります。駐車スペースを用意できず有料駐車場を利用する場合は、駐車料金の負担も必要です。
これらは掲載されたダスキンの料金例です。依頼を決める際は、洗濯機の種類、作業方法、清掃範囲、乾燥機取り外しの有無を区別して確認してください。
自分で洗濯槽を分解するのは避け、見えない内部の洗浄が必要なときは、希望する清掃範囲に対応した専門業者を選びましょう。
よくある質問
- 洗濯物の黒いカスは黒カビなの?
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茶褐色や黒いカス、嫌なニオイは黒カビの可能性がありますが、それだけで断定はできません。見える槽内がきれいでも、外側などに黒カビが発生し、汚れやニオイにつながる場合があります。
- 洗濯槽がきれいでもカビはある?
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見える内側がきれいでも、外側などの見えない部分に黒カビが発生している場合があります。皮脂、ホコリ、洗剤カス、水アカなどが蓄積し、カビの原因になることもあります。
- 自分で洗濯槽を分解してもよい?
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自分での分解は、故障につながるおそれがあるため避けましょう。家庭では見える部分を清掃し、内部の見えない汚れは専門業者へ依頼する範囲です。
- 業者のクリーニング料金はいくら?
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掲載されているダスキンの標準料金(税込)は、縦型全自動洗濯機15,400円、縦型全自動洗濯乾燥機18,700円、ドラム式洗濯乾燥機22,000円です。乾燥機の取り外しが必要な場合は、別途3,630円(税込)がかかります。
洗濯機の清掃方法まとめ
この記事のまとめです。
- 洗濯機は、外せる部品、洗濯槽、本体まわり、床や壁との隙間に分けて清掃
- 塩素系は殺菌力、酸素系は発泡による汚れ落としに特徴があり、使用可否の確認が必要
- 投入口と各フィルターは、構造や水洗いの可否、乾燥の必要性に合わせて手入れ
- 洗濯槽は製品表示、フィルターは種類や運転状況を基準にした頻度管理
- 見えない場所にたまる汚れと湿気が、カビやニオイにつながる可能性
- 衣類をため込まず、適量の洗剤と搭載済みのお手入れ機能を活用する日常対策
- 手が届かない内部や黒いカス、ニオイが気になる場合は専門業者も選択肢
まずは取扱説明書を開き、取り外せるパーツと使用できる洗濯槽クリーナーを確認してみてください。その確認ができれば、自分の洗濯機に合った範囲と手順で、無理なく清掃を始められます。









