防水シーツは洗濯機で洗える?脱水の危険と手洗い・乾燥の判断方法

防水シーツは洗濯機で洗える?脱水の危険と手洗い・乾燥の判断方法

防水シーツを洗濯機に入れてよいかは、シーツの洗濯表示と、洗濯機の取扱説明書の両方で判断します。シーツに「洗濯機で洗える」と書かれていても、使う洗濯機が防水製品を禁止している場合は使用できません。

特に気をつけたいのが脱水です。日本電機工業会は、防水性の衣料・繊維製品を全自動洗濯機やドラム式洗濯機の洗濯槽、二槽式洗濯機の脱水槽へ入れないよう注意しています。まず使用可否を確かめ、そのうえで洗い方、水切り、乾かし方を決めましょう。

この記事のポイント
  • シーツの洗濯表示と洗濯機の禁止事項の照合
  • 脱水時の異常振動と、工夫では回避できない使用禁止
  • 手洗い対応品の押し洗いとタオルによる水切り
  • 製品ごとに異なる洗剤・水温・乾燥条件
目次

防水シーツを洗濯機で洗える?最初に確認すること

「洗濯機で洗える」表示があっても、洗濯機側の禁止事項を優先

「洗濯機で洗える」表示があっても、洗濯機側の禁止事項を優先

洗濯表示には、水温の上限や洗い方など、布製品を扱う条件が示されています。一方、洗濯機にも、機器で扱えないものがあります。このため、防水シーツのタグだけを見て洗濯を始めることはできません。

シャープは、洗える表示が付いていても、防水性のシーツやシートなど、水を通さないものは洗濯機で洗えないと案内しています。

シーツ側の表示・案内洗濯機側の案内判断
洗濯機洗いに対応防水製品の使用を禁止洗濯機には入れない
手洗いに対応防水製品の使用を禁止シーツに指定された手洗い方法でお手入れする
洗濯機洗いに対応防水製品を扱えるか判断できない運転前に洗濯機メーカーへ確認する
家庭での洗濯禁止洗濯機の条件にかかわらず自宅での水洗いを行わない

防水シーツを販売する405も、洗濯機に対応する自社製品について、防水性のある衣類・寝具を禁止している機器では洗濯・脱水・乾燥をしないよう明記しています。商品ページの「丸洗い可能」という説明と、家庭の洗濯機で運転できることは、分けて考える必要があります。

ドラム式・縦型や、毛布・手洗いコースなら使える?

「ドラム式は避けて縦型にすればよい」とは判断できません。日本電機工業会の注意喚起は、全自動洗濯機とドラム式洗濯機の両方を対象にしています。二槽式洗濯機についても、防水性の衣料・繊維製品を脱水槽へ入れないよう案内しています。

毛布コースも、防水シーツを洗えるようにする機能ではありません。日立のドラム式向けFAQは、毛布コースで扱う寝具の説明の中で、防水性のシーツやカバーは洗わないよう明記しています。シャープも、毛布コースで洗えるものを説明したうえで、防水性のシーツなどを除外しています。

同じように、「手洗い」「おしゃれ着」などのコース名だけで使用可否を決めることもできません。シャープはデリケートな衣類向けの案内でも、対応する洗濯表示があっても洗えないものがあるとしています。コース選びは、その洗濯機で扱える洗濯物だと分かってからの話です。

防水製品の禁止事項がある場合は、水流の弱いコースへ変更しても使用しないでください。

防水シーツの脱水で異常振動が起こるのはなぜ?

防水シーツの脱水で異常振動が起こるのはなぜ?

問題になるのは、防水性のある生地が水を通さないことです。シャープは、脱水時に洗濯物の水が抜けないため、洗濯物の飛び出しや異常振動が起こり、洗濯機や周囲の壁などを破損するおそれがあると説明しています。防水シーツも、その対象に含まれます。

日本電機工業会は、防水性衣料によって洗濯槽内に水がたまり、脱水時にその水が急激に移動すると、回転のバランスが瞬時に崩れて異常振動を引き起こすと考えられる、と説明しています。単にシーツが乾きにくいという問題ではなく、回転する槽のバランスに関わる注意です。

同工業会が挙げる影響は、衣類の損傷、洗濯機や壁・床の破損、洗濯機の転倒など。必ず事故が起こるという説明ではありませんが、「以前は洗えたから今回も大丈夫」と判断せず、禁止対象に当たるかを基準にしましょう。

ネット・短時間脱水・タオルの追加で洗えるようになる?

洗濯機側で禁止されている場合は、ネットに入れる、脱水時間を短くする、ほかの洗濯物を加えるといった工夫で代用しないでください。シーツメーカーのお手入れ条件があっても、機器で禁止されている機能は使えません。

例えば、ケラッタの「防水シーツ パイルタイプ・ベッドサイズ」には、ネットの使用、脱水前の水切り、3分程度の短時間脱水などの案内があります。ただし、同じ商品ページには、手持ちの洗濯機・脱水機の取扱説明書を確認し、その指示に従うことも書かれています。

短時間脱水の部分だけを抜き出して、すべての洗濯機に当てはめることはできません。

「脱水が危険なら、洗いとすすぎだけ機械で行うのは?」という疑問もあります。ピジョンタヒラのFAQは、自社の防水シーツについて、洗濯機メーカーへ脱水を行わない洗い・すすぎの方法を問い合わせるよう案内しています。

一方、日本電機工業会は、防水性製品を全自動洗濯機・ドラム式洗濯機の洗濯槽へ入れないよう注意しています。

洗い・すすぎだけを行う方法も、自己判断の回避策にはせず、使う洗濯機メーカーに防水シーツを扱えるかを含めて確かめましょう。

防水シーツに洗濯機が使えないときの洗い方と乾燥

手洗いできる製品は、やさしく洗ってタオルで水切り

洗濯機が使えない場合は、シーツの表示で家庭での手洗いができるかを確かめます。家庭での洗濯禁止の表示があるものは、手洗いにも切り替えられません。手洗いできる製品について、西松屋のベビー用防水シーツの案内では、浴槽や洗面所でぬるま湯と中性洗剤を使い、やさしく押し洗いする方法を紹介しています。

水温や洗剤は、手元のシーツの指定に合わせましょう。

  1. おねしょなどの汚れは、軽く水で流すか、タオルで水分を吸い取ります。
  2. シーツの指定に合う洗剤を表示量に従って水に混ぜ、やさしく押し洗いします。
  3. きれいな水に替えてすすぎ、使用する洗剤のすすぎ条件に従います。
  4. すすぎ終わったら、シーツのお手入れ方法に合わせて押し絞りやタオルで水気を取ります。

すすぎについて、ライオンの一般的な手洗い案内では、押し洗い後は水を替えて同じ要領ですすぐ方法を紹介しています。通常の案内は2回ですが、一部の洗剤には別の条件もあるため、回数を一律に決めず洗剤の表示も読みます。防水シーツに使えない柔軟剤や漂白剤を、一般的な衣類の手順に合わせて追加する必要はありません。

水切りの具体例は、ピップのソエッテ「防水シーツ 両面タイプ」のFAQが参考になります。すすいだあとに小さく折りたたんで押し絞る、乾いたタオルなどで水気を取る、という案内です。同製品は日陰でのつり干しを指定しています。機械で脱水できない分を無理に運転で補わず、製品が案内する水切り方法を使いましょう。

おねしょ汚れの洗剤・漂白剤・水温はどう決める?

おねしょ汚れの洗剤・漂白剤・水温はどう決める?

おねしょで汚れたからといって、普段の衣類と同じ洗剤や漂白剤をそのまま使えるとは限りません。ケラッタの「防水シーツ パイルタイプ・ベッドサイズ」は、無蛍光タイプの中性洗剤を指定し、漂白剤と柔軟剤は素材の劣化や色落ちの原因になるため使わないよう案内しています。

洗剤選びでは、液性だけでなく、蛍光剤や柔軟剤についての指定も見ます。

酸素系漂白剤も、防水シーツ全般に使えるわけではありません。ソエッテ「防水シーツ 両面タイプ」は、塩素系・酸素系の両方を使用不可としています。405のお手入れガイドも、対象となる上面防水タイプのぱっとシーツと防水枕カバーについて、両方の漂白剤を禁止しています。

「酸素系なら大丈夫」と決めず、シーツそのものの表示を基準にしてください。

水温にも製品差があります。ソエッテ「防水シーツ 両面タイプ」の洗濯条件は40℃が限度ですが、405の上記製品は30℃以下です。40℃という条件を別のシーツへ移すことはできません。また、表示の温度は上限なので、その温度まで温める指示とも区別します。

汚れが気になるときも、指定より高い温度や禁止された薬剤で洗う方法は選ばず、対応するお手入れ方法を販売元へ相談しましょう。

乾燥機は製品と機器の両方が対応するときだけ

洗濯できることと、乾燥機を使えることは別の条件です。ソエッテ「防水シーツ 両面タイプ」はタンブル乾燥不可。一方、405の上面防水タイプのぱっとシーツは、低温の60℃以下でタンブル乾燥できると案内されています。同じ防水シーツという名称でも、お手入れ条件はそろっていません。

確認できた条件乾かし方の判断
シーツがタンブル乾燥禁止乾燥機を使わず、指定の干し方に従う
シーツが低温乾燥に対応対応温度に加え、機器側が防水製品を禁止していないか確認する
機器が防水製品の乾燥を禁止シーツが乾燥機対応でも、その機器では乾燥しない
対応する製品・温度を特定できない別製品の条件を当てはめず、製品表示やメーカー案内で確かめる

405は、対応製品でも高温・長時間の乾燥は避けるよう案内しています。防水膜の劣化や防水性能の低下につながる場合があるためです。また、このガイドの対象は上面防水タイプのぱっとシーツと防水枕カバーで、5面防水タイプや他社製品へそのまま適用しないよう明記されています。

形が似ているだけでは、同じ乾燥条件とはいえません。

自然乾燥でも、干す向きに指定がある製品があります。ケラッタのパイルタイプ・ベッドサイズは、物干し竿を使う場合、防水面を外側にしてできるだけ広げて干すよう案内しています。防水面が竿に密着すると加工面がはがれる可能性があるためです。日陰でのつり干しなど、手元の製品の指定に沿って乾かしてください。

買う前は「丸洗い可能」より、お手入れ全体を確認

買う前は「丸洗い可能」より、お手入れ全体を確認

買い替えを考えるときは、「洗濯機で洗える」「乾燥機対応」という言葉だけで選ばず、自宅で実行できるお手入れ方法まで見ておきたいところです。洗濯機が防水製品を禁止している家庭では、新しいシーツを買っても、その禁止事項は変わりません。

まずは手洗いできるか、水切りと自然乾燥の方法が生活に合うかを確かめましょう。

  • 洗い方:家庭で洗えるか、手洗いに対応するか
  • 洗剤類:中性洗剤の指定や、漂白剤・柔軟剤の禁止がないか
  • 水切り:機械での脱水に制限があるか、タオルなどで水気を取る案内があるか
  • 乾燥:自然乾燥の指定、乾燥機の可否と温度条件
  • 製品の範囲:説明が同じシリーズの別タイプ向けになっていないか

洗う負担も含めて選ぶなら、西松屋は乾かしやすく取り外しやすいフラットタイプや、毎回の洗濯が負担な場合の使い捨てタイプを紹介しています。繰り返し使う場合は、ケラッタも洗い替えの用意を案内しています。乾くまでの間に使う一枚を用意するか、洗濯を必要としないタイプを選ぶか。

使える洗濯機の条件に加えて、家庭で続けられる交換方法も考えてみてください。

防水シーツと洗濯機の使い方まとめ

この記事のまとめです。

  • 防水シーツは、シーツ側の洗濯表示と洗濯機側の禁止事項を両方確認する
  • シーツが洗濯機対応でも、防水製品を禁止する洗濯機には入れない
  • 縦型への変更や毛布・手洗いコースの選択だけで使用可能とは判断できない
  • 防水性のある生地で水が抜けず、脱水時に異常振動や機器の破損につながるおそれがある
  • ネット・短時間脱水・タオルの追加を、洗濯機の使用禁止を回避する方法にしない
  • 洗い・すすぎだけの運転も、防水シーツを扱えるかを含めて洗濯機メーカーに確認する
  • 手洗いできる製品は指定に沿ってやさしく洗い、水切りは押し絞りや乾いたタオルを使う
  • 酸素系漂白剤も使用不可の製品があり、水温の上限も製品ごとに異なる
  • 乾燥機はシーツと機器の両方が対応するときだけ使い、温度や時間の条件を守る
  • 購入前は手洗い・水切り・乾燥まで確認し、洗い替えや使い捨てタイプも検討する
参考にした情報
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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