日立の洗濯機の槽洗浄|コース・洗浄剤・頻度と正しいやり方

日立の洗濯機の槽洗浄|コース・洗浄剤・頻度と正しいやり方

日立の洗濯機の槽洗浄は、定期的なお手入れなら3時間、すでに汚れやにおいが気になるなら11時間が基本です。対応するドラム式には、11時間コースと同じ洗浄効果で短時間にお手入れできる「温水槽洗浄2時間」もあります。一方、15分コースは洗浄剤を使わず、汚れや糸くずを洗い流すためのコースです。

始める前に押さえたいのは、対応コースと洗浄剤を入れるタイミング。機種によって使えるコースが異なり、タテ型とドラム式では投入手順も違います。ここでは、まずコース・洗浄剤・頻度を整理し、そのあとにタイプ別の操作と、運転が止まって見えるときの判断を説明します。

この記事のポイント
  • 定期ケアと汚れ・においで分ける槽洗浄コース
  • 塩素系の指定と製品表示を優先する投入量
  • 15分コースでは洗浄剤を使わないことと、タテ型・ドラム式で異なる投入タイミング
  • タテ型の3時間・11時間コースのつけおきと、時間表示・中断操作の確認
目次

日立の洗濯機の槽洗浄|コース・洗浄剤・頻度の選び方

3時間・11時間・15分は、時間より目的で選ぶ

3時間・11時間・15分は、時間より目的で選ぶ

「長いほどよい」と考えるより、今の槽の状態に合わせて選びましょう。タテ型の3時間コースは、においの発生を抑えるための定期的なお手入れ。11時間コースは、洗濯槽や洗濯物に汚れが付いたとき、すでににおいが気になるときに使います。

ドラム式でも、3時間は定期的なお手入れ、11時間は汚れやにおいが気になるときという位置づけです。

コース対象・使う場面洗浄剤の扱い
15分対応するタテ型・ドラム式で、汚れや糸くずを短時間で洗い流すクリーナーを使わない
3時間タテ型のにおい抑制、ドラム式の定期的なお手入れ使用できる塩素系の洗浄剤を使う
11時間タテ型・ドラム式で、汚れやにおいが気になるときしっかり洗浄したいときは防食剤配合塩素系漂白剤
温水槽洗浄2時間対応するドラム式で、汚れやにおいを短時間で手入れしたいとき使用する製品の量・注意事項に従う
4時間〈らくメンテ洗浄〉対応するドラム式の定期的なお手入れ。ドラム内に加えて乾燥経路も洗浄機種の取扱説明書に従う

温水槽洗浄2時間と11時間について、日立は洗浄効果が同じと案内しています。温水コースは短時間で済む一方、11時間コースより消費電力が増えます。対応機種で時間を優先するなら温水コースが候補です。

4時間の「らくメンテ洗浄」は、乾燥経路も洗うという別の特徴があり、単に3時間より長いコースとして扱わないようにしましょう。

洗剤なしで行うなら、メーカーがクリーナー不要と指定している15分コースです。ドラム式では「お手入れおすすめ」などの表示が出たときの手入れにも案内されています。ただし、汚れやにおいが気になるときの念入りな洗浄とは目的が異なります。

すべての日立製洗濯機に各コースがあるわけではないため、手元の機種に搭載されたコースから選んでください。

使えるのは指定の塩素系。酸素系・台所用漂白剤は使わない

日立がタテ型・ドラム式の槽洗浄に使用できるものとして挙げているのは、洗濯槽用塩素系漂白剤、衣類用塩素系漂白剤、防食剤配合塩素系漂白剤です。11時間コースでしっかり洗浄したいときには、防食剤配合塩素系漂白剤を使うよう案内しています。

BW-X120Mの機種別ガイドでも、11時間は防食剤配合塩素系、3時間は衣類用または洗濯槽用の塩素系という使い分けです。

一方、酸素系漂白剤と台所用漂白剤は使用しないでください。日立は、泡が多量に発生し、故障や水漏れの原因になると警告しています。「漂白剤」という名前だけで判断せず、用途と種類を見ることが大切です。衣類用の塩素系が使えるという案内を、台所用にも広げることはできません。

酸素系の「洗濯槽クリーナー」も、名前に洗濯槽用と書いてあるだけで選ばないようにしましょう。BW-X120MとBD-SV120Jのガイドには、酸素系洗濯槽クリーナーは使用しないこと、槽内に汚れが残る場合があることが記載されています。買う前に、機種の指定と製品ラベルの両方を照らし合わせてください。

洗浄剤の量は製品表示が優先。純正品は1回で使い切る

洗浄剤の量は製品表示が優先。純正品は1回で使い切る

投入量は、洗濯槽クリーナーや漂白剤に記載された使用量に従います。日立の案内にある「タテ型500mL」「ドラム式200mL」は、使用量が表示されていない場合の目安です。どの洗浄剤もこの量にそろえる、という意味ではありません。特に日立の洗濯槽クリーナーは、1回で使い切る指定があります。

日立の純正クリーナー公式案内での用途容量・使い方
洗濯槽クリーナーSK-1500タテ型/全自動用。11時間コースで使う防食剤配合塩素系漂白剤の例1,500mL。1回で使い切る
洗濯槽クリーナーSK-750ドラム式用。11時間コースで使う防食剤配合塩素系漂白剤の例750mL。1回で使い切る

日立は、この2製品について成分に違いはなく、容量が異なると説明しています。使う量まで同じということではないので、購入時はタテ型/全自動用かドラム式用かを見て選びましょう。タテ型用のSK-1500を、使用量表示がない場合の目安に合わせて500mLだけ入れる使い方は、1回で使い切る指定と異なります。

正式な型番は、日立公式オンラインストアの洗濯槽クリーナーSK-1500と洗濯槽クリーナーSK-750でも確認できます。槽洗浄の準備では、洗浄剤の種類に加えて、この用途・容量・1回分の指定まで見ておきましょう。

定期的な槽洗浄は、自動おそうじの使用状況で頻度が変わる

お手入れの条件頻度の目安
タテ型の3時間コース:自動おそうじを設定している3~4か月に1回
タテ型の3時間コース:自動おそうじが未設定、または非搭載1~2か月に1回
ドラム式の3時間コース:洗濯槽自動おそうじを継続使用している3~4か月に1回程度
ドラム式の3時間コース:洗濯槽自動おそうじを継続使用していない1~2か月に1回程度
対応するドラム式の4時間コース〈らくメンテ洗浄〉3~4か月に1回程度

自動おそうじは、搭載されているだけではなく、設定・使用しているかが判断の分かれ目です。この機能は、すすぎの後にきれいな水道水のシャワーで槽を洗い流し、黒カビの発生を抑えます。ただし、使用している場合にも定期的な槽洗浄の目安が示されています。自動おそうじと槽洗浄を組み合わせて手入れする考え方です。

この間隔は、定期的なお手入れの目安です。すでに汚れやにおいが出ている場合は、次の予定日まで待つ前提ではありません。日立は、黒カビがすでに発生している場合にはすぐに槽洗浄を行うよう案内しています。普段は予防のコースを使い、症状が出たら汚れやにおいに対応するコースへ切り替えましょう。

日立の洗濯機の槽洗浄|タイプ別のやり方と困ったときの対処

タテ型はコースを選び、洗浄剤を入れてからスタートする

槽洗浄は、槽内の衣類を必ず取り除いてから行います。洗浄剤を使う場合は十分に換気し、製品に記載された使用上の注意を読んでおきましょう。この準備はタテ型・ドラム式に共通です。衣類を洗うときと同じように中身を残して始めないことが、最初の確認点になります。

  1. 水栓を開け、電源を入れます。
  2. 槽洗浄コースを選び、目的に合う時間に設定します。
  3. 3時間・11時間コースでは、指定の洗浄剤を槽に入れます。15分コースには入れません。
  4. ふたを閉め、スタートボタンを押します。
  5. 運転が終了したら、糸くずフィルターを掃除します。

コース選択に使うボタンは、機種によって「洗濯」「コース」「便利」などと異なります。日立の共通案内では、ボタンを押すごとに「11」「3」「15」などが表示されますが、搭載コースは機種次第です。「11しか見つからない」ときは、別機種のボタン操作をまねる前に、自分の機種のコース選択方法を確認しましょう。

洗浄剤は、洗濯槽以外に付着させないように入れます。日立は、槽以外への付着が金属部のさびやプラスチック部の破損の原因になると説明し、付いた場合はすぐ拭き取るよう案内しています。操作の基本は日立公式のタテ型槽洗浄案内でも確認できます。

ドラム式は先に洗浄剤を入れず、投入のタイミングを待つ

ドラム式は先に洗浄剤を入れず、投入のタイミングを待つ

ドラム式で特に注意したいのは、運転前に洗浄剤を先入れしないことです。日立の共通案内では、先に入れると洗浄剤が排水されてしまうと説明しています。タテ型の「洗浄剤を入れてからスタート」という順序を、そのままドラム式へ当てはめないでください。

  1. 水栓を開け、ドアを閉めて電源を入れます。
  2. 槽洗浄コースを選び、スタートボタンを押します。15分コースではクリーナーを使わず、手順3〜5を行わずに完了を待ちます。15分後に運転が終了したら、手順6へ進みます。
  3. 洗浄剤を使うコースで投入のお知らせがある機種では、「槽洗浄クリーナー」の点滅などを待ちます。
  4. お知らせが出たらドアを開け、洗浄剤を入れます。
  5. ドアを閉め、再びスタートボタンを押します。
  6. 運転が終了したら、水栓を閉じます。

投入のお知らせがない機種では、給水が始まったらすぐにスタートボタンで一時停止し、ドアを開けて洗浄剤を入れます。共通案内では、給水はスタートから約30秒~1分後に始まるとされています。すぐに一時停止しないと水がたまり、ドアが開けられなくなるため、このタイプは投入までの操作を続けて行う必要があります。

水がたまってドアを開けられなくなった場合、日立は排水して最初からやり直す方法を案内しています。手順は、電源を切って入れ直し、脱水を1分間運転し、排水されたら電源を切る、という流れです。その後、あらためて槽洗浄の最初の操作から始めます。

投入のお知らせを出したまま放置できる時間にも機種差があります。共通FAQは12時間以内の操作を案内しつつ、電源が切れるまでの時間は機種によって異なるとしています。例えばBD-SV120Jのガイドでは、「槽洗浄クリーナー」の点滅状態で60分以上放置しないよう指定されています。

投入待ちを一晩放置するような使い方は避け、自分の機種の指定に従いましょう。

動かない・終わらないように見えたら、つけおきと表示を確認する

タテ型の槽洗浄の3時間・11時間コースには、槽を静止させる「つけおき」の工程があります。この間に動かないこと自体は故障ではありません。日立がBW-DX100Kを例に示す流れでは、約15分かくはんしたあと、3時間コースは約1時間40分、11時間コースは約10時間つけおきします。

静止する時間が長いため、音がしないだけで運転終了とは判断できません。

残り時間の表示にも特徴があります。BW-DX100Kの11時間コースは、開始直後には残り時間が表示されず、9時間59分になると表示されます。ドラム式の共通案内でも、11時間コースは9時間59分より前に「---」を表示するとされています。

ドラム式は、給水・かくはん中に動いたり止まったりを繰り返すため、連続して回り続ける運転ではありません。

ただし、つけおき時間やすすぎ回数は製品によって異なります。「静止している」「開始直後に時間が出ない」という説明だけで、あらゆる停止や長時間運転を正常と決めつけないことも大切です。自分の機種の説明と状態が合わない、運転が終わらず判断できない場合は、日立の問い合わせ窓口へ相談してください。

一時停止と再開は、運転中に「スタート/一時停止」を押し、再開時にもう一度押す操作です。槽洗浄を中断して衣類を洗いたい場合は、槽に残った洗浄剤や汚れを先に流します。日立の案内では、一時停止後に電源を切って入れ直し、「標準」コースで、タテ型は最高水位、すすぎ2回・脱水1分を設定して運転します。

洗浄液が残ったまま衣類の洗濯へ移らないようにしましょう。

最初から槽洗浄をやり直すときは、一時停止して電源を切り、入れ直してからコースを再設定します。その際、洗浄剤が排水されていないかを確認する必要があります。特にドラム式では、槽内に残った液がスタート時に自動排水される場合があり、排水された場合は洗浄剤を再投入するよう案内されています。

単なる一時停止と、電源を切って始め直す操作は分けて考えてください。

汚れが残るときの再洗浄と、槽乾燥による予防を分ける

汚れが残るときの再洗浄と、槽乾燥による予防を分ける

タテ型で1回の槽洗浄では汚れが落としきれない場合、日立は何度か槽洗浄を繰り返すよう案内しています。汚れが残っているのに、短時間で糸くずを流す15分コースだけへ切り替えるのではなく、汚れに対応する11時間コースの案内を確認しましょう。何回で必ず落ちる、という保証ではありません。

ドラム式の汚れやにおいには、対応する温水槽洗浄2時間または11時間コースが案内されています。タテ型の再洗浄の説明を、そのまま全機種共通の回数指定として扱わないようにしてください。コース・洗浄剤・投入手順を守っても改善しない場合は、日立の公式FAQにある問い合わせ案内から相談できます。

槽乾燥は、汚れを洗い落とす槽洗浄とは役割が違います。日立は、洗濯後の湿気を減らすために槽をこまめに乾かすこと、槽乾燥機能がある機種では洗濯運転終了後に毎回行うことをおすすめしています。槽乾燥は、槽やドラムの裏側まで乾かすための機能です。

汚れが付いたときの洗浄と、普段の乾燥による予防を組み合わせましょう。

運転していないときにふた・内ふた・ドアを開けて乾かす方法も案内されていますが、小さなお子さんが槽内へ入らないよう注意が必要です。また、洗剤や柔軟剤の入れすぎで残った洗剤は、カビが繁殖する要因になるとされています。日々の洗濯では表示量を目安に適量を使い、定期的な槽洗浄と合わせて手入れを続けてください。

日立の洗濯機の槽洗浄のまとめ

この記事のまとめです。

  • 3時間は定期的なお手入れ、11時間は汚れやにおいが気になるときが基本です。搭載コースは機種によって異なります。
  • 対応するドラム式の温水槽洗浄2時間は、11時間と同じ洗浄効果で短時間に手入れできますが、消費電力が増えます。
  • 15分コースはクリーナーを使わず、汚れや糸くずを洗い流します。4時間のらくメンテ洗浄は、対応するドラム式で乾燥経路も洗うコースです。
  • 洗浄剤は使用できる塩素系を選び、酸素系漂白剤・台所用漂白剤は使いません。
  • 投入量は製品表示が優先です。表示がない場合の目安はタテ型500mL、ドラム式200mL。日立の純正クリーナーは1回で使い切ります。
  • 3時間コースの定期ケアは、自動おそうじを設定・継続使用している場合は3~4か月、未設定・非搭載・継続使用していない場合は1~2か月に1回が目安です。
  • 衣類を取り除き、洗浄剤を使う場合は十分に換気します。タテ型の3時間・11時間は、洗浄剤を入れてからスタートします。
  • ドラム式の15分コースは洗浄剤を使いません。洗浄剤を使うコースでは先入れせず、投入のお知らせがある機種はその表示を待ち、お知らせがない機種は給水開始直後に一時停止して投入します。投入待ちの時間制限は機種別です。
  • タテ型の3時間・11時間コースでつけおき中に槽が静止することや、機種によって11時間コース開始直後に残り時間が出ないことは、運転の仕様として案内されています。機種の説明と合わない場合は相談してください。
  • 槽洗浄を中断して衣類を洗う場合は、残った洗浄剤と汚れを先にすすぎ・脱水で流します。
  • タテ型で汚れが落としきれない場合は、何度か槽洗浄を繰り返す案内があります。普段は槽乾燥や適量の洗剤使用も予防に役立てます。
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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