ふとんは洗濯機で洗える?何kg必要かの見方と洗い方・乾燥の注意点

ふとんは洗濯機で洗える?何kg必要かの見方と洗い方・乾燥の注意点

ふとんは、洗濯表示と洗濯機の対応条件が合えば、自宅で洗えるものがあります。ただし、「洗えるふとんだから」「洗濯槽に入ったから」だけでは判断できません。中わたの素材や重さ、サイズに加え、使う機種の指定も合わせて見る必要があります。

先に見るのは、ふとん本体のタグと、洗濯機の取扱説明書にある「毛布・ふとん」の項目です。対応していれば指定の用品とコースを使い、対象外ならコインランドリーやクリーニングを検討しましょう。容量の読み方から洗濯後の乾燥まで、順に説明します。

この記事のポイント
  • 洗濯表示と機種別条件による可否判断
  • 洗濯容量と中わた重量の区別
  • 指定用品・入れ方・コースの確認
  • 脱水時の対処と乾燥・外部サービスの使い分け
目次

ふとんを洗濯機で洗えるか判断するポイント

最初に見るのはふとん本体の洗濯表示

最初に見るのはふとん本体の洗濯表示

まず、ふとん本体に付いた洗濯表示を見ます。消費者庁の案内では、洗濯おけに数字が入った記号は家庭洗濯の温度や処理条件を示し、おけに手が入った記号は手洗い、おけに×が付いた記号は家庭洗濯禁止を表します。カバーの表示だけで、本体も同じように洗えると判断しないことが出発点です。

手洗いの表示がある場合も、その記号だけで洗濯機を使えるとは決められません。一方、日立の毛布コースの案内では、「手洗い」または「洗濯機洗い」の表示があるものを対象としています。表示の意味を押さえたうえで、洗濯機側がそのふとんの扱いを認めているかまで照合しましょう。

家庭洗濯禁止なら自宅での丸洗いは避けます。また、日立は絵表示がないものも洗わないよう案内しています。タグが読めないときは、見た目や手触りで素材を推測して運転を始めず、ふとんのメーカーや専門業者へ相談するのがよいでしょう。記号の確認には、消費者庁の取扱表示一覧が参考になります。

何kg必要?洗濯容量と中わた重量を分けて見る

「7kgならシングルが洗える」といった一律の目安では決められません。洗濯機に表示された洗濯容量とは別に、ふとんについて素材・サイズ・重量の上限が設けられているためです。パナソニックの案内を例にすると、次のように分かれています。

パナソニックの案内にある区分洗えるふとんの条件
ドラム式・洗濯容量10kg以上シングルサイズ、化繊100%、詰め物1.0kg以下まで
縦型・洗濯容量8kg以上で、中わたが羽毛または羽毛と化繊の混合中わた1.3kg以下
縦型・洗濯容量8kg以上で、中わたが化繊100%中わた1.5kg以下

※同社の案内では、NA-FA8H6はふとんを洗えません。いずれも取扱い絵表示の確認が必要で、ふとんの洗濯には別売の洗濯キャップが必要です。

ここで混同しやすいのが、「毛布を洗える重さ」と「ふとんを洗える重さ」です。同社の10kgドラム式では毛布4.2kgまでという案内がありますが、それを化繊ふとんの詰め物の上限へ置き換えることはできません。説明書では、必ず洗いたい寝具の行を読みます。

また、シャープは洗濯容量7kg以下のドラム式についても、ポリエステル100%の掛けふとんは中綿約1.3kg以下、羽毛は約1.2kg以下という条件を示しています。サイズ上限はシングル150×210cm、ダブル180×230cmで、ドラムに入らないものは対象外です。

メーカーによって条件が異なるため、表の数値を他社製品へ当てはめず、手持ちの型番で判断してください。

羽毛・化繊・綿・羊毛、敷布団は同じ扱いにしない

羽毛・化繊・綿・羊毛、敷布団は同じ扱いにしない

羽毛布団は、羽毛という素材名だけで洗えるとも洗えないとも言い切れません。西川は、ウォッシャブルの表示があれば表示に沿って家庭で洗濯でき、表示がなければクリーニング店や専門業者への相談を勧めています。まずは寝具としての対応を確認する必要があります。

そのうえで、洗濯機側の対応も分かれます。パナソニックのドラム式FAQでは、羽毛ふとんは抜けた羽毛が経路に詰まり、本体が故障するおそれがあるため対象外です。

一方、日立のBD-STX130P/STX130PE6のWebマニュアルでは、化繊や羽毛の掛けふとんを、重さの合計1.4kg以下・シングル1枚までなどの条件で洗濯対象にしています。「ドラム式は全部不可」「羽毛なら全部可能」という判断はできません。

綿や羊毛にも注意が必要です。日立の全自動洗濯機向けの注意では、中わたが羊毛・真綿・綿のものや、カバー材質が絹の掛ふとんは洗わないよう案内されています。「綿100%」を見たら、それが表面の生地なのか、中わたなのかを区別して読みましょう。化繊であっても、表示や機種の条件を満たしていることが前提です。

敷布団も掛け布団とは別に判断します。パナソニックのドラム式FAQは敷ふとんを対象外としており、掛け布団の対応表をそのまま使うことはできません。手持ちの説明書で敷布団への対応が確認できなければ、掛け布団の重量内に収まるという理由で洗わず、寝具メーカーや専門業者に相談しましょう。

洗濯ネット・洗濯キャップは機種の指定で選ぶ

ふとんを洗う準備では、ネットの大きさだけでなく、洗濯キャップの指定も見てください。日立によると、縦型では洗濯物の浮き上がりを防ぐためにキャップやネットが必要な機種があり、ドラム式でも運転中の飛び出しを防ぐためにキャップが必要な機種があります。必要な用品は洗濯機の構造や対象物によって変わります。

例えば、シャープの洗濯容量8kg以上の全自動洗濯機の案内では、対象の掛けふとんに、指定の洗濯キャップか大型毛布用丸形ネットのどちらかを使う条件があります。両方を必ず使うという意味ではありません。また、指定用品を使わずに運転して洗濯物や製品が傷んだ場合は、保証対象外とされています。

東芝も、毛布などの大物について別売の毛布洗いネットが必要な場合を示し、指定のネットに入らないものは洗濯できないと案内しています。大きな市販ネットへ替えれば容量制限を超えられる、とは考えないでください。ふとんが対応範囲内かを確かめてから、その型番に必要な用品をそろえる順番です。

ふとんを洗濯機で洗う手順と脱水・乾燥の注意点

指定の入れ方・液体洗剤・毛布コースで洗う

洗濯できる条件がそろったら、指定された形にたたんで入れます。たたみ方は縦型・ドラム式や機種によって違うので、ここでは日立が縦型向けに示す、シングルサイズ1枚の代表例を紹介します。目立つ汚れがある場合は、洗濯前の部分洗いが効果的とされています。

  1. ふとんの長手を横にして広げ、縦半分に折って、さらに半分に折ります。
  2. 端から巻き、折り目を上にします。
  3. ふとんの「ヘリ」を下にして槽へ入れ、バランスリングより下に収め、中央部を槽側へ広げます。
  4. その機種で必要な洗濯キャップ・ネットを、説明書の指定に従って使用します。

これは日立の代表例で、ほかの機種にも共通する入れ方ではありません。ドラム式では、同社のダブルサイズの代表例でも、折ったふとんの角を奥側にするなど入れ方が変わります。また、縦型の案内では、大物を折りたたんだ状態でほかの洗濯物と重ねて入れると、異常振動や飛び出し、転倒のおそれがあると警告しています。

洗剤は、ふとんの表示と洗濯機の指定に合うものを選びます。日立の毛布コースFAQは液体合成洗剤または液体中性洗剤を案内し、粉末洗剤は溶け残るおそれがあるため使用しないよう求めています。液体ならすべて使えるわけではなく、洗剤容器の使用条件も照合します。

コースも指定どおりに選びましょう。日立は縦型・ドラム式とも、毛布や掛け布団は必ず毛布コースで洗い、標準コースでは洗濯物や本体を傷める原因になると説明しています。いつもの標準コースや、名前の似た手洗いコースへ自己判断で置き換えないことが大切です。

対応する入れ方とコースは、日立の縦型向け案内でも確認できます。

脱水できないときは偏りとエラー表示を確認する

脱水できないときは偏りとエラー表示を確認する

脱水の途中で止まったら、表示されたエラーを手掛かりにします。日立の「C04」は、槽内で洗濯物が偏っている可能性を示す表示です。自動の補正運転でも偏りが解消しないと、洗濯物や本体を保護するため一時停止します。止まったことだけで、すぐに故障とは判断できません。

同社の対処手順は、「スタート/一時停止」で止め、水が抜けていることを確認してから洗濯物を取り出し、均一に入れ直す流れです。水分で周囲がぬれないよう下にタオルなどを敷き、ゆっくり取り出します。固まっている部分は広げ、縦型ではドーナツ状に入れ直すよう案内されています。

大物や厚手のもの、洗濯ネットに入れたものは偏りやすい対象です。見た目が均一でも、水を含んで重くなった部分が一か所に固まっていると、バランスが悪くなる場合があります。入れ直した後は案内に従って脱水を再開し、改善しなければ販売店や修理窓口へ相談しましょう。

この手順と「C04」の意味は日立の案内です。他社の機種は、その機種のエラー説明と対処方法を使ってください。なお、防水性の高いものや水を通しにくいものは、脱水時の排水不良や異常振動の原因になるため、日立は洗濯・脱水を禁止しています。寝具のカバー類も、防水性を見落とさないようにしましょう。

干し方を整え、乾燥機能の可否は洗濯と別に判断する

洗い終わったら、乾燥まで十分に行います。乾燥が不十分だとカビやニオイの原因になります。自然乾燥では、ふとんの干し方の表示に従って場所を選びましょう。日立は風通しのよい場所で干し、毛布や掛け布団はコの字形にすると乾きが早いと案内しています。

掛け布団は時々裏返すと乾きやすく、詰め物をほぐすとふっくら仕上がるとされています。羽毛の掛け布団については、詰め物の偏りをほぐしてから干し、羽毛の変質や側地の傷みを防ぐためにシーツなどを上に掛けるのが日立の案内です。強くたたく方法は、西川も生地を傷めるおそれがあるとして避けるよう説明しています。

洗濯機の乾燥機能を使う場合は、「洗える」と「乾燥できる」を分けて考えます。例えばシャープの洗濯容量8kg以上の縦型洗濯乾燥機では、ポリエステル100%の掛けふとんは洗濯時の中綿上限が約1.8kg以下なのに対し、洗濯〜乾燥は約1kg以下です。

後者はシングル150×210cm以下が対象で、指定の洗濯キャップか大型毛布用丸形ネットを使う条件もあります。

一方、日立のBD-STX130P/STX130PE6では、化繊・羽毛のふとんを重さの合計1.4kg以下、掛けふとんはシングル1枚までなどの条件で洗濯〜乾燥の対象にしています。乾燥への対応も機種ごとに違います。ふとんのタンブル乾燥表示と、洗濯機の「洗濯〜乾燥」欄の両方を満たす場合に使いましょう。

入らない・対象外ならコインランドリーや専門店へ

入らない・対象外ならコインランドリーや専門店へ

サイズや重量の条件を超える、指定のネットに入らない、必要な用品を用意できない場合は、自宅での洗濯を見送りましょう。シャープはドラムや槽に入らないもの、東芝は指定の毛布洗いネットに入らないものを洗濯対象外としています。無理に詰め込む方法で対応範囲を広げることはできません。

ふとんの状態・困りごと次に検討する方法
水洗いできるが家庭用洗濯機の条件に合わないその素材・寝具に対応するコインランドリーを確認
敷布団を洗いたい敷布団用の洗濯コース・乾燥設備の有無を店舗で確認
羽毛布団にウォッシャブル表示がないクリーニング店や専門業者へ相談
表示が読めず洗濯可否を判断できない寝具メーカーや専門業者へ確認してから方法を決定

コインランドリーでも、素材や布団の状態による制限があります。TOSEIの案内では通常の洗濯コースではふとんを洗えず、ふとん洗濯コースを使う必要があります。また、ほつれや生地の傷みがあるふとんは破損のおそれがあるとされています。家庭用より大きい機械なら何でも洗える、というわけではありません。

敷布団を持ち込むなら、洗濯だけでなく乾燥設備も確かめたいところです。TOSEIは敷布団に対応した洗濯コースを案内し、敷布団専用乾燥機は掛け布団には使えないと説明しています。店舗選びでは、布団の種類と素材を伝えて、利用できる機械・コース・用品を確認しましょう。

羽毛布団にウォッシャブル表示がない場合は、西川の案内のようにクリーニング店や専門業者への相談が選択肢になります。自宅で洗えるか迷ったときは、まずタグと型番を照合し、対応しない条件があれば別の方法を選ぶ。この順番で考えると、洗濯から乾燥まで無理のない方法を決められます。

ふとんを洗濯機で洗うときの判断と手順のまとめ

この記事のまとめです。

  • ふとん本体の洗濯表示と、洗濯機の機種別条件が合う場合に自宅で洗う
  • 家庭洗濯禁止や表示が読めないふとんは、自己判断で丸洗いしない
  • 洗濯機の容量、ふとんの中わた重量、サイズの上限を分けて読む
  • 羽毛への対応はメーカー・機種で異なり、綿・羊毛・敷布団も別に判断する
  • ネットや洗濯キャップは指定に従い、ネットに入ることだけで洗濯可否を決めない
  • 機種に合う入れ方と洗剤・コースを使い、標準コースへ自己判断で置き換えない
  • 脱水中の停止はエラー表示を確認し、メーカーの手順で偏りを直す
  • 自然乾燥は表示に合う場所で十分に行い、掛け布団は裏返しや詰め物のほぐし方も整える
  • 洗濯できても乾燥できるとは限らないため、乾燥表示と機種の対応欄を別に確認する
  • 自宅の条件に合わない場合は、素材・寝具に対応するコインランドリーや専門業者を選ぶ
参考にした情報
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この記事を書いた人

こんにちは!
「洗濯機のミカタ」を運営している ミカちゃん先生 です。

家電量販店での勤務経験と、洗濯機オタクな日常から得た知識を活かして、
「どの洗濯機を選べばいいの?」「この機能って何?」といった疑問に
やさしく、分かりやすくお答えしていきます。

ドラム式か縦型か、メーカーの違い、実際の使用感など、
洗濯機にまつわる情報をたっぷりお届けしていきますので、
あなたの洗濯機選びに、少しでもお役に立てればうれしいです♪

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